あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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【ネタバレ有】映画「孤狼の血」感想・考察と10の疑問点を徹底解説/オススメ!日本産ノワール映画の新境地を開く大傑作!!

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かるび(@karub_imalive)です。

5月12日に公開された映画「孤狼の血」。古き良き東映の「実録ヤクザ映画」が元気だった頃の原点に立ち返った、気合の入った傑作だ!という声に押されて見に行ってみたのですが、想像を遥かに上回る素晴らしい大傑作でした!

ということで、これはがっつりブログに感想を書き残しておかねば、と思い、急遽感想や考察を書いてみました。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が一部含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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ミラクルエッシャー展で不思議なだまし絵の世界を楽しもう!上野の森美術館で開催中!【展覧会感想・レビュー】

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かるび(@karub_imalive)です。

上野の森美術館で始まった『生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展
奇想版画家の謎を解く8つの鍵』に行ってきました。数々の不思議な「だまし絵」作品で有名なエッシャー。日本でも、毎年のように全国各地でエッシャー展が開催されていますが、いつも会場はにぎわっていますよね。

東京では実に12年ぶりの開催となったエッシャー展。どんな感じになっているのか、早速見てきましたので、感想レポートを書いてみたいと思います。

※なお、本エントリで使用した写真は、予め主催者の許可を得て撮影させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

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面白エピソード満載!壺屋めり「ルネサンスの世渡り術」出版記念トークイベントに行ってきた!

かるび(@karub_imalive)です。

ここ最近、西洋美術史の知識が「できる」ビジネスマンに欠かせない教養や知識として脚光を浴びていますよね。木村泰司『西洋美術史』山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』など、書店のビジネス書コーナーで平積みされるベストセラーも珍しくなくなってきました。

そんな中、今回芸術新聞社から出版された、壺屋めりさんの著書「ルネサンスの世渡り術」豊富なイラストと軽快な文章で、イタリア・ルネサンス期に活躍した巨匠たちの「仕事」におけるエピソードをユーモアたっぷりに語り尽くした楽しい本です。

一見堅苦しく思える「西洋美術史」がこんなにも面白く読めてしまうのか!という新鮮な驚きと、「アート」と「仕事術」をつなげる着目点に感銘を受けました。購入してから夢中で読み進めました。

さて、そんな中、壺屋めりさんが、僕の尊敬するアートブロガー、Takさんと、ジュンク堂・池袋本店で出版記念の無料トークイベントを実施しました。これは行っておかなければ!ということで、早速行ってまいりました!

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写真も沢山撮らせてもらえましたので、簡単ですがイベントの感想レポートを書いてみたいと思います!

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琳派400年の歴史がわかる!特別展「琳派-俵屋宗達から田中一光へ-」@山種美術館【展覧会感想・レポート】

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【2018年6月4日最終更新】

かるび(@karub_imalive)です。

5月12日から、山種美術館で特別展「琳派ー俵屋宗達から田中一光へー」が始まりました。「特別展」と銘打たれ、今年一番力が入っている展覧会です。副タイトルの作家名が示す通り、江戸時代から現代まで引き継がれた琳派約400年の歴史を、各時代の作品を見ていくことで紐解いていこう、という意欲的な展覧会です。

※なお、本エントリで使用した写真・画像は、予め主催者の許可を得て撮影・使用させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

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ルーヴル美術館展(2018)は最高の「肖像芸術」が楽しめる!見どころや楽しみ方を一挙紹介!【展覧会レビュー・感想】

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かるび(@karub_imalive)です。

5月30日から、東京・国立新美術館展にて2018年上半期最後の大型展覧会「ルーヴル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか」が始まりました。今年のルーヴル美術館展のテーマは「肖像芸術」。

「人物」を描く肖像芸術は、古代から非常に長い歴史を持つ芸術分野です。「美の殿堂」ルーブル美術館の全面協力のもと、古くは古代エジプト・ギリシャ時代から近代まで、同美術館の所蔵する珠玉の作品群が集められました。下馬評通りハンパなくクオリティの高い展覧会でした。日本にいながらにして、ルーヴル選りすぐりの作品を100点以上楽しめる、そんな機会はまたとないと思います。

そんな今年のルーヴル美術館展について、がっつり見てまいりました。以下、内容や見どころについて、感想を交えながら書いていきたいと思います。

※なお、本エントリで使用した写真・画像は、予め主催者の許可を得て撮影・使用させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

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【ネタバレ有】映画「モリーズ・ゲーム」感想・考察と9つの疑問点を徹底解説!/ポーカー・プリンセスと言われた女性の激動の半生とは?

