あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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【ネタバレ有】「デッドプール2」感想・考察と10の疑問点を徹底解説!/順当に正常進化を遂げた第2作目!

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【2018年6月17日最終更新】

かるび(@karub_imalive)です。

6月1日に公開された映画「デッドプール2」を見てきました。すでに全世界で前作並みの動員・興行収入を達成して大ヒットが確定。2作目のジンクスを見事に打ち破りつつあります。僕もまずは劇場でチェックしてきました!

早速ですが、感想・考察等を織り交ぜた映画レビューを書いてみたいと思います。
※本エントリは、後半部分でストーリー核心部分にかかわるネタバレ記述が一部含まれますので、何卒ご了承ください。できれば、映画鑑賞後にご覧頂ければ幸いです。

1.映画「デッドプール2」の予告動画・基本情報

▶映画「デッドプール2」公式予告動画
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【監督】デヴィッド・リーチ(「ジョン・ウィック」「アトミック・ブロンド」
【配給】20世紀フォックス
【時間】120分

前作で「デッドプール」で監督を務めたティム・ミラーが、ライアン・レイノルズとのクリテエイティブ上の対立(と言われている)により降板。代わって、本作で監督を任されたのはデヴィッド・リーチ監督。

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デヴィッド・リーチ監督 引用:IMDB.com

かつて、ブラッド・ピットやジャン=クロード・ヴァン・ダムら、有名俳優のスタントダブルを務めてきたスタントのプロでもあり、アクション映画を中心に下積みを重ねてきた実力派です。2014年、「ジョン・ウィック」での共同監督で映画監督業への本格的な進出を達成すると、昨年シャーリーズ・セロンを主演に起用したアクション映画「アトミック・ブロンド」で単独での初監督作品をてがけました。いずれの作品も、アイデア満載のスタイリッシュなアクションシーンに定評があり、今後もこのジャンルでは安定して良作を作り続けてくれそうな、将来有望な職人的監督であります。

そして、本作での一番の功労者は、下記の「デッドプール」10年の歩みを自虐的に(?)まとめたこの動画でも分かる通り、ライアン・レイノルズです。

▶「デッドプール2」映画化までの10年を振り返る
※画像をクリックすると動画がスタートします


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今作でも、プロデュース・脚本・主演と、映画制作のほぼ全編に渡ってガッツリかかわっています。動画にもある通り、前作「デッドプール」が実現するまで苦節約10年を要しました。1度ならず2度もアメコミ・ヒーロー映画で苦杯をなめ続けたライアン・レイノルズが、まさに執念を実らせた大復活作でした。

なので、2作目も気合いが違います。パンフレットによると、映画撮影中は「寝ても覚めてもデッドプールのことしか考えて無かった」とのこと。相当な入れ込みようだったことがわかります。

本作は、前作に比較すると登場人物が大幅に増えました。基本的には「X-MEN」の世界観をゆるく継承しつつ、沢山の特殊能力を持った個性的なキャラクター(ミュータント)が次から次へと登場し、楽しませてくれます。

2.映画「デッドプール2」主要登場人物・キャスト

デッドプール(ライアン・レイノルズ)f:id:hisatsugu79:20180614001831j:plain
引用:Deadpool 2: The Final Trailer - YouTube
アメコミ・ヒーロー作品では「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(2009)「グリーン・ランタン」(2011)と評価されず、出演するたびに俳優生命が危うくなりそうなまでになりましたが、前作「デッドプール」で乾坤一擲の大復活。デッドプール効果なのか、2017年には「ライフ」「クリミナル2つの記憶を持つ男」など、本作以外での仕事も再び増えてきています。

ドミノ(ザジー・ビーツ)f:id:hisatsugu79:20180614002058j:plain
引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube
本作のヒロイン役に大抜擢されました。TVシリーズ「アトランタ」で名が売れ、映画「ジオストーム」では物語のキーマンでもある天才ハッカー役を好演。「グレイテストショーマン」「スパイダーマン・ホームカミング」でヒロインを務めたゼンデイヤに顔や雰囲気が似ているとのもっぱらの評判ですね。

