あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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裏話もたくさん出た!「カフェのある美術館」ナイト@6次元の感想レポート

かるび(@karub_imalive)です。

2017年も4月に入って新年度になりました。僕の運営するサイト「あいむあらいぶ」も気づいたら開設からはや1年半。月日の経つのは早いものです。

最近、アート系では展覧会だけでなく、作家や研究者、著名な業界人の人たちの講演会やイベント、記者会見なんかも積極的に足を運ぶようになりました。今まで、このブログでは検索で見にきてくれる訪問者向けに、中型規模以上の展覧会を中心にたっぷりめの字数で記事を書いていたのですが、この4月からはもっと細かい記事も積極的にニュースみたいな感じでカジュアルに書いていければなぁと思っています。

ということで、早速第一弾としては、少し前になるのですが1週間前に行ってきた「カフェのある美術館」ナイトというアートイベントの感想レポートを書いてみたいと思います。

「カフェのある美術館」出版記念イベントに行ってきた

アート系の展覧会によく行くようになってから、時には貴重な情報源として、そして時にはアート系ブロガーの大先輩として非常にお世話になっているTakさん(@taktwi)が、先日 「カフェのある美術館」という著作を出版されました。

かねてから美術館では飲み食いを積極的にこなす(だから太るんだけど・・)僕としては、この本はまさに渡りに船、僕のニーズのど真ん中に突き刺さった、今一番読みたかった本でした。発売日にamazonで即ポチして、レビューも書かせていただいたのでした。 (Takさんがどんな凄い人で、本がどれだけ良かったかは以下のエントリーをご参照ください^_^)

実際、「カフェ」と「美術館」っていう組み合わせは非常に相性がいいのか、この「カフェのある美術館」は、アートファンだけでなく、カフェが大好きなカフェマニア、喫茶店マニアにもかなり評判が良くて、かなり売れているようです。

イベントでもTakさんが仰っていましたが、潜在的なニーズはかなりあるらしく、書籍の発売後、ラジオでも実際に何度か取り上げられて紹介されていました。(僕もラジコのタイムシフトで聞いてみました)

そんなTakさんが著作の出版を記念して「カフェのある美術館」ナイトというイベントが、アートやサブカル系の小規模イベントの聖地的な存在になりつつある荻窪の「カフェ6次元」で行われましたので、僕も行って参りました。

カフェ6次元のイベントは遅刻厳禁(笑)

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6次元オフィシャルHPより)

そうそう、本題に入る前に、一つ書いておくと、このカフェ「6次元」で開催されるイベントは、会場のキャパの限界もあるので、良い席に座ってガッツリとトークを堪能したいのであれば、必ずスタートの15分以上前に会場入りすべきです!

すでに何度も会場には足を運んでいるはずなのですが、今回なぜか道に迷ってしまい、到着したのが開始3分前(汗)汗だくで会場入りすると、すでにお客さんは満員状態。当然ながら、良い写真を撮れるスペースに座れませんでした。

よって、今回は最近よく展覧会やイベントで非常にお世話になっている先輩ブロガー、KINさん(@kin69kumi) の許可を得て、KINさんの写真を許可を得て拝借させていただきます。

ちなみに、KINさんのイベントレポートはこちらです。

イベントでのトーク内容について

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(KINさんTwitterより)

さて、イベントでのトークは、最初はTakさんの著書「カフェのある美術館」に掲載されている各カフェの特徴やおすすめから始まり、書籍制作プロセスでの苦労話や裏話などに進んでいきました。

後半は、書籍に掲載されていなかった、最近行ってきたカフェが良かった美術館の話や、カフェが素晴らしい海外の美術館の話なども写真付きで紹介がありました。

ちなみに、イベントでのトーク内容ですが、あとで書いたメモを読み起こしてみたら、半分くらいここで書けないオフレコ情報だった(笑)割愛せざるを得ない内容がかなり多いのですが、それでもまとめてみると、おおよそこんな感じでした。箇条書きでいきます。

