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あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して3ヶ月。無職または専業主夫で、ブログ書いてます。美術展と人事労務系の記事が多め。

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最強のミュシャ展がスタート!スラヴ叙事詩全20作を見逃すな!【展覧会感想】

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【2017年3月14日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

2017年最大の注目展覧会「ミュシャ展」が、3月8日からスタートしました。ミュシャがその後半生の情熱を全て捧げた「スラブ叙事詩」全20作に加え、ポスターや壁画装飾、切手やお札などのデザインなど、画業の全てを俯瞰できるすごい展覧会になりました。

早速行ってきましたので、展覧会の感想を書いてみたいと思います。

※本エントリでの掲載写真は、主催者の許可を得て撮影したものとなります。

1.混雑状況と所要時間目安

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注目度今期No.1の美術展だけに、平日も含めて大混雑するのは避けられない状況です。特に、同時開催中の草間彌生展もかなりの人気ですので、土日はもちろん、平日でもある程度入場制限やチケット購入列ができると思われます。(すでに主催者側は混雑を予想して、臨時のロッカーを増設している様子)

なお、3月16日(木)のNHKスペシャル番組「華麗なるミュシャ」放送後の土日以降から、入場制限を含んだ本格的に混雑が始まると思われます。

さらに、4月以降「日曜美術館」での特集(絶対ある!)や追加のNHKスペシャルなどが組まれた日にはどうなることか・・・。是非、早め早めに鑑賞しておくことをおすすめします!

さらに、チケットは、来場前にプレイガイドで事前購入することを強くオススメします。また、公式Twitterのアナウンスなどで混雑状況をチェックしてお出かけください。

所要時間としては、ガッツリ見るのであれば、約120分は見ておきたいです。「スラヴ叙事詩」20点が途方もなく大きくて情報量が多い上、絵の背景や意味をキャプション・音声ガイドで把握しながら見ていくと、あっという間に時間が過ぎていきます。さらに、これに加えてチケット購入列or入場制限などかなりの混雑も予想されます。

2.2017年のミュシャ展はなぜ「別格」なのか?

日本は美術館大国なので、ぶっちゃけ、ミュシャの展示会が見たい!と思えば、1年中どこかしらの美術館で開催される小~中規模のミュシャ展が見つかります。また、大阪府の堺市には、ミュシャの所蔵作品を約500点保有する「アルフォンス・ミュシャ館」というミュシャに特化した美術館まであるのです。(平成29年6月30日まで工事休館中)

堺市「アルフォンス・ミュシャ館」f:id:hisatsugu79:20170309093826j:plain
(引用:https://pbs.twimg.com/media/C5her_aU4AIH0Ps.jpg

そんな中、今回あえて、国立新美術館で開催される「ミュシャ展」を絶対に見なければならない理由があります。それは、2017年の展覧会で、ミュシャが後半生をかけて制作した超大作「スラブ叙事詩」全20点が来日し、日本で初公開されるからです。しかも、「スラヴ叙事詩」がチェコの国外に出たことはこれまで一度もなく、チェコ国外でも世界初公開となる貴重な機会になるからです。(その後、中国、韓国、アメリカを巡回予定)

恐らく、これを逃すともう生きているうちに日本で拝める機会はまず回ってこない、そんな凄い展覧会なのです。

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3.ミュシャと「スラヴ叙事詩」について3分で解説!

アートファンだけでなく、デザイナーやアニメーターなど、幅広いジャンルのクリエイターに愛されるミュシャですが、モネやルノワール、ゴッホなどに比べると知名度ではまだまだ劣ります。まだまだ今回の展覧会が彼の作品に触れる初見の人も多いかと思います。蛇足かもしれませんが、簡単にミュシャについてまとめておきたいと思います。

3-1.遅咲きのアーティスト、ミュシャ

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アルフォンス・ミュシャ(チェコ語では「ムハ」と発音)は、1860年にチェコ、モラヴィア近郊の村に生まれました。本格的に絵の勉強をスタートして画家を志したのは意外にも遅く、19歳を過ぎてからでした。ウィーンやミュンヘンで数年間絵画の基礎を勉強した後、27歳で単身パリに渡ります。

