あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

MENU

【初心者必見!】ワインのラベル買い(ジャケ買い)で失敗しない方法10選

【2016年7月16日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

僕は38歳の時にワインに初めてはまりました。それ以来、ほぼ毎日1日ボトル半分位のペースでずっと飲み続け、飲んだ感想をEvernoteに毎回記録しています。

そんな中でわかったのは、ワインのウマい、マズいは最終的には開けてみないということ。だけど、外見からその味わいやレベル感の検討もある程度ならつけられそうだっていうこと。

ここまで、身銭を切ってある程度高いものから安いものまで、また、世界中の色々な品種のワインを買い続けてきました。その経験から抽出した、「初心者がワインのラベル買いで失敗しない方法10選」について、以下書いてみたいと思います。

f:id:hisatsugu79:20151010185824j:plain

1.スクリューキャップよりコルクのワインを選ぶ

これが一番簡単です。ワインのキャップの形状を見てみましょう。

スクリューキャップのものと、コルクのものがありますね。そのうち、開けやすいのは、器具なしで開けられるスクリューキャップのもの。これらは基本的にデイリーワインであり、買ったらすぐ開けて日常的にガブガブ飲むことを前提に作られています

これに対して、コルクキャップのワインは、ものにもよりますが、ある程度の期間寝かせ、熟成する前提で瓶詰めをされています。

したがって、まずはスクリューキャップよりコルクのものを選んだほうが品質の高いワインに出会える可能性が高まります。ただし、ニュージーランド産やオーストラリア産のものは良いものもスクリューキャップのワインが結構あります。ラベル裏を見て、産地がオセアニア系の場合、例外として気にしなくてもよいでしょう。 

f:id:hisatsugu79:20151010191903j:plain 

2.ボトルの底にへこみがある

ボトルの底にへこみがあるのは、ワインボトルに特有の形状です。

では、なぜボトルの底にへこみがあるのでしょうか?これは、熟成した際に、ワインから出てくるタンニンやアントシアニン、酒石酸などを中心とする固形物「澱(おり)」をこのへこみ部分に沈ませるためです。

いざワインをグラスへと注いだ際に、澱がこのへこみ部分に引っかかり、ワイングラスに澱が入らないようにする機能もあります。

ところが、安ワインの場合、このへこみがほとんどなかったり平だったりすることが多いです。安ワインは熟成などせず、澱などがビンの底にたまらないからですね。

f:id:hisatsugu79:20151010192723j:plain

3.ボトルを持った時に瓶が重たい

生産者も特にこだわりがあるワインの場合、外観に高級感を持たせ、光線による劣化を防ぐために肉厚で遮光性の高い重量瓶を使う場合があります。これは、単純に持ち比べてみればわかります。

こういった重量瓶は、当然特注品ですので、生産者にとっては原価上昇の原因になります。それでも、品質にこだわってわざわざ重量便を使用して瓶詰めしたいほどクオリティが高いワインなんだ、と解釈することもできますね。実際に、重量瓶に入っているワインは信頼度が高く、自分は今まで大きく外したことがありません。 

4.価格が3000円以上である

これを言ってしまえば身も蓋もないのですが、価格が高いワインほど、一般的にハズレがなくなっていきます。特に個人的な経験則から言うと、1本(750ml)3千円を超えるあたりから、著しくハズレワインが減少していきます。

僕も、ワインを飲み始めた頃は、1本3000円も出すのはかなり精神的に抵抗がありました。ビール1本200円なのに、どうしてワインでこんなに・・・。

ワイン屋さんの棚の前で、買おうか、買うまいか、すごく悩んだこともありました。しかし、思い切って、一度高いワインを買ってみましょう。ハレの日などの自分への贈り物だと思って購入してみてください。一口飲めば、明らかに違いがわかりますから。 

