あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と人事労務系の記事が多め。

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【ネタバレ有】映画「君の膵臓をたべたい」 感想・レビューと7つの疑問点を徹底解説!/泣ける!原作を超える完成度でした!【キミスイ】

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【2017年9月3日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

7月28日に公開された映画「君の膵臓をたべたい」に行ってきました。公開5週目にて、早々と興収20億円を突破し、まだまだ勢いのある本作。粗製乱造がたたったのか、ここ半年は特に苦戦続きだった青春恋愛系映画(スイーツ映画)ですが、その中では異例とも言える大ヒットとなりました。僕が見に行った日も、夏休み中ということもあって、平日の昼間から若い人でいっぱいでした。

早速ですが、映画を見てきた感想やレビュー、あらすじ等の詳しい解説を書いてみたいと思います。
※本エントリは、ストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が含まれます。何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

1.映画「君の膵臓を食べたい」の予告動画・基本情報

▶「君の膵臓をたべたい」公式予告動画
※画像をクリックすると動画がスタートします


動画がスタートしない方はこちらをクリック

【監督】月川翔(「君と100回目の恋」他)
【脚本】吉田智子(「わろてんか」他)
【原作】住野よる(「夜のばけもの」他)
【配給】東宝
【時間】115分

過去、「世界の中心で、愛をさけぶ」や「ストロボ・エッジ」、最近では「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」など、青春恋愛系映画にてヒット作を連発する臼井央&春名慶の東宝系プロデューサーコンビ。

今回、彼らが新たに原作映画企画としてピックアップしたのは、2016年の本屋大賞第2位に輝き、単行本&文庫本で累計200万部を売り上げた住野よる氏の大ヒット小説「君の膵臓をたべたい」でした。

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引用:月川翔 - 映画.com

本作でメガホンを取ったのは、恋愛系映画で実績のある三木孝浩監督のアシスタントを務めたこともある、月川翔監督。2017年2月、やはり短命でヒロインが亡くなってしまう恋愛映画「君と100回目の恋」に続いて、本年度2本目となります。前作では、ヒロインに現役人気歌手のmiwaを据えて、音楽と映像を上手に組み合わせ、甘く切ない恋愛ストーリーを瀬戸内海の明るい風景とあわせて丁寧に作り上げました。興収こそぱっとしませんでしたが、オリジナル脚本の泣ける佳作だったと思います。 

原作は、200万部売れたとは言え、やや荒削りで一本調子なところもあり、そのまま映像化すると退屈な展開になりそうだなぁと思っていました。しかし、そんな心配は杞憂でした。映画版では、原作のストーリーにエピローグ部分を付け加え、時系列を上手くシャッフルした回想形式で進行するなど、映画ならでは工夫が随所で見られます。期待以上の作品に仕上がっていました。 

2.実写映画「君の膵臓を食べたい」主要登場人物・キャスト 

主要登場人物

志賀春樹:高校時代(北村匠海)f:id:hisatsugu79:20170822135851j:plain
引用:「君の膵臓をたべたい」予告2 - YouTube

「DIVE」で映画デビューし、「陽だまりの彼女」「ディストラクション・ベイビーズ」「信長協奏曲」など、個性的な作品で実績を積み、今回が待望の初主演。2017年は、「恋と嘘」「勝手にふるえてろ」など、年末にかけて待機作が2作品あります。

山内桜良(浜辺美波)
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引用:「君の膵臓をたべたい」予告2 - YouTube
現役高校生で、永野芽郁、平祐奈あたりとポスト広瀬すずの座を伺う次世代の有力な若手女優。朝の連ドラ「まれ」への出演で一気に知名度を上げました。本作が事実上初めての主演となります。演技力はまだまだこれからな感じですが、抜群にかわいい!なんとなく、20年前のCoCo時代の三浦理恵子のような雰囲気がありますね。

志賀春樹:現在(小栗旬)f:id:hisatsugu79:20170822095924j:plain
引用:「君の膵臓をたべたい」予告2 - YouTube
普段は割りと男臭くて勝ち気な感じの役柄が多い小栗旬ですが、本作では珍しく内向的で迷いの表情が目立つ演技が新鮮でした。それにしても2017年は「追憶」「銀魂」と、出演した映画が全て大ヒット。目を見張る充実ぶりです。