彼が最初にチャンスを掴んだのは、女優、サラ・ベルナールの正月公演「ジスモンダ」の演劇ポスターを手がけることになったことがきっかけでした。公演に間に合わせるため急遽仕上げる必要があったのですが、ミュシャ以外は全員クリスマス休暇を取得していて捕まらず、それまでポスターを手掛けたことがなかった未経験の彼に、偶然ポスター制作の仕事が回ってきたのです。

これを受けて発表されたポスター作品「ジスモンダ」が、1895年1月1日にパリ中で掲示されると、物凄い反響を受けて、ミュシャは大ブレイクを果たしたのでした。

ポスター「ジスモンダ」
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(引用:Wikipediaより)

ミュシャは、華やかな花と女性をモチーフに多用し、日本の琳派などにも通じるような太い輪郭線と装飾性の強い独特の作風で、19世紀末期のフランスで隆盛した「アール・ヌーヴォー」を象徴する作家になっていきました。

その活躍範囲は広く、絵画をはじめ、新聞広告、ポスター、パネル装飾、雑誌の挿絵など、多岐の分野に渡りました。現在日本の展覧会で出展される作品群は、パリ時代や、その後ニューヨークへ渡ってから彼が手がけた、このような一連の商業系作品がメインとなります。

3-2.スラヴ民族の苦境を見て、決意するミュシャ

ミュシャがその活動を変えるきっかけとなったのが、1900年の万国博覧会でボスニア・ヘルツェゴビナ館の壁画装飾を手がけた時です。作品制作のために、取材で現地を訪れたミュシャは、当時オーストリア帝国の支配下に入ったばかりで、戦争の傷跡が生々しく残る、現地の人々の生活の窮乏ぶりに大変驚いたそうです。

彼の生まれ故郷チェコもまた、過去に繰り返し異民族であるゲルマン系民族の支配下で苦しんできた歴史がありました。同じスラヴ民族として、ボスニア・ヘルツェゴビナの人々にシンパシーを感じたミュシャは、「僕は今まで何をやっていたんだ・・・」と猛省します。そして、残りの後半生を、画業を通してスラヴ民族の意識高揚のために尽くしたい、と決意したのでした。

こうして愛国主義に目覚めたミュシャは、「スラヴ叙事詩」制作のためのパトロン探しと資金集めのために、一旦1905年にアメリカへと渡ります。1909年、パトロンであるチャールズ・クレイン、プラハ市との間に3者契約を締結した彼は、祖国チェコへ帰郷し、以降、足掛け20年をかけて「スラヴ叙事詩」を完成させたのでした。

3-3.「スラヴ叙事詩」は完成したけど評判は今ひとつだった

#18 スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓いf:id:hisatsugu79:20170309105911j:plain

「スラヴ叙事詩」が初めて展覧会で発表されたのは1919年でした。次いで、完全版として1928年に再度発表されましたが、残念なことに評価は今ひとつでした。彼が活躍した19世紀後半とは美術界の潮流が全く変わっていたからです。時代はすでにキュビスムで名を馳せたピカソを筆頭に抽象画全盛となっており、彼が描いたアカデミックなスタイルの具象画は、アートファンの間で「時代遅れ」とみなされてしまったのでした。

さらに悪い事に、1939年春、ドイツ帝国がチェコスロバキアを占領すると、ミュシャは「愛国者」として逮捕拘禁され、その時に患った肺炎をこじらせて、同年9月になくなってしまいます。ゲルマン民族であるナチス政権下、発表の場を完全に失った「スラヴ叙事詩」は、彼の没後長らく美術史から姿を消してしまいます。第二次大戦後、わずかに毎年夏に、ミュシャの生まれ故郷モラヴィア地方のモラフスキー・クルムロフ城でひっそりと公開されるのみで、ほとんど人目にも触れることはなかったのでした。

モラフスキー・クルムロフ城
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(引用:http://4travel.jp/travelogue/10163644

紆余曲折があって、作品として再評価が進んだ「スラヴ叙事詩」がチェコの首都、プラハ市内の市民会館へと戻ってきたのは、なんと2012年5月。ごく最近のことなんです。ミュシャが亡くなって70年以上が経過していました。

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4.「スラヴ叙事詩」を見た感想

とにかくスケール感が半端ない!

