あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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鈴木其一展は、江戸琳派巨匠の多彩な画業が一望できるリピート必至の大回顧展でした!

【2016年10月5日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

9月10日からスタートした「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展。
個人的には、2016年度下半期の最注目展覧会として楽しみにしていたので、気合を入れて初日から行ってきました。

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サントリー美術館HP等での事前情報が少なくどうかな~と思っていましたが、目玉の「朝顔図屏風」を筆頭に、過去最高点数の鈴木其一の作品約220点が出展されており、力の入った回顧展で非常に良かったです。今日は、早速「鈴木其一展」の感想を書いてみたいと思います!

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41歳、あてもなく無職になって3ヶ月経過した、その率直な感想。

かるび(@karub_imalive)です。

このブログでは何回か会社を辞める直前や、退職直後に断続的に「40歳を超えて無職になった」心境や経過を報告しています。

前回のエントリはこちら。多くの方に読んでいただいたみたいで非常に恐縮です・・・ 

上記の記事の通り、わりと気まぐれに「退職します」と宣言し、約45日の有給取得を経て2016年6月15日に前職を退職しました。そして、早くもそれから3ヶ月が経過しました。

退職する、と言っても、働かない期間は1年くらいにしようかなと思っています。1年限定のセミリタイア/サバティカル生活。このブログでは、退職後の自分の心境や周囲の環境の変化なども、個人情報が特定されない範囲で素直に書き残しておきたいと考えています。少々露悪趣味ですが、人柱になろうかなと。

というのも、一応退職する前に、「あてもなく40代で会社を辞めた人ってそのあとどうしているのかな」と思ってネットで検索しても、あまり例がなかったためです。

実際、過去に僕がアップした「退職」「無職生活」関連のエントリは、思っていたより検索で見に来る人が多いんですよね。「40歳 無職」「会社 やめたい 40歳」とか、、、。そうだよね、休みたいよね・・・。

それでは、やや長文になります。以下、お時間のある方はお付き合い下さいね。

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美術展のトークイベントの活用法について。「ポンピドゥー・ナイト」に参加して思ったこと

かるび(@karub_imalive)です。

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9月に入ってから、美術館・博物館の展覧会が目白押しです。まさに芸術の秋。

僕のGoogle Calendarにも、ものすごい数の展覧会がリストアップされていて、退職して時間ができた今年は、思いっきり味わい尽くしてやろうと思っているところです。

美術展のトークイベントってどうですか?

ところで、皆さんは美術展でよく実施されている「トークイベント」って参加しますか?僕は、これまでそれほど熱心に参加してきませんでした。まぁ時間があれば・・・みたいな感じ。

今回、トークイベントに久々に参加して思ったのは、いい美術展のトークイベントはアートへの理解を深める大きな手助けになるっていうことです。

現代アートを理解するとっかかりとして、イベントに参加してみた

僕は、現代アートが少し苦手です。苦手意識はないのですが、見に行った時に、高確率で「わからない」という気持ちが先に立ってしまい、どうしても消化不良で展覧会場を出てきてしまうことが多いのですよね。

意味不明なインスタレーションは解説を見てもやっぱりわからないし、音声ガイドも説明が弱く、抽象的な解説に終止して頼りにならないことが多い印象です。

もちろん、どんなアートにしたって、最終的には現場で沢山の作品、つまり、「数」を見ないとダメなんだろうなとは自覚しています。美術展は、現代美術だろうがオールドマスターの作品だろうが、まずは現地に行ってこの目でじっくり現物を見るのが一番。それはわかっているんです。

それでも、やっぱりできるだけ効率的に審美眼を身につけてはいきたいのです。現代アート、どのように攻略したものか・・・と考えていたところ。

ちょうどタイムリーなことに青い日記帳Takさんから、「現代アートが苦手なんだったら、『ポンピドゥー・ナイト』というイベントがあるよ」と教えてもらいました。アートやサブカル界隈の人たちの間では有名な、荻窪のイベントスペース「6次元」での開催だそうです。

イベントスペース「6次元」玄関f:id:hisatsugu79:20160912012702j:plain
(カベに「6」という表札がかかっているのがわかる)

イベント内容をTakさんに詳しく聞いてみると、ちょうど現在、9月22日まで開催されている東京都美術館での近現代アートが勢揃いした「ポンピドゥー・センター傑作展」をより深く理解するためのトークイベントで、同展示会のキュレーターを担当した東京都美術館の学芸員、水田有子さんが分かり易く解説してくれるとのこと。