滝本恭子:高校時代(大友花恋)f:id:hisatsugu79:20170822140016j:plain
引用:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト
ドラマ出演で「こえ恋」「屋根裏の恋人」、映画出演は、2016年の「金メダル男」など昨年あたりから着実に出演実績を積み重ねてキャリアを積んでいる若手女優。本作では、年齢の割に童顔で、制服の着こなしがどことなく田舎っぽい感じの高校生らしくて良かったです。

滝本恭子:現在(北川景子)
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引用:「君の膵臓をたべたい」予告2 - YouTube
桜良の残した遺書を読むシーンでは、あらかじめ遺書の内容を読まずに、演技中に読み、長回し1回撮りで臨むという月川翔監督の思い切った手法に対して、迫真の演技で応えました。プライベートでも新婚だったので、どことなくウェディングシーンが板についていたような。

3.物語中盤までの簡単なあらすじ

主人公の【僕】こと志賀春樹は、高校時代のクラスメイトで、友達以上恋人未満の大切な存在だった山内桜良のアドバイスで、母校にて高校教師となっていた。教師としての適性や方向性に悩み、退職を考えていたある日、学校の図書館が閉鎖されることが決定される。

かつて母校で図書委員を務めていた実績を買われ、生徒ととともに蔵書整理にあたることになった春樹は、久々に図書館へと足を運んだことをきっかけに、高校時代の桜良とのかけがえのない日々を思い出すのだった。

高校時代に人と接するのが苦手だった春樹は、クラスで孤立し、読書だけが楽しみだった。ある日、盲腸手術の経過観察で病院に来ていた春樹は、偶然に桜良の日記「共病文庫」を拾ったことで、彼女が重い膵臓疾患を抱える身であることを知ってしまう。

しかし、そこから春樹と桜良の交流が始まる。明るく積極的でクラスの人気者だった桜良と、地味でクラス中の誰とも話さない春樹。お互い正反対の性格だった故か、徐々に距離を縮めていった二人は、恋人とも友人とも言えない特別な関係になる。しかし、桜良は唐突に帰らぬ人となってしまう。

それから12年後。図書館での整理作業中に春樹が偶然見つけたある手がかりをきっかけに、桜良が伝えたかった本当の想いが明らかになっていく・・・

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4.映画「君の膵臓をたべたい」の感想・評価(ネタバレ注意)

原作を改良し、垢抜けてよりドラマチックに進化した実写版

こちらのAmazonの書評を見て頂くとわかりますが、住野よるによる原作は、部数こそ200万部とかなり売れてはいるものの、かなりレビュワーの評価は割れています。僕も先に原作を手に入れて、2度読み返しました。

決して嫌いな内容ではないのですが、やはりWeb投稿サイト「小説家になろう」発ならではのケータイ小説系の荒削りな雰囲気が漂っています。勢いはあるけどディテールが結構適当・・・みたいな。例えば、映画化に当たって、物語の構成や主人公たちの言葉遣いが気になりました。

・主人公の「僕」の言葉遣いが、まわりくどかったりシニカル過ぎたりして、そのまま映画にすると単にイヤミなキャラに見えてしまいそう。
・話が一気に動くクライマックスまで進行が単調なので、飽きてしまう
・物語前半部分の伏線が今ひとつ有効に機能していない。

これをどうやって処理するのかな?と思っていたら、月川翔監督も、「原作そのままでは映画化は難しい」と判断したようで、ストーリーに手を入れてきました。

まず、舞台を12年後に移し、回想形式で現在と過去を目まぐるしく視点移動させる構成で観客を飽きさせないようにしています。さらに、単調なストーリーに謎解き要素を付加して、よりドラマチックな構成に変わりました。また、懸念した主人公の「春樹」の中二病全開なセリフ回しも、比較的マイルドなトーンに抑えられ、北村匠海の演技も抑制的な「受け」演技となっていたのも自然で良かったと思います。 

特に、原作ラストで明かされる「共病文庫」の内容が分割され、一部が遺書として切り出されて12年後に見つかるというプロット変更は唸らされました。主人公の桜良が唐突に亡くなるシーンで1度泣かされ、12年後、図書館で見つかった桜良の遺書を読み、再び泣かされるという2段構造。コンサートのアンコールみたいで、劇的な演出になっていました。

主役2名の頑張りが映画を引き締めた

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引用:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト

