あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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「東郷青児展」は幻想的な女性像の不思議な魅力が素晴らしかった!【展覧会レビュー・感想】

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かるび(@karub_imalive)です。

戦前から戦後の日本を代表する洋画家、東郷青児の生誕120周年を記念した回顧展、「東郷青児展」が、広島、東京、福岡、大阪の全国4箇所で巡回中です。

東郷青児の作品は、新宿の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」で企画展があるたびに、出口近くの常設展コーナーで数点ずつ展示されています。このコーナーを割りと気付かず通り過ぎてしまう人が多いのですが、なんとなく前から不思議な絵を描く画家だな~と好意的な印象がありました。

そんな中、9月16日から、ちょうどお膝元である東京会場「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」で展示が始まりました。例によって運良くブロガー内覧会に参加することができたので、早速行ってきました。

生涯を通して、様々な技法を使って、理想の女性像を描き続けた東郷青児。調べれば調べるほど、割りとプレイボーイで、スキャンダラスな一面もあって面白い人物だったんだな~ということがわかってきました。早速ですが、簡単に展覧会の内容を中心にまとめてみたいと思います。

※本エントリで掲載した写真は、予め主催者の許可を得て撮影したものとなります。何卒ご了承下さい。 

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【ネタバレ有】映画「エイリアン:コヴェナント」 感想・レビューと10の疑問点を徹底解説!/人類の起源に迫るスケール感溢れる最新作!

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かるび(@karub_imalive)です。

9月15日に公開されたエイリアン・シリーズの新作「エイリアン:コヴェナント」を見てきました。通算ではシリーズ第6作目となる作品です。シリーズの原点に立ち返ったかのように、エイリアンとの絶望的な戦いが描かれる中、人類の起源やアンドロイドと人間の関係など、哲学的な味わいの謎解きも面白かった本作。見応えのある作品でした。早速ですが、映画を見てきた感想やレビュー、あらすじ等の詳しい解説を書いてみたいと思います。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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【ネタバレ有】映画「ダンケルク」 感想・レビューと10の疑問点を徹底解説!/IMAXで見たい大迫力の映像アトラクション!

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かるび(@karub_imalive)です。

9月9日に公開された、クリストファー・ノーラン監督が第二次世界大戦を描いた戦争映画の新作「ダンケルク」を見てきました。さすがはノーラン監督。いわゆる王道的な戦争映画とは全く違う、「意外性あふれる」作品に仕上がっていました。

早速ですが、映画を見てきた感想やレビュー、あらすじ等の詳しい解説を書いてみたいと思います。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が一部含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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「週刊ニッポンの国宝100」はアートファン必読!予想外のクオリティで凄い!久々に大満足な雑誌と出会えました【開封感想・内容レビュー】

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かるび(@karub_imalive)です。

暑かった夏が終わり、急に秋一色になってきた今日このごろ。去年もそうだったんですが、個人的には2017年の秋は、「芸術の秋」にしよう!ということで、美術館や寺社の特別拝観にせっせと通うことになりそうです。

ところで、今年の秋は、日本美術が熱いのです。キーワードは2つ。
その2つとは、ズバリ、
「北斎」と「国宝」です。
というのも、2017年秋シーズンでは、関東・関西のメジャーな博物館・美術館で、「国宝展」「北斎とジャポニスム展」など、この2つのキーワードにちなんだ日本美術の大型展覧会が多数開催されるからです!

すでに夏頃から「日経おとなのOFF」や「一個人」等、各社の文化・芸術系雑誌での秋を見据えたアート特集号では、必ずこの2つのキーワードのどちらかが入っている状態でした。

そんな中、9月5日になって、小学館がこの秋のキラーコンテンツとして発刊した「国宝」にちなんだ、分冊百科本「ニッポンの国宝100」第1号がリリースされました。

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8月頃からネットでも話題になっていましたので、とりあえず話題に出遅れないように話のネタとして買ってみたのですが、これが、予想外に良かったんです!開けてみて、「おおっ、これは凄い!」と思ったので、思わずこのようなツイートまでしております。

 

通常、こういったデアゴスティーニ形式の分冊本はめったに手を出さないのですが、今回ばかりは、このあとも買い続けてもいいかな?と思えるようになりました。

ということで、以下、この分冊百科雑誌「ニッポンの国宝100」を読んだ感想と、一体何がおすすめポイントなのか?というところを少しまとめてみたいと思います!

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映画「セザンヌと過ごした時間」 ダニエル・トンプソン監督へのインタビューをさせて頂きました!

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かるび(@karub_imalive)です。

9月2日から全国に先駆けて渋谷のBunkamuraル・シネマにて公開された映画「セザンヌと過ごした時間」初日から満員御礼となるなど、絶好調の滑り出しだそうです。映画で「セザンヌ」を扱う!ということで、早くから、熱心なアートファンの間で話題になっていただけのことはありますね。

そんな本作「セザンヌと過ごした時間」ですが、なんと!先輩ブロガーと映画会社の方のご厚意で、つい先日フランス映画祭が東京で開催された際、来日していたダニエル・トンプソン監督にインタビューする機会をいただくことができました!!

早速ですが、そのインタビュー内容を以下紹介したいと思います!

