あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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【レポート】抱腹絶倒のトークショー『杉全美帆子×青い日記帳:旧約聖書がわかると、絵画鑑賞が俄然楽しくなる!』【感想レビュー】

かるび(@karub_imalive)です。

西洋美術の展覧会に行くと、いつもなんとなくモヤーっとするのが、聖書や神話のいち場面を描いたとされるシーンの解釈です。キャプションを見て、「ふむふむなるほど」と一端は納得はするものの、再び顔を上げて絵画を見直してみると、なんとなく没入しきれず、消化不良な感じが残った経験ってないでしょうか?

特に、その中でも最難関なのが「旧約聖書」の世界です。同書は、キリスト生誕以前の、神とイスラエルの民の間で紡がれたストーリーで、ローカルな地域史が描かれているのですが、歴代の巨匠たちによって非常に多くのシーンが描かれてきました。しかし、よほど世界史を熱心に学んでいる人は別として、古代のイスラエル人の歴史は日本人に縁遠い世界の話です。たとえば、西洋絵画を見始めた初心者のうちは、「ダヴィデとゴリアテ」とか「ユディト」とか言われてもサッパリ感情移入できないですよね?!

しかし、そんな「旧約聖書」アレルギーを断ち切る時がやってきました!

その決定版となる初心者向けの入門書が、今回紹介させて頂く杉全美帆子(すぎまたみほこ)さんの6冊目となる新著「イラストで読む旧約聖書の物語と絵画」です。

実は今回、その新著「イラストで読む旧約聖書の物語と絵画」の出版を記念して、3月21日に東京・下北沢の本屋B&Bにて、記念トークイベント『杉全美帆子×青い日記帳 「旧約聖書がわかると、絵画鑑賞が俄然楽しくなる!」』が開催されたので、参加させて頂きました。書籍同様、非常に内容も面白く、あっという間の90分でした。

非常に面白いトークイベントでしたので、当日の会場の様子も含め、イベント内容を簡単にレポートしてみたいと思います!

※会場内は主催者の許可を得て撮影しています。

トークイベントの会場は本好きの聖地「本屋B&B」

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トークイベントの会場となったのは、初めて行く下北沢の本屋さん「本屋B&B」。場所を調べるため事前にホームページを確認してみたら、毎日のように店舗内でトークイベントを実施している、知る人ぞ知る本好きの聖地みたいになっている書店なのですね。

会場は下北沢から徒歩3分程度の好立地。本屋さんは地下にあって、いかにも秘密基地みたいな雰囲気が漂っています。

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20分前に入ってみると、すでに会場はお客さんで一杯。普段は40~50名程度集まるところ、今回のトークイベントは約80名と超満員札止めとなったそうです。本日の対談相手、中村剛士さん(Takさん)と杉全美帆子さんの人気の高さが伺い知れました。

トークイベントの主役を紹介!

さて、そんなトークイベントでの主役となったのはこの二人です。

杉全美帆子さん

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本日の主役が、新著「イラストで読む 旧約聖書の物語と絵画」を書いた杉全美帆子(すぎまたみほこ)さんです。注目したいのはその異色の経歴。

女子美術大学を卒業後、一旦は広告代理店にてグラフィック・デザイナーとして6年間勤務するも、その後思い立ってフィレンツェへ渡航。イタリアで美術史、修復、銅版画を学び、帰国後2010年1月から「イラストで読む 美術」シリーズの刊行をスタート。新刊も含めると、これまで既刊6冊を刊行するなど、精力的な執筆活動をされています。

また、杉全さんが手がけるのは文章だけではありません。テーマの選定、資料収集、構成、イラスト、文章、デザインレイアウトのラフまで、ほぼ全ての作業をご自身でこなされるというマルチクリエイターなのです。この「イラストで読む 美術」シリーズの制作秘話は、ご自身のブログ「杉全美帆子のイラストで読む美術シリーズ制作日誌」でたっぷりと読むことができます。

会場には、旦那さんと二人のお子さんも来場されていました。ご年齢も家族構成も僕と結構似ているので、個人的に非常に親近感を感じました。

「青い日記帳」主宰・Takさん

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意外なことに、実は今回トークイベントは初めてだった杉全さん。一人でトークイベントを行うのはちょっと・・・ということで、杉全さんから対談相手としてご指名が入ったのが、アートブロガーの第一人者、ブログ「青い日記帳」を主宰するTakさんでした。

2018年はムック本「フェルメール会議」、新書「いちばんやさしい美術鑑賞」、ガイドブック「カフェのある美術館 感動の余韻を楽しむ」など、ご自身が執筆・監修された書籍が3冊も刊行されるなど、今やアート業界を盛り上げる「顔」の一人にもなりつつある活躍ぶり。対談でも絶妙のトーク力で会場を盛り上げてくれました!

