あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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【書評】あのね、わたしがねちゃってても、あとででいいからだっこして

かるび(@karub_imalive)です。

5月8日に発売された、はてなの人気ブログ「リンゴ日和。」の今泉ひーたむさんの処女作「あのね、わたしがねちゃってても、あとででいいからだっこして」が出版されました。今日は、個人的にいちファンとして、書評を書いてみたいと思います。

ひーたむさんのブログ、「リンゴ日和。」は自分としてすごく思い入れのあるブログです。ひーたむさんが「書籍化されます!」とブログでアナウンスされた瞬間に、これは外せん!ということで、秒速でAmazonでポチっておきました。

昨日、発売日に無事届きましたので、「鉄は熱いうちに!」ということで、読んだ感想を早速書いてみたいと思います。

1.表紙はこんな感じ!

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表紙は、ブログのイメージそのままですね。

ひーたむさんのブログが一気に認知され、人気ブログへと駆け上がっていったターニングポイントとなったエントリのタイトルがそのまま題名、表紙になりました。

僕は、その記事が書かれるちょっと前から「リンゴ日和。」をチェックするようになっていたのですが、この記事を見た時、完全にファンになってしまいました。

見た時、ほろっとなって、その場で妻に「ちょっとこれこれ、このブログやばいよ!」とスマホを持って行って読ませたことをありありと思い出します。

2.この本のコンセプト

はてなブロガーやブックマーカーの人ならご存知かとは思いますが、一応知らない人のために説明しておきますね。この「あのね、わたしがねちゃってても、あとででいいからだっこして」は今泉ひーたむさんのブログ「リンゴ日和。」で、2015年秋頃~今年の春にかけてブログに連載された絵日記を忠実に再現して、書籍化したものです。

絵日記では、ひーたむさんが子供二人との日常のふれあいの中で印象的だった出来事を1コマ~2コマの水彩画風のイラスト付きで短く綴られています。ブログでは、2016年5月8日時点で、約150エントリほどアップされていますが、そこから半分程度のエピソードを抜粋して本にまとめられました。

これにプラスして、子育てについての描き下ろしのエッセイやマンガも入ってますし、絵も描き直したものも多いとのことですよ。

3.登場人物の紹介

※イラストは全部こちらのページから引用させて頂きました
はじめまして - リンゴ日和。

この本で出てくる登場人物は、ブログ同様、ひーたむさん一家4人です。

もちろん、主役はこの二人。イラスト左側の長女・ゆー(5才)と、右側の次女・ふー(2才)です。
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ゆーちゃんはちょっとおませなしっかりタイプのお姉さんです。お父さんに対するツンデレぶりが見どころ。書籍では、「泣き虫で負けず嫌い。イチゴが大好き。」と紹介されていますね。

そして、次女のふーちゃんは甘えん坊で天真爛漫な元気一杯なタイプです。食いしん坊でアクティブな妹タイプの性格で、音楽とダンスと白米を、こよなく愛している。」

そして、「私」ことひーたむさん。書籍では「インドア派」と書かれていますが、確かに絵日記の題材は、家の中での出来事がほぼ中心ですね。平日は仕事で忙しいパパの分まで、日々子供の育児に向き合う心優しいママです。

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そして、「リンゴ日和。」の大切なスパイス・・・というか、陰の主役?として、よくオチに使われるお父さん。二人の子供にメロメロで、親バカで、家では特に長女・ゆーちゃんに翻弄されっぱなし。でも、自称「都会的な空気感」をアピールするだけあり、メガネを取ったらイケメンのやさしいパパなんですよね。自分にもこんな時期があった・・・はず(笑)

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4.この本の一番の魅力とは?

ひーたむさんが日々の育児で子どもと向き合う中、印象的だった日常の一コマをオムニバス型式で綴っているのですが、その何気ない日常の切り取り方のセンス・感性が抜群に鋭く、面白いのです。書籍をめくっていくと、「あー、そうそう、子育てしてると、こういうことってあるよね~」と共感できることばかり。

育児・仕事の両立で多忙な中、子供と交わした何気ない一言にハッとさせられたり、泣かされたり、癒やされたり、っていう経験は、小さい子を持つ親なら、日常的にいろいろ感じているはずなんです。

でも、子供の成長は思ったより早く、日常は慌ただしく流れます。意識的に自分の中で思い出として記憶・整理しておかないと、あっという間に流れていって、過去のものになってしまいがち。

ひーたむさんの本は、そんな日常の忙しさの中で無意識に流れ出て、見逃してしまいがちな、子どもとの大切な交流の中で感じていた感情や記憶をいつでもリアルに思い起こさせて、追体験させてくれます。そこが自分にとっては一番の魅力です。

「あー、そんなことあったよね。わかるわかる。」
「そうそう、子供ってバカだけどハッとさせられるんだよな~。」

とか、いつも相槌を打ちっぱなしです。

5.同じ世代の子供を持ち、同時期に始めたブロガーとして

僕の子供も、長女・ゆーちゃんとほぼ同い年の6才になります。男の子なので、細かいところは違う部分もあります。でも、ほっぺたにちゅーしてきたり、幼稚園での劇の出番が少ないことにシュンとしたり、離れ離れになったら心細くて泣いてしまったりっていうところなど、とにかく驚くほど共通項が多く、深く共感できるんですよね。

まるで自分の子供の絵日記を見ているようです。

加えて、ひーたむさんと自分はほぼ同時期にブログを始めたいわゆる「同期ブロガー」的な関係です。僕が2015年9月末に、ひーたむさんは、10月中旬に、とここまで半年ちょっと更新を続けてきた戦友みたいなものだと思っています。(と少なくとも僕は勝手に考えている)

「リンゴ日和。」はすでにその後累計100万アクセスを達成するなど、僕は遠く置いて行かれましたが(笑)、こうした同期ブロガーが頑張って紙の本まで出版したっていう事実は、非常に勇気づけられるし、素直にすごい!と思ってしまいます。

6.まとめ

本のオビには、こう書かれています。

癒やされたり、泣かされたり。子どもたちの、小さいけれどせいいっぱいな言葉たち。

そうですね。僕も、この春に会社を退職して、しばらく家にいる機会が増えました。残念ながら僕にはひーたむさんみたいな鋭いセンスや感受性はありませんが、これからは時間が出来た分、出来る限りもっと子供と向き合いたい。そして、少しでも印象深い思い出を心に残して行きたいな、と思いました。

本当に、おすすめの本です。

それではまた。

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