あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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お花見の穴場?!トーハク恒例『博物館でお花見を』イベントが2018年度も開催中!

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【2018年3月31日最終更新】

かるび(@karub_imalive)です。

東京国立博物館で開催中の春の定番イベント企画「博物館でお花見を」に初めて行ってきました。2月下旬にプレスリリースが出て以来、これは必ず行かなければ!と思っていたので、まだ桜は一切咲いてないのですが、先に作品だけ見てきました(笑)

いち早く「博物館でお花見を」企画について、チェックしてきましたので、簡単にレポート第1弾を書いてみようと思います。アメックスカードの会員向けの特別サービスメニューのリリース情報ももらったので、合わせて最後に紹介しておきますね。

1.東京国立博物館のイベント「博物館でお花見を」とはどんなイベントなの?

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東京国立博物館の広大な敷地の中には、ソメイヨシノをはじめ、様々な種類の桜の木が植えられています。正門前、表慶館裏、資料館前など、あちこちに桜のスポットがありますが、中でも、一番の見所は、本館裏にある庭園です。

ただ、この庭園、普段は本館1Fや2Fの裏側の窓から眺めることしかできません。春と秋の一定期間だけしか公開されないのです。

今年も、ちょうど「春の庭園開放」として、桜が一斉に開花するこの時期限定で来館者に一般開放されることが決定しました。しかも、期間中の夜間延長開館時には、ライトアップされるサービスもあります!花見客でごった返す上野公園内において、まさに「隠れ家的スポット」である博物館裏の庭園を、是非楽しみたいですね。

また、庭園の一般開放だけでなく、本館1F、2Fの各展示室では、「桜」にちなんだ作品が「本館桜巡り」と題して展示されています。国宝室をはじめ、衣装、彫刻、陶磁器、浮世絵、日本画、近代美術など各コーナーで、この時期限定の華やかな作品展示が行われます。庭園と合わせて、展示作品でも春を満喫してしまいましょう!

2.「本館桜めぐり」を楽しもう~展示作品の見どころと感想~

ということで、早速本日3月16日、「博物館でお花見を」イベントにいち早く参加してきました!といっても、さすがにまだ早かったようで、ソメイヨシノをはじめ、桜はほとんど咲いていませんでした・・・

しかし、常設展示での桜「本館桜めぐり」はバッチリ堪能できました。一部作品は、3月20日からの展示となりますが、特にオススメの作品をいくつか紹介しますね!どの作品も、桜が満開です!

▼狩野長信「花下遊楽図屏風」(国宝)f:id:hisatsugu79:20180316200846j:plain

桃山時代末期~江戸時代初期に活躍した狩野派一門の凄腕絵師、狩野長信の代表作と言われる国宝屏風です。昭和28年に国宝へと指定されました。満開の桜の下で、楽しそうに宴会をする人々の姿を見ていると、今も昔も本当に変わらないものだなぁと感慨深くなりました。

▼上記左隻部分拡大図
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つづいては、住吉派の代表的絵師、住吉具慶の華やかな屏風絵「観桜図屏風」です。これは、「伊勢物語」第八十二段「渚の院」の一場面を描いたもので、狩りにでかけた咲きで、花見に興じる惟喬親王を描いたものだと言われています。(※展示は3月20日からスタート)

 ▼住吉具慶「観桜図屏風」f:id:hisatsugu79:20180316201426j:plain

そして、浮世絵からは、鳥居清長「飛鳥山(あすかのやま)花見」です。飛鳥山は、8代将軍吉宗ゆかりの桜の名所で、昔は花見客で賑わったそうです。女の人、酒飲みすぎて着物がはだけてますよね^_^;(※こちらも展示は3月20日からスタート)

▼鳥居清長「飛鳥山花見」f:id:hisatsugu79:20180316201350j:plain

陶磁器も、春らしいアイテムが多数並べられていました。中でも目を引いたのがこちら。こちらは、鉢の周りの彩色も春らしくいいのですが、透かし表現を施されており、意外にも技巧的。非常に華やかで、高い技術で制作された逸品でした。

▼仁阿弥道八「色絵桜樹図透鉢」f:id:hisatsugu79:20180316200529j:plain

江戸時代の着物も、桜花があしらわれた派手で美しいアイテムがいくつか展示されていました。中でも、桜スタンプラリーの対象となった、枝垂れ桜が肩から腰へ流れる見事なデザインの振袖が一番印象的でした。

▼振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様f:id:hisatsugu79:20180316201706j:plain

その他、これ以外にも考古・彫刻・刀剣・書画など、まだまだトーハクの本館には山程見どころ満載の「春らしい」作品が展示されていました。本当に何度行っても見飽きないですよね。日本一の博物館であります。

3.スタンプラリーが楽しい!特典をもらっちゃいましょう! 

