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あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して3ヶ月。無職または専業主夫で、ブログ書いてます。美術展と人事労務系の記事が多め。

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【書評】箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ ちょっと切なくてあたたまる小話が詰まってました

書評
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【2016年12月28日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

毎年、箱根駅伝の直前期になると、テレビの特集やネットニュースなどで沢山の記事をみかけますよね。そして、各社から出場大学の戦力分析本や監督本の出版も相次いでいます。

ふふっ、今年もまた出てるな~と思いつつ、結局はAmazonで1click予約してしまうのですが、今日はそんな箱根駅伝についての1冊を紹介したいと思います。

まずは本の紹介から

著者の生島淳氏はベテラン箱根ウォッチャー

生島淳氏は、ベテランのスポーツライターで、様々なジャンルのルポやドキュメンタリー本を出版しています。例えば、野球、ラグビー、フィギュアスケート、卓球など。陸上にも造詣が深く、トラック、駅伝、マラソンを問わず、陸上長距離には熱い思いを持っている方のようです。

箱根駅伝だけでも毎年のように著書を上梓していますね。長距離陸上ファンの僕もこの中の大半は読了済みです。特に、彼の本でおすすめなのは、こちら。

日本のマラソンが世界で戦えなくなって行った反面、日本のローカル競技にすぎない箱根駅伝に代表されるである駅伝が隆盛を極める昨今、なんとなく陸上関係者の中で語られていたことを、バシっと言い切ってしまった問題作。

出版当初は賛否両論ありましたが、最近の流れとしては、彼の著者を踏まえた上で、箱根駅伝がなかったらもっと弱体化していたんじゃないの?みたいな話が優勢になってきていると思います。ちょっと古い本ですが、生島氏の駅伝の中では、この本がまずおすすめ。

すでに3年半前の著作ですが、箱根駅伝の各校を分析する中で、いちはやく青山学院大学の躍進を言い当てていた慧眼はさすがでした。この本が出版された翌年、第5位へと躍進し、2015年、2016年と連覇を果たしました。彼の正確な取材に裏打ちされた予測が見事に的中したのでした。

箱根駅伝に関しては、長年にわたって取材を積み重ねてきているだけあり、近年の各著作からは、各校の監督や選手ともかなりコミュニケーションが取れている様子がわかります。

箱根駅伝本は毎年11月頃から集中的に出版される

去年も2冊程出てましたし、生島淳氏も箱根駅伝 勝利の名言 監督と選手34人、50の言葉 (講談社+α文庫)を出版してました。(もちろん買った笑)この手の箱根駅伝取材本やエピソード本などは、どうしても、売れ行きなどを考えると11月とか12月に出版されることが多いみたいですね。

監督取材を中心に2015年時点の最新エピソードが入っている

緊急書下し、ということで、少なくとも2015年秋口ギリギリまでの最新状況を前提に書き下ろされています。

この本は、各学校のスタープレーヤーや監督、そして生島氏のお気に入りのバイ・プレーヤーたちがそれぞれの箱根駅伝に賭けた思いやこだわり、物語を短編に凝縮して読みやすくまとめてられています。

ゆえに、1つ1つのエピソードはサラッと読めてしまい、読後感はさわやかで、でもどこか切ない気分にさせてくれます。文庫本220ページと短い本なので、僕は約2時間くらいで一気に読み終えました。通勤の行き帰りや寝る前などのスキマ時間に1個ずつのエピソードを読み終えていっても良いと思います。

特に気に入ったのは青学大の高橋宗司のストーリー

エピソード4「横に曲がった人もいる」で取り上げられていた、2014年度の箱根駅伝で初優勝した青山学院大学で、復路8区を走った高橋宗司。見事区間賞に輝く快走で、本当に楽しそうに走っていた姿がすごく印象的で目に焼き付いていました。

読み進めていくと、その高橋のエピソードが。高校時代自ら青学の原監督に自費で東京まで出ていき売り込んだ話や、のびのびと青学のカラーにはまり、4年間を楽しんで陸上に打ち込んだ姿がいきいきと描写されていました。

正直なところ、監督系の美談はやや食傷気味でした。だから、こういったバイ・プレーヤーの頑張りに陽を当てるサイドストーリーはオリジナリティがあり、味わい深くて好きです。

ちなみに、高橋は卒業後は実業団には進まず、飲料メーカーの営業職として、また市民ランナーとして陸上も頑張っているようですね。

まとめ

ということで、箱根駅伝ファンなら押さえて損のない本です。というか、必読で予習すべきかと(笑)2015年時点での最新エピソードがコンパクトに収められた本書は、ぜひ箱根駅伝の直前にさらっておくのがいいと思います。おすすめです。

それではまた。
かるび

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