ケーブル(ジョシュ・ブローリン)f:id:hisatsugu79:20180614002128j:plain
引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube
「アベンジャーズインフィニティウォー」ではサノス役を務め、アメコミヒーロー史上最も味わい深い最強ヴィランを熱演。こちらでは準主演を好演と、2018年上期はアメコミヒーロー映画を席巻。ガタイの良さと、激渋の演技力で魅せてくれました。さらに6月には山火事を扱った実録映画「オンリーザブレイブ」でも主演が決まってます。

ラッセル/ファイヤーフィスト(ジュリアン・デニソン)f:id:hisatsugu79:20180614003854j:plain
引用:Deadpool 2 | The Trailer - YouTube
ライアン・レイノルズの盟友、タイカ・ワイティティ監督「マイティ・ソー バトルロイヤル」)が手がけた知る人ぞ知る名作「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」でも好演が光ったおデブな子役。皮肉なことに、本作上映中はまだ15歳以下なので自分自身が出演した映画なのに映画館で見れないという・・・(笑)

コロッサス(CGキャラクター)f:id:hisatsugu79:20180614002213j:plain
引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube
前作に引き続き、オールCGで描かれたX-MENの一員。X-MEN本作では存在感が薄かったですが、「デッドプール」シリーズでは頭が固く、ちょっとシャイなマッチョ的キャラとして欠かせない存在となりました。ちょうど「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのドラックス的な立ち位置でしょうか?

ドーピンダー(カラン・ソーニ)f:id:hisatsugu79:20180614002151j:plain
引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube
前作、デッドプールが作戦中偶然知り合ったタクシー運転手。本作ではデッドプールにあこがれ、タクシーの車内で自己啓発テープを聞きながら、自分自身もヒーローを目指してデッドプール行きつけの酒場でバイトを始めます。作品内ではインドなまりのある英語を話しますが。本人はインドで暮らしたことはないのだとか。

ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブランド)f:id:hisatsugu79:20180614002229j:plain
引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube
前作「DP1」に引き続いての出演。前作同様、華奢な体型とは裏腹に、パワー主体の格闘で戦います。本作では、日常生活においてユキオとカップルで行動するなど、アメコミ・ヒーロー映画初のレズビアンとして登場。画期的な演出でした。

ユキオ(忽那汐里)
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引用:Deadpool 2: The Final Trailer - YouTube
ニュージーランド出身の帰国子女。国民的美少女コンテストを経て日本の芸能界入りしましたが、日本ではもう一つ伸び悩んでいました。昨年頃から、持ち前の語学力を生かしてハリウッドでのオーディションに参加。そしてNetflix映画「アウトサイダー」や本作での役柄をゲットするなど、予想以上に成果を上げています。逆輸入俳優的な立ち位置として、一躍日本でも注目度上昇となるでしょうか。菊地凛子に続き、ハリウッドで是非活躍して欲しい!

3.映画「デッドプール2」の簡単なあらすじを紹介

前作のあらすじを簡単におさらい!

かつては米軍特殊部隊の一員として、世界各地で活躍していたウェイド・ウィルソン。退役後は、地元で用心棒的な稼業でその日暮らしの毎日を送っていた。そんな矢先、いつものバーで出会ったのが恋人のヴァネッサ。どんよりとした日常が一転して幸せな毎日になったのもつかの間、ウェイドは末期ガンで倒れてしまう。

恋人との日々を取り戻すため、怪しいエージェントの誘いによって、謎の人体実験施設へと運び込まれたウェイド。そこで、彼は超人化された肉体と不死の命を手に入れたが、実験での副作用によって、全身が醜くただれてしまう。全身を隠すため、真紅の全身スーツに身を包んだウェイドは、以後「デッドプール」と名乗り、逃亡した所長のエイジャックスを追って、悪漢達と戦う日々が続く。エイジャックスはヴァネッサを人質に取り、ウェイドをおびき出すが、その渦中で出会ったX-MENのメンバーたちとチームを組み、エイジャックスを倒すことができた。ウェイドは、ヴァネッサを救出し、二人は幸せな日常生活へと戻っていくのだった。