まず、下記の写真群で、人の大きさと絵画を見比べていただきたいのですが、絵画1枚1枚が8メートル以上で、物凄い大きさなんですよね。

会場内の様子
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巨大なアート作品は、その「大きさ」ですでに圧倒されてしまうもの。そして、このスラヴ叙事詩の大きさはハンパないです!!国内だと、このサイズの作品を飾るなら国立新美術館しかなかったんだなぁと、つくづくその大きさに圧倒されました。

これだけ大きいと設置作業も相当大変だったらしく、多数のスタッフで丸1日かかって作業して、やっと1枚展示が完了するレベルだったそうです。公式サイトに作品の展示作業の動画がアップされているのを見ても、大変さがわかりますね。

スラヴ民族の歴史を描いた作品なので、背景知識が必要!

「スラヴ叙事詩」は、そのタイトルの通り、ミュシャの祖国チェコに生きるスラヴ人の民族意識高揚のために描かれた歴史絵画です。彼の生まれ故郷、モラヴィアの3世紀頃から始まり、20世紀初頭の近現代に至るまで、ブルガリアやチェコ、ロシア、ギリシャなど、中欧~東欧に至るスラヴ民族の国々で起きた歴史上の重要イベントの一場面がテーマとして取りあげられました。

それゆえ、それぞれの絵に込められた意味や寓意、背景が我々日本人には非常に難解なのです。事前にしっかり書籍等で予習をしてあれば別ですが、実際に絵の前に立ってみると、「その絵は一体何を意味しているんだろうか?」と疑問が湧いてきます。

だから、しっかりと味わい尽くすのであれば、作品中で取り扱っている「スラヴ人の歴史」について背景となる知識が絶対必要になってきます。

そこでおすすめなのが、音声ガイドです!

音声ガイドのレンタルを強くおすすめします!

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僕は、普段音声ガイドがあれば100%絶対にレンタルする派なんですが、今回のミュシャ展では、無条件に「全員に」レンタルを強くおすすめしたいです。今回の音声ガイドは気合いが入っており、「スラブ叙事詩」全20点に一つずつ丁寧な解説がついています。(メイン作品に1点ずつ解説が入る展覧会は、昨年の「大兵馬俑展」以来!)

収録されたガイドも、全26トラックと、通常より2~3割多いコンテンツ量が収録されています。ベテランのアートファンから初心者まで、幅広く納得できるクオリティなので、是非検討してみてくださいね。

民族の自立と平和への強い思いが描かれていた

中世~近現代に至るまで、スラヴ人の歴史は他民族からの侵略・被支配の歴史でもありました。彼の祖国、チェコはたびたびゲルマン系民族に蹂躙されており、皮肉にも彼が亡くなったのも、1939年のドイツによるチェコスロバキア占領がきっかけでした。

ミュシャは、このスラヴ叙事詩全編を通じて、スラヴ人の民族意識高揚だけでなく、戦争のむなしさ、平和への希求を強く絵画の中で繰り返し表現しました。その特徴が現れている作品を、いくつか紹介したいと思います。

#3「スラヴ式典礼の導入」
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スラヴ叙事詩3作目に製作された作品。9世紀モラヴィア王国(現在のチェコ)にて、ローマ教皇らの反対を押し切り、古代スラヴ語=母国語でのキリスト教典礼普及の実現を祝した絵画。当時、自分たちの信じる宗教に対して、母国語さえ使うことが禁止されていたスラヴ民族が、精神的な独立を勝ち取った瞬間でした。こちらを向いて輪を持った若い男性は、スラヴ人の団結の象徴だそうです。力強くこちらを向いた「眼力」が印象的。