トークイベントで取り上げられた本「イラストで読む」シリーズとは?

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「イラストで読む美術」シリーズは、日本人には馴染みの薄いキリスト教やギリシャ神話などをテーマとした西洋絵画を読み解くための、西洋美術に関するテーマ別のガイドブックです。その一番の特徴は、杉全さんによる独自のイラストによって徹底的にわかりやすく解説されていることです。

たとえば、新著「イラストで読む 旧約聖書の物語と絵画」を読んでみましょう。初心者でも直感的にわかるよう、各ページには手書きのイラストが満載。面白く読めるよう要約された旧約聖書のストーリーを追いながら、同時に西洋美術史の巨匠が手がけた名画に描かれたシーンを解説付きで楽しむことができます。

トークショーでは、本書でも取り上げられた旧約聖書のストーリーをいくつか抜粋しながら、旧約聖書を面白く読み進めるためのコツや西洋絵画の着目点について、杉全さんとTakさんが非常に面白く語ってくれました。その一部を紹介してみたいと思います。

旧約聖書を楽しく読み解く重要ポイント

旧約聖書は、現在世界人口の約半数が信じている3つの宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)が共通のベースとしている伝承です。「聖書」といっても、意外なことにその内容は、神の教え・・・といった感じの宗教性が強いものではありません。紀元前2000年くらいから始まるイスラエル人の約1500年間にわたる歴史が記された歴史書に近い書物です。

その内容は極めて人間臭く、イスラエル人の王族を中心として人間の喜怒哀楽が詰まった一種の大河ドラマみたいなものなのです。トークイベントでは、旧約聖書に数多く書かれた有名なエピソードの中から、初心者でも親しみやすい切り口で、名画を紹介しながらいくつかのエピソードが解説されました。その中から、特に印象に残った、面白かったエピソードを紹介してみたいと思います。

ポイント1:塩柱にされたロトの妻を探せ!

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イスラエルを建国したアブラハムの甥・ロトは、ソドムの街に定住していたが、神の使いは人心が荒廃していたソドムとゴモラの街を焼き滅ぼすと決断。ロトは家族を伴って業火に焼かれる街から避難したが、その際、神の使いから「決して後ろを振り返ってはいけません」と告げられるが、その禁を破って後ろを振り向いたロトの妻は、神の使いによって「塩柱」にされてしまいます。

この「ソドムとゴモラ」のシーンは過去何度となく西洋絵画に描かれてきましたが、杉全さんは、このエピソードを描いた西洋絵画には、必ず「塩柱」がどこかに描かれていると指摘。

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歴史画・宗教画はその場面を象徴・暗示するような図像を読み解くことで、画家がどんな出来事のどの場面を描こうとしていたのかがわかるようになっているのですね。

スライドを見ていくと、確かにどれも際どく、ほんの小さな痕跡ですがちゃんと「塩柱」(にされたロトの妻)が描かれていました。場面を読み解く重要な手がかりの一つが「塩柱」っていうのはちょっと意外でした。誰も西洋絵画を楽しむときに「塩柱」を血眼になって探している人なんていないですからね(笑)

ポイント2:お爺さんを誘惑する娘たち

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生き残ったロトと娘2人は山中で避難生活を送りますが、そこでは娘たちの子種を残してくれそうな若い男性は見当たりません。そこで、子孫が絶えてしまうことを危惧した娘二人は、身近な男性として「父」から子種をもらうことを決意。あの手この手で誘惑して、父と交わろうとします。

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しかしこれ、考えてみれば、みんなが読む「聖書」なのに、すごい話ですよね。現代においても文化の違いを越えて普遍的にタブーとされる近親相姦が、ここでは堂々と描かれているのです。なんだか非常に背徳的な香りがする話ですが、「聖書」に書いてあるからOKになっちゃうのでしょうか(笑)こんなにも際どい話なのに、非常に多数の西洋絵画で「名シーン」として描かれ続けているのも面白いなーと思いました。

