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東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と人事労務系の記事が多め。

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【ネタバレ有】映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」 感想と10の謎・疑問を徹底解説!/ソーとハルクの新境地を開くコメディタッチの意欲作!

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かるび(@karub_imalive)です。

11月3日に公開されたマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の新作「マイティ・ソーバトルロイヤル」を見てきました。アベンジャーズのメンバーが勢揃いした「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」に参加していなかったソーとハルクが、満を持してスクリーンで大活躍する冒険活劇です。

早速ですが、映画を見てきた感想やレビュー、詳細な考察・解説を書いてみたいと思います。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が一部含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

1.映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」の予告動画・基本情報

▶映画「マイティソー・バトルロイヤル」公式予告動画
※画像をクリックすると動画がスタートします


動画がスタートしない方はこちらをクリック

【監督】タイカ・ワイティティ(「シェアハウス・ウィズ・バンパイア」「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」)
【配給】ディズニー
【時間】131分

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引用:Taika Waititi - IMDb

本作でメガホンを取ったのは、新進気鋭のタイカ・ワイティティ監督。ニュージランドのマオリ族出身で、飄々としたアジア系の感じは、俳優のジェイク・ギレンホールとデブ・パテルを足して2で割ったような風貌(?)ですね。脚本や編集、そして自らの作品に俳優として積極的に出演するタイプの監督です。

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引用:Amazon.co.jp

これまで日本で手に入る作品としては「シェアハウス・ウィズ・バンパイア」「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」と2作品ありますが、両作とも、その独自のコメディセンスや人間ドラマの描写が面白い!世界的な知名度は低いですが、数々の映画祭で受賞してきていた隠れた実力派監督でした。

そこをすかさず大抜擢したのがマーベルの凄いところ。「キャプテン・アメリカ」シリーズのルッソ兄弟や、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督など、同社はこれまでも無名監督に巨大予算を与え、作品を大ヒットに導いてきましたが、今作もアメリカヒットチャートで初週から121億ドルの超特大ヒットを挙げるなど、抜擢は大成功のようです。

さて、そんなアメコミヒーローものですが、世界的な熱狂の中で、まだまだ日本ではその存在が浸透しているとは言い難い状況。そこで、今回マーベルが日本だけに特別用意したプロモーション用の予告動画が、日本昔ばなしパロティ風のこちらです。

一見バカみたいな感じなんですが、見てみるとこれが非常に良く頭に入ってくるのです(笑)一度見ておいて損のない予告動画です!

▶日本限定「日本むかし話風」予告動画
※画像をクリックすると動画がスタートします


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2.映画「マイティ・ソーバトルロイヤル」人物相関図・主要登場人物・キャスト

主要登場人物

今作でドクター・ストレンジとスカージが新たに登場したことで、主要登場人物のうち、リブート版「スター・トレック」シリーズ出演者が4人も共演している今作。やっぱりSF系人材は被るんでしょうか・・・?

ソー(クリス・ヘムズワース)f:id:hisatsugu79:20171108083147j:plain
引用:"Thor: Ragnarok" Official Trailer - YouTube
MCUきっての肉体派ヒーローらしく、今作でも鍛え上げられた彫刻のような肉体美を不自然に惜しげもなく披露してくれるヘムズワース。今作では、本人発案による髪型チェンジの副次効果として、短髪で作り直された各種グッズが思わぬバカ売れしているんだとか・・・。

ハルク(マーク・ラファロ)f:id:hisatsugu79:20171108082920j:plain
引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube
「インクレディブル・ハルク」(2008)での登場から9年。モーション・キャプチャー技術の進歩と、CGによる表現精度が上がったことにより、表現力に深みが増したハルク。とうとう今作では、アメコミ同様、片言レベルで話すまでになりました。今作から、ハルクの声優をマーク・ラファロ自身が担当しています。