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#1 原故郷のスラヴ民族
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自然界の神々を崇拝していたスラヴ民族の独立と平和を願って制作された最初の作品。夜空に浮かぶ右上の多神教の祭祀の両脇には、正義への戦いを象徴する若い戦士と、平和の象徴である若い女子が配置された幻想的な一枚です。一方で、画面右下に描かれた難民のこれまた「眼力」が忘れられない一枚でした。

すごい眼力の親子(拡大図)
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#8 グルンヴァルトの戦いの後f:id:hisatsugu79:20170309110055j:plain

1410年、バルト沿岸地域へ勢力を拡大しつつあったドイツ騎士団とポーランド王国・リトアニア大公国の間で戦われた中世ヨーロッパ最大の戦い「グルンヴァルトの戦い」を描いた1枚。戦闘中ではなく、戦闘後に傷つき倒れた人々が横たわる戦場を描くことで、同じキリスト教国同士で争う戦争の虚しさを訴えています。

こういった「戦いの後」の情景を描いた作品は、#11「ヴィートコフ山の戦いの後」、#12「ヴォドニャヌイ均衡のペトル・ヘルチツキー」など、他にもいくつかあります。

「スラヴ叙事詩」写真撮影OKのコーナーもある!

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なんと、今回スラヴ叙事詩全20点のうち、5点は写真撮影がOKとなっています!折角の機会なので、是非カメラをもってお出かけください。こういった貴重な外国から出展される作品では、通常は絶対に写真撮影禁止となるので、今回の措置は主催者側の英断だと思います。素晴らしい!

5.その他印象に残った展示

さて、メイン会場の「スラヴ叙事詩」20作の他にも、現在工事休館中の堺市アルフォンス・ミュシャ館から貸出を受けたミュシャの代表的な商業作品や、切手、お札、壁画素描など様々な作品が続いて展示されています。

この中から、特に印象的だった作品を紹介しますね。

5-1.「四つの花」

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ミュシャがアール・ヌーヴォー期にパリで描いた作品群の中でも、特に人気の高いこの連作4枚。リトグラフで大量生産され、庶民にも安価に手に入った上、様々な商業印刷で引用、転載されました。どこかしら見たことがあるのですが、でも不思議と見飽きないのがミュシャの芸術の凄いところです。 

5-2.紙幣のデザイン

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ミュシャは、祖国へ帰国してから「スラヴ叙事詩」を手がける傍ら、祖国の役に立つ仕事であれば無償で引き受けることも多かったそうです。展覧会では、上記のチェコスロヴァキアの各種紙幣や、切手類がまとめて展示されています。

5-3.ボスニア・ヘルツェゴビナ館の壁画下絵

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1900年の万国博覧会で手がけた「ボスニア・ヘルツェゴビナ館」の壁画下絵です。下絵なのに絵から力がにじみ出ており、思わず見入ってしまいました。

当時、オーストリア帝国の施政下に入ったばかりのボスニア・ヘルツェゴビナでしたが、ミュシャは、当局が期待したオーストリア帝国を賛美するモチーフは一切描かず、代わりに、バルカン地方の民族伝承や伝説から着想を得て、彼らの歴史・神話をテーマとして壁画を描き込みました。スラヴ愛に目覚めたのです。この作品製作がきっかけとなって、ミュシャは「スラヴ叙事詩」の構想へと入っていきます。

5-4.「ハーモニー」

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ミュシャのアメリカ時代、スラヴ叙事詩にとりかかる直前に製作された油彩の大作絵画。ニューヨークのドイツ劇場の装飾として横長の画面に変更され、現在では堺アルフォンス・ミュシャ館の目玉作品の一つになっています。

6.グッズコーナーの様子はこんな感じ

ブックマーク、チケットホルダーf:id:hisatsugu79:20170309101538j:plain

ノート、一筆箋など
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ミュシャの美麗なデザインで読書をしたりメモを取ったり、贅沢ですね。僕も一筆箋とチケットホルダーを買いました!

