あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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山種美術館「花・Flower・華ー四季を彩るー」展覧会レポート:めいこいとの初コラボが予想外の盛り上がり!【感想・解説】

かるび(@karub_imalive)です。

日本画の展覧会って、美術鑑賞を始めたばっかりの人にとっては、どうしてもどこかとっつきにくい感じのイメージがありますよね。ほぼ白黒の画面に、難しそうな中国語がばばーっと書かれていて、山の中で老人たちがダラダラしているような感じの絵が頭に思い浮かんでしまって「なんかよくわからないや」って感じてしまう人も多いかも知れません。

しかし、日本画の中にも、印象派の絵のように、直感的に心の赴くままにゆったり見て楽しめるジャンルがあります。それが、「花」をテーマに描かれた作品群です。

4月6日から山種美術館ではじまった特別展「花・Flower・華ー四季を彩るー」は、タイトルの通り、春夏秋冬のそれぞれの季節の花が描かれた作品を大特集した展覧会。詳しい予備知識や描いた画家のことを知らなくても十分楽しめる、非常に敷居の低い展覧会でもあります。

すでに始まってから2回観てきたのですが、内覧会取材時に撮らせていただいた写真を中心に、みどころを紹介してみたいと思います!

※なお、本エントリで使用した写真・画像は、予め主催者の許可を得て撮影・使用させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

1.「花・Flower・華」展とは

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2017年に続いて、2回目の開催!

本展の正式なタイトル名は、【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】「花・Flower・華ー四季を彩るー」。改めて本展のコンセプトを紹介しておくと、タイトルにある通り、順路に沿って春~夏~秋~冬と季節を一巡りしながら、作品の中に描かれた四季折々の花々を愛でることができる展覧会です。

山種美術館では、毎年春になると、ほぼ毎年「花」か「桜」をテーマにした展覧会が開催されてきましたが、展覧会名に「花・Flower・華」というタイトルがつけられたのは、2017年に引き続いて2回目ですね。

ゲーム「めいこい」とのコラボ

2回目に訪問して気づいたのですが、今回の展覧会はいつもと客層がちょっと違います!山種美術館のメイン客層である40~60代女性だけでなく、10代~20代の若い女性の姿が非常に目立つんです。母娘ペアで来ている2人組も多いですね。

なぜか・・・というと、実は今回、山種美術館としては開館以来初めてとなる、ゲーム・アニメとの本格的なコラボ企画が開催されているからなのです。そのタイトルとは、「明治東亰恋伽」(通称:めいこい)

主人公の女の子が明治時代にタイムスリップして、文豪や画家といったイケメン一流文化人たちと恋愛を楽しむという、主に若い女性から根強い支持があるゲーム/アニメです。2019年1月~3月期の冬アニメで放送されたばかりということもあり、タイアップとしてはまさにベストタイミング。

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めいこい缶バッジ。大人買いするハードコアなファン続出とのこと!

内覧会で美術館の方から聞いた話によると、1個500円(税別)となる展覧会限定コラボ缶バッジが、展覧会初日だけで1000個売れたとのこと。オタクパワー半端ないです・・・

「刀剣乱舞」をきっかけに、専門家顔負けのガチの刀剣マニアへとレベルアップした若い女性の刀剣ファンが多数出現したように、「めいこい」をきっかけとして、一人でも多くの若い人たちが新たに日本美術を好きになってくれるといいなと思います!

2.展覧会の5つの見どころを紹介!

さて、一口に花をテーマに描いた作品といっても、静物画、花鳥画、屏風絵、絵巻物、美人画と種類は多岐にわたります。ここでは、本展で特に見逃したくない作品や面白いなと思ったポイントを、「みどころ」としていくつかまとめておきますね。

みどころ1:画家の個性を見比べる楽しみ

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3つ並んでいる牡丹を描いた作品。画家によって描き方が少しずつ違っています。
左から、菱田春草《白牡丹》山種美術館蔵、渡辺省亭《牡丹に蝶図》、安田靫彦《牡丹》山種美術館蔵

本展で出品されている作品は、全56件。横山大観や菱田春草、小林古径といった院展系の作家をはじめ、巨匠たちが技法や表現に工夫を凝らして花々を美しく描き出しています。季節ごと、花の種類ごとに近い位置に展示されているので、同じ種類の花が描かれた作品を見比べてみるのも面白いかもしれません。

特に今回「桜」については、多数の作品が出品されているので、まずはこちらをじっくり比較してみることにしましょう。

巨匠たちの「桜」を見比べるf:id:hisatsugu79:20190420144347j:plain

さて問題です。上記の絵の中で、横山大観が描いた桜はどれでしょうか?
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答えは、左下の桜です!熱心な日本画マニアなら、ひと目見て「これ!」ってわかった方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)