ポイント3:ヌードを描きたい作家が好んだエピソード

西洋絵画の歴代の巨匠たちの大半は男性です。そして、男性ならやはり「ヌード」の女性を描いてみたいもの。しかし現代とは違い、昔の巨匠たちはただ単に「ヌード」を脈絡なく描いてしまえば、非難されたり投獄されたりいろいろ不都合なことがありました。そこで、裸体画を正当化するために「これは聖書の文脈に沿って描いた宗教画・歴史画ですよ」という必要があったのですね。

そんな時好都合だったエピソードが「旧約聖書」の外伝にあたる「ダニエル書」に描かれた「スザンナの水浴」というストーリー。水浴をしていたスザンナを覗き見していた裁判官二人が、スザンナを脅して手篭めにしようとする話です。

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このエピソードは、まさに裸になっている女性を描くには非常に好都合な場面ですよね。芸術家たちも「水浴をするスザンヌを盗み見るオッサン二人」という構図さえ守れば、大手を振ってヌードを描くことができたのです。

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スライドで実際の絵画を見ていくと、お約束であるオッサン二人はできるだけ小さく、目立たないところに排除されています。画家たちは明らかに女性のヌードの美しさにしか興味がないことがよーくわかります(笑)ヌードは気合を入れて描いているのに、オッサン二人はかわいそうに隅っこで暗いところに追いやられているのです(笑)

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できれば女性のヌードだけを「純粋に」描きたい巨匠たち。でも世間への配慮も考慮に入れると、作品を「歴史画」として正当化するため「不純物」を描きこまなければならない。そのせめぎあいの中で葛藤しつつも、でもやっぱりヌードをしっかり描きたい・・・ヌード一つからも、そんな当時の巨匠作家たちの当世職業事情があったのだと楽しく学べました。

ポイント4:覗き見する情けないダビデ、そしてやっぱりヌードが描きたい巨匠

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ダヴィデ像(レプリカ)

ダヴィデ像って有名ですよね。ミケランジェロの作った超有名な彫刻作品のおかげで、旧約聖書は知らなくても、ダビデ(ダヴィデ)の名前は知っている人が多いかと思います(僕もそのうちのひとり)

このダビデ王、確かに旧約聖書においても天性の指導者として、イスラエルの全盛期を支えた偉大なる王の一人であったと描かれています。

しかしそんなダビデ王の弱点は、臣下ウリヤの妻、バト・シェバとの不倫問題でした。(そんな下世話な話が普通に聖書に収録されているのも凄いんですが・・・)ある日、バト・シェバが宮殿の屋上で水浴びをしているところを目撃したダビデは、バト・シェバに一目惚れしてしまいます。バト・シェバに理性を狂わされたダビデはその夫・ウリヤを謀殺するなど非常な悪虐な行為に及ぶのですが、西洋絵画のオールド・マスターが着目したのは「悪い堕落した英雄ダビデ」・・・ではなく、格好の「ヌードの題材」としてのバト・シェバだったのです(笑)

トークイベントで披露されたのはバト・シェバの裸身を描いた数々の堂々たるヌード絵画。でも、それだけじゃいろいろと不味いので、歴史画であることをわからせるため、ダビデが画面のどこかに描かれるのですが、どれも物凄く小さい(笑)

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たとえ建国の英雄であっても、ハッキリ言ってこの絵には「いらないヤツ」なんですね。そして、描かれている姿も遠目から覗き見している姿ばかりで、ハッキリいってキモいストーカーにしか見えません(笑)

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そして、究極なのがこちら。画面のどこにもダビデが見当たりません(笑)それもそのはず。いっそのこと開き直ったのか、この作品はPOVゲームのようにダビデの一人称視点で描かれていたんですね(笑)

ポイント5:旧約聖書は映画でマスター!

そして、トークイベントのラストでオススメされたのが、旧約聖書をはじめとした西洋絵画は「映画」で見ると理解が進む!ということ。映画好きな僕としては「わかるわかる」とすごく共感できたのですが、面白かったのが、着目すべき俳優を挙げてくださったこと。

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チャールトン・ヘストン
Wikipediaより引用

それは、キリストの生誕・受難・奇跡を描いた「ベン・ハー」(1960)でアカデミー主演男優賞を獲得した名俳優チャールトン・ヘストンです。杉全さんのオススメポイントは、「汚くて、ワイルドで、イケメン」。まさにホコリまみれ、砂まみれの地で活躍したユダヤの人物たちを描くにはぴったりかも。

