かるびです。
好きな音楽の一ジャンルとして、もう20年以上「ヘヴィメタル」(ヘビメタじゃないんだよ!)聞いてます。テキストサイト全盛の時代は、よくメタル系テキストサイトを回って掲示板に書き込んでました。
今日はその中のサブジャンル「ゴシックメタル」について、布教活動してみたいと思います。早速いってみましょう。
ゴシックメタルとは?
ゴシックメタル(Gothic Metal)とは、ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。ヘヴィメタルの激しさとゴシック・ロックの耽美性を併せ持つ。1990年代初頭のヨーロッパで、ドゥームメタル及びデスメタルから発展して成立した。その音楽性の定義は曖昧で多岐に渡るが、歌詞についてはおおかたが感傷的で、ゴシック小説[要出典]や個人的経験に着想を得た哀しげなものが多い。(Wikipediaより)
よくまとまってます。ゴシックメタルが本格的に発展してファンが拡大したのは90年代後半からです。なので、比較的新しいジャンルとなります。
いわゆるメタルの持つ速さや攻撃性はほとんどなく、遅くて哀愁・悲哀を帯びたメロディにしっとり歌い上げるタイプの音楽が主流です。「ゴシックメタル」は、そのルーツ上「メタル」というジャンルに属してはいますが、メタルファンでなくても十分に聞ける音楽です。
ヨーロッパでは市民権を得ており、特にオランダ、フランス、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、ベルギー、ドイツ、イタリア、スペインあたりから有力なバンドが輩出されてます。日本ではまだまだ認知されていないマイナージャンルです。
超マイナージャンルです
類は友を呼ぶと言うことわざの通り(?)、かるびの会社(もうすぐやめるけど)は数百人もの社員がいて、うち「メタラー」率は5%弱と、一般的にメタル好きな人口はかなりいます。隠れファンや若い時聞いてた人も含めるともっといるかも。
ただし、このゴシックメタルが好きな日本人はめったにお目にかかりません。メタラーが10人集まれば1人~2人位でしょうか?
ゴシックメタルは秋の夜長にぴったり
秋の夜長って、季節の変わり目なのかなんとなく気分が落ち込んだり、ダウナーな気持ちになったりする場面ってありませんか?かるびは毎年この時期、鬱でメランコリックなゴシックメタルを秋の夜長にまったり聞くのが年中行事になりつつあります。そんな感傷的な時にぴったりはまる、秋の夜長に聞きたいアルバムをNaverにまとめられる前に厳選5枚だけ選んでみました。
ではさっそく紹介です。
1、Within Temptation 「The Silent Force」(2004)
ヨーロッパでセールス50万枚を突破し、欧州No.1のゴシックメタルバンドとなったオランダの至宝「Within Temptation」の出世作です。ゴシックメタルにシンフォニックなアプローチを持ち込み、ゴージャスで大仰な路線を確立しました。メインVoのシャロン・デル・アデルの透き通るようなハイトーンVoがたまりません。
これを当時初めて聞いたのは友人の結婚式2次会へ向かう道すがらだったのですが、あまりの完成度の高さに聞きほれてしまい、2次会に遅刻した思い出があります。
2、Nightwish「Imaginaerum」(2011)
前述のWTと双璧をなすフィンランドの女性Voゴシックメタルバンドの7枚目のスタジオアルバムです。前作6枚目「Dark Passion Play」で全世界200万枚を売り上げ、ゴシックメタル界で頂点に立ちました。メタル大国フィンランドの中でも代表格のバンドで、ヨーロッパでは超絶大人気。シアトリカルで大仰なシンフォニックゴシックメタルで、様々な曲調で聞かせてくれます。2代目Voアネット・オルゾン加入後ラスト作です。
3、Sentenced「Cold White Light」(2002)
「ここ(フィンランド)では3つのことしかできない。1つ目はテレビを観ること。2つ目は自殺すること。そして3つ目はミュージシャンになることだ。だから俺たちはバンドを組んで、自殺することについて歌うことにしたのさ」(引用:Metal Gate) 当時Burrn誌(だったと思う)でリアルタイムにこのインタビュー記事を読んで衝撃を受けました。フィンランド人恐るべし、、、とメタルファンの間ではしばらく話題もちきりでした。
このSentencedというバンドは結成当時は普通のデスメタルをやっていましたが、3rd「AMOK」からゴシックメタル調へと変化し始めます。そして、この8枚目でついに最高傑作を生みだしました。メランコリックで鬱で、フィンランド産らしいのりのりのドライブ感と安定の聞きやすさ。この絶妙のバランスが気持ちよく、初心者に自信を持ってお勧めできる1枚。
4、Eternal Tears Of Sorrw「A Virgin and Whore」(2001)
これまたフィンランド産の男性5ピースバンド。デビュー当初のメロディック・デスメタルからゴシック色を強め、活動休止前に出した最高傑作となりました。とにかくメロディのクオリティが半端なく洗練されており、惜しくもこのアルバムを境にメタルを引退した(と思われる)Keyのパシ・ヒルトゥラが最高の仕事をしています。難を言えばデスヴォイスの弱さですが、それを吹き飛ばすほどの粒揃い楽曲群は、秋の夜長にぴったり。
5、Dark Lunacy 「Forget Me Not」(2003)
イタリアのデスVo主体の5人組。メロディック・デスメタル寄りのゴシックメタル。初心者向けではないですが、泣きのヴァイオリンをフィーチャーし、強烈な悲哀感に満ちた胸が締め付けられるようなメロディで全編つづられています。秋の夜長にはぴったりの1枚かと思います。デスVoに免疫がある方は是非チャレンジしてみてください。
かるび的まとめ
ということで、今日はマイナーな音楽ジャンル「ヘヴィメタル」からさらにマイナーなサブジャンルとして「ゴシックメタル」について語ってみました。秋の夜長のお供として、もっと日本人にも聞いてほしいジャンルなので紹介してみました。
そのうち余裕ができた時に別ブログ立ち上げて、そこで詳しくメタルについて書いていきたいと思います。
それではまた。
かるび