【2017年12月9日最終更新】
かるび(@karub_imalive)です。
元プロボクサーから、正規の教育を受けずに超一流の建築家になった異色のプロフェッショナル、安藤忠雄。今や、世界中でひっぱりだことなった巨匠は、2017年現在も、30以上のプロジェクトを抱える一線級の大建築家として活躍を続けています。
そんな安藤忠雄の代表的な作品群を、「初心者でもわかるように」写真、解説動画、模型展示で味わえる大規模展覧会が、2017年秋、国立新美術館で始まりました。
現役の大御所は、しばしばこうした自身のキャリアを総括するような大規模展覧会に「回顧展」と名付けるのを嫌がります。案の定、安藤忠雄も「本展は回顧展ではなく、業績の棚卸しにすぎない。この展覧会をきっかけにして、また新しい仕事に挑戦したい」と音声ガイドで力強く語っていました。
従って、「大回顧展」とは銘打たれてはいませんが(笑)、本展が安藤忠雄の業績を整理・総括した過去最大規模、最高レベルのクオリティの展覧会であることは間違いありません。
住宅建築から巨大建造物、そして街全体の設計まで手がけ、あらゆる建築に対して総合的に携わってきた安藤忠雄の魅力がたっぷり詰まった展覧会でした。早速ですが、簡単にレポートを書いてみたいと思います。
※本稿で使用した写真は、内覧会にて特別に主催者の許可を得て撮影したものです。予めご了承ください。
続きを読む