ロキ(トム・ヒドルストン)f:id:hisatsugu79:20171108082843j:plain
引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube
兄ほど戦闘力がない分、知恵を使って、権力者に「スネ夫」のように擦り寄るシーンや、兄と連携した「助けて」作戦など、もはやコメディリリーフ的な存在です。本作では「God of Mischief」(悪戯の神)と言われていましたが、ピッタリの表現だと思います。

ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)f:id:hisatsugu79:20171108083006j:plain
引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube
元々は「HEROES」(2009-10)など、TVドラマ畑での活動が長かった彼女ですが「クリード チャンプを継ぐ男」(2015)でのヒロイン役抜擢で日本でも知名度を上げました。これ以降もMCU作品への出演が濃厚で、本作は新たな代表作になりそうな感じです。
ヘラ(ケイト・ブランシェット)f:id:hisatsugu79:20171108082944j:plain
引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube
「アビエイター」でアカデミー賞助演女優賞を獲得した、演技力抜群のハリウッドを代表するベテラン女優が最強のヴィランとして大抜擢。マーベルからオファーがあった時、二つ返事でノリノリで受けるなど、アメコミ・ヒーローものへの出演を熱望していたのだとか。

グランドマスター(ジェフ・ゴールドブラム)f:id:hisatsugu79:20171108082812j:plain
引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube
「ザ・フライ」(1985)「ジュラシック・パーク」シリーズでの主演など、個性的な配役をひょうひょうとこなす名俳優。今作でもきまぐれ・享楽的で風変わりな独裁者を見事に演じていました。特に、エンドロールの渇いた笑いが最高!(なので席は最後まで立たない方がいいです!)

スカージ(カール・アーバン)f:id:hisatsugu79:20171108083453j:plain
引用:Marvel Studios' Thor: Ragnarok - Hela Good - YouTube
「スタートレック」シリーズのマッコイ役とは髪型・性格が全く違うので最初は気づきませんでした。悪人になりきれないな小悪党ぶりを好演。出番は少なめですがいい味をだしています。

ヘイムダル(イドリス・エルバ)f:id:hisatsugu79:20171108082825j:plain
引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube
近年は、MCU作品だけでなく、「パシフィック・リム」「プロメテウス」「スタートレックBEYOND」など、SF大作での脇役常連となっているイギリス出身のベテラン俳優。「マィティソー」シリーズでは、毎作必ず重要な役どころとして脇を固めています。 

3.途中までの簡単なあらすじ

アベンジャーズの一員として、地球で悪の人工知能、ウルトロンとの戦いに身を投じたソーとハルク。しかし、ウルトロンに幻想を見せられたハルクは、暴走した挙句、街を大破壊し、自ら飛行艇「クインジェット」に乗り込み、宇宙空間へと消えていった。世界の終末を予見したソーもまた、一時アベンジャーズを離脱し、終末の謎を解くために9つの世界を巡る旅に出た。

向かった炎のデーモンの国「ムスペルヘイム」では、先代王オーディンが50万年前に倒し、従えた炎の王スルトに捕まってしまうソー。スルトを倒し、アスガルドへ退却したが、虹の橋「ビフレスト」の門番・ヘイムダルの姿はそこになく、代わりにロキの部下、スカージが門番を勤めていた。

異変を感じたソーはすぐに王宮に向かうが、そこではロキが先代王オーディンに化けて王座に就いていた。ロキによって記憶とパワーを奪われたオーディンを追って、地球へと向かったソーは、ドクター・ストレンジの助力も得て、ノルウェーにてロキとともにオーディンと再会する。オーディンは、息子たちに世界の終末「ラグナロク」が迫っていると警告し、この世を去った。

入れ替わりに現れたのが、闇の女王ヘラだった。長年オーディンに封印されてきた彼女は、ロキとソーの実姉だったが、オーディンにより完全にその存在を秘匿されていたのだった。2人を遥かに上回るパワーで圧倒すると、スカージを自らのNo.2「処刑人」に指名し、あっという間にアスガルドを制圧したヘラ。ヘラは、闇の力により神々の国の制圧に乗り出した。