5.アルコール度数が13.5度以上ある

一般的な傾向として、アルコール度数が12度未満なら、聞いたこともない無名な産地であれば、ハズレワインの割合が高くなります。逆に、13.5度以上になると赤ワインは濃厚に、白ワインもコクが増して飲み応えのあるものが増えてきます。アルコール度数は、ラベルの表、裏ともに必ず記載がありますので、購入の際の目安としてはチェックしやすい指標となります。

f:id:hisatsugu79:20151010195747j:plain

6.ボトルに紙やリボンなどが巻いてある

こんな感じです。これも生産者側に確実に余計なコストアップを強いる包装ギミックなのですが、見た目も高級感がありますし、生産者のこだわりや自信のあらわれとみなすことができます。だって、安い適当なワインにここまで面倒なことはしないでしょう。

こういった紙を巻く作業は、実は、大半の生産者は、生産者自身の手で一つ一つ丁寧に巻きつけていきます。機械作業じゃないんですよね。世界中に何万本と出荷するわけですから、こんな面倒なことはありません。

だからこそ、こういった高級感のある包装を施してあるワインは、「買い」でいいと思うのですよね。なによりも手にとった時の温かみや満足感もありますから。

f:id:hisatsugu79:20151010195051j:plain
引用:【楽天市場】モンテスアルファ メルロ [2007]:札幌ワインショップ

7.ラベルに「定温コンテナ使用」と明記されている

定温コンテナ(リーファーコンテナ)とは、船積みされたワインを輸送する際のコンテナの名前です。このコンテナ内には、輸送中、中のワインの温度が上がらないように、温度調整ができるエアコンが取り付けられています。

一般的にワインを国外輸出する際は、たいていは重量があるため船便を使って輸送されます。その時、船の取る航路によっては、かなりの日数赤道直下や暑いエリアを通って輸送されることになります。

ワインは非常に熱に弱く、一定期間30度以上の高温下にさらされると急速に酸化が進行し、品質劣化が激しくなります。だから、これを防ぐための輸送手段が、「定温コンテナ」となります。ワイン卸商が現地で買い付けて日本に持ってくる際に自信があるワインの場合は、必ずラベル裏に「定温コンテナ」「リーファーコンテナ使用」と明記しているケースが多いです。

f:id:hisatsugu79:20151010195816j:plain

8.チリワインなら1000円以上のものを選ぶ

 チリワインがなぜ安いのか?というと、チリ現地での人件費が圧倒的に安いからです。これに加え、近年締結された日本ーチリ間のFTA(貿易協定)があることで、元々割安のワインを、かなりの低関税で安く輸入できるからなんです。

2015年度、とうとう日本に輸入されるワインの中では、フランス産を抜いてチリがNo1になろうとしています。そんなチリワインの場合、中/高級ワインとテーブルワインを分ける境目は、だいたい1,000円/1瓶といったところでしょう。

上記で3000円以上のワインを選べばハズレなし、と書きましたが、チリに限っては1000円以上でOKです。チリ産のメイン価格帯は500円~800円位ですが、1000円以上出せば品質もかなり安定しますし、上級レベルのワインを楽しむことができます。 

9.地雷はフランス産の2000円以下の価格帯

その反面、フランス産、イタリア産などヨーロッパの伝統的な産出国のワインは、2,000円以下の価格帯では残念ながら”ハズレ”率がかなり高くなります。

特に、ボルドーの世界5大ワインやブルゴーニュのロマネ・コンティ、それにシャンパンで有名なモエ、ドンペリなど世界レベルのブランドを多数抱えるフランス産ワインは、全般的に値段が高めです。これを踏まえて考えると、2,000円以下のフランス産ワインはハズレが多いでしょう。1,000円以下ならほぼ全部ハズレだと思ってもらってもOKです。 

 10.そのお店でずっと置いている定番ワイン

何度か通えるお店があるのであれば、そのお店でずっと置いてある定番のワインを一度飲んでみましょう。ずっと置いてある=たくさん売れて回転している=ある程度うまいのでは?と推測できます。

特に、セレクトショップの場合はお店の人にずばり売れ筋でお店の定番はなんですか?と聞いてみると、いろいろおすすめしてくれますがまず失敗はないと思いますよ。 

まとめ

ということで、今回は、ワインをラベル買い/ジャケ買いする時に試行錯誤してつかんできたワインの選び方についてのコツを紹介させてもらいました。少しでも参考になれば幸いです。皆様、良いワインライフを!

それではまた。
かるび