これは面白そうだ、「ならば行ってきます」ということで、早速、当日行ってきました。

イベントの様子f:id:hisatsugu79:20160912012639j:plain

イベント自体は、夜19時30分~21時までの90分程度の短時間での開催でした。写真の通り、講師の水田さんが、スライドに映しながら作品を順番に解説してくださる講義形式での進行です。写真や絵の画像を使ったわかりやすい解説と、会場の「学ぼう」とする熱気もあって、非常に良い企画でした。

トークイベントは理解が進みやすい

やはり、美術展の場合は、その道のプロから分かり易く作品を見ながらその場で解説してもらうのが一番頭に印象が残り、理解が進みやすいですね。

資格試験や受験勉強の場合は、先生の講義よりは、自分のペースで学習方法を固めて、どんどん問題を解いていったほうが実力はつくのでしょうが、美術展の場合は、その場で作品を見てナンボというところがあるので、家で予習復習をしているよりは、現場に出たほうが良いと感じます。

この点で、確かに音声ガイドは優れたツールではありますが、ライブ解説にはやっぱり及ばないかと思います。一方的な情報提供になるので、質問等がその場でできず、双方向でのコミュニケーションができません。また、全作品を網羅できるわけではないので情報量が限られる点も、音声ガイドの限界かと思います。

もちろん、受講者側も、トークイベント企画への対価として、展覧会1回分くらいの受講料は払わないといけないことが多いですが、得られる理解度が大きいので、そういった出費も余裕でモトを取れることが多いです。

今回のイベント参加のログをTwitterで流してみた

実際に「ポンピドゥー・ナイト」の当日に語られたことは、非常に役に立つことが多かったです。ブログでまとめようとも思いましたが、ブログで書くとなると、僕の場合はまとまった時間がどうしても必要です。

その間に、書きたかった内容を忘れてしまい、結局書かずじまいになっちゃうことが今まですごく多かったので、今回は、先行してTwitterでまとめて流しちゃってから、その後改めてブログにアップする作戦で臨みました。

ということで、以下、Twitterで流したイベント報告のログとなります。

まとめ

どんな美術展でも、会期中に最低1回以上はトークイベントや記念パネルディスカッションみたいなイベントが開催されるのが通常です。

確かにその時間帯に美術館にわざわざ行って、イベントをこなすのは少々面倒ではあります。でも、専門家の話を直接聞けるのは何よりも勉強になるし、鑑賞の際の正確な背景知識が効率的に手に入るのは、非常に大きいと感じました。

この秋は、積極的にトークイベントに出てみようかなと思っています。
みなさまも是非。

それではまた。
かるび

おまけ:トークイベントはとにかく早めに

ちなみに、トークイベントをより楽しむコツを一つだけ書いておくと、時間ギリギリに行かないことです。トークイベントに出席する人は、基本的に非常に熱心な人ばかり。開始時間の直前に行っても、一番後ろの席しか開いていないことが多いですから。できれば、集合時刻の30分前には会場についておきたいところです。

超絶技巧!でもかわいい!「驚きの明治工芸」展は、楽しい展覧会でした!

かるび(@karub_imalive)です。

2016年の秋は9月以降、現代アートの各地の芸術祭、日本美術、西洋画の巨匠など様々な展覧会が目白押しですね。その中で、9月7日から明治期の「工芸」をテーマとした「驚きの明治工芸」展がひっそりと(?)スタートしました。

好きな人は好きだと思いますが、実際のところ「工芸」って言われたら、なんとなく美術より一段下のようなイメージもありますよね。(こけしとか寄木細工とか、おみやげの木工品みたいな感じ?)だから、わざわざ企画展を開催しても、なかなか人が集まりづらいのだそうです。

個人的には、この秋はうつわややきものなどの工芸品を重点的に見て回りたいなと思っていたので、ちょうど良いタイミングでした。そして、これが非常に印象深く、展覧会名の通り「驚き」に満ちた印象深い企画展でした。以下、少し感想を書いておきたいと思います。

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稟議書って面倒だよね?楽に通す書き方やコツ、根回しの秘訣をシェアするよ!

