あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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会社退職10日前を迎えた心境について

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かるび(@karub_imalive)です。

このブログでも何度か書いてきましたが、僕はこの春に13年間勤務してきた会社を退職することになりました。40歳という一つの区切りとなったため、人生の充電期間として、1年間自主的に休みを取るためです。

最終出社日は4月28日。いよいよ今の会社もあと5営業日で退職となります。(その後有給休暇を消化しての退職なので、最終的な退職日は6月中旬)

人生のうち、そうそう10年以上勤め上げた会社を退職する、という経験もないと思うので、少々露悪趣味だとは思うけど、今の心境をブログに書き残しておこうと思います。

ほっとする気持ちと不安な気持ちと

僕は、23歳で社会人になってから、以来17年間サラリーマンとして働いてきました。基本的には切れ目なく、ストレートに17年間です。以前から、漠然と40歳頃になった時に、1年間自分へのご褒美として、長期休暇を取得したいな、と思っていました。欧米のビジネスマンで良くある「サバティカル休暇」的な感じですね。

ちょうど今の会社の業務にも飽きてきたし、いろいろあって会社への帰属意識もなくなってきたので、このままダラダラ働くのもあれかな、と思って、思い切って一旦辞めることにしました。

本当は「休職」みたいな形が良かったのですが、残念ながら、今の会社、、、というより、日本企業の企業カルチャーとして、1年間も勝手きままな理由で休職させてくれるような余裕のある会社なんてありません。従って、一旦退職するのはやむなしというところです。

来月から、17年ぶりに大学時代のようなモラトリアム的生活に突入するのですが、やっぱりあんまりあれこれ先行きのことを考えなくてよかった大学時代とは、心持ちはだいぶ違いますね。

まず第一に、ホッとした、という安心感と、来月から空いた時間で何しようかな~というワクワクする気持ちはそれなりにあります。割とがむしゃらに働いてきたので、結構プライベートでやりたいことは溜まっています。

だけど、その一方でやっぱり不安な気持ちもあるんですよね。たとえば、世間体的に肩身が狭いこと。中年になってからのモラトリアム的長期休暇って、日本ではまだ一般的ではないので、世間体的にはしんどそうだな、と。

実際、去年試しに保育園のパパともで集まって飲んだ時、ちらっと「来年春に子供が小学校に上がったら、今の会社やめるんですよね~。えっ?仕事?当分しませんよ。」みたいな話を馬鹿正直にしたら、みんなに「えっ・・・」みたいな感じでかなり引かれてしまいましたから。親戚にも、カミングアウトしたら確実に烈火の如く怒りそうな人頭の固い人も何人かいますし。世間の目は思ったより厳しい。

ということで、これからは親戚の前や、あまり親しくない知り合いなどと会う時は、当面「在宅でネット関係の仕事とかしてます」ってことにしよう(笑)

また、1年間休んだ後、仮に就職活動して、またサラリーマンとして社会復帰するとして、40代で1年ブランクが空いている無職の中年をいい感じの給料で採用する会社なんてあるんだろうか?って思ってしまいます。

もちろん、辞める前に散々資格なども取得したし、自分なりにキャリアが断絶しないための準備はしてきたつもりではあります。多分、今ならITエンジニアとしても、営業としても、人事としても、あと経理もできるかな。どれも中途半端ではありますが。また、今は空前の売り手市場。40代でも転職フェアや人材紹介でどんどんマッチングに成功している例が増えてきてはいます。

それでも、なんとなくやっぱり不安な気持ちはあるんですよね。このまま復帰できなかったらどうしよう・・・的な。まだ子供も小学生だし、嫁にばっかり負担をかけるわけにはいかないし。復帰できなかったらいっそプロブロガーにでもなるか大学生の時は、同じモラトリアム的期間であっても、先行きの心配はあんまりなかったので、年を取ると色々くよくよすることも増えるものだな、というのが感想であります。

辞める直前まで普通に使われる

一方、会社では、もうすぐ退職だというのに(だからこそなのかもしれないですが)最後までなんか忙しいです。そろそろいい加減後任への引き継ぎ等に入って仕事のペースを優雅に減速してきたいというのに、仕事が一向に減りません。

直属の上職にあたる役員からは「辞めるからって、最近手を抜いてるんじゃないか」みたいな嫌味混じりの牽制を何度もされるし、退職前なのを分かってて、絶対退職日までに終わらない仕事も平気で振ってくるし、なんだかなーと。

今日なんて、仕事柄、採用担当だから、ということもあるんですが、もうすぐ退職するっていうのに僕よりちょっと前に最終出勤日を迎えた退職者の退職手続きのお世話をしたり、普通に中途採用で採用面接とかしてたり。「当社のどのような点に惹かれて志望されましたか?」なんて聞いてる貴方の目の前に座ってる面接官は、数日後にはもういないんだよ・・・。

なんていうか、イメージと違うんですよね。退職する前って、腫れ物に触るかのように取り扱われ、仕事がサーッっと潮が引くように振られなくなって、所在ない窓際社員のような心持ちでちょっとずつ机の整理とかして余生を過ごすのかと思っていたんです。でも、そんなに甘くはないのね。通常業務が普通にあって、後任への引き継ぎ資料作成工数分が乗っかってくる分、単に忙しくなるだけだった(笑)まぁ、それだけ皆余裕もないし、辞めるってわかってる奴でも普通にガンガン使えるだけ使ってやろうってことなのかなと。

ということで、せっかくブログやってるんだから、会社を退職する直前の今の心境について、少し書き出してみました。会社辞めた後は、あんまりこういった会社ネタはブログには書かなくなるんだろうなぁ。不安な気持ち半分、ホッとしている気持ち半分ってところですね。

それではまた。
かるび