ヘラとの戦いに破れたソーが次に目覚めた星は、グランド・マスターが闘技場を取り仕切る、ごみだらけの辺境の惑星「サカール」だった。かつては元アスガルド最強の戦士だったヴァルキリーに身体の自由を奪われ、グランドマスターの元に拉致されたソーは、そこで闘技場でチャンピオンと戦う挑戦者に指名された。

自由を勝ち取るために渋々闘技場へ入ったソーの対戦相手は、なんとハルクだった。ハルクもまた、ウルトロンとの戦いのあと、クインジェットで惑星サカールまで流れ着いていたのだ。

ソーは、闘技場での戦いの後、2年ぶりにブルース・バナーに戻ったハルクと、ヴァルキリーを説得し、アスガルドの危機を救うため「リベンジャーズ」という新たなチームを結成した。ロキもまた、アスガルドへ向かいソーと合流して共闘することになる。こうして、彼らはヘラとの最終対決に臨むことになった。果たして、ソーたちは、ヘラのもたらすアスガルドの終末予言=「ラグナロク」を阻止することができるのか?!

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4.映画「マイティソー バトルロイヤル」の感想・レビュー・評価

アベンジャーズの落ちこぼれ、見事にダブルヒーロー物で再生?!

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本作はタイトルこそ「マイティ・ソー」とついていますが、実質はソーとハルクの主役2頭体制で制作されたMCU作品でした。

この二人の共通点は、共に人間離れした規格外のキャラクターであるため、「アベンジャーズ」という映画内で非常に描きづらそうである、ということです。

実際、アベンジャーズ内の激しい内部対立を描いた「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」では、この二人だけが蚊帳の外に置かれていましたし、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」のジョス・ウィードン監督は、映画内でのソーの取扱について最後まで頭を悩ませたそうです。

同様の問題は、ライバル「DCコミックス」のスーパーヒーローが同じ世界の中で戦う「DCEU」(DCエクステンデッド・ユニバース)でも見られます。一人だけ桁違いのパワーを持つスーパーマンは、チーム体制では描きづらかったのか、前日譚の段階で「死んで」、バットマン率いる「ジャスティス・リーグ」から除外されました。

しかし、今回、タイキ・ワイティティ監督は、この取り扱いの難しい「お荷物」的な二人から、見事に新しい魅力・新境地を引き出して、バディものの要素の強い冒険活劇に仕上げてくれたのです。

二人のキャラに加わった新たな魅力とは?

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ボロボロになって、「雷神」として覚醒するソー
引用:"Thor: Ragnarok" Official Trailer - YouTube

今作でまず見どころなのは、時間とともにボロボロになっていくソーの姿です。

映画冒頭で、いきなり父親に先立たれ呆然とする中、自身の分身とも言えるハンマーを破壊され、超人的パワーの殆どを失うと、次は闘技場でやはり大切にしていた「髪」を切られてしまいます。そして、最後にヘラと再度戦った際に、片目を失い、さらにアスガルドという国全体を失ってしまうのです。

つまり、本作は、ソーがこれまアスガルドの王位継承者として自らのアイデンティティの拠り所にしてきた物的・精神的な支えを、次々と喪失していく過程を描いているんです。

ソーは、物語が進むに連れて、国も両親も失い、自らのアイデンティティに関わる需要なアイテムを失い、心身ともに満身創痍になっていきます。そして、「捨てるべきもの」が何もなくなった時、彼は土壇場で「雷神」として覚醒していきます。

それは、サイヤ人みたいに単純に物理的に強くなったという感じではなく、どちらかというと精神的な内面の強さを獲得した「象徴的シーン」でした。なぜなら、覚醒後もソーはそれほど強くなっておらず(笑)、ヘラとの対決でも、正面から戦って勝ったというより、結局ほぼ「逃げた」形になったからです。

それでも、あれほど玉座に座るのをためらったソーが、避難船の中で用意された玉座に座るシーンからは、深い自覚と覚悟が備わった、ソーの確かな精神的成長を見て取れることができました。それだけで個人的には満足です。