かるび(@karub_imalive)です。

先日、友人とお酒を飲んでいて聞かされたグチが、「何を買うにも社内で稟議書を出さなきゃいけなくて、なかなか通らなくて社内の古い体質にイライラする」ということでした。

まぁ、ありますよね。日本では、大手から中小まで様々な組織体で、「稟議書」はある種日本企業の「非効率な業務プロセス」を象徴する制度として存在しているような気がします。

僕の前職でも、この「稟議書」は強敵でした。典型的なオーナー企業で、オーナー社長は指導力はあるんだけど、とにかくケチでした。だから、5000円とか10000円の文房具一つ買うにしても、稟議書をわざわざ書いて役員決裁を仰がなければならないわけです。しかも中小企業のくせに承認印欄がやたらと多くて面倒でした。

今日は、そんな日本の古き好き(悪しき?)伝統である「稟議書」について、どうすればもっとスムーズに通るようになるのか、僕の経験も踏まえて柔軟に考えてみたいと思います。

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山種美術館「浮世絵 六大絵師の競演」ブロガー内覧会に行ってきました!

【2016年9月4日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

8月28日から山種美術館で展示がスタートした展覧会、「浮世絵 六大絵師の競演
―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」のブロガー内覧会に行ってきました。

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美術館や博物館の企画展では、展示開始の直前や当日の閉館後などに、通常のお客さんが入れないマスコミや関係者向けの「内覧会」という特別招待イベントがあります。映画でいうところの「試写会」みたいなものでしょうか。

最近は、各種展覧会でもブログ、Twitter、InstagramなどのSNS経由での口コミ集客がバカにならない影響力があるということで、招待制ではなく、応募可能なブロガー向けの内覧会を開催する展示会が増えてきました。

この、山種美術館も、毎年1年間で5~6展の企画展を実施しますが、そのたびにブロガー向けの内覧会を開催している非常に熱心な美術館です。

今日は、山種美術館で開催されているブロガー向け内覧会の様子を少し書いてみたいと思います。

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高額なTOEIC通信講座の中古教材をヤフオクで落として失敗した話

【2016年9月29日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

先日、古雑誌や古本を整理していたところ、ダンボールの奥から、少し前にヤフオクで購入して、やらなくなってしまったTOEICの中古通信添削教材が出てきました。

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「あちゃー、こんなのあったよな・・・」と苦々しい思い出とともに、古新聞と一緒に包んで捨てようと思ったのですが、捨てる前にふと手が止まりました。「んー、これはちょっとブログに書いてから成仏してもらおうかな」

ということで、ゴミと成り下がった高額教材一式を捨てる前に、今後の自分への戒めのためと、読者の皆様が僕と同じような轍を踏まないためにも、「なぜ中古の通信講座をヤフオクで落としてはいけないのか?」簡単に僕の失敗談を書き残しておきたいと思います。

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トーマス・ルフ展@東京国立近代美術館の感想~刺激的な新しい写真表現が新鮮でした~

【2016年9月28日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

東京国立近代美術館にて、現代写真の巨匠、トーマス・ルフが日本での初の回顧展を開いています。非常に良い展覧会でしたので、以下、感想を書いてみたいと思います。

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一発で息子がハマった!「おしりたんてい」絵本・アプリが子供に人気爆発中らしい?!

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かるび(@karub_imalive)です。

僕には小学校1年生の子供が一人います。
できるだけ小さい時から読書習慣をつけさせたいと思い、保育園の時から図書館で借りたり、買い与えたりして何とか本に向かわせようと腐心してきました。

いずれ小学校の友達に感化され、テレビゲームをやりたがる時期が来ると思うのですが、それまでにできるだけ読書の楽しさを知ってもらいたいなという思いがあります。

今年、小学校に入学して、学校の図書室に置いてあった「かいけつゾロリシリーズ」にいい感じでハマってくれたので、ちょっと一安心でした。

ただ、ゾロリだけじゃなくて、ダメ押しになにか他にないかなと思って良い本を探しているところで、子供がハマったのがゾロリと同じくポプラ社から絶賛売出し中の「おしりたんてい」シリーズ

今日は、この「おしり探偵」シリーズについて少し書いてみたいと思います。

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天才肌の人に限ってメンタルが弱かったりコミュニケーション能力が足りないのはなぜなんだろう

かるび(@karub_imalive)です。

数カ月前、まだ前職であるSierにいる時に書いたのですが、アップできずに下書きのまま残していた雑記エントリです。

タイトルで、「なぜなんだろうか?」と書いておいて申し訳ないのですが、その理由を分析する、といった大上段から構えた有用なエントリではありません。何でだろう、不思議だなという単なる感想であります。なので、もしよかったらこのあとの雑談にゆるっとお付き合いくださいませ。

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