あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と人事労務系の記事が多め。

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恐竜展を10倍楽しむために、事前に知っておきたい16のポイントをまとめてみた!

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かるび(@karub_imalive)です。

昨年から、夏休みシーズンや大型連休では、子供が喜ぶ鉄板コンテンツとして、知らず知らずのうちに何度も恐竜展に足繁く通うようになりました。今や、旅行先も道中でわざわざ恐竜展をやっている博物館を探して立ち寄る始末です(笑)

何度か行くうちに気づいたのですが、最近の恐竜展は本当に凄いのです。最新の研究成果をしっかり展示してくれるだけでなく、骨格標本や人形が動いたり、大型解説パネルや動画などでものすごくわかりやすくなってきています。

しかし、問題もありまして。恐竜展に足を運ぶたびに、なんとなくその場ではにわか恐竜博士になった気分になっているのですが、しばらくたって新しい恐竜展に子供と行くと、前の展覧会で学んだ内容をしっかり忘れているのですOTL。

・・・これではいかんなぁ~ということで、今シーズンは、今までに行った恐竜展で共通して展示されている基本的な内容を事前に頭に入れてから臨むようにしました。

すると、やっぱりちゃんと内容が頭に入ってくるんですよね。その後、テレビや動画配信サイトで映画「ジュラシック・ワールド」や「ジュラシック・パーク」シリーズを見ても、「あっ、映画のこの説明はちょっとおかしいかも」とか軽く突っ込めるようになりました。予習・復習のおかげで、にわか恐竜博士になれたわけです(笑)

ということで、本エントリでは、恐竜展をより深く理解し、しっかり楽しむために「事前に」仕入れておいたほうが良い16個の基礎知識やノウハウをまとめてみました!

それではいってみましょう。

ポイント1:展覧会にはカメラを忘れずに!

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子供向けコンテンツであることやSNSでの拡散狙いから、最近の恐竜展では一部の恐竜ショーを除き、写真撮影・動画撮影がOKとなってきています。(※フラッシュ・三脚使用・商業使用はNGなことが多い)

だから、せっかく行くのであれば、子供や仲間、恋人との思い出づくりに動画撮影もできるカメラを持っていきましょう。

ポイント2:大都市での恐竜展は混雑必至!お出かけ前に公式Twitterをチェック!

昔から、恐竜展は老若男女に大人気。特に大都市での展覧会は必ずと行っていいほど土日祝日は混雑します。中には、入場制限による待ち行列ができたり、会場の外で整理券を受け取らないと入れない展覧会もあります。大抵の場合、最近はTwitterや公式HPで混雑状況を実況してくれるので、公式Twitter、公式HPは事前にチェックしておくと良いでしょう。

こちらは、2016年の国立科学博物館で開催された「恐竜博2016」のツイートです。会期中、東京展だけで50万人を超える大ヒットとなりました。ツイートを追っていくと、こまめに混雑状況をつぶやいてくれているのがわかります。

ポイント3:チケットは事前購入が絶対オススメ!

事前の混雑がかなり見込まれる大都市での大型恐竜展は、入場制限とは別に、当日の会場内でチケット購入列が10分、20分と伸びることが多々あります。つまり、手ぶらで行くと購入時・入場時のダブルで並ばされてしまうことも!

入場待ち行列はともかく、チケット購入時で並ばされるのはかなり苦痛ですよね。できるだけ、近くのコンビニや各種プレイガイドで事前にチケットを購入しておきましょう。

ポイント4:恐竜展が空いている時間帯は?

恐竜展が空いている時間帯は、朝一と夕方の時間帯です。特に、子供連れの入場者が多い恐竜展では、子供が帰る夕方以降は急速に混雑が解消します。行くのであれば、開館と同時にダッシュするか、16時頃から閉館間際に入るのが良いでしょう。

また、ここ最近定着しつつある「金曜日・土曜日」の夜間延長開館を狙うのも非常におすすめです。

ポイント5:恐竜展には、どんな展覧会があるの?