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かるび(@karub_imalive)です。

トップアスリートを引退し、自らの才覚と根性で世界中のセレブが熱狂するポーカールームの経営者となった実在の女性の半生を描いた作品があるー。そして主演は「ゼロ・ダークサーティ」や「女神の見えざる手」など、強くて知的な女性を演じさせたら抜群のジェシカ・チャステイン・・・。

これは面白い作品になるだろうなと思っていたら、案の定、先に試写会に行ってきた肩から「面白いよ!」と大評判だったので、早速行ってきました。面白かったです!

早速ですが、映画の感想やレビューを書いてみました。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が一部含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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【レポート】小学館「週刊ニッポンの国宝100」編集部に遊びに行ってきました!

かるび(@karub_imalive)です。

昨年9月の創刊以来、毎週欠かさず購入中の分冊雑誌「週刊ニッポンの国宝100」(小学館)。個人的には、日本美術を体系的に勉強したいなら、これをコンプリートして熟読するだけで相当な教養・知識量がつくのでは??と思っています。

実際、ブログを始める2年半前は知識ゼロだった僕も、この「週刊ニッポンの国宝100」を読み始めてから、かなり知識がついてきたように思います。Twitterでもせっせと「#国宝」「#国宝100」などとタグを付けて、感想をこまめにツイートするなど、全国に数万人いると思われる読者の中でも、かなり真面目な読者だと自負しております(笑)

そうそう、創刊当時にアップしたこの記事とかも、編集部も含め(一時期は検索上位に上がっていたこともあり)かなり色々な方に読んで頂きました。 

そんな僕にまさかのご褒美(?)となったのが、小学館の「週刊ニッポンの国宝100」編集部から、「制作場面を取材させてあげるから小学館の編集部へ遊びにこないか?!」とお声がけを頂いたのです。

おお、まじか!!

大手出版社の、アート雑誌の制作現場の最前線を見れる?!ということで、二つ返事で「行きます!」とお返事をして、GW前に編集部へお邪魔してまいりました。

簡単ですが、今日は「週刊ニッポンの国宝100」の編集部を訪問してきたレポートを書いてみたいと思います!

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映画「モリのいる場所」の見どころや魅力を解説!トークショーで沖田修一監督から裏話を聞いてきました!【ネタバレなし】

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かるび(@karub_imalive)です。

5月19日からいよいよ沖田修一監督の最新作、映画「モリのいる場所」が公開されます。画業に打ち込む真摯な姿勢と、そのユニークな立ち振舞いや生活スタイルから「仙人」と呼ばれて愛された、昭和の洋画家の巨匠・熊谷守一(くまがいもりかず)の最晩年期における、ある1日を追ったファンタジー伝記フィクションです。

ちょうど、この3月まで東京国立近代美術館で開催された大型の総合回顧展「熊谷守一展」で、改めて熊谷守一の生涯や画業に興味を持った人も多かったでしょう。映画ファンからアートファンまで、幅広いお客さんが楽しめる、非常にほのぼのとした作品にしあがりました。

ところで、先日、池袋においてちょうど映画「モリのいる場所」にちなんで、沖田修一監督がトークショーに登壇されました。本稿では、トークショーで披露された制作秘話なども含め、本作の簡単な内容やみどころ、作品の魅力を紹介してみたいと思います。

※なお、本エントリで使用した一部の写真・画像は、予め主催者の許可を得て撮影・使用させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

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【ネタバレ有】「パシフィックリム:アップライジング」感想・考察と11の疑問点を徹底解説!/KAIJU再び!作品世界の正統派的発展を目指した注目の第2作!

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【2018年4月20日最終更新】

かるび(@karub_imalive)です。

ハリウッド発のロボットものブロックバスター映画「パシフィック・リム」の5年ぶりの続編となる「パシフィック・リム:アップライジング」が公開されました。前作は、日本人にとって非常に親しみやすい作品でした。劇中で出てくる巨大怪獣が「KAIJU」と日本語読みで呼ばれるなど、日本の古き良き特撮映画へのオマージュにあふれていました。また、小学生だった芦田愛菜がハリウッドデビューを果たしたり、菊地凛子が重要な配役をもらっていたりと、日本人キャストの存在感も目立ちました。

当然、続編としての本作も、公開前から熱心なファンを中心に非常に注目されていましたが、果たして出来や満足度はどうだったのでしょうか?早速ですが、感想・考察等を織り交ぜた映画レビューを書いてみたいと思います。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が一部含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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【ネタバレ有】「ジュマンジ2/ウェルカム・トゥ・ジャングル」感想・考察と8つの疑問点を徹底解説!/TVゲームとして復活!家族で楽しめるテーマパーク的冒険活劇!

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【2018年4月20日最終更新】

かるび(@karub_imalive)です。

本国アメリカに遅れること4ヶ月、満を持して日本公開されたファミリー大作映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を公開日に見てきました。この日は、僕の小学生の息子の春休み最終日。映画館は昼間から中高生で大混雑でした。

早速ですが、感想・考察等を織り交ぜた映画レビューを書いてみたいと思います。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が一部含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

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