あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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禁煙したい人へ15年前に1度で禁煙成功した時の体験談をシェアします

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かるびです。

もうすぐ辞めますが、今かるびが属しているITシステム開発業界は、おそらく他の業界よりも喫煙率が高い業界だと思います。ストレスフルな開発現場多いからでしょうか?今日も会社で仕事中のちょっとした息抜きの雑談をしていた時、タバコの話になりました。

か:「いやー。もうタバコなんて15年前にやめたけど、ほんと今高いんだって?!」

って何気なく話したら、

同僚:「えっ、かるびさんタバコ吸ってたんですか?!」

と少し引かれるくらい驚かれたので、その会話をきっかけとして、15年前にタバコをやめた話を思い出して、仕事そっちのけで同僚社員に披露してました。

というわけで、今日はかるびが若い時にタバコを1発でやめた体験談を少し書いてみたいと思います。

タバコを始めたきっかけ

いわゆる、大学デビューってやつです。当時、彼女いない歴18年、内気で引っ込み思案だった自分は、まさに負け組。高校生の時アイドル、アニメオタクだったので、大学では脱オタクを目指して浅薄な努力をしてました(笑) そんな時、サークルの先輩が気持ちよくタバコを吸っている姿を見て、やたらキラキラ見えました。「フフフ、これで大学デビューして大人になるんや!」と思い付いたのです。友人に「無理すんな、全く似合わんぞ」と言われながらも、ムキになって吸い始めました。

以来、7年間。タバコを吸って粋がっても、所詮モテない奴はモテないんだって悟った頃には時すでに遅し。もうやめられなくなっていました。そして、大学を卒業して社会人になり、25歳の時まで(計算しないでください。時効ですから許してください)吸い続けていたのですが、ある時転機が来ます。

飲み会の席で怒り上戸の上司に絡まれた

社会人2年目25歳の時、すでに1日に摂取するタバコの本数は順調に増え続け、毎日1箱半くらいになってました。このレベルだと、自席でタバコ吸いながら仕事をしたり、喫煙所に行ったら1回2本どころか3本位チェーンスモーキングが必要です。かつ、歩きスマホではなく歩きタバコを実践しないと消費できない量です。

さすがにそれ位吸ってると、毎日体調が上がらなかったり、せきが止まらなかったりしてました。もう25歳だし「そろそろマジで何とか本数抑えるとかしないとな~」と考え始めたりもしてました。

そんな中、ちょっとした事件が起きました。暇な会社だったので、定時後はいつもの通り行きつけの八重洲地下街へ。業務後に上司にアフター5に飲みに誘われ、飲んでいた時です。お酒の席では、タバコも本数が進みます。やたら連続で吸いたくなるんですよね。そして、宴もたけなわとなったときです。酔いもそれなりに回った上司から、脈絡もなくいきなり皆の前で「お前俺の話してるとき何生意気にタバコ吸っとんねん!!今すぐ消せや!」と突然大声でからまれました。それまでもその上司の宴席でのパワハラには慣れていたものの、この時はかなりびへこみましたね。それからその夜はお店を出るまでずっと意味も分からず説教をされました。

その時、不思議と「このアホ上司!」と反発する気持ちが起きず、なぜか「そうか、タバコ吸ってると健康にも悪いし態度も悪く思われるんだな、これは損だから、ちょっとやめてみるか」と思ったのが禁煙スタートのきっかけでした。

翌日、本屋で適当に買った禁煙本が大当たりだった

禁煙セラピーという本をご存知でしょうか?

発売以来20年弱となりますが、その間ずっと禁煙本ジャンルのベストセラーとして君臨してきたお化けのようなベストセラー書籍です。「ちょっとタバコをやめてみようか」と思った翌日に何気なく立ち寄った大型書店で、たまたまこの「禁煙セラピー」が平積みになっていました。当時は、これが凄い本かどうかも知らず、取り急ぎこれを購入し、早速読み始めました。

もう本を処分してしまったので詳細な内容は覚えていないのですが、読み進めるだけでタバコを吸いたくなくなるようにうまーく心理的に誘導するような文章で迫ってきます。実に巧妙にできてました。ページが進んでいくにつれ、あの手この手でタバコのもたらず不利益、害毒などが効果的に紹介され、タバコをやめたいと思うように自然と仕向けられていきます。いよいよその気持ちがMAXになったところで、「それでは、最後の1本を心置きなく吸ってください。そしてこの1本を吸ったら、もう2度とタバコを吸いたくなくなります」みたいな文言で締めくくられ、暗示が完了。暗示にかかりやすい人はこれだけでやめられるかもしれません。