映画「デッドプール2」途中までのあらすじ

最高の恋人、ヴァネッサとの幸せな日々を送る傍ら、ウェイドはデッドプールとして世界中で悪人を退治する毎日を送っていた。しかし、そんな幸せな日々は唐突に終わりを告げる。ウェイドが取り逃がしてしまった悪人が、ヴァネッサの家に侵入してきたのだ。ウェイドの必死の応戦も甲斐なく、ヴァネッサは敵の凶弾に倒れてしまった。

失意に暮れるウェイドは、自暴自棄となって自らの身体を爆破するが、それでも死んだヴァネッサの元へ行くことは叶わなかった。そんな時、ウェイドを勧誘に来たX-MENのコロッセオにより彼はX-MEN見習いとして出動する。その初仕事は、ミュータント養護施設で理事長らを人質を取って暴れていたミュータントの少年、ラッセル/ファイヤーフィストの救出作戦だった。しかしその現場で自分勝手に無責任に暴れたため、ウェイド自身もラッセルと共に捕まり、ミュータント専用の牢獄、アイスボックスへと監禁されてしまう。

一方その頃、未来人のミュータント、ケーブルがアイスボックスへやってきて、ラッセル殺害を試みようとした。50年後、大人になったラッセルに妻子を殺害されたゲーブルは、時間を遡って少年時代のラッセルを殺害することで、妻子が殺害される未来を変えようとしていたのだった。事情を知らないウェイドはラッセルを守ろうとしてとケーブルはもみ合いになり、その弾みで雪山を転げ落ちていった。

しばらくは失意のまま日々を過ごしていたウェイドだったが、アルの助言で立ち直ったウェイドは、初心に帰ってラッセル救出を決意した。近日中にラッセルら一部のミュータントがアイスボックスから移送される情報を掴むと、ウェイドは仲間を集めて護送車を襲い、ラッセルを上空から降下して救出する作戦を立てた。新たに集めたベドラム、ツァイトガイスト、シャッタースター、ヴァニッシャー、ドミノ、ピーターの5人を加えたウェイドは、チーム名を「Xフォース」と名付けるのだった。

しかし、パラシュート降下作戦は見事に失敗。ドミノ、デッドプール以外の5人は降下早々に死亡してしまう。それでも懸命に護送車をハイジャックしたが、そこにケーブルがやってきて、現場は大混乱となる。なんとかケーブルを退けたウェイド達だったが、ラッセルはもはやウェイドを信用しておらず、同じく護送車に乗っていた巨漢のミュータント、ジャガーノートを連れて再び養護施設の理事長殺害へと向かってしまう。

ケーブルの事情を把握したウェイド達は、ケーブルを仲間に加え、ラッセルの殺害計画を阻止するため、養護施設へと向かうのだった。はたして、ウェイド達はラッセルを説得し、理事長殺害を思いとどまらせることはできるのか?ストーリーは二転三転する意外な結末を迎えるのだった・・・。

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4.映画内容の簡単なレビュー!(ネタバレあり感想・評価)

サプライズの連続でテンション高く押し切った続編でした

第1作目に比べて、冒頭での導入パートが不要な分、自由な演出余地が増えた第2作目。作品世界や破天荒な各キャラクターへの新鮮味が薄れた分、どう工夫するかがポイントとでしたが、今作も絶妙のバランス感で最後まで飽きさせず押し切ってくれました。

まず良かったのが、序盤、中盤、終盤でそれぞれ用意されているサプライズ演出です。序盤で軽くアクションシーンをこなしたあと、デッドプールの良き伴侶になるかと思われた恋人・ヴァネッサがあっさり死亡するという・・・。いや、その直前から豪雨が降っていて、これはなにか悪いことが起こりそうだ、と思っていたらまさかそうくるか!その直前まで下らないギャグの応酬が続いていただけに、この急転直下の悲劇はさすがに予想できませんでした。

で、しばらく泣かせるのかと思ったらそこからがオープニング。「007」そのまんまなパクリ演出には、感傷に浸る間もなく笑わされました。しかし曲はよく聞いたら大御所、セリーヌ・ディオンが起用されているのです。制作予算が増えたんだなぁと実感。「DP2」ではディズニー映画についてもギリギリのところまでブラックジョークで攻めていますが、これは実写版「美女と野獣」への対抗心なのでしょうか(笑)

