かるび(@karub_imalive)です。
11月1日から、ドラえもんをテーマとした現代アート作家28組によるグループ展「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」がいよいよ始まります。村上隆、奈良美智、会田誠ら、日本を代表するようなビッグネームが、ドラえもんを題材に、その世界観やメッセージをどう表現するのか?非常に楽しみなところです。
この秋、アート好きにとっても、またドラえもんファンにとっても目の離せない大型展覧会となりそうな本展。ちょうど開始3ヶ月前となる7月31日、その詳細を明らかにする記者発表会が開かれました。ご縁があって取材することができましたので、早速ですが明らかになったチケット情報や開催内容について、簡単に書いてみたいと思います!
※本エントリ内で使用している画像は、予め主催者の許可を得て掲載しています。ご了承下さい。
- 1.「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」とは?
- 2.「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」の見どころは?
- 3.記者発表会で、爆笑クロストークも!
- 4.早割チケット&グッズ付きチケットを紹介!
- 5.まとめ
- 展覧会開催情報
1.「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」とは?
ドラえもん×現代アーティストのコラボレーション
冒頭でも書きましたが、「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」は、バリバリ現代アート寄りの展覧会です。決してアニメの原画展や藤子不二雄特集をするわけではありません(笑)
キュレーターに美術史家の大御所、山下裕二氏が迎えられました。彼の統括の下、日本を代表する大物から、将来有望な若手まで、計28組の現代の日本美術を引っ張る最強のアーティストたちが集結しました。絵画・彫刻・アニメ・インスタレーションなど、それぞれの得意とする表現分野は多岐にわたります。
そんな彼らに与えられたテーマは、ズバリ
「あなたのドラえもんをつくってください」
アーティストたちが考える、世界に一つしかない、個性豊かな「ドラえもん」を表現する展覧会になりました。まさに「ドラえもん meets 現代アート」って感じでしょうか。
2.「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」の見どころは?
注目ポイント1:合計28組の豪華作家陣!
左:村上隆(Photo: Chika Okazumi)
右:増田セバスチャン
それまで、すでに26組まで紹介されていましたが、7月31日の記者発表会にて、新たに奈良美智、増田セバスチャンの2組が発表され、合計28組の全アーティストが明らかにされました!
監修者の山下裕二氏が、「日本を代表する有名作家だけでなく、今20代~40代のこれからの日本のアート界を支えていく有望株にも幅広く声をかけた」と言うように、若手からベテラン・大御所に至るまでバラエティに富んだラインナップになっています。
村上隆 出展作品 タイトル未定
©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.©Fujiko-Pro
現在、11月に向けて鋭意製作中とのことでしたが、まずは先陣を切って、村上隆の作品が、彼のビデオメッセージとともに一部発表になりました。村上隆のキャラクターの中に、無数のドラえもんのキャラが溶け込んで渾然一体となった作品です。
それ以外のアーティストたちについても、作家個人のTwitterや公式Twitter/Instagramで随時アップされていくと思います!
#ドラえもん 発見!o*1o
— THEドラえもん展TOKYO2017 (@thedoraemonten) 2017年7月18日
今回「 #THEドラえもん展 TOKYO 2017」に参加される #佐藤雅晴 さんの制作現場風景。
実写から不思議なアニメーション作品を作り出す佐藤さん。
完成品は本番をお楽しみに♪https://t.co/w3SBbQSwH5 pic.twitter.com/ydLrP27kaL
注目ポイント2:2002年に引き続き出展するアーティストは、前回出展作品も合わせて展示!
前回「THE ドラえもん展」村上隆 出展作品
「ぼくと弟とドラえもんとの夏休み」(2002年)
©Fujiko-pro & Takashi Murakami / Kaikai Kiki 2002
実は、本展は15年前の2002年、以前存在した大阪のサントリー天保山ミュージアムや横浜そごう美術館で一度開催されているのです。
今回の2017年展に出展しているメンバー28組のうち、森村泰昌や村上隆など、5組は2002年の前回展にも出展していました。彼ら5組に関しては、前回展の作品も合わせて隣に展示されるとのことです!15年経って、彼らの作品や作風がどのように変わり、進化したのかも注目ポイントですね。
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注目ポイント3:グッズも要注目!