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そして、この「本館桜めぐり」では、イベント対象作品が展示されている本館の5つのチェックポイントでスタンプを集める、スタンプラリーが同時開催中。5つ揃ったら、オリジナルの缶バッジがもらえるのです。

僕も、当然ながら参戦してきました。簡単に、手順を説明しますね。

まずは、「博物館でお花見を」のチラシをもらってください。

▼いろいろなところにチラシが置いてありますf:id:hisatsugu79:20180316202610j:plain

もらったちらしを、まずは開いてみて下さい。すると、こんな感じで見開きの右側に5箇所、スタンプを押す欄が用意されていることがわかります。

▼5箇所のスタンプ欄がありますf:id:hisatsugu79:20180316202410j:plain

あとは、このチラシを持って、各「本館桜めぐり」展示を見て回り、各スタンプ台でスタンプを押してまわるだけです。簡単ですね。スタンプ台のある展示室も、しっかり明記されています。

そして、これがスタンプ台です。意外に小さいので、ちょっときょろきょろ見回してしまいました。

▼ピンク色のスタンプ台があります
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こんな感じで、該当するスタンプ箇所に、スタンプを押していきます。

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スタンプは、いわゆる「インク式」ではなく、エンボス加工のように立体的にデザイン模様が浮き上がるタイプのスタンプでした。手が汚れなくて済むし、カッコイイですよね。トーハクやるな・・・。

▼エンボス加工のように浮き出る形のスタンプf:id:hisatsugu79:20180316204319j:plain

そして、全部スタンプ欄が埋まったら、本館入り口脇にある、スタンプラリーの景品交換コーナーへ行きましょう。

▼ここで缶バッジの景品と交換してくれますf:id:hisatsugu79:20180316204423j:plain

無事、僕も交換してもらいました。トーハクのマスコットキャラ「トーハクくん」がデザインされた桜色の缶バッジを無事にゲット!!

▼トーハクくん2018年バージョンf:id:hisatsugu79:20180316204942j:plain

所要時間は、ゆっくり作品を見ながら回っても、全部で30分もかかりません。作品を見ずに、スタンプだけ押して回るなら10分もかからないと思います。無料ですし楽しいので、是非やってみてくださいね。 

4.庭園は、晴れの日に行きましょう(笑)

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まだ桜は咲いていないだろうけど、せめて雰囲気だけでもカメラに収めておこうかと思って庭園に突撃したのですが、なんと今日は午後から雨が。大丈夫かなぁ・・まぁ、傘を差して入ればいいや、、、と思って悠長に構えていたら、雨の日はどうやら開放しないようです・・・OTL

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ということで、今日は庭園には入れませんでした・・・。また満開になったら行ってきますので、その時にこちらに追記しますね!とりあえず、トーハクから出ている公式プレスリリースを、イメージ図として貼っておきます(笑)

▼晴天時のイメージ図 その1
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▼晴天時のイメージ図 その2(夜間ライトアップ)f:id:hisatsugu79:20180316210318j:plain

ちなみに、庭園内がライトアップされるのは、3月30日、31日、4月6日、4月7日の4日間限定です!夜桜を楽しむなら、酒臭い上野公園ではなく、穴場のトーハク庭園へ是非!

5.対象のアメリカン・エキスプレスのカード員向けには特別サービスが!

前々から、アメックスは博物館に強いぞ・・・と思っていたのです。実際、尊敬する先輩アートブロガー「青い日記帳」のTak(@taktwi)さんは、アメリカン・エキスプレスのカード会員特典イベントとして、毎年秋に開催される奈良国立博物館の「正倉院展」やその関連講演イベントに参加されているのですよね。(ブログにアップされています)

「正倉院展」 | 弐代目・青い日記帳

だから、僕の中では「アメリカン・エキスプレスのカード=アートに強い」というイメージがすっかり定着しておりました。

と思っていたら、さすがアメックス。なんと、今回のトーハク「博物館でお花見を」イベントでも、強力な特典があるみたいなんですよね。調べてみたところ、対象のアメリカン・エキスプレスのカードを持っている人は3月20日~5月6日までの間、トーハクで使える4つの特典が用意されていました。

なお、対象のアメリカン・エキスプレスのカードとは、以下の通りです。

★対象のアメリカン・エキスプレスのカード:
◯アメリカン・エキスプレス®・カード
◯アメリカン・エキスプレス・ゴールド®カード
◯プラチナ・カード®

特典1:期間限定コラボカフェ「THE GREEN Café」での優待サービス

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東洋館1Fの庭園の入り口に近い一角に、「ゆりの木」というホテルオークラが経営するミュージアムレストランがあります。3月20日~5月6日にかけて、この「ゆりの木」とアメリカン・エキスプレスがコラボした、期間限定カフェ「THE GREEN Café」がオープンします。

この「THE GREEN Café」自体は、会員でなくても誰でも利用できるのですが、アメリカン・エキスプレスのカード会員には、

・会員だけの専用シート
・会員専用オリジナルメニュー
・ワンドリンク無料のサービス

が用意されているのです。
(※それぞれドリンク券、対象のアメリカン・エキスプレスのカードの提示が必要)