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ハルクとソーが普通に会話をしている・・・
引用:"Thor: Ragnarok" Official Trailer - YouTube

ハルクもまた、今作で初めてカタコトながら言葉を話せるように進化していたのは衝撃的でした。まるで、作品を追うごとに少しずつ言語能力が上達していくリブート版「猿の惑星」の主人公、シーザーのようでした・・・。

面白かったのは、今回のハルクが従来の「怒り」一辺倒の狂戦士的存在ではなく、「喜怒哀楽」すべての感情を兼ね備えていたことです。単に「怒り」に心を奪われて暴れまわるのではなく、状況を見て利己的な判断・選択を行う人間らしさを備えた存在に成長していたのです。(まぁその分人間のいやらしい部分も獲得したともいえますが・・・)

モーションキャプチャー技術やCG技術の猛烈な進歩により、こうしたCG100%のキャラクターにも、きちんと繊細な感情表現、行動特性を持たせられる時代になったのだなとつくづく感心しました。

タイキ・ワイティティ監督の作家性がわかりやすく出た作品だった

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引用:Twitterより

全セリフの80%以上が、現場のアドリブだったという本作。監督特有の「渇いたシュールな笑い」が散りばめられた過去作同様、宇宙全体を巻き込む「ラグナロク」が進行する中、ソーとロキ、ソーとハルクの妙にまったりした掛け合いの会話芸が絶妙で、非常にコメディ色の強い作品となりました。

どちらかというとソー&ハルク、ソー&ロキの男たちの友情を描いたバディムービー的な要素が強めだったり、「逃げる」シーンのほうが印象的だった本作。あまり「戦い」や「恋愛」が最重要視されていない点も、彼の過去作と類似性があったと思います。

映画「シェアハウス・ウィズ・バンパイア」でもヴァンパイアと人間のバトルは起きず、男性数名の日常生活が淡々と流れますし、映画「ハントフォーザワイルダーピープル」も、戦いより老人と子供のコンビが遠慮のないツッコミ・ボケを繰り返しながら「追手から逃げる」映画です。

今作でも、カメラは、バトルやアクションよりも、常に仲間同士が行動するシーンを追いかけ、彼らの間で変化していく人間関係のケミストリーを捉えることに主題が置かれていました。

過去作では、監督の主張や作家性を殺してまでも、作品世界の統一感を守ろうとしてきたマーベルですが、ここに来て少し方向性が変わってきているのでしょうか?そんな印象を受けました。

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5.映画「マイティソー バトルロイヤル」に関する10の謎・疑問点~伏線・設定を徹底考察!~

本作をより深く理解するため、ストーリーや設定について、その要点となりそうなポイントを考察してみました。内容上、映画を1度見終わった人向けのコンテンツとなりますので、ここからはネタバレ要素が強めに入ります。予めご了承下さい。

疑問点1:原題「ラグナロク」(Ragnarok)の意味とは?

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引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube

本作の英語原題は「Thor:Ragnarok(ソー:ラグナロク)」です。この「ラグナロク」とは、直訳すると「神々の黄昏」という意味です。本作では、数々の文明から「神」と崇められたアース神族であるアズガルドの人々が、炎で焼き尽くされて滅亡するという、アスガルドに伝わる予言のことを指していました。

ちなみに、世界中で日本だけタイトルが「マイティ・ソー バトルロイヤル」となったのは、友人同士で殺し合いをして監獄から脱出するサバイバル小説「バトル・ロワイヤル」から着想を得ているとされます。(無理に変える必要あったのかな・・・)

疑問点2:ムスペルヘイムの王・スルトとはどんな人物だったのか?

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引用:Thor: Ragnarok - Chris Explains What is Ragnarok - YouTube

スルトは、燃え盛る炎が支配するデーモンの国、ムスペルヘイムの王です。50万年前、オーディンはスルトを征服し、この地から強力なパワーを持つ「永遠の炎」(Eternal Flame)を奪い取り、王宮の宝物庫コレクションに加えました。

捲土重来の機会を伺うスルトは、アスガルドを炎で焼き尽くして滅亡させるという予言「ラグナロク」を自ら実行しようと立ち上がりましたが、パワー不足によって、映画冒頭であっさりソーに倒されてしまい、逆にかぶっていた兜をアスガルドに持ち帰られてしまいました。

疑問点3:ヘラとはどんな人物なのか?先代王との間に何があったのか?