その本に書いてあった通り、文字通り最後の1本、キャスターマイルドを吸い終わり、以降禁煙に入りました。

いらいらのピークは禁煙3日目あたり

それまで1日30本位吸っていたのをぱたっと0本にして、これ体的に逆に大丈夫なのかな?と思っていましたが、初日、2日目までは何とか耐えました。そして3日目。確かこの日が一番きつかったと思います。さすがに手持無沙汰でイライラし、いつもよりもジュースの消費量が倍以上になっていたと思います。

ニコチン中毒の後遺症、というよりは、ひたすら口が寂しいんです。口寂しいので知らない間にジュースの消費量が増えていたんだと思います。

そして、一番つらかった3日目を過ぎて、その後7日後くらいまでは毎日心の中で「吸いたい!」「いやだめだ」と葛藤が続いていました。

タバコまた吸いたい・・・もう禁煙辞めようか、、、とぐらぐらきてましたが、その時に励みになったのは、自分の25年前に禁煙に成功した父親のケースでした。父親も同じく10年以上吸った後に、母親がかるびを妊娠した時をきっかけとしてすぱっと禁煙に成功したことでした。父親もできたんだから、自分にもできる、と言い聞かせて勝手に離れたところにいる父親をライバルにして、禁煙を頑張り抜きました。

潜在意識にインプットされた根強い習慣が一番の強敵だった

禁煙後1週間を過ぎたら、もうほとんど体内にニコチンは残っていないそうです。そのせいか、この頃から体調が妙に良くなってきてた実感があったのを覚えています。

それよりも根が深いのは、潜在意識の深いところまでインプットされていた、「口の中に何か入れていないと落ち着かない」という習慣でした。その後、1年ほどは口さみしさをなんとかしたい、という要求でした。アメをなめたりガムをかんだり、ジュースで紛らわしたり、本当にいろいろやりました。つらかったのは、ご飯を食べた後です。ご飯を食べた後の一服って最高なんですよ。他のみんなが一服してウマそうに紫煙を上げているのに自分だけ我慢しなきゃいけないっていう局面では、さすがにイライラして誘惑に負けそうになりました。

そして夢の中では禁煙失敗(笑)

禁煙して3、4年は、夢の中では常に意志薄弱、よくキャスターマイルドを吸ってました。頻繁に夢の中でここぞとばかりチェーンスモーキングしてて、夢の中で中途半端に気づいて、「あぁ吸ってしまった!やっちまったか!」と嘆いていたら、がばっと布団の中で目が覚めて「あぁ夢か~」とほっとした経験は両手で数える以上あります。

今でも副流煙は嫌いではない

そして時が流れ15年経過しました。今でも、昔ヘビースモーカーに近い部類だったこともあり、タバコの匂い自体は嫌ではないです。たまにタバコの新作が出るたびに、火をつけていないタバコの匂いをかがしてもらったりすることはあります。耐性があるのか、喫茶店やレストランの喫煙側でご飯食べたりするのもあまり苦にはなりません。

喫煙ルームに宿泊するのと、新幹線の喫煙車両だけは勘弁

狭い空間でいつまでも煙が室内に滞留する環境だと、さすがに匂いが気になって不快な気分になります。(というより喫煙者の人も車両やホテルは禁煙にする人多いですよね)この間、運悪く9月の3連休に泊まったホテルが最後の1室で、喫煙ルームだったのですが、部屋に設置されていた空気清浄機を最強にして、ファブリーズをかけまくりましたが全く匂いが消えませんでした。タバコのしみついた匂い、本当に恐るべしです。

で、結局タバコ辞めて良かったことって?

色々ありますが、タバコ代が単純に浮いたことが大きいです。かるびが15年前にやめた時、愛飲していたキャスターマイルドはまだ1箱250円でしたが、今は430円するらしいですね?

当時のかるびのペースだと、今の単価で換算すると、月額では430円×1.5箱/日×30=19,350円、2万円近くかかっていたことになります。これが0円になるので、その浮いたお金を有効活用できるようになったのは大きかったなぁと。

あとは、健康面です。目に見えて肌の血色が良くなりましたし、口臭、体臭も気にしなくてよくなりました。徹夜で麻雀した後、汗だくでかつタバコのにおいが染みついた時の体臭ってやばいですよね?それがなくなったのも精神衛生上よかったかなと思います。

まとめ

ということで、今日はかるびのタバコをやめた時の話を書いてみました。余計なお世話かもしれませんが、どんなきっかけでもいいので、タバコを一度辞めてみると確実に幸せになれると思います。

それではこれにて。

かるび