しばらくストーリーが進んで、次に驚かされたのが「Xフォース」仲間集めからの降下作戦です。7人の侍ばりの「仲間集め」シーンを経て、さぁいよいよ最終決戦か?!とテンションを上げていたら、敵と戦う前にほぼ全滅してしまうまさかの展開に!(笑)ここでも唖然とさせられました。

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1作目からローガンへの対抗心を抱くデッドプール
引用:映画「デッドプール」DVDより

そして終盤。前作から執拗に続く「LOGAN/ローガン」への対抗心(?)も入って、強引に首輪までつけて死んで物語を完結しようとするウェイド。劇中でちりばめた小ネタにオチをつけるために最後までしつこくネタをかましつつ、ようやく死亡しますが、死んだかと思ったら、まさかの時間巻き戻しハッピーエンドへ!平行世界を作りすぎて、ストーリーの辻褄があっていない「X-MEN」をあてつけるかのように、結末そのものがメタ言及的ジョークになっていて、思わずうまい!と唸ってしまいました。

また、映画冒頭でウェイドのナレーションで「この映画はある意味ファミリー映画だ」と入った時は小ネタとして思わず笑ってしまいましたが、見終わってみると確かにファミリー映画でした(!)。ヴァネッサとの理想の家庭こそ築くことはできませんでしたが、終わってみると、風変わりな形ではありますが、映画「ワイルドスピード」的な、仲間の絆で結ばれたファミリーが出来上がっているという・・・。いかにもデッドプールらしいひねりの効いたファミリーですよね。

劇中、「ひどい脚本だ」ってなんどもデッドプールが観客に向けて自虐的につぶやくのとは裏腹に、色んな意味で笑いあり、涙ありで感情を揺さぶられる良作だと思いました。

イースターエッグとパロディネタで2周目以降もたっぷり楽しめる!

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引用:Deadpool, Meet Cable - YouTube

僕は、映画鑑賞は2回目以降見て楽しめる作品こそが、良い作品だと思っています。内容が深く、考えさせられる作品、情報量が多く、2度、3度と見返すことで新たな発見がある作品などいろいろありますが、本作も間違いなく複数回の鑑賞に耐えうる作品でした。

2作目に入って大幅にハリウッド映画ネタや、制作サイドの内輪ネタが増えています。最初から最後まで、他のマーベル系アメコミヒーロー作品はもちろん、DC系作品、ディズニー、スターウォーズなど、あらゆる映画作品がネタとして使われます。また、各登場キャラを演じる俳優の過去作品や出身地ネタ、プライベートなゴシップネタまで、よくまぁここまで詰め込んだなと思うレベル。

また、ブラッド・ピットやマット・デイモンなどの有名俳優のカメオ出演や、一場面に一つは散りばめられた膨大なイースターエッグ(小ネタ)も用意されており、どの場面も本当に見逃せません。(※例えば、モブキャラなのに不自然に画面の方を向いているカットがあれば、たいていそれはカメオ出演だったりします/笑)

確かに、これは賛否両論になっているポイントでもあります。アメコミ作品に詳しくない人や、そもそもあまりハリウッド映画を見ない人には、文脈が把握できないので笑えない箇所も増えていることは確か。ハードルが上がっているのです。また、ブラックジョークを狙いすぎ、詰め込みすぎで、多少くどいかな?と思うような会話シーンもありました。

でも、本作は元々アクション・コメディ作品なので、前作の路線を純化して突き詰めると、こうしたメタ言及的な小ネタが増えるのは致し方ないかと思います。また、徹底的に小ネタに走った分、アクションシーンも合わせてレベルアップしたことで、作品のバランスは保たれていました。

アクションシーンが大幅強化!デヴィッド・リーチ監督の作家性を反映

今回からメガホンを取ったデヴィッド・リーチ監督は、ガン・アクションや格闘バトル、カーチェイスなど、スピード感のあるスタイリッシュなアクションシーンに非常に定評があります。

今作は、前作に比較して制作費が増強されたこともあり、前作に比べるとアクションシーンが約3倍に増えているとのこと。(パンフレット記載)

ガンアクション、格闘バトル、カーチェイスなど、あらゆる場面で派手にモノが壊れ、スローモーションを多用したど迫力のアクション演出が素晴らしかったです。R15+作品らしく、アグレッシブでストレートな暴力描写がありますが、なぜかそれほどグロくなく、割とスッキリとスタイリッシュに魅せてくれました。