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【ネタバレ有】映画「トリガール!」感想・レビューと11の疑問点を徹底解説!/コメディ色が強すぎて残念な面もあったけど、土屋太鳳の新たな一面が見れたのは良かった!

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かるび(@karub_imalive)です。

9月1日に公開された新作「トリガール!」を見てきました。今年に入ってから、土屋太鳳の作品は「PとJK」「兄に愛されすぎて困ってます」と欠かさずチェックしてきました。うーん、さすがに高校生役は限界だろう・・・と思っていた矢先、ようやく実年齢相応の大学生役であります。

やっぱり、大学生役はいいですね!そして、これまでの純真で清楚でちょっと脇の甘い(?)感じのスイーツ女子系とは違い、今回は快活で体育会系な毒舌キャラ!かわいいんだけど、男子顔負けのワイルドさが素晴らしい!

作品は、徹底したコメディにこだわって制作された反面、ストーリーやテーマがややボケてしまった感はありますが、率直な感想を書いてみました!

※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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美人画尽くしの上村松園展!山種美術館の珠玉のコレクションを堪能しました【展覧会感想】

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かるび(@karub_imalive)です。

暑かった夏も終わり、いよいよ芸術の秋が到来です。今年の秋は、京都で「国宝展」、東京で「運慶展」など、日本美術の大型企画展が目白押しですよね。

僕も、2017年の秋は思い切り日本美術を勉強したいなぁと思っているのですが、その第一弾として行ってきたのが、8月29日から山種美術館で開催されている企画展「上村松園ー美人画の精華ー」です。

本展は、山種美術館の保有する上質な上村松園コレクション18点を一挙展示している他、様々な時代の美人画を特集した意欲的な企画展でした。

早速ですが、行ってきた感想レポートを書いてみたいと思います。

※本稿で使用した写真は、予め主催者の許可を得て撮影したものとなります。何卒ご了承下さい。

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【ネタバレ有】「スパイダーマンホームカミング」感想・レビューと10の疑問点を徹底解説!続編情報も!/フレッシュな高校生が等身大のヒーローとして活躍する快作!

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【2017年9月1日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

この夏公開されたスパイダーマンの新作「スパイダーマン・ホームカミング」を見てきました。3年ぶりに2度目のリブート作品として、【マーベル・シネマティック・ユニバース】(※以下、MCUと省略)に統合されて描かれ直された意欲作。

主人公の設定年齢も一気に下がり、今度のピーター・パーカーは若干15歳!ピュアでフレッシュな高校生が学園生活を満喫する中、等身大の活躍を見せる楽しい作品となりました!

早速ですが、映画を見てきた感想やレビュー、あらすじ等の詳しい解説を書いてみたいと思います。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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恐竜展を10倍楽しむために、事前に知っておきたい16のポイントをまとめてみた!

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かるび(@karub_imalive)です。

昨年から、夏休みシーズンや大型連休では、子供が喜ぶ鉄板コンテンツとして、知らず知らずのうちに何度も恐竜展に足繁く通うようになりました。今や、旅行先も道中でわざわざ恐竜展をやっている博物館を探して立ち寄る始末です(笑)

何度か行くうちに気づいたのですが、最近の恐竜展は本当に凄いのです。最新の研究成果をしっかり展示してくれるだけでなく、骨格標本や人形が動いたり、大型解説パネルや動画などでものすごくわかりやすくなってきています。

しかし、問題もありまして。恐竜展に足を運ぶたびに、なんとなくその場ではにわか恐竜博士になった気分になっているのですが、しばらくたって新しい恐竜展に子供と行くと、前の展覧会で学んだ内容をしっかり忘れているのですOTL。

・・・これではいかんなぁ~ということで、今シーズンは、今までに行った恐竜展で共通して展示されている基本的な内容を事前に頭に入れてから臨むようにしました。

すると、やっぱりちゃんと内容が頭に入ってくるんですよね。その後、テレビや動画配信サイトで映画「ジュラシック・ワールド」や「ジュラシック・パーク」シリーズを見ても、「あっ、映画のこの説明はちょっとおかしいかも」とか軽く突っ込めるようになりました。予習・復習のおかげで、にわか恐竜博士になれたわけです(笑)

ということで、本エントリでは、恐竜展をより深く理解し、しっかり楽しむために「事前に」仕入れておいたほうが良い16個の基礎知識やノウハウをまとめてみました!

それではいってみましょう。

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ヨコハマトリエンナーレ2017が予想外に楽しい!現代アート初心者でもOKでした!【展覧会感想・レビュー/横浜トリエンナーレ】

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かるび(@karub_imalive)です。

今年最注目の都市型国際芸術祭、「ヨコハマトリエンナーレ2017」が8月4日から開幕しました。今年で第6回目を迎えた、日本最大級の地域芸術祭です。今年は、出展者数38組と絞り込んだ分、1組で複数の作品をじっくり見れるようになりました。

行く前に、公開シンポジウム、記者発表会と2回事前イベントに参加した感触では、すごく難易度が高く、高尚な作品が多いのかなと思っていました。でも、フタを空けてみたら意外にもわかりやすく、楽しい作品が満載!終わってみれば、今までで一番楽しい地域芸術祭体験となりました。

初心者からマニアまで、いろいろな楽しみ方ができる今年の「ヨコハマトリエンナーレ2017」。早速行ってきた感想レポートを書いてみたいと思います!

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