あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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書評:「不屈の棋士」は人工知能に追い詰められ苦闘するプロ棋士達をリアルに描く傑作でした!

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【2016年11月21日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

素晴らしいドキュメンタリーでした。

2016年7月に講談社現代新書から出た新刊、大川慎太郎著「不屈の棋士」は、衝撃的なノンフィクションでした。

どうすごいのか?

これまで、将棋界から出版される本は、個人に焦点を当てた英雄譚や偉人伝的なものや、ビジネス書的なアプローチで「プロ棋士に学べ」的なスタンスのものが多いイメージがありました。いわば彼ら個人や業界のブランディングの延長線上にあった、一種行儀の良い本が多かったわけです。

が、この本は違います。2016年時点で、彼らのプロ棋士としての『存在価値』を激しく揺さぶる「人工知能」について、トッププロに真正面からタブーなく切り込み、生々しい苦悩や迷いを証言として引き出したリアルなノンフィクションです。

僕も、読み終わって非常に衝撃を受けました。この感覚を忘れないうちに、以下、早速感想を書いていきたいと思います。

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