ちなみに、その他の作品はこんな感じ。

左上:菱田春草《桜下美人図》
右上:小林古径《桜花》
左下:横山大観《山桜》
右下:渡辺省亭《桜に雀》
(※全て部分図、山種美術館蔵)

こうして見ていただくとわかりますが、同じ「桜」を見ていても、作家によって表現方法は千差万別。見比べてみると、個性がハッキリ感じられると思います。

たとえば、横山大観はヤマザクラの葉を「金泥」で描き、大気を桜色に染めるひねった趣向を見せていますし、菱田春草が描く桜は雪の結晶のように五角形で真っ白に描かれていたりします。

そして、こういった巨匠の作品を見たあとに、最後にぜひ現代作家・石田武さんの作品をチェックしてみてください。

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左:小林古径《桜花》山種美術館蔵
右:石田武《吉野》山種美術館蔵

圧倒的な写実性の中にもそこはかとない叙情性が漂う、山種美術館で特に人気が高い作品です。満開のサクラが山を埋め尽くす絶景。本作が描かれた奈良・吉野に行くとこの絵の構図とほぼ同じ光景を見ることができるポイントがあるそうです。雄大な景色ですよね。

みどころ2:鳥や昆虫たちに注目してみる

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小林古径《白華小禽》部分図 山種美術館蔵

日本画で画面の中に描かれた美しい花々のそばには昆虫や鳥などの小動物たちがセットで描かれていることが多いです。絵画の内側へ入り込むことができない私たち鑑賞者の代わりに、思う存分美しい花々を楽しんでいる小動物たちの姿を見ていると、なんだかうらやましくなってきますよね。こちらも、「桜」同様に、巨匠たちによって描き方は千差万別。リアルに描かれたものから、コミカルにかわいらしくデフォルメされたものまで、色々楽しむことができます。

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省亭の描く小動物は、人間のような表情が印象的!
渡辺省亭《桜に雀》部分図 山種美術館蔵

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丸々と太ったかわいい小鳥も!
竹内栖鳳《梅園》部分図 山種美術館蔵

本展でも、それぞれの作品の中には蝶やハチといった昆虫から、鳥やネズミ、犬などが描かれています。えっ、鳥はみつけたけど、ネズミとか犬とかそんなの描かれてたっけって?・・・あるんですそれが!

見つかるまでぜひ何度でも足を運んでみてくださいね?!

隠れキャラその1:こまねずみf:id:hisatsugu79:20190420145224j:plain
誰の作品か、答えは山種美術館で!(※5月8日から作品が巻き替えされるため、見えなくなります・・・お早めにチェックしてください!)
????《????》

隠れキャラその2:犬f:id:hisatsugu79:20190420145310j:plain
誰の作品か、答えは山種美術館で!
????《????》

みどころ3:日本画家の描く花瓶はなぜか「曲がっている」?!

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小林古径《鉢花》部分図  山種美術館蔵

これ、みどころというよりは、誰も言わないのでここで敢えて書くのですが(笑)、小林古径を筆頭として、特に院展系の作家が描く花瓶やうつわって、いつも微妙にゆがんでませんか(笑)

ちゃんと比較したわけではないのですが、ゆがみ率No.1はたぶん小林古径小倉遊亀!そこそこ曲がってるのが、前田青邨、安田靫彦、奥村土牛、山口蓬春あたりでしょうか。思い起こすと、山種美術館でこれまで数々「花」と一緒に多数目にしてきた花瓶やうつわは、だいたい曲がっていたような気がします(笑)

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山口蓬春《なでしこ》部分図 山種美術館蔵  ©公益財団法人JR東海生涯学習財団

本展で出品されているいくつかの絵でも、器が不自然なほど歪んで描かれている作品があります!なぜ、巨匠たちは花瓶をわざわざ曲げて描くのか?!一体最初に曲げて描いたのは誰なのか?

美しい花々を見ながら、どうにもこの疑問が頭から離れませんでした(笑)だれか教えてください!

みどころ4:百花繚乱!山種美術館の意外な代表作を見逃すな!