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引用:Marvel Studios' Thor: Ragnarok - Hela Good - YouTube

ヘラは、オーディンの第一子として生まれた娘で、長年その存在はソーとロキには伏せられてきました。ロキにより地球へ送還された父・オーディンがノルウェーで息子たちの前で死亡すると、封印が解け、ソーとロキの前に復活して現れたのです。

ソーとロキの誕生するはるか以前の古代、オーディンとヘラは野望の赴くまま宇宙の惑星と征服し、アスガルドを巨大帝国として作り上げました。征服が一段落すると、オーディンは帝国を平和に統治しようと改心し、さらなる征服を目指したヘラと対立します。そして、多大な犠牲を払ってヘラは封印され、アスガルドでヘラのいた時代は「なかったこと」にされたのでした。

▼アスガルドの歴史を描いた王宮の天井画f:id:hisatsugu79:20171108152820j:plain
どこにも描かれていないヘラの姿。
引用:Marvel Studios' Thor: Ragnarok - Hela Good - YouTube

つまり、アスガルドに建設された黄金の都や数々の財宝は、オーディンの若かりし頃に宇宙各地から簒奪した「虚飾の」栄光の象徴でもあったわけですね。。。多かれ少なかれ、このような一面を持っている現代の文明国・先進国を軽く皮肉ったメタファーでした。

疑問点4:なぜハルクは惑星サカールの闘技場にいたのか?

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引用:映画「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」より

「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」で、ウルトロンの幻覚効果により大暴走した結果、都市を破壊してしまい、地球に居場所がなくなったハルク。彼は、乗り込んだトニー・スタークの飛行艇「クインジェット」でそのまま宇宙空間に去ってしまいます。その後、どうやって到着したかは不明ですが、(恐らくワームホールを介してゴミと一緒に)ハルクは惑星サカールへとたどり着き、グランドマスターのお気に入りの剣闘士になったのでしょう。この間彼は一度もブルース・バナーに戻ることはありませんでした。

なお、原作コミックではもっと扱いが酷く、彼はアベンジャーズの面々に明確に「追放」されて惑星サカールへとたどり着くことになります・・・

疑問点5:惑星「サカール」とはどんな星なのか?また、グランド・マスターとは誰なのか?

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引用:Thor: Ragnarok Teaser Trailer [HD] - YouTube

映画パンフレットの記述によると、惑星「サカール」は、沢山のワームホールの中心に囲まれた惑星で、それらを通じて様々な世界の「ゴミ」が落ちてくる惑星です。数千年をかけて、住人たちはゴミをリサイクルし、独自の文明を築き上げました。

その辺境惑星を支配する王が、「グランドマスター」です。享楽的で浪費家な彼は、都市の中心に「闘技場」を建設し、そこでお気に入りの戦士を見つけ出しては戦わせ、楽しんでいました。

ちなみに、彼の弟は、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に出てくる「コレクター」です。前作「マイティ・ソー ダーク・ワールド」で、シフによってインフィニティ・ストーンの一つである「エーテル」が「コレクター」に預けられるシーンがありました。

疑問点6:ヴァルキリーとはどんな人物なのか?

