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あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して3ヶ月。無職または専業主夫で、ブログ書いてます。美術展と人事労務系の記事が多め。

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40代以上が躍進!でもIT業界は不人気化!DODA転職フェアに採用側として出展した感想

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【2016年7月16日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

2015年10月15日(木)に1日だけ東京ドームの麓にあるプリズムホールで行われた「DODA転職フェア」に出展者側として参加してきました。

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転職フェアはいつも利用者側ではなく、採用する出展側として出ています。今回は、久々の出展だったので見える景色が今までとちょっと違いました。せっかくなので、出展して思ったことをいくつか書いてみたいと思います。

1.40代以上の転職希望者が目立つ

つい5、6年前までは転職フェアといえば圧倒的に20代、30代が主役でした。40代以上の求職者もフロアにはいましたが、空気みたいな扱われ方でした。採用者側のメイン採用ターゲットとなっていなかったからです。40代以上の人たちは、フェア会場での転職活動は厳しいものがあったと思います。

それが今回2015年秋。久々に出たDODAの転職フェアでは、あちらこちらに40代以上と思われる転職希望者が目立ちました。そして、面談ブースでも、明らかに昔と違い、採用担当が彼らと真剣に向かい合っている様子が見て取れました。

特に少し前までは、「IT業界 プログラマー35歳限界説」「転職35歳限界説」なんていうキャッチフレーズもあったくらいで、技術職で35歳を超えての転職はほとんど成功しないといわれていました。

でも、ここに来て完全に転職においての35歳の壁は崩れ去りましたね。非常に良いことだと思います。

実は、これは僕の感覚値ではなく、実際の統計データ上でも40代以上の方々のプレゼンスが増していることがよくわかります。

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出典:http://doda.jp/guide/ranking/090.html

このグラフで注目して頂きたいのは、まず紫色のグラフです。リーマンショック以前の2007年下期では40代以上の転職成功者は、全転職者中の割合でわずか2.5%(40人に1人)です。リーマン・ショックを挟んで、7年後の2015年上期では12.2%(10人に1人強)と、なんと5倍近くに増えていることがわかります。それも年を追う毎に右肩上がりで増えています。

35歳以上、という括りで見てみると、さらにわかりやすいです。2007年下期では35歳以上の転職成功者はわずか10.5%だったのが、2015年上期は26.7%。つまり、全転職成功者の4名に1名は35歳以上のミドル層であるということです。

さらにあと5年、10年と経つと、転職市場では完全に中高年もメインプレーヤーになっていくのでしょうね。これから会社をいったん辞めて独立しようと考えている自分には、いざとなれば就職しやすくなっているのは非常に好都合であります。

 2.IT業界の不人気と若者のIT離れが深刻なことに・・・

まず、この2枚の写真を見てください。

それぞれフェア会場内で、一般ブースとITエンジニアブースの様子を同時刻に撮影したものです。

一般ブースf:id:hisatsugu79:20151020011222j:plain

ITエンジニアブースf:id:hisatsugu79:20151020010427j:plain

一目見ただけで、ITエンジニアブースのほうがガラガラなのがわかりますね。ITエンジニアのほうは着席していないブースもちらほら・・・本当に人気がない。

そして、僕の会社に来てくれたITエンジニアの着席数も、わずか17名。勧誘の仕方が悪かったのでは?!という反省もあります。しかし、転職フェアで最高の会場であるプリズムホールで、現在業界No.1の集客力がある「DODA転職フェア」(1日公称5,000人来場者)で、平均着席数が1ブースあたり50名超あると言われる中、17名では大苦戦といえるでしょう。

1日こんな狭苦しいブースでも、出展者はDODAに対して諸々の値引き等を入れても、1日70万~100万程度はお金を払わなければなりません。だから、これでは費用対効果が悪すぎですね。

さらに、最近の転職フェアは会場内で出展者から来場した求職者にスカウトが打てるようになっているのですが、ここでもIT業界の不人気ぶりを実感。会場裏の控室でスカウト専用マシンからスカウト検索を行いました。その際に特に目立ったのが「未経験からIT業界に挑戦したい20代、30代がほとんどいない」ことです。

IT業界がさらに発展するには、将来の優秀な技術者を育成する必要があります。若い未経験者層に興味を持ってもらい、ITエンジニア見習いとして迎え入れる。そしてOFFJT、OJTで鍛え上げていく。

こういった教育についても、「うちは未経験から育成するよ」という会社は結構あるのです。しかし、上記の通りそういった若い未経験者層の中で、ITエンジニア希望者がほとんどいない現状、確実に将来ITエンジニア不足となる予感がします。

たまに検索で引っかかり、詳しくプロフィールを見ても、IT業界を希望はしていたとしても、「企画職」「営業職」「コンサルタント」職種希望が多く、肝心の「開発」「保守運用」等をやりたい人材は本当に少ないのです。

みんな、薄々わかってるんでしょうね。日本のシステム開発のキツさを。プロジェクトマネジメントの不備により、デスマーチが発生する不採算プロジェクトに、日本特有の重層的な下請け構造、オフショア開発の進展による国内開発単価の頭打ち傾向・・・

2006年~2007年頃の、いわゆるリーマンショック直前の好景気時の転職者側売り手市場だった際も、もう少しITエンジニア人気あったんだけどな、と思いつつ、将来のITシステム開発業界が案じられるのでした。

結論:IT業界の将来は厳しそう。ミドル層の求職者には転職フェアが身近なものになってきた

今後、さらに転職フェアでのミドル層の存在感が増していくことは間違いなさそうです。確かなスキルを持ち、自由に企業の話が聞いてみたい、という中高年、あるいはミドル層の求職者にとっては、転職フェアがぐっと身近な使えるイベントになってきたといえるでしょう。

少子高齢化や慢性的な人手不足、年齢不問の求人方針が広がる中、転職フェアは若者だけのイベントではなく、幅広く求職者が活用できる総合人材イベントになってきたのかな、というのが感想です。40代以上の人、あきらめずにどんどんフェアを活用してみてくださいね!

それではまた。
かるび