決してブラックジョークやメタ的な内輪ネタでえげつない笑いを取るだけでなく、ヒーロー映画としての最大の見せ場である「アクション」にもしっかり磨きがかかっていたと思います。

 

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5.映画「デッドプール2」に関する10の疑問点~伏線・設定を徹底考察!(※強くネタバレが入ります)~

ストーリーや設定について、本作をより深く理解するために要点となりそうなポイントについて、考察や情報をまとめています。内容上、映画を1度見終わった人向けのコンテンツとなりますので、ここからはネタバレ要素が強めに入ります。予めご了承下さい。

疑問点1:新キャラ「ケーブル」の正体とは?

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引用:Deadpool 2 | The Trailer - YouTube

ケーブルは、50年後の未来からやってきました。テクノウイルスに罹患したことで、左目と右上半身を失い、生物と機械の融合体となったマッチョな戦士です。未来で大人になって凶暴化したラッセル/ファイヤ―フィストに襲われ、妻と娘を失いました。

この世界に来た理由は、凶暴化する前のラッセルを予め子供のうちに殺しておくことで、過去を改変し、妻と子供が殺されていない未来を作り出すためでした。

ちなみに、このケーブル、マッチョなだけじゃなくてなかなか頭も切れるのです。例えば、タイムトラベルで過去(=デッドプール達の時間軸)に来る際、未来のラッセルに焼かれ、黒焦げになった形見のテディベアを肌身離さず持参している点です。テディベアが黒いままであれば未来は改変されておらず、白く変わっていれば、未来においてラッセルの襲撃がなかった=妻子が助かったことをすぐに察知できるのですよね。

疑問点2:デッドプールの彼女、ヴァネッサとはどんな人物なのか?

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引用:Deadpool 2 | The Trailer - YouTube

ヴァネッサは、1作目「DP1」でデッドプールの親友、ウィーゼルの経営するバーで働く娼婦でした。そこで意気投合してデッドプールと付き合い始めました。1作目「DP1」では、ヴィランのボス・エイジャックスに人質として誘拐されましたが、デッドプールに救出され、彼への信頼と愛情がゆるぎないものになります。しかし、2作目では映画冒頭、デッドプールを追ってきた悪漢にあっけなく射殺されてしまったのでした。

疑問点3:オープニングのテーマソングは誰が歌っているの?

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引用:Céline Dion - Ashes (from the Deadpool 2 Motion Picture Soundtrack)

ヴァネッサが凶弾に倒れ、悲劇的な死を迎えてからスタートする「007」シリーズにそっくりなゴージャスなオープニング。そこでかかっていたテーマソングは、セリーヌ・ディオンが歌っていました。

セリーヌ・ディオンのYoutubeサイトでは、デッドプールと舞台で共演したMVをフルコーラス聴くことができます。歌い終わった後、セリーヌに軽くあしらわれ、スパイダーマンと間違われるデッドプール。役者が違ったのかな(笑)

▶「デッドプール2」メインテーマ
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疑問点4:ドミノとは何者なのか?その正体とは?

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引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube

「Xフォース」の主要メンバーとしてデビューした本作のヒロイン・ドミノはかつてラッセルが虐待されていた孤児院で幼少時代を送った、特殊能力を持つミュータントでした。彼女の特殊能力は「運が良い」ことです。身の回りで起こる出来事を、全て彼女に好ましい結果に変えてしまうという、ある意味「究極のチート」とでも言えるオールマイティな最強能力です。

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格闘術も凄い!豪快な一本背負いも披露してます
引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube

なお、原作コミックでは母親の存在も描かれますが、映画では詳細不明です。現在企画が進行中のスピンオフ映画「Xフォース」ではケーブルと共に主演を務める予定。次作で掘り下げて描かれる機会もあるかもしれませんね。

疑問点5:ジャガーノートとは何者だったのか?