一口に恐竜展と言っても、ここ数年は展示内容もバラエティに富んだものになってきました。ざっくり分けると、下記のように3種類あります。事前にHPやTwitterなどで調べて、どんな内容なのか当たりをつけておくと、当日はより楽しめると思います。

<化石や骨格模型がメインのオーソドックスな恐竜展>

恐竜研究の歴史は、基本的には骨の化石として発掘されるところから始まりました。展覧会でも昔から骨を組み上げた骨格模型や、実際に発掘された各種化石類が展示の定番ですね。公立博物館では、このタイプの「王道」的な展覧会が開かれることが多いです。例えば、2017年で言うと、「ギガ恐竜展2017」などがこのタイプ。 

<恐竜ロボットが動くタイプの恐竜展>

いわゆる骨格標本ではなく、肉体も含めた恐竜人形として電動でリアルに動かして、ビジュアルで見せようというタイプの恐竜展。学術的な展覧会というより、アトラクションやショーに近い形の展覧会です。今年で言うと、「ヨコハマ恐竜展2017」が該当しますね。こちらでは、展示後半はずっと「恐竜の森」を歩く中、左右に配置された約15~6体のリアルな人形が見応え充分でした。 

<恐竜のきぐるみが会場内を走り回るタイプの恐竜展>

ここ最近増えた、人間がリアルな恐竜スーツの中に入り(いわゆるきぐるみ)、サファリパークに模した会場内をリアルなサウンドを背景に歩き回ったり、恐竜同士で戦ったりという形式ですね。展覧会というより恐竜ショー、アトラクションといった趣きですが、エンタメ要素が強いため子供は非常に喜びます。 ちなみに、1体のスーツを作るのに軽く数百万円かかるのだとか。

一口に恐竜展と言っても、様々なタイプがあります。特に夏季シーズンは、色々なイベントがありますので、色々行ってみて比べてみるのも面白いかもしれません。

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ポイント6:恐竜の活躍した時代について

恐竜が主に活躍した時代は、三畳紀中盤の約2億3千万年前から、大量絶滅した白亜紀後期の6600万年前までとされます。人類が誕生したのが約20万年前ですから、人類の歴史とは比べ物にならないくらい、途方もなく長い時間を陸の王者として君臨してきたわけですね。一口に恐竜といっても、繁栄・活躍した時期は恐竜によってまちまちです。とはいえ、複雑な地質年代を一気に覚えるのはムリがあるというもの。

とりあえず、恐竜が活躍した時代は、以下の3つの年代のどれかであると頭に入れておけばOKです。

・三畳紀(末期):約2億5217万年前~約2億130万年前
・ジュラ紀:約2億130万年前~約1億4500万年前
・白亜紀:約1億4500万年前~6600万年前

ポイント7:恐竜の定義や分類をざっくり押さえる!

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那須野が原博物館「大恐竜展2」解説パネルより

恐竜展で、音声ガイドや解説パネルで意外に用語がわからなくて苦戦するのが、恐竜の分類です。恐竜は、進化する中で細かく系統進化していきますが、展覧会では、最低限以下の2つを頭に入れておけばOKです。

・恐竜は、ある共通の祖先から始まり、骨盤のつくりにより、「鳥盤類」「竜盤類」に大きく2種類に大別される。

・より大型恐竜が多い「竜盤類」は、「獣脚類」「竜脚形類(竜脚類)」にざっくり分けられる。「獣脚類」はアロサウルス、ティラノサウルスのような2本足で歩く肉食獣が多く、「竜脚類」は、ブラキオサウルスやマメンチサウルスなど、4本足で歩き、巨大な草食竜が多い。

ポイント8:恐竜が大量絶滅した理由と、鳥への進化

白亜紀末期の約6600万年前、現在のメキシコ湾に直径約10~15kmの小惑星が衝突し、その衝撃波と、引き起こされた巨大地震・大津波・森林火災、寒冷化の影響で、恐竜の大半は絶滅してしまいました。優れた展覧会では、この一連のプロセスをわかりやすく解説パネルや動画で解説してくれます。

この大量絶滅により、鳥類以外の恐竜は全て死滅してしまいました。

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始祖鳥の模型展示(那須野が原博物館「大恐竜展2」より)

しかし、当時恐竜の仲間だった鳥類は、白亜紀の大混乱を乗り越えて、現代まで繁栄しています。だから、恐竜は「今も生きている」のですね。

1960年代まで、「恐竜=鳥」説は顧みられず、恐竜は絶滅してしまった鈍重な巨大爬虫類として扱われていました。(僕も幼い時に読んだ図鑑では、「絶滅した爬虫類」と習った)転機となったのは、1969年に見つかった小型肉食恐竜「デイノニクス」の化石から。この恐竜の軽やかな体の構造が、始祖鳥との類似点を多々含んでいたことです。ここから、「恐竜=鳥」への理論が徐々に形成されていきます。そして、1996年に見つかった全身羽毛に覆われた小型恐竜「シノサウロプテリクス」の化石により、『鳥は恐竜の子孫である』ということがほぼ疑いなくなりました。

