あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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未経験からITエンジニア・プログラマーに転職活動する際のアドバイス(面接対応編)

【2016年7月19日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

今回は、業界未経験からITエンジニアへ転職したい人へのアドバイス第3回として、面接対応編をお送りします。
ちなみに、第1回と第2回はこちらのリンクからどうぞ~。

さて、実際に企業の採用担当として面接対応していると、「あー、ここはこう答えてほしかったなぁ」と思う場面がたくさんあります。採用面接っていうのは、意外に様式美的な鉄則、というか外しちゃいけない暗黙の了解があって、ある質問に対してはこう答えるしかない、あるいはこう振る舞うしかない、という流れがあります。

今回は、そうした「外してはいけない」ポイントに沿ってアドバイスをまとめたいと思います。

 ポイント①:質問には短めに回答する

面接官の質問には、ズバリ短く回答しましょう。ちょっと面接が上手く行かなかった時のことなどを思い出してほしいのですが、自分の回答に自信がない時や、なんとか認めてもらおうと思って力が入ると、話がダラダラ長くなる傾向にありますよね。

長い回答をすると、面接のテンポが悪くなるだけでなく、その自信のなさを面接官に読み取られます。全部、顔に出てるんです。また、何とか取り繕おうとして長く話した説明内容から、さらに面接官に継続質問のきっかけを与えてしまうため、あまりいいことがありません。

特に、業界未経験からITエンジニアに挑戦するのですから、心細さがどうしても先立ってしまいますよね。それは、仕方ないです。だから、どこかで開き直る必要があります。

自信のない時ほど、短く言い切ってください。

たとえば、以下のような感じ。

面接官:「当社は仕事が厳しいですが、未経験で本当に大丈夫ですか?」
あなた:「はい。大丈夫です。」
面接官:「・・・。はい、では次の質問です。(以下続く)」

といった具合に、短く力強く回答することで、面接官の継続質問に対する意欲をそぐことができるため、結果的にピンチを切り抜けられる可能性が高まります。

ポイント②:面接官の目を見て話す

これも未経験/経験者に限らず実勢してほしいことでもありますが、とにかく未経験から来る自信のなさが出ないようにするには、相手の目をしっかり見据えて話してください。絶対に下を向いて話さない。

自信の無さから、無意識に視線が下の方に落ちて行く時があります。机の上に載っている履歴書を見たりとか。でも、下を見て話すと自信のなさやモチベーションを疑われるだけでなく、何よりもコミュニケーション能力を疑われます。

ポイント③:相手の質問へのあいづちをしっかり打つ

これは、面接官に対して「共感してますよ」「話をちゃんと聞いてますよ」というサインを送る為の最も強力でシンプルな作法です。

あいづちっていうと、「気の利いたあいづちって苦手だよな~」と思う方もいるかもしれませんが、そんな方に対して1つ強力なアドバイスをするならば、「相手のコメントをおうむ返しせよ!」ということです。どういうことかと言うと・・・

面接官:「当社では、未経験採用を続けて15年の実績があるんですよ。」
あなた:「15年もあるんですか~。」
面接官:「15年間未経験者への教育を熱心に取り組んできたので、入社後も
     大丈夫ですよ。」
あなた:「そうですか~。教育に熱心に取り組んでこられたんですね~。

といった具合です。これなら、簡単ですよね?相手の話を単に繰り返す、これだけで、話が続くだけでなく、面接官からの好感度が高まります。お試しを。

ポイント④:メモを取る(ふりをするだけでもOK)

面接の場で、もし机にノートやメモ帳を置くスペースがあれば、熱心さを演出するため、出しておきましょう。そこで、面接官が大事そうなことをしゃべった時に、すかさず「すみません、これをノートに書き留めてもよろしいでしょうか?」とメモに書きとりましょう。

これは実際書いても書かなくてもいいです。相手に覗き込まれることはないですから。書き留めている動作が、面接官に熱意として伝わればそれでいいのです。熱意を示すための演出として非常に効果がありますよ。これは求職者が10人いたらそのうちの1名くらいしかやらないのでインパクトがあります。効果がありますよ。

ポイント⑤:持ち込み資料などをできれば用意する

たいていの面接の場では、あなたが事前もしくはその場で提出した履歴書・職務経歴書、あるいはエントリーシート、アンケート類などの記載内容を面接官が確認していって、質疑応答を繰り返す、というオーソドックスな流れになります。

そこで、その場に、未経験者としてやる気を見せるための追加の持ち込み資料を用意できるとなお良しです。例えば、

・独学で勉強した際に作成したアプリなどのプログラムコード
・自分で作成したホームページ等の実物(iPadやスマホで準備しておく)
・今勉強している自習教材やテキスト類

このあたりを、面接の展開次第でカバンの中から取り出して、アピールするといいでしょう。

業界未経験者がアピールできるのは、基本的には志望動機やモチベーションの高さだけです。実績ではアピールできないので、こういった演出もダメ押しとして有効です。こちらも、30~40人に1名くらいしかやらないアピールなので効果抜群です。

ポイント⑥:選考を受ける会社の基本情報を頭に入れる

面接の場で聞かれる定番ですが、きちんと回答できる人が意外に少ないのが、以下のような会社の基本的な情報です。

・資本金の金額
・社員数
・事業所や拠点の場所
・売上や利益(直近のみでOK)
・事業内容
・その会社で販売している商品や製品

これらは、きちんとした会社なら必ずホームページや説明会配布資料の中にしっかり記載されている基本データです。

面接官が