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引用:Deadpool 2 | X-Men Movies Wiki | FANDOM powered by Wikia

元々は「X-MEN」シリーズ第3弾、「X-MENファイナルデシジョン」(2013)で映画初登場となりましたが、今回「デッドプール2」では、中の俳優もキャラデザインも一新。よりコミック版のオリジナルに近いかたちの登場となりました。

見た目の通り、人間を遥かに越える怪力を持つミュータントで、あまりに危険なためミュータント専用の刑務所「アイスボックス」でも最下層の独房にて厳重管理されていました。彼はラストでユキオやネガソニックたちによって池の中に沈められますが、最終的に殺されることなく放置されました。むしろなんか池の中でバタバタして嬉しそうだった)果たして3作目以降での再登板があるのでしょうか・・・

疑問点6:盲目の老婆アルとデッドプールの関係は?

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引用:Deadpool, Meet Cable - YouTube

盲目の老婆アルは、ウェイド(デッドプール)のルームメイトです。コインランドリーで出会い、ウェイドがそのままアルの家に転がり込んだことがきっかけとなり、以後同居人になりました。「DP1」「DP2」ともにウェイドの良き理解者であり、母親代わりの存在でもありました。ちなみに、「DP1」で未回収となっていた伏線「アルの家の床下のコカイン」は、本作でちゃんとウェイドが自分で掘り起こしていましたね。 

疑問点7:ミュータント養護施設では一体何が起こっていたのか?

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引用:Deadpool 2 Thanks You - YouTube

ミュータント養護施設には、入所する幼いミュータントたちの特殊能力を制御し、人間社会で安全に生活が行えるようにする、という目的がありました。その特殊能力を抑えるため、職員たちは矯正装置を使うなどしてミュータントの世話を行っていました。しかし、この養護施設では、ミュータントたちへの取扱が乱暴になり、日常的な虐待の場になっていたのですね。ラッセル/ファイヤーフィストだけでなく、この養護施設出身であるドミノも幼少時に虐待を受けていた、とのセリフがありましたので、虐待は10年以上に渡って常態化していたものと思われます。 

疑問点8:あっけなく死んだ「Xフォース」メンバーは?

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引用:Deadpool 2: The Final Trailer - YouTube

ラッセル救出のために、ウェイドがリクルートした新しい助っ人メンバーに対して、「X-MEN」ならぬ「Xフォース」と名付けられました。

ところが、予想に反して新生「Xフォース」は降下作戦で大半が死亡してしまいます(笑)ここでは、どんなメンバーがいたのか、ドミノ以外の死亡したメンバー5名を簡単に解説しておきます。

・ベドラム
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引用:Deadpool 2: The Final Trailer - YouTube
自らの周辺や、人間の体内における電気や磁気を操作し、攻撃を仕掛ける。人間の脳に直接苦痛を与える心理的攻撃も得意とする。
→着地時、バスに轢かれて死亡。

・ツァイトガイストf:id:hisatsugu79:20180614005217j:plain
引用:Deadpool 2 | X-Men Movies Wiki | FANDOM powered by Wikia

猛毒のある緑の粘液を吐いて攻撃を仕掛ける。「イット~それが見えたら、終わり」でピエロを熱演したビル・スカルスガルドが演じた。
→着地時、木材粉砕機に吸い込まれて死亡。

・シャッタースター
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引用:Deadpool 2: The Final Trailer - YouTube
モジョワールドからやってきた異星人。特技は不明だが、本人は「地球人よりあらゆる面で優れている」と面接でアピールした。
→着地時、ヘリコプターの羽に巻き込まれて死亡。

・ピーター
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引用:Deadpool 2: The Final Trailer - YouTube
スカウトされた6人のうち、唯一の一般人だった。特殊能力は特になし。なにか面白そうだからXフォースに応募した。
→着地時、木材粉砕機に吸い込まれたツァイトガイストを救出しようとして、ツァイトガイストが吐いた猛毒の粘液が体にかかって死亡。

・ヴァニッシャー(画像なし)
誰からも見えない透明人間。降下作戦中は、背中のリュックだけが見えていた。特殊能力は不明だが、「X-MENファイナルデシジョン」では、テレポーテーションのスキルを持つとされた。
→着地時、高圧電線に引っかかって感電死。死亡する時、その姿を一瞬だけ見せた。本作ではブラッド・ピットがサプライズ的に出演。 

疑問点9:ラストシーン・結末の考察~エンドロールのも簡単に解説!