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小茂田青樹《四季草花画巻》山種美術館蔵

展示後半に差し掛かると、「特集1 花のユートピア」というコーナーで、ひときわ描かれた花々の密度が濃い作品群が集められていますが、本展のハイライトとなるのがこちらのコーナー。

特に見ておきたい2作品が、こちら。まずは、荒木十畝《四季花鳥》です。

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荒木十畝《四季花鳥》山種美術館蔵

どうですかこの4枚ずらっと描かれた草花の密度。日本画らしい目に優しめの淡い色使いで統一された画面は、写実的というよりは、琳派のようなデザイン的なイメージが強めです。どことなく、ナビ派のボナールの初期作品やミュシャといった西洋絵画の香りもちょっと漂っていますよね。

正直なところ「鳥」を描かせたら帝室技芸員だったお父さん、荒木寛畝のほうが上手な気もします。ただ、この人の描く花鳥画は、どれを見ても非常に空間密度が濃くて、画面を埋め尽くす草花は、まさに「百花繚乱」といった華やかさに溢れています。

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田能村直入《百花》部分図 山種美術館蔵

つづいて絶対見ておきたいのが、田能村直入《百花》です。こちらは一種の植物図巻のような巻き物状になっており、タイトルどおり100種類の四季の花が高密度で写実的に描かれています。

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田能村直入《百花》部分図 山種美術館蔵

この人は名前が示すとおり江戸時代の文人画の名手・田能村竹田の弟子で、明治時代を通して近代南画を支えた巨匠でした。ためしにネットで調べてみると、この絵の他に検索でひっかかるのは、玄人受けしそうな、白黒で表現された激シブの文人画スタイルの作品ばかり。山種美術館が所蔵する本作だけ、突然変異したかのように飛び抜けて明るくて華やかな作品に仕上がっているのです。

「備忘録のために作った」などと言い訳のような款記が絵の隅っこに書かれているのですが、本当はもっとこういう派手な作品もおおっぴらに描いてみたかったのではないだろうかと思いながら楽しく鑑賞させて頂きました。まさに直入の渾身の代表作です。

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田能村直入《百花》と荒木十畝《四季花鳥》があしらわれた数々のグッズ類

これら2つの作品は、絵葉書やマスキングテープ、メモ帳、クリアファイルなど、豊富にグッズが用意されているので、何か購入してみて、改めて自宅でゆっくり楽しむのも風流でいいですね。

 みどころ5:見逃したくない傑作!

4つ目はみどころというより、今回僕が特に「これは絶対オススメ!」と感じた作品をいくつかピックアップしておきますね。

まず最初にオススメなのは、奥田元宋が奥入瀬での初夏の新緑を描いた大作。

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奥田元宋《奥入瀬(春)》

展示室奥の壁一面を使った巨大な横長の作品ですが、まずこの絵の前に立ってみてください。鬱蒼と茂った奥入瀬の森の奥で、水しぶきを上げて右から左へと流れていく濁流を見ていると、奥入瀬渓流の水の音がリアルに聞こえてくるような錯覚を覚えます。

よーく見てみると、鬱蒼と茂った森林のあちこちに金泥がさりげなく塗られ、森の奥に太陽の光が差し込んでいる様子が表現されているんです。画面全体がなんとなく明るく感じるのは、木々や下草の緑のグラデーションの効果だけでなく、大画面の中にさりげなくこういった小技も利かされているからなんですね。

ちなみに、この作品には、対となっている、同じサイズで奥入瀬の「秋」を描いた作品があります。こちらも人気作なので、近い将来展示される機会もあるかもしれません。

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2018年夏に山種美術館にて開催された企画展「水を描く」より
奥田元宋《奥入瀬(秋)》

なお、その後山種美術館の広報の方から教えて頂いたのですが、なんと奥田元宋《奥入瀬(秋)》は、2019年11月2日(土)~12月22日(日)で開催される秋の展覧会

【山種美術館  広尾開館10周年記念特別展】
東山魁夷の青・奥田元宋の赤―色で読み解く日本画―

にて展示される予定です。楽しみですね!

つづいて、入り口に近い場所にある渡辺省亭《牡丹に蝶図》が激おすすめ。

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渡辺省亭《牡丹に蝶図》

本作は、近年よく展覧会に出品されるようになりました。今回で観たのが3回目なのですが、3回目にしてようやく本作の面白さに気づきました。それは、本作が「時間の経過」や「アニメーション的な動き」を感じさせる作品だということです。

画面左側にはわざわざ花びらが落ちて枯れてしまった牡丹の花が描きこまれているのですが、よく見てみると、花びらや種が、パラパラマンガのようにこぼれ落ちる様子が連続的に描かれているんです。

また、それだけではなく、本作はピンク色に満開になった大輪もあれば、まだ開花前のつぼみのもの、そして上記のように朽ちて枯れてしまった花まで、まるで生命の一生や循環を感じさせるように、一つの画面の中に全ての状態の花が描かれているんですね。

「四季山水図」や「四季耕作図」といった屏風絵の大作ならともかく、こうした通常サイズの花鳥画において、さりげなく生命の循環を感じさせる壮大な主題が織り込まれている深いテーマ性に足が釘付けになってしまいました。ぜひ、足を止めてじっくりチェックしてみてくださいね。

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肉筆浮世絵風の美人が、花の名所「御殿山」で桜を愛でる図。
渡辺省亭《御殿山観花図》部分図

最後におすすめしたいのは、第二展示室の「美人画」作品の数々です。伊東深水、渡辺省亭、菱田春草、上村松園らが描いた美人画は、それぞれタイプは違うけれど、どれも味わい深くて素晴らしいのです。特に、上村松園の描いたタイプの違う2つの美人画がおすすめです。

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上村松園《春芳》山種美術館蔵

3.華やかなグッズ!