そして、主演の北村匠海、浜辺美波の両名の演技も非常に良かったです。

内面に死への恐怖・不安を抱えつつも、回りを気遣いテンションを上げて明るく振る舞う桜良を演じる浜辺美波は、若干あざとい感じもあるのですが、同時に「無理してる感」が醸し出されていて良かったです。決して演技が凄い上手だ!・・・というわけじゃないんですが、この時期にしか出せない10代の俳優の独特の「未完成」な感じが画面を通してよく伝わってきます。

また、上述した通り北村匠海の抑えめの気だるそうな演技も素晴らしかったです。大手事務所ゴリ押しのアイドル俳優なのかと思っていましたが、良い意味で期待を裏切られました。また、12年後の小栗旬演じる現在の「春樹」と完全にシンクロしていました。

物語に深みを与える「ラブストーリー」以外の要素

そして、本作が単純に「きゅんきゅんする恋愛スイーツ」的な描写が明確に避けられていたのも良かったです。(その路線も嫌いではないのですが/笑)原作も含めて、最後までお互いを名前で呼び合わないですし、「好きだ」「愛している」的な言葉のやり取りもありません。でも、それは単純に彼ら2人が奥手だから・・・というわけではないのですよね。

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引用:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト

春樹と桜良は最後に「君の膵臓をたべたい」というキーワードで結ばれる通り、お互い両思いであるのは間違いないのですが、単なる恋愛感情だけでなく、よりよく生きるためにお互いを必要としていたソウルメイトのような関係なんですよね。

自己完結しているけれど、他人が認められない春樹と、人間関係は良好だけど、いつも他人との関係性でしか自己を規定できず、自分が何なのかよくわからない桜良は、お互いから影響されることで、人生をどう生きるべきなのか、どのように人間関係を作っていったらいいのか学んでいきました。 

効果的に使われた映画のキービジュアル「桜」

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引用:「君の膵臓をたべたい」予告2 - YouTube

映画ならではの演出として、冒頭からラストシーンまで使われた「桜」のモチーフが素晴らしかったです。

「桜良」「春樹」と、サクラにちなんだ名前の主人公たちは、映画の冒頭で桜の咲く季節に出会い、春樹は12年後、同じ場所で桜の季節に桜良のことを思い出します。まさに、桜尽くしなんですよね。(なんで春に公開しなかったんだろう/笑)

また、膵臓の病気で若くして亡くなる運命だった桜良は、満開になった後一気に散ってしまうソメイヨシノの儚さにイメージがぴったり重なります。

しかし、そんな桜良は、入院が延びて自身の死を覚悟した時、病室で春樹にこんな風に語ります。

「桜は散ってから、実はその3ヶ月後くらいには次の花の芽をつけるんだよ。だけどその芽は一度眠るの。暖かくなってくるのを待って、それから一気に咲く。桜は咲くべき時を待ってるんだよ」

というセリフが、劇的なエンディングをそのまま暗示する、映画ならではの鮮やかなメタファーになっていました。

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春樹の手に渡った共病文庫
引用:「君の膵臓をたべたい」予告2 - YouTube

桜良の死後、春樹には「共病文庫」が、恭子には桜良のイヤリングが遺品として渡りました。しかし、春樹はどこか心が満たされないまま現在に至ります。

12年後、偶然図書館で見つかった桜良の遺書によって、春樹と恭子は、心の中にかけがえのない桜良の存在を取り戻すことになりました。一時退院し、死を悟った桜良が図書館に隠した遺書は、まるで次の春を待つ桜の花のように、12年もの間、じっと図書館の中で読まれる瞬間を待っていたのですよね。遺書に込められた桜良の最後の想いが、春樹と恭子に届いた時、桜良の存在は彼ら二人の心のなかで「満開」となりました。

「わたし、生きたい。大切な人の心のなかで。」と最後に願った桜良の願いが12年越しでようやく成就したエンディングは、涙なしでは見れませんでした。

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5.映画「君の膵臓をたべたい」をもっと楽しむための7つのポイント~伏線・設定を徹底考察!(ネタバレ注意)

ポイント1:劇中で出てくる「星の王子さま」と本作の関係は?