展示会場でアーティストが繰り広げる作品の共演を楽しんだ後、さらに楽しみなのが「会場限定オリジナルグッズ」です!まだグッズについてはほとんど発表されていませんが、ネット上のSNSを見ていると、早くもマニアが手ぐすね引いて待っているようですね。そして、2002年の前回展でも、かなり熱かったようなのです。
ちょうど、TwitterやInstagramにて、ハッシュタグ「#私とドラえもん展」で検索をかけると、2002年の展覧会に足を運んだたくさんの熱心なファンが、当時の思い出をグッズとともに写真でアップしています。
当時、村上隆さんのコレを見る為に行って、買うたのが図録とその絵ハガキである。※早ければ、来年の夏に15年前と同じ場所(現在の「おゝさか文化館・天保山」)でおゝさか展の開催を希望したい。 #私とドラえもん展 → pic.twitter.com/4nyPonNBT3
— 田野某爾(たのぼうじ) (@bozitano) 2017年6月15日
天保山ではティッシュケースとスクリーンセーバーしか買わなかったけどどうしてもバカラが欲しくて名古屋まで。その時お腹の中にいた長男がもう中2ですっかり私と同じドラファンになり、藤子不二雄先生を「大先生」と呼んでます(笑)写真の棚の中にバカラドラが居ます。 #私とドラえもん展 pic.twitter.com/8tJIpS70sO
— piggy@もう限界 (@piggy_hurt) 2017年6月21日
当時はまだ子供だったので記憶はかなり薄れているのですが、現代アートの存在を知らなかったのもあって子供ながらに奇妙な作品が多いなと感じた覚えがあります。自宅には今もパンフレットを保管しています。 #私とドラえもん展 pic.twitter.com/vTTlbp3M7Z
— 人生破滅フレンズ (@hmgns) 2017年6月14日
いかがでしょうか?僕は、残念ながら2002年版は見ていないのですが、こうしたツイートを見ていると、やっぱりファンは思い出のグッズを今でも大切に持っているようですね。今回もまだ公式アナウンスはありませんが、順次アップされるグッズ情報には目が離せません。
注目ポイント4:写真撮影は原則OK!
そして、今回の展覧会は写真撮影は原則OKとなる予定なのも嬉しいところ。特に僕のようなブロガーは、ブログに画像がある・ないは死活問題なので、会場でアナウンスされた時、心の中で「しゃっ!キタ!」とガッツポーズしてました(笑)
アニメやマンガ、映画系の展覧会では、たいてい写真撮影はNGか、頑張っても一部OKにとどまることが多いので、これは素晴らしい英断だと思います!会場でガンガン撮影して、SNSにアップしたいですね!
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3.記者発表会で、爆笑クロストークも!
また、記者発表会では、監修者の山下裕二氏が進行役を務め、出展者を代表して漫画家・アーティストのしりあがり寿さんと美術家の西尾康之さんが登壇し、それぞれ意気込みを語ってくれました。
しりあがり寿さんに言わせると、ドラえもんはもはや日本人にとっては日常風景に溶け込んでいて、日本人にとっては「環境」だったのではないかと。だから、アーティストにとって「ドラえもんを描くというのは、いわばみんなで富士山を描くようなものだ」という感覚のようです。わかるような気がします。ちなみに、しりあがり寿さんは、今回展でアニメーション作品を制作する予定だそうです。
また、ドラえもんのテレビ放送がリアルタイム世代だった西尾さんは、学校でよくいる「ドラえもんがクラス一上手い少年だった」そうです。そして、子供の頃、実家で大切にしていたサボテンにも「ドラえもん」という名前を付けて大切にしていたという逸話もありました。(その後そのサボテンは輪切りにして観察したらしい・・・/笑)
礼儀正しく良い人そうな外見とは裏腹に、ダークでリアルな作品が見どころ満載な西尾ワールド。山下裕二氏も指摘していましたが、意外とマンガ版ドラえもんの初期作品には、ホラー的なタッチのストーリーも多いのですよね。西尾さんの構想では、ドラえもんの内臓をみせちゃうかも?!という話も出ました。原作のダークな面の魅力を引き出してくれそうな西尾康之の「クレイジーな」作品に期待ですね!