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愛馬「アラゴーン」で疾駆するヴァルキリー
引用:Marvel Studio's "Thor: Ragnarok" - Meet the 'Revengers'! - YouTube

最初、「スクラッパー142」という名前で、グランドマスターの側近として働いていたヴァルキリーは、アスガルドを守護する最強の女戦士の一族「ヴァルキリー族」の最後の生き残りです。かつて辺境の星へ封じ込めていたヘラが反乱を起こした時、オーディンの命を受け、ヴァルキリー族が鎮圧に向かいましたが、彼女以外のメンバーはヘラに返り討ちにされて、全滅してしまいます。その時のトラウマより、以来アスガルド守護の任を放棄し、サカールへ流れ着いて気ままなスクラッパーになったのでした。

ちなみに、彼女の持っている「ドラゴンファング」という剣は、ドラゴンの歯からできており、魔術師が精錬したと言われている名剣です。

疑問点7:ジェーン・フォスターやシフとはどうなったのか?

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前作の最重要女性キャラ2名の出演なし・・・

前作「マイティソー:ダーク・ワールド」で、地球へと帰ったソーと固く抱きあってハッピーエンドな結末だったにもかかわらず、本作では出番のなかった恋人、ジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)。

劇中では、関係が自然消滅したことになっていましたが、すでに今後ナタリー・ポートマンがMCU作品へ出演することは一切ないと公式にアナウンスされたため、次作以降でもジェーンが復帰することはなさそうです。

また、前作でソーの側近として活躍した美人戦士、シフも今回一切登場シーンがありませんでした。今回は別任務にてアスガルドを離れているという設定でしたが、現実にはシフを演じる女優ジェイミー・アレクサンダーが、別のTVドラマ「ブラインドスポット」の収録で時間が取れず、出演できなかったことが明らかになっています。ドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」でゲスト出演した実績もあり、今後スケジュールさえ合えば復帰の可能性はあるかもしれませんね。

疑問点8:ラストシーン~エンドロールの意味するものとは?

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「永遠の炎」を得て大復活したスルト
引用:Thor: Ragnarok - Chris Explains What is Ragnarok - YouTube

ロキの機転により「永遠の炎」によって巨大なゴーストとして蘇ったスルトは、アスガルドとヘラを炎で焼き尽くすだけでなく、惑星ごと燃やし尽くし破壊してしまいました。こうして、ヘラを倒し、宇宙を守ったことと引き換えに図らずも「ラグナロク」の予言は成就してしまいます。

問題は、いつものエンドロールに挟まれる次回予告ショートムービーの内容ですね。リラックスして地球での生活について話すロキとソーの目の前に現れた巨大な宇宙船の艦影。これはまず間違いなく「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」でヴィランとなる「サノス」の宇宙船でしょう

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引用:映画「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」より

「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」のエンドロールで、サノスは6つのインフィニティ・ストーンを装着するための空のスロットを持つ「インフィニティ・ガントレット」を装着していました。サノスは、宇宙を闇の力で征服するため、いよいよ本格的にMCUに散らばる6つのインフィニティ・ストーンの本格的な収集に乗り出したのでしょう。

恐らくロキは、宝物庫に戻った際、「永遠の炎」の横に保管されていた青いインフィニティストーン(コズミックキューブ)を持ち出していたのでしょう。これを力づくで強奪しに来たのだと思われます。

なお、先日のSDCCで公開された「インフィニティ・ウォー」のティザー映像では、ソーがガーディアンズの船に救出されるシーンが映し出されました。・・・ということは、あのあと、ソーたちの乗った船はサノスに破壊され、乗組員たちはバラバラになってしまったのかもしれません・・・

疑問点9:「マイティ・ソー」の続編はあるの?

「マイティ・ソー」シリーズは、一旦この3部作で終了とされます。以降は、2018年、2019年と2部作に分かれて公開される「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」で主要メンバーは再出演予定があるものの、単独での作品製作は未定のようです。

今回メガホンを取ったタイカ・ワイティティ監督が、「続編があったら是非やりたい」と前向きでいること、さらには今作が前作を上回る世界的な大ヒットになりそうなことから、続編製作には好条件が揃っています。今後「MCU:Phase4」以降で新エピソードが追加されてもおかしくはないですね。

疑問点10:今作で解決されなかった未回収の伏線は?(インフィニティ・ウォー以降で回収されるのか?)