クラシック音楽のミュシャ展記念盤f:id:hisatsugu79:20170309101653j:plain

「スラヴ賛歌」やスメタナ「わが祖国」の展覧会記念盤が発売されていました。CDのジャケットが「スラヴ叙事詩」となっています。

チェコの藍染「Violka」各種グッズf:id:hisatsugu79:20170309101956j:plain

チェコに伝わる伝統的な藍染の布製品がすごくきれいで印象的でした。他の展覧会ではまず見ないコラボ製品です。 

7.まとめ

上記で散々「良かった!」と絶賛しましたが、絶対に書籍や画像ではなく、実物を見に行ってほしいです!その巨大な絵画のスケール感に圧倒されますし、光の使い方、描かれた人物たちの表情、こちらを見据える眼力などは、「ナマ」の絵画を見ないとわかりません。是非、万障繰り合わせの上展覧会にお出かけください!!

それではまた。
かるび

展覧会の関連資料

新書「ミュシャのすべて」

日本でNo.1のミュシャ・コレクションを誇る公立美術館、堺アルフォンス・ミュシャ館が今回のミュシャ展を見据えて出版した新書版のミュシャガイド。ミュシャの人物像、活動の詳細から、代表的なミュシャ作品、そして何と言っても「スラヴ叙事詩」全20点の詳細解説がついてきます!予習に、また展覧会リピートするための復習にもぴったりな1冊。新書なのにがっつりカラーページがついて、この値段は凄い!僕ももちろん速攻でゲットしました!

ミュシャ展公式図録

今回のミュシャ展では、公式図録がAmazonや一般書籍店舗でも普通に発売されました。Amazonでは、発売前にすでに「美術カテゴリー」人気No.1のベストセラーとなる爆発的な売れ行き!図録ですから、当然展覧会の全ての作品を大画面カラーでしっかり網羅し、学芸員や専門ライターによる詳細な解説も読み応え抜群。2017年を代表する最高の展覧会ですので、アートファンなら絶対に記念に押さえておきたい図録ですね!

芸術新潮 2017年3月号

困ったときはやっぱり信頼の「芸術新潮」。難しすぎず、浅くなりすぎず、一つの特集テーマを勉強する時はちょうど良いのがこの雑誌の良いところです。最新号では、期待通り展覧会と連動して「ミュシャ」の80ページ以上にわたる総特集が最強!スラヴ叙事詩全20点の個別解説を中心に、読み応え抜群でした!

スメタナ「我が祖国」(ミュシャ展開催記念盤)

今回のミュシャ展開催に合わせて発売された、チェコのクラシック音楽の金字塔、スメタナ「我が祖国」(1908)です。ちょうどミュシャが「スラヴ叙事詩」の制作にとりかかる直前にリリースされたことで、彼はこの作品から大いにインスピレーションを得ていたとされます。今年は、特に日本ーチェコ国交回復60周年を記念した演奏会も多く開催されますが、特にスメタナ「我が祖国」は定番中の定番として、取り上げられる頻度は高いと思われます。今回リリースされた記念盤は、何と言ってもジャケットが素晴らしいです!

その他、ミュシャの書籍やグッズを探す!

上記で紹介した他にも、続々とミュシャ関連アイテムが発売されています。もしよければ、こちらにAmazonと楽天のリンクを用意しましたのでご活用ください。

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「ミュシャ展」開催情報

ミュシャ展は、国立新美術館のみの開催で、特にこのあと巡回予定はありません。「スラヴ叙事詩」は、遠征しても見る価値のある逸品です!

◯美術館・所在地
国立新美術館
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 
◯最寄り駅
地下鉄「乃木坂駅」6番出口直結/JR・地下鉄六本木駅徒歩7分
◯会期・開館時間・休館日
午前10時―午後6時
※毎週金曜日、4月29日(土)-5月7日(日)は午後8時まで
※入場は閉館の30分前まで 
◯公式HP
http://www.mucha2017.jp/
◯Twitter
https://twitter.com/thisiskyosai