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引用:Deadpool, Meet Cable - YouTube

養護施設の理事長を殺害するために、ジャガーノートを伴って、養護施設へと戻ってきたラッセル。なんとか理事長殺害をやめさせ、ラッセルを更生させようとしたデッドプールは、自らミュータントとしての特殊能力を失う首輪を身に着け、ケーブルがラッセルに放った銃弾を受けて死亡してしまいます。

デッドプールの身を呈した捨て身の説得に心動かされたラッセルは、理事長殺害をあきらめ、良い心を取り戻します。その一部始終を見ていたケーブルは、密かに時間を巻き戻し、デッドプールが死なないよう、銃弾に細工を施してもう一度やり直したのでした。

それは、タイムトラベルを全部で2回しかできないケーブルにとっては、元の世界に戻れないということを意味していました。ケーブルもまた、デッドプールの献身的な自己犠牲に心を打たれ、妻子との再会を諦めてまで、デッドプールの命を救ったのです。このあたりの演出には、ぐっとひかれるものがあったのではないでしょうか?

そしてお楽しみのポストクレジットシーン。ケーブルから時計を回収したネガソニック達は、あっさり修理に成功してしまいます。それを待っていたのがデッドプールでした。彼はそれを使い・・・というか乱用し、せっせと過去に出かけては過去を改変しまくります。

まず、不運にもツァイトガイストの毒液を浴びて死んでしまったピーターを生き返らせました。(他の4人は生き返らせないのでしょうか/笑)

その後、さらに悪乗りして「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の映画世界へ入り込み、そこで2009年版のデッドプールを殺しに行きます。本作ではこんなに喋り倒しているのに、2009年のデッドプールは、なぜか一言も話さないなんとも小物感の漂うヴィランでした。彼の中では、2009年版のデッドプールは黒歴史なわけですね。

そして、調子に乗ったデッドプールは、映画を飛び出て、2010年頃、DCコミックスのアメコミヒーロー映画「グリーンランタン」で主演が決まり、脚本を読んで期待に胸を膨らませているライアン・レイノルズをも殺しに行きます。

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本来はマーベルのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に対抗するため、DCユニバース作品第一弾となるはずだった本作は、制作費2億ドルをかけた超大作でした。しかし、本作はフタを開けてみれば評論家からはクオリティの低さを叩かれ、お客さんに見捨てられた結果、大コケ作品となってしまいました。この映画の大失敗で、「稼げない俳優」というイメージがついたのか、しばらくライアン・レイノルズはハリウッドで不遇の時代を過ごします。同時期にデビューした、同郷カナダで顔も名前もよく似たライアン・ゴズリングがヒット作に恵まれ大出世していったというのに・・・。大作映画のオファーがこなくなるなど、彼にとっては一番の忘れたい思い出なのでしょう。(ただ、今のライアン・レイノルズの奥さんはこの映画のヒロイン役だったわけですが・・・)

疑問点10:続編はあるの?

本作も無事に世界的な大ヒットを記録しており、いよいよ第3作や、それ以降も含めたシリーズ化が気になるところですよね。ただ気になるのは、直近2018年5月の段階では、ライアン・レイノルズが「次回あるとしたら、もっと小さなバジェット規模でやりたい。Xフォースの映画で、チームの一員として出るならありかも」と少しトーンダウンしているところです。

おそらく、彼は公開規模が大きくなることで、映画制作上様々なしがらみや制約が増えてしまうことを懸念しているのでしょう。映画界に衝撃を与えた1作目のように、プレッシャーが少ない中で実験的な作品を作りたい意向なのかもしれません。

したがって、現時点では「デッドプール3」の代わりにケーブルとドミノが主演を務めるデッドプールのスピンオフ「Xフォース」が先にリリースされることが濃厚かもしれません。2018年2月の各誌の報道によると、2018年秋から撮影に入る予定とのこと。

ただし、「X-MEN」系の映画は、「X-MEN:ニューミュータント」「X-MEN:ダークフェニックス」など、続々新作が控えていますので、「Xフォース」の具体的なリリース時期はまだ明らかになっていません。

さらに、もう1点気になる点は、Twitter上のやり取りにすぎませんが、同じマーベルの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズとのコラボもアイデアレベルとしては出ているようです。今は制作会社が違いますが、この後2019年にはディズニーと20世紀FOXが合併する予定です。同じアクション・コメディ路線として、将来のコラボは十分ありえる話ですよね。

6.本作の映画パンフレットはかなりおすすめ!