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本作で、ストーリー上、未解決となった未回収の伏線部分がかなりありました。今後「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」2作で回収されていくものと思われますが、簡単に列挙しておきますね。

・ヘラは果たして死んだのか?
→明確に描かれませんでしたが、どうでしょうか?

・宝物庫にあったインフィニティストーンの行方は?
→恐らくロキが持ち出したものとは思われますが・・?

・ハルクは2度とブルース・バナーに戻れない?
→「次回、ハルクになったら二度と戻れないような気がする」と悲観的な事を言っていましたが、果たして・・・?!

・シフはどこで何をしているのか?
→「エージェントオブシールド」出演で、生存は確認できていますが・・・。

・アスガルドの避難民は地球に無事着いたのか?
→サノスの船に急襲されて、どれだけ生き残りがいるでしょうか?

・ヴァルキリーとソーの恋仲は進展するのか?
→順当に行けばこの二人が付き合う展開になってもおかしくありませんが、果たしてどうなるのか?あるいはシフと付き合うのか?

6.映画パンフレット「特別版」が素晴らしかった!

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マーベル作品では、大抵「特別版」「通常版」と2種類のパンフレットがリリースされますが、今回迷いなく「特別版」を選びました!

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各キャラクターの映画内シーン、コンセプトアートなど美麗なカラー画像での写真が満載されたページが素晴らしい!また、アメコミライター3氏(杉山すぴ豊、光岡ミツ子、柳享英)のコラムも読み応えがありました。パンフレットは是非特別版で!

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ネット上でも買えるようになっているみたいなので、Amazonのリンクを置いておきますね。

7.まとめ

正直、「ハルク」をちゃんと扱った映画で、これほどちゃんと面白く見れるとは思いませんでした。頭空っぽにしてゆったり見ても面白いし、情報量が多いので、謎解きやイースターエッグ探しも面白い作品です!おすすめ!
それではまた。
かるび

8.映画をより楽しむためのおすすめ関連映画・書籍など

原点の1作目「マイティ・ソー」ブルーレイ版

まだパッケージの表に浅野忠信がきっちり出ている1作目。今見返してみると、やっぱりみんな今より少しずつ若いです(笑)ソーとロキの関係性をしっかり抑えるには、1作目のチェックは必須ですね。

2作目「マイティ・ソー ダークワールド」ブルーレイ

1作目よりも舞台がより宇宙寄りに変わり、ストーリーや戦いに「マイティ・ソー」らしいスケール感が増した2作目。そして、凶悪な神から、徐々に3作目の「悪戯の神」的な存在へ変わりつつあるロキからラストまで目が離せません。ラストで「グランドマスター」の弟「ザ・コレクター」も出てきます。

惑星サカールでのハルクの活躍を描く!「プラネット・ハルク」天の巻

映画同様、惑星サカールへたどり着いたハルクが闘技場で大暴れ!さらに勢いに乗って、サカールの王になるまでの奇想天外なストーリーを描いた原作コミック。本作はこちらを「原案」として、サカールでのハルクの活躍を描いています。 

【★期間限定★】Huluでマーベル・シネマティック・ユニバース6作品が見放題!!

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現在、Huluにて、「マイティ・ソー バトルロイヤル」に関連するMCU映画6作品が見放題となっています。ラインナップは以下の通り。

「ドクター・ストレンジ」
「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」
「キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー」
「キャプテン・アメリカ ウインターソルジャー」
「マイティ・ソー」
「マイティ・ソー・ダーク・ワールド」

上記6作品は、本作から2018年4月に公開「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」へ続く流れを抑えるのであれば、優先的に復習しておきたい作品です。

さて、Huluの良いところは、何と言っても「加入後2週間は無料」で見れるところです。無料期間中に、一気に11作品見てしまえば実質タダで過去作品が復習できますね!

僕も、Huluは長年お世話になっていますが、今回の期間限定配信中に全6作品全ていいところだけつまみ食いしてチェックしました!ここ最近のマーベル作品は情報量が多いので、何度見ても新しい発見があるのですよね。レンタル代が浮いて非常にお得に復習できました! 

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