引用:Amazon.co.jp

「大切なものはいつも目に見えない」

映画冒頭で、春樹が国語の授業中に語っていた内容は、児童書「星の王子さま」でもっとも有名な一節です。桜良と春樹によって唯一共有されたアイテムであり、かつ桜良の遺書が託されたサン・テグジュペリが残した児童文学の名作ですね。「友情の大切さ」「命のかけがえのなさ」「どう人生を生きるべきか」など、人生に関わる本質的なメッセージが沢山含まれた作品です。特に、この中で、のどが乾いて倒れた王子が言うセリフとして

「もうすぐ死ぬんだとしても、友だちがいたっていうのはいいことだよ」

このあたりは、桜良の心に響いていたのだろうな、と思わされますね。

また、「星の王子さま」は原作者の住野よるが小学校低学年の時、母から買い与えられて何度も読み返してきた大切な本なのだそうです。デビュー作だけでなく、住野よるの2作目「また、同じ夢をみていた」でも登場しています。

ポイント2:タイトル「君の膵臓をたべたい」の意味とは?

本作では、春樹と桜良がお互いを想いあう時、「好きだ」「愛している」等の直接的な言葉を口にすることがありません。代わりに、二人はお互いに対して「君の膵臓をたべたい」という言葉で、想いを通わせます。原作、映画でもこのセリフの意味が直接説明されるシーンはありませんが、このセリフには様々な意味が込められていると思います。

・相手が「好きだ」という意味
・尊敬する相手になりたい、という思い
・生きたい/生きてほしいという気持ち

原作者の住野よるは、まず作品を書く前にこの「君の膵臓をたべたい」という言葉を思いつき、ここから逆にイマジネーションを膨らませて小説を書き上げたそうです。まさに万感の思いがこもった言葉として、記憶に残るセリフとなりました。

ポイント3:桜良は、一体どんな病気だったのか?

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引用:「君の膵臓をたべたい」予告2 - YouTube

原作でも映画でも桜良の病名は明らかにされていません。そこで、代表的な膵臓疾患を調べてみました。命にかかわる代表的な疾患としては「膵臓がん」が代表的な存在です。桜良もおそらく膵臓がんだったのではないかと思われます。

膵臓がんは、一度罹患すると非常に致死率が高く、また、手術しても5年生存率は20%以下と非常に厳しい疾病です。治療法が難しく、発見されたときには進行していることも多いからです。しかし、膵臓がんは食習慣の乱れ等により、40代~50代以上に多く見られる成人病に近い位置づけであり、桜良のような若年者で発症するケースはかなりまれなようです。

膵臓がん死亡者数統計(女性、15-39歳)f:id:hisatsugu79:20170822121720j:plain

国立がん研究センターの統計を見ると、女性で15歳-39歳での死亡例は、年間にわずか30人前後と、非常に稀な病気であることがわかりますね。

ポイント4:「ガム君」の名前は?また、恭子はなぜ結婚したのか?

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引用:映画『君の膵臓をたべたい』オフィシャルサイト

「君の膵臓をたべたい」で、春樹と唯一仲良くなる男子のクラスメイトが、通称「ガム君」。原作では、最後まで本名が明かされませんが、映画では12年後に恭子と結婚したことで判明します。(恭子との結婚式の日、上地雄輔扮する恭子の夫が、春樹にガムを勧めたことでかつてのガム君であると判明)彼の名前は宮田一春。春樹に届いた結婚式の招待状に名前が書いてありました。

「ガム君」と恭子が結婚した背景は、原作小説のラストシーンから読み取れます。恭子と友達になった春樹が、「ガム君」が恭子に想いを寄せていることをうっかりばらしてしまうやり取りがあります。この時、恭子は満更でもない感じの反応をしているのですね。おそらく、桜良の死後、恭子とガム君は付き合い始めたのでしょう。

ポイント5:本作はラブストーリーなのか、そうでないのか?

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映画パンフレット内で、双葉社の編集者、荒田英之氏のインタビューに、ハッキリこう記されています。

・・・映画化において終始お願いしたいたのは【僕】と桜良の関係性は、恋愛ではない、ラブストーリーではない、ということを貫いてほしいという点です。そういう括りを使わずにふたりの尊い関係性を描きたい、という思いが住野さんの根底にあったので、発信側(映画)がそれを限定してほしくない、というのはありました。

つまり、原作、映画ともにベタベタのラブストーリーを意図して製作されたわけではないということですね。じゃあ、お泊り旅行で同じベッドで寝たり、親のいない自宅へ誘い込んだりっていうのはなんなんだ!(笑)とは思いましたが、ともかくも恋愛感情も織り交ぜつつ、もっと深い大切な男女の関係性を描きたかった・・・ということでしょうか。