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本作「デッドプール2」は、制作予算も増額され、前作を遥かに上回る登場人物や押さえておきたい前提知識が増えています。そこで、いつものようにパンフレットを購入してみたのですが、本作のパンフレットは買いです!ディズニーのMCU系作品よりも一回り小さいサイズのパンフレットですが、文字量がかなりあります。

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詳細な人物紹介やライアン・レイノルズへのインタビュー、アメコミ系コラムニストによる濃いコラム3本、裏話満載のプロダクションノートなど、大満足のパンフレットでした。

そしてもちろん、映画の印象的なシーンの写真もちゃんと入ってます。

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意外とマーベル作品は日本語で読める解説資料が少ないため、本作のパンフレットはかなり頼れると思います。Amazon等で買えるようになっているみたいなので、リンクを置いておきますね。

7.まとめ

全世界でR指定を受けるハンデがありながら、前作に引き続き動員数・興行収入ともに順調に推移する本作。破天荒で予測不可能なストーリーや主人公たちの強烈なキャラクターはそのままに、アクション・コメディともに大幅にパワーアップし、正統派の進化を遂げた続編となりました。

これを見た後、改めてX-MENの過去作や、映画内に散りばめられたブラックジョークや小ネタを検証しても面白いですよね。プレッシャーのかかる中、見事なバランスで作品を仕上げてくれたと思います。何度も見れる楽しい作品でした。おすすめです。
それではまた。
かるび

それではまた。
かるび

8.映画をより楽しむためのおすすめ関連映画・書籍など

今なら半額!アメコミ版「デッドプール」

「デッドプール2」公開を記念して、これまで日本語版で出版されてきたコミックから、2作品が【期間限定で】定価半額セール中。制作会社の権利問題に寄って映画で分かれてしまったアベンジャーズ系とX-MEN系も、コミックでは何の制約もありません。いろんなメンバーが入り乱れる活躍が楽しめるのはコミック作品ならではの醍醐味ですね。

映画「デッドプール」

「デッドプール」誕生までの経緯と、「デッドプール」となってからX-MEN達と組んでだ初めての大きな作戦を描いた1作目。作品中、観客に頻繁に話しかけることで映画の「第4の壁」を破りつつ、過激な暴力・性描写と並行してパロディやギャグもてんこ盛りにするなど、従来のアメコミヒーロー映画の常識を打ち破った金字塔的作品。DVD/ブルーレイで見るなら、特典映像の多い【アニバーサリー・エディション】がおすすめです。

映画「ウルヴァリン:ZERO」

ウルヴァリン(=ローガン)が一連の「X-MEN」作品群の中で存在感を高めて行った結果、制作されたスピンオフ第1弾。1970年代からウルヴァリンと共に特殊任務で戦ってきた同僚であるにもかかわらず、本作の中でひっそりと出演し、これ1作で消えていったのが初代デッドプールなのでした・・・。まさかエンドロールでそのまんまフィルムを使ってくるとは(笑)これも、合わせて抑えておきたい作品です。

映画「LOGAN/ローガン」

地下手術実験の結果、不死身のミュータントとなった元X-MENの同僚、ウルヴァリン(=ローガン)最後の作品。デッドプールから勝手にライバル視され、「DP1」「DP2」を通してネタにされ続けています。「DP2」の脚本は、明らかに本作のストーリーを意識して作られているので、合わせて見ておくと面白いです。

映画「グリーン・ランタン」

最後に紹介するのは、ライアン・レイノルズが過去に主演を務めた、DCコミックスを原作とするアメコミヒーロー映画。「DP1」「DP2」作品内で散々自虐的なネタにするなど、彼にとって一番の黒歴史となっている作品です。今見ると、確かにCG表現が拙い、スーツがダサい、とかいろいろツッコミどころ満載ですが、かなり原作コミックに忠実に第1作目を作ろうとしていたことはわかります。「DP2」に至るまでのライアン・レイノルズにとって、ステップとなった中間作品として一度見ておくのは悪くないかも。