あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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書評:「兆し」をとらえる~報道プロデューサーの先読み力~

かるび(@karub_imalive)です。

ビジネスの企画やクリエイティブなプロジェクトにおいて成功するには、「世の中に半歩だけ先取りした」アイデアや着想が必要だと言われます。

10年も20年も先取りしなくてい、たった半歩だけでいいんだ、と言われますが、それができれば誰も苦労しません。新規性のあるアイデアや、斬新な切り口の着想をタイミングよく形にするのは、実際には非常に難しい

しかし、それを「当たり前の努力」を積み重ねることで、実現し続けてきた人物がいるといったら、気になりませんか?

本書『「兆し」をとらえる』は、テレビ東京の看板番組「ガイアの夜明け」の看板プロデューサーとして、常に世の中の流れの先を読み、視聴者のニーズと共感を勝ち取ってきた野口雄史氏が、「時代の先読み力」について自らの体験や知見を余すことなく語り下ろした新書です。

これから火がつきそうなサービスや商品について、その着想のヒントをどこから得ればいいのか。あるいはそれを見つけ出したとして、得られたアイデアをどのようにサービスや商品に落とし込み、顧客にどう提案していったらいいのか。 

本書が扱うジャンルは「報道番組」と特殊な世界ですが、だからこそ本書を通して浮き彫りになる数々の知見は、幅広い読者の取り組むビジネスやプロジェクトに応用できるはずです。ぜひ手にとって見てほしいので、今日は本書についてのレビューを書いてみたいと思います。

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