▼アメリカン・エキスプレスのカード会員専用メニュー
「牛丼ゆりの木」風(1日限定10食)f:id:hisatsugu79:20180316211021j:plain

僕も、本日この「ゆりの木」でケーキセットを頂いたのですが、ちょうど、店員さんが3日後にスタートする「THE GREEN Café」の準備をしているところでした。

特典2:法隆寺宝物館1Fカフェ「ホテルオークラ ガーデンテラス」の優待サービス

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そして、東京国立博物館の法隆寺宝物館にあるカフェ「ホテルオークラガーデンテラス」でも、やはり会員向けの特典が用意されていました。

まずは、アメリカン・エキスプレスのカード会員向け限定メニューです。

▼ロゴ入りフレンチトースト(1日限定10食)f:id:hisatsugu79:20180316210715j:plain

抹茶パウダーで、「アメリカン・エキスプレス」のロゴをあしらったホテルオークラ特製のフレンチトースト(1,200円)ですね。メロン・キウイなど、やはり「緑」を基調とした季節のフルーツがいい感じです。さらに、ソフトドリンクも1杯無料となっているそうです。(※ドリンク引換券と対象のアメリカン・エキスプレスのカードの提示が必要)

特典3:ミュージアムショップでの買い物が5%OFF

東京国立博物館の常設ミュージアムショップは、全部で3箇所ありますが、すべてのミュージアムショップで、対象のアメリカン・エキスプレスのカードで支払うとレジにて5%OFFになるそうです。

余談ですが、本館のミュージアムショップは、いつ覗いても、特に最近外国人観光客が一杯来ているのですが、アート好きの猛者も多いようですね。最近、日本画の書籍を、レジカゴ一杯に山程買っていく外人さんを頻繁に見かけるんですよね。確かにトーハク本館ほど充実した日本美術の書籍コーナーはなかなかないですからね。 

特典4:アメリカン・エキスプレスのカード会員専用の「お花見茶席」(※4月6日~8日)

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そして、最後にこれまた良さそうな特典として、会員専用の「お花見茶席」が用意されているんです。さすがに4月6日、7日、8日の3日間限定ですが、この3日間は、庭園奥にある円山応挙の襖絵が納まった「応挙館」にて、アメリカン・エキスプレスのカード会員だけが入れる臨時の茶席が用意されるのです。

そして、お茶を飲み終わったら、同じく庭園内にある、通常非公開の茶室「転合庵」も見学できるという、なかなかレアな体験ができるんですよね。転合庵といえば、江戸初期を代表する大名茶人、小堀遠州が建てた、歴史・由緒ある茶室。お茶好きの人には、たまらない機会になりそうです。

アメリカン・エキスプレスのカード会員向けの特典サービスが受けられる場所を、地図でまとめると、こんな感じですね。

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また、詳細な優待メニューの情報は、以下のアメックスのHPもご参照下さい。

★アメリカン・エキスプレスのカード会員向け優待情報まとめページ
https://www.americanexpress.com/jp/content/event/culture/art.html?alive

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?トーハク恒例の春のイベント企画「博物館でお花見を」は今年も見どころ満載となりました。これが、総合文化展1回分(620円)で全部味わえてしまうのですから、絶対お得ですよね。

新春の「博物館で初もうで」企画も良かったですが、このお花見企画も展覧会・アート好きなら外せない企画だと思います。アメリカン・エキスプレスのカード会員は、さらにいろいろ特典がついてきますので、もし行く機会があるならしっかり活用しておきたいですね。

それではまた。
かるび

イベント「博物館でお花見を」開催概要

■開催概要
イベント名:「博物館でお花見を」
◯開催期間
2018年3月13日(火)~4月8日(日)
◯開館時間
9:30~17:00
※金・土曜日は21:00まで、4月1日(日)・8日(日)は18:00まで
※入館は閉館の30分前まで
◯休館日
3月19日(月)

◯観覧料
一般620円(520円)/大学生410円(310円)

※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料。
入館の際に年齢を証明できるものの提示が必要
※障がい者とその介護者1名は無料。
入館の際に障がい者手帳等の提示が必要
※子ども(高校生以下および満18歳未満)と一緒に来館すると
(子ども1名につき同伴者2名まで)は、団体料金で観覧可能
◯桜スタンプラリー

「博物館でお花見を」期間中、本館展示室の5つのポイントでスタンプを押してもらい、5つ揃ったらオリジナル缶バッジがもらえます。
「博物館でお花見を」期間中毎日開催
※台紙の配布・バッジ引換え場所:本館エントランス(引換えは10:00~閉館)
◯アメリカン・
エキスプレスのカード会員向け優待まとめ
https://www.americanexpress.com/jp/content/event/culture/art.html?alive