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ポイント9:恐竜発掘の歴史について

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マンテルによる手描きのイグアノドン骨格図
引用:イグアノドン - Wikipedia

地味なコンテンツなのか、最近はトピックとして触れられる回数がめっきり減った恐竜研究の歴史。1824年、イギリスの外科医、ギデオン・マンテルが道端で見つけた奇妙な骨の化石を、「イグアノドン」と名付けた所から恐竜研究がスタートしました。その後、いくつか見つかった恐竜化石から、当時最高の解剖学者、リチャード・オーウェンが「史上最も洗練された、驚異的な爬虫類」という意味合いで、「Dinosauria」と命名したところから恐竜研究の歴史が本格的に始まったとされます。

最近だと、2017年の「ヨコハマ恐竜博2017」にマンテルの研究道具やイグアノドンのイラストの複製画が展示されていますね。

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ポイント10:覚えておきたいメジャーな恐竜

恐竜の種類は、現在正式に発表された種類だけで約1000種類あります。しかし、展覧会や映画、書籍などの各種資料で出てくる人気恐竜はこのところ定番化しています。特に有名な恐竜をいくつか紹介しますね。

ティラノサウルス

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究極の肉食恐竜として、白亜紀末期に活躍したティラノサウルス。鋭い嗅覚と、他の恐竜を圧倒する「アゴ」の咀嚼力を誇りました。他の恐竜に比較すると脳も大きく、知能も高かったと言われます。その反面、前足の退化が進み、指もわずかに2本に減ってしまってます。「ジュラシック・パーク」シリーズでもシリーズを通して暴れまわりますし、恐竜といえばとにかく「ティラノサウルス」をまず抑えておきたいところです。「T-REX」ともよく言われますね。

トリケラトプス

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ティラノサウルス同様、白亜紀後期に活躍した装飾恐竜。肉食獣の最終進化系がティラノサウルスなら、草食獣はトリケラトプスでしょうか。最近では、親子で集団生活をしていたとされる化石も見つかりました。

ステゴサウルス

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引用:http://carnivores.wikia.com/wiki/File:Stegosaurus.jpg

最近の研究では、ヒレの部分は、武器ではなく体温調節や異性への求愛行動へと使われていたとされています。尾ひれについているトゲの部分で、敵を攻撃したようです。こちらも中規模以上の展覧会なら必ず出てくる人気恐竜ですね。

ヴェロキラプトル

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「ジュラシック・パーク」シリーズで、毎回フィーチャーされ、一躍有名になった小型の肉食恐竜の代表格。白亜紀後期、ティラノサウルスと同時代に繁栄しました。全長2メートル、体重15キロくらいの小型恐竜なのですが、ヴェロキラプトル=「素早い侵略者」という命名された通り、敏速に2本足で動きまわり、獲物を捕らえたとされます。「ジュラシック・パーク」シリーズでは、いとも簡単に悪役が襲われていましたね(笑)

ブラキオサウルス

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引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Brachiosaurus

ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけて繁栄した、背の高い大型草食恐竜。ジュラシックパークでも森の中で、木の上まで首を出すシーンがありました。背の高さは約15メートルで、世界最大級だと言われています。

スピノサウルス

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引用:http://dino2016.jp/point/index.html

2008年にモロッコで新化石が発見されて以来、肉食恐竜ながら4足歩行し、水中で狩りをするという、半分魚竜のような特徴が明らかになってきたスピノサウルス。2016年、東京を始め3箇所を巡回した「恐竜博2016」ではメインコンテンツとして大々的に特集されました。

ポイント11:狙い目は新発見コンテンツ!定番系は忙しかったら最悪スルーでもOK

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恐竜展も混雑している時や閉館前は、時間が足りなくて全部見きれないこともあります。そんな時は、思い切って「他の展覧会でも出ている定番コンテンツ」は見なくてもOKです(笑)毎年恐竜展は開催されますし、その都度必ず展示がありますから、焦らなくても良いのです。例えば、高い頻度で展示される定番コンテンツとしては、こんな感じのものがあります。

・恐竜のたまごの化石展示
・恐竜の発掘シーン(モンタナ州や中国など)
・草食恐竜の歯型構造(デンタルバッテリー)
・草食恐竜の胃石
・足跡の化石(平凡なもの)

その反面、毎年のように新発見や日本初公開となる化石類や、その展覧会で大々的に打ち出されているコンテンツは見逃さないほうがいいでしょう。

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まさにたまごから孵ろうとしているレアな卵化石

例えば、化石類だと、ここ最近見つかりだしている「羽毛の残っている恐竜化石」や「病気、ケガをした恐竜化石」などはポイントが高いと思います。

ポイント12:見る順番は自由!空いているところからどんどん回ろう!