そして、クロストーク後半では、登壇したしりあがり、西尾両名にスケッチブックを渡し、その場で即興でドラえもんを描いてもらうというサプライズ企画がありました。
▼ドラえもんを書いているしりあがり&西尾両名
ちょっと席が遠く撮れなかったのですが、特に面白かったのが、即興でその場で描いたしりあがり寿さんの描いたドラえもん。ツイッターで別の方がアップしてくださっているものをお借りしますと・・・
しりあがり寿氏が描くドラえもん。
— 中村つとむ/常滑市で暮らす (@tokoname_boy) 2017年7月31日
『THE ドラえもん展TOKYO 2017』https://t.co/FXNEAPQek7より pic.twitter.com/ZNmzlG3ROd
・・・。すごいですよね。このラフスケッチ一つ見ても、以下に現代アーティストたちが見ているドラえもんが個性豊かでバラエティに富んだものなのかよくわかりました(笑)
4.早割チケット&グッズ付きチケットを紹介!
「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」では、8月1日から早割系チケットが発売されていますが、前売り系チケットのうち、オトクなものを紹介したいと思います。早割は期間限定、セット券は数量限定ですので、いずれもお早めに!
▼早割ペアチケット
通常の前売り券より600円オトクな早割ペアチケットです。
【一般+4歳~小学生】1,600円
【一般+中学生・高校生】2,200円
【一般+一般】2,600円
【発売期間】2017年8月1日(火)~8月20日(日)
【発売場所】ローソンチケット(Lコード:30021)
▼ドラえもんフィギュア セット券
メディコム・トイ UDF ドラえもん[ブルー/ピンク](1,080円)と入場券(一般)のオトクなセット券です。フィギュアは会期中、会場内での引き換えとなります。
【価格】2,400円※券種は一般のみ
【発売期間】2017年8月21日(月)~10月31日(火)
【発売場所】ブルー:ローソンチケット(Lコード:30021)、ピンク:uP!!!公式サイト※各色限定3000枚、売切次第終了
▼村上隆オリジナルクリアファイル セット券
村上隆 オリジナルクリアファイル(500円)と入場券(一般)のオトクなセット券です。クリアファイルは、会期中、会場内での引き換えとなります。
【価格】1,800円※券種は一般のみ
【発売期間】2017年8月21日(月)~10月31日(火)
【発売場所】ローソンチケット(Lコード:30021)
5.まとめ
知名度抜群の豪華アーティスト陣から、若手の精鋭まで多彩なメンツが集まった今回の「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」。展覧会スタートまでいよいよ3ヶ月に迫りましたが、非常に楽しみです!また続報が入り次第、ブログにアップしたいと思います。
それではまた。
かるび
展覧会開催情報
◯美術館・所在地
森アーツセンターギャラリー
(六本木ヒルズ森タワー52F)
東京都港区六本木6-10-1
◯最寄り駅
東京メトロ 日比谷線「六本木駅」1C出口 徒歩0分
(コンコースにて直結)
都営地下鉄 大江戸線「六本木駅」3出口 徒歩4分
都営地下鉄 大江戸線「麻布十番駅」7出口 徒歩5分
東京メトロ 南北線「麻布十番駅」4出口 徒歩8分
◯会期・開館時間・休館日
2017年11月1日~2018年1月8日(会期中無休)
10時00分~20時00分(入場は閉館30分前まで)
※火曜日は17:00まで
◯公式HP
http://thedoraemontentokyo2017.jp/
◯Twitter
https://twitter.com/thedoraemonten
◯Instagram
https://www.instagram.com/thedoraemontentokyo2017/
◯展覧会巡回先
前回2002年では巡回実績がありますが、現状は
未定です。
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