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確かにこの人、聖書や歴史上の人物を多数演じているんですよね。「ベン・ハー」ではユダヤの青年を、「十戒」(1959)ではモーゼ役、「偉大な生涯の物語」(1965)では洗礼者ヨハネ役、「華麗なる激情」(1965)ではミケランジェロ役、「ジュリアス・シーザー」(1970)「アントニーとクレオパトラ」(1972)ではマルクス・アントニウス役と、西洋絵画で描かれる重要人物を次々と演じています。

西洋絵画に関連した映画を見るなら、まずはチャールトン・ヘストンの作品を見ろ!というオススメ、しっかり肝に命じました!まだ一つも見ていなかったので、これから急いでチェックしてみたいと思います!

まとめ

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いかがでしたでしょうか?僕もアート好きになってから書店や美術館で開催されるトークショーや講演など数多く参加してきましたが、中でも今回の杉全さんとTakさんのトークイベントは抜群に面白かったです。

トークイベントを開催されるのは今回が初めてだったとは思えないトークの充実ぶりでした。

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お客さんの満足度も非常に高く、トークイベントが終わった後、河出書房新社の編集・竹下さんが持ち込んだ著作は、過去作も含めほぼ完売。終了後のサイン会も長蛇の列ができていました。

残念ながらトークショーに参加できなかった方は、ぜひ一度杉全さんの書籍を読んでみてください!「旧約聖書」「ルネサンスの巨匠たち」などそれぞれのテーマに沿って書かれたイラスト満載の入門書は、上級者でも意外に知らなかったことが書かれていたりと、情報量も豊富です。僕もこれを機に、既刊も含めて全冊購入する予定です!

それではまた。
かるび

参考:杉全美帆子さんの書籍「イラストで読むシリーズ」

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トークイベントで取り上げられた杉全さんの最新作「イラストで読む旧約聖書の物語と絵画」はアート鑑賞初心者はもちろん、中~上級者でも満足できるよう情報密度も高く、素晴らしい本でした。(実際2019年3月23日現在、Amazonで旧約聖書関連の書籍ではベストセラーになっています)

 

旧約聖書のストーリーを、イラストと名画で楽しく学ぶガイドブック。名画の見どころや魅力についてもたっぷり解説!

それ以外にも、「イラストで読む美術」シリーズとして、2012年からすでに5冊もの既刊が発売されています。既刊を探したい人は、下記リンクからチェックしてみてくださいね。

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杉全美帆子さんの著作一覧 
杉全美帆子さんの「イラストで読む美術」シリーズの過去作をAmazonで見てみる!

 

参考:杉全さんオススメのチャールトン・ヘストン出演の映画 

1.「ベン・ハー」(1960)

チャールトン・ヘストンが見事アカデミー主演男優賞に輝いた、ハリウッド映画史上の金字塔的作品!キリストの誕生~受難、死による奇跡を描いています。

2.「十戒」(1959)

モーゼ役で出演。海が割れます!

3.「偉大な生涯の物語」(1965)

洗礼者ヨハネ役で出演。

4.「華麗なる激情」(1965)

ミケランジェロ役で登場。ユリウス2世との攻防が面白く描かれ、複雑なミケランジェロの人生や、天井にフレスコ画を描くキツさがわかる名作!」と杉全さんも絶賛!

5.「ジュリアス・シーザー」(1970)

シーザー・・・ではなく、マルクス・アントニウス役で出演。

6.「アントニーとクレオパトラ」(1972)

またまたマルクス・アントニウス役で出演。前作よりたった2年後だけどいいの?って感じですよね(笑)

以上、6作品の紹介でした!

参考:Takさんの書籍「いちばんやさしい美術鑑賞」もおすすめ!

こちらが、杉全さんの聞き手を勤めたアートブロガー・Takさんが2018年にちくま新書から出版した初心者向けの美術鑑賞入門書。徹底した鑑賞者目線での「アートを楽しむノウハウ」が紹介されています。

 「いちばんやさしい美術鑑賞」
初心者でもわかりやすく書かれた美術鑑賞入門の決定版。情報量も非常に多く詰まった、何度も読み返して学べる良書です。

また、当ブログでも過去にいくつかTakさんの「いちばんやさしい美術鑑賞」関連のエントリやロングインタビューをアップしています。もしよろしければ、こちらも読んでみてくださいね。

こちらが、読後の感想レポートです。