ポイント6:「世界の中心で、愛をさけぶ」と非常に良く似たストーリー、設定

本作は、同じ重病モノジャンルとして、2001年に刊行され、累計320万部を売上、その後実写映画化もされた「世界の中心で、愛をさけぶ」に非常に物語の構造や設定が似ています。ちょうど、自宅にあった小説を読み返してみたのですが、驚くほど共通点がありました。少しピックアップしてみたいと思います。

「世界の中心で、愛をさけぶ」と「君の膵臓をたべたい」の共通点
・原作小説がベストセラーとなった
セカチュー:320万部以上
キミスイ:200万部以上
・難病によって主人公が若くして亡くなる
セカチュー:白血病
キミスイ:膵臓の病気
・主人公の名前が文豪にちなんだ名前である
セカチュー:本木龍之介・松本朔太郎
キミスイ:志賀春樹
・2回目の旅行に出かける直前にヒロインが死ぬ
セカチュー:オーストラリア
キミスイ:北海道
・映画ロケ地は地方都市が舞台となっている
セカチュー:香川県高松市他
キミスイ:滋賀県彦根市他
・両方の作品とも、映画化するにあたりエピローグが追加され、そこからの回想でストーリーが進行していく
・両方の小説とも、主人公の一人称目線でストーリーが進行していく
・難病モノだけど、病気のディテール描写はほとんどぼかされている

どうでしょうか?かなり共通項があるように思いませんか?ヒットする作品には共通の特徴があるのかもしれませんね。

ポイント7:アニメ映画版「キミスイ」製作決定!

アニメ映画版の「キミスイ」の最初の予告動画が発表になりました。2018年のいつごろかはまだ明らかにされていませんが、落ち着いた雰囲気で実写版とはまた違う味わいがあって良さそうな感じです。30秒ちょっとで見れますので、是非雰囲気を味わってみて下さい!

▶アニメ映画版の予告動画が配信スタート!
※画像をクリックすると動画がスタートします


動画がスタートしない方はこちらをクリック

懸念としては、実写がヒットしたすぐ翌年に、同じタイトルのメディアミックスが上手くいくか?ということ。2017年夏、前年に劇場版アニメ映画がスマッシュヒットしたばかりの「心が叫びたがってるんだ。」の実写映画が大コケしてしまったことからも、やや時期尚早な感じもしなくはないです。

さて、どうなるでしょうか。今後の展開に期待ですね。

6.まとめ

映画版「君の膵臓をたべたい」は予想したよりも完成度が高く、見ごたえのある青春恋愛映画になりました。「重病もの、難病もの」作品の中でも、出色の出来だったと思います。スッキリ涙を流して浄化されたい時、何度でも見返したい作品です。おすすめ!それではまた。
かるび

7.映画をより楽しむためのおすすめ関連映画・書籍など

映画「君の膵臓をたべたい」オフィシャルガイド

フォトセッション、クロストーク、スタッフやキャストへのロングインタビューなど、映画「君の膵臓をたべたい」をより深く楽しむための1冊です。パンフレットは割りと簡素な感じなので、ガッツリ作品世界を味わいたい人はこちらを購入したほうが良いかもしれません。

原作小説「君の膵臓をたべたい」

2016年度本屋大賞第2位に輝くなど、200万部を売り上げた超ヒット作。しかしAmazonの書評を見ると、「最高!!★★★★★」という人から、「駄作!★」という人まで、意外にも賛否両論となっている原作小説。原作未読の人は、映画版とは若干違うテイストが新鮮に思えると思いますし、構成・エンディングも違っています。Amazonの書評を見ているだけでも結構楽しめますよ。

コミカライズ版「君の膵臓をたべたい」

僕は、コミカライズ→小説原作→映画の順番で楽しみましたが、どの媒体もそれぞれの良さがあります。小説原作に忠実に、上下巻にコンパクトにまとまったコミカライズ作品。小説を読むのがつらい人は、こちらから入ってみてもいいかもしれませんね。

北村匠海フォトブック「君の膵臓をたべたい」

「君の膵臓をたべたい」にちなんだ北村匠海の写真集。月川翔監督との対談や、北村匠海本人へのロングインタビュー、ロケ地での秘蔵写真などで構成された、ファン向けのフォトブックですね。本作で北村匠海のファンになった人も多そうですね~。