これは通常の美術館・博物館回りでも言えることですが、恐竜展は最初から順番にコンテンツを見る必要は全くありません。いきなり出口を出て物販から先に回ってもいいのです。もちろん列に並ばなくてもいいし、見やすいところからどんどん見ていきましょう。

全体的な傾向としては、入り口近くのコンテンツが大抵混雑している一方で、展示後半は結構空いていて見やすいことも多いです。混んでいる箇所は、後で人の波が引いた後に戻ってきてピンポイントでチェックするのも良いですね。

特に注意したいのが記念撮影スポット。(大抵展示のラストにある)混雑すると非常に並びますので、空いているなら最初にチェックしてしまいましょう。

ポイント13:お土産には公式図録を!お買い得でわかりやすい!

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お土産コーナーでは、フィギュア類やカプセルトイが非常に人気です。しかし会場限定品はそれ程なく、よくよく調べたらこれらは通販でも買えるものが大半です。

そこで、お土産でオススメしたいのは、展覧会の公式図録です。子供に買い与えられるよう、通常の博物館・美術館での企画展の図録より値段をかなり抑えてあるケースが多く、通常市販されたなら、2,500円~3,000円クラスの良質なものが、1,500円~2,000円程度で安く入手できます。

展覧会の復習にはコスパ最強のコンテンツです。JANコードがついていないことが多く、Amazonや楽天では買えない会場限定販売となるので見つけたら必ず抑えておきたいところです。

ポイント14:図書館の児童書コーナーには良書がいっぱい!

恐竜展の予習・復習に意外に使えるのが、図書館の児童書コーナーです。図書館にも入るような最近の児童書は、本当にしっかりしています。展覧会で入手出来る情報の90%以上は児童書コーナーで事足りてしまいます。

ニュートンの別冊ムックなど、大人向けでも良書はありますが、これから恐竜展の予習・復習レベルであれば、児童書コーナーの小学生高学年向けの書籍がぴったりです。Amazonや楽天でも買えますが、意外に高額なので僕は図書館をよく使わせてもらってます・・・

ポイント15:映画で復習するのも面白い!

また、未見であれば、より迫力ある「映像」でリアルな恐竜像を楽しんでみてもいいかもしれません。ここでは、よりリアルな恐竜映像・恐竜体験ができる映画を2つ紹介してみます。

ジュラシックパークシリーズ

最新作「ジュラシック・ワールド」(2015)も含めると、これまでに全部で4作製作されています。ストーリーは賛否両論ありますが、劇中で登場する恐竜の種類やリアルさは他の映画の追随を許さないものがあります。来年、新作も公開されますね。

「ウォーキング・with・ダイナソー」シリーズ

1999年に放送されたBBCのTVシリーズ(HuluやAmazon等で配信中)を元に、2013年に製作されたドキュメンタリータッチの映画。弱肉強食の世界で生き抜く恐竜の生態がリアルに描かれた傑作です。

ポイント16:初心者向けのわかりやすい書籍もあります

展覧会の図録同様、市販されている初心者向けの解説書でも、いくつかわかりやすいオススメの本が出ています。2冊だけ紹介しますね。

知識ゼロからの恐竜入門

大人向けでは、幻冬舎から2015年に出版されたこの小型ムック本がダントツでわかりやすい!著者もさかなクンならぬ、「恐竜くん」とカジュアルな感じですし、本当に知識「ゼロ」から気軽に読むことができます。恐竜展の予習復習にはぴったり!

ムック「恐竜がいた地球」

「Newton」シリーズもいいですが、自然科学系でのムックといえば「ナショナル・ジオグラフィック」が信頼感、イラストの迫力、わかりやすさで頭一つ抜けていると思います。嬉しいことに本作は電子書籍でも入手できます。2017年最新の知見が満載で、こちらもオススメ!

まとめ

今年も、例えば大都市圏では「ギガ恐竜展2017」(幕張)や、「メガ恐竜展2017」(大阪)、「ヨコハマ恐竜博2017」(横浜)など、大型展覧会が目白押しとなっています。子供の夏休みの自由研究の定番ですし、大人が行っても最新の恐竜研究に基づいた様々な展示には驚かされると思います。展覧会をきっかけとして、恐竜の世界をもっともっと楽しめるといいですね。

それではまた。
かるび