◯取材は全員で手分けしてカバーした
著作では、大都市に一極集中しないように、旅のお供としても使えるように東北~九州地方まで、極力全地域をカバーできるように幅広く選定した。東京近郊で特に思い入れの強い美術館は監修者のTakさんが直接記事を書き、残りもアートに詳しい信頼できるライターさんで手分けして書いた。

◯入れたくても入れられない美術館も結構あった
ポリシーとして取材拒否された美術館、指定業者の変更の恐れがある公立系の美術館、このあと休館予定の美術館などは、泣く泣く除外せざるを得なかった。

◯編集中でボツになったアイデアなどもあった
例えば、「夜景が楽しめる美術館」特集などアイデア段階では検討していたが、よく考えたら夜は美術館が閉まってしまうので、ボツになった。「現美新幹線」は取材が難しく、これも断念となった。

◯地方での美術館選定が難しかった
どうしても大都市近郊以外の美術館カフェは、いわゆる昔ながらの「おまけ」や「大衆食堂」的な簡易的なカフェが多く、紹介するレベルに達していないところが残念ながら多かった。北海道から1軒も選定できなかったのはそれが理由。

◯イベントで特に個別にピックアップされた美術館

・三菱一号館美術館
数年前から指定業者が代わり、すぐ横のブリックスクエアのレストランが経営するようになってから非常に美味しくなった

・菊池寛実記念智美術館
敷地内のフレンチレストラン「ヴォワ・ラクテ」は本格派レストランで、お値段も張るけど相当美味い!

・神奈川県立近代美術館 葉山館
行ったらここでしか食べるところが事実上ないため、非常に混雑しているけど、景色も良いし味も素晴らしい!

・山口県立美術館
口コミ情報として圧倒的にアートファンからの支持が高い美術館カフェ!

・石川県立美術館
元美術館職員で、現在は地元でパティシエとして独立開業しているお店が、美術館にケーキを納入しているので、とにかくケーキが美味い!

・畠山記念館
展示室で展示を見ながらお茶をいただけるという特殊な体験は、アートファンなら絶対に1回は体験したほうが良い貴重な経験!

・箱根ラリック美術館
今、予約が一番取れないレストランがここ。オーナーのラリック愛が高まりすぎて、ラリックが内装等を手掛けたオリエント急行の車体をそのまんまフランスから箱根山中へ輸送しちゃったというすごいエピソード付き。

・番外編 東京国立博物館
館内の施設もいいが、博物館裏の洋食屋「筆や」が抜群に美味い!職員も足繁く通う知る人ぞ知る洋食屋さんなのだそうです。

◯海外でおすすめは、ウィーン美術史美術館
ちゃんと儲ける気あるの?っていうほど割りとリーズナブルな値段で、ガッツリビュッフェスタイルで高級な食材をゆっくりいただける美術館。

まとめ

ということで、イベントはあっという間の90分だったのですが、アートファン歴20年以上のベテランブロガーであるtakさんだからこそ語れる様々なアートや業界の裏話や、今後の続編や別の著作などの構想などもあって、非常に楽しいイベントでした。

ちなみに、takさんのブログとTwitterはこちら。最近ではtakさん主催のブロガー内覧会やアート系映画試写会などが頻繁に告知されていますので、定期購読&フォローおすすめです。

★ブログ「青い日記帳」
http://bluediary2.jugem.jp/

★Twitter(@taktwi)
Tak(たけ) @『カフェのある美術館』 (@taktwi) | Twitter

また、カフェのある美術館で、あなたが見つけた良いカフェがあれば、Twitterで「#カフェのある美術館」とつけてツイートしてみましょう。すでに他の人が書いた感想ツイートをチェックできますし、これが溜まっていくと「カフェ美」本第2弾へとつながるかも?!

僕もさっそく1つ上げておきました!

それではまた。
かるび

書籍「カフェのある美術館」

軽いので、旅行にも持っていけます。そして、将来のKindle化希望!