作品を楽しんだら、次はミュージアムショップでお土産を是非チェックしてみてください。今回は、上記に書いたとおり田能村直入《百花》と荒木十畝《四季花鳥》があしらわれた作品が多数登場。ここでは、いわゆるマスキングテープ、メモ帳、クリアファイル、ポストカードといった定番商品以外のところから、面白かったグッズを紹介します。

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荒木十畝《四季花鳥》にちなんだ「しおり」

これは読書が捗りそうなゴージャスな栞ですね。春夏秋冬と全ての季節が揃っているので、1年を通して衣替えしながら楽しめます。

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オリジナル文香。財布やカバンの中に入れて気軽に「四季」の香りを楽しめます。

火をつけるタイプではなく、袋の中に匂いの元が封入されているタイプ。財布や小物入れの中に入れておくと、常に気持ちをリフレッシュできますね。僕も購入しました!

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金箔があしらわれたゴージャスな手紙箱。

こちらは、今回は出店されていないのですが、速水御舟《夜桜》で描かれた桜があしらわれた「金箱はがき入れ」です。何万円するのかな???と思って見てみたら、意外にリーズナブルで3500円。

そして、展覧会が始まって2週間後に登場したのが、こちら。「めいこい」ファンから熱い支持を受けている菱田春草の描いた《白牡丹》があしらわれたTシャツが発売されました!

これは「めいこい」ファンが殺到して、正直速攻で売り切れそう。取り置きの電話しよっかな・・・。

4.和菓子もいいけどチーズケーキ+紅茶が隠れたオススメ!

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ここ数回、山種美術館の展覧会レビューでは、展覧会を観終わったあとに、1Fのカフェ「椿」で楽しめる5種類の「展覧会限定」和菓子を一押しでおすすめしてきました。

それはそれで毎回本当に工夫が凝らされていて素晴らしいのですが、「他にも何かおすすめできるメニューないかな?」と思って先日訪問した時に実食して、非常によかったのが米粉を使って作られたチーズケーキ「雪うさぎ」の紅茶セットです。

このチーズケーキ「雪うさぎ」、本当に上品で美味しいのです!甘さは控えめで、チーズ特有のクセもないので、さらっといただけます。基本的には「お茶」でも「コーヒー」でもなんでも合わせやすいと思います。

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ちなみに、ツイッターでも書きましたが、セットでいただくなら、コップ4杯分楽しめる「紅茶」(ホット)がおすすめです。ティーポットにたっぷりお湯をいれて持ってきてくれるので、紅茶をおかわりしながら、ゆっくりとカフェを楽しめそうです。 

5.まとめ

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館内は梅、桜、牡丹、カキツバタ、紫陽花、水仙、朝顔など、江戸時代~現代までの日本画の名手たちが描いた四季織々の花があふれています。冒頭にも書きましたが、観た瞬間、「あ、きれいだな」と直感的に見て楽しむことができるのが本展のすばらしいところ。全く難しいところがなく、心を空っぽの状態にして華やかな作品を見て回ると、自然に癒やされていく感じがしました。

「めいこい」との初コラボによって、いつもより確実に来館者の客層が若返っている山種美術館の「花・Flower・華」展。初心者から上級者まで、様々な楽しみ方ができる屈指の56点が揃った、春ならではの素晴らしい展覧会です。ぜひ何度でも足を運んでみてください!

それではまた。
かるび 

展覧会開催情報

◯美術館・所在地
山種美術館
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
◯最寄り駅
JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分
JR渋谷駅15番/16番出口から徒歩約15分
恵比寿駅前より日赤医療センター前行都バス(学06番)に乗車、「広尾高校前」下車徒歩1分(降車停留所③、乗車停留所④)
渋谷駅東口ターミナルより日赤医療センター前行都バス(学03番)に乗車、「東4丁目」下車徒歩2分(降車停留所①、乗車停留所②)
◯会期・開館時間
2019年4月6日(土)~6月2日(日)
10時00分~17時00分(入場は30分前まで)
◯休館日
毎週月曜日
※但し、4/29(月)、4/30(火)、5/6(月)は開館、
※5/7(火)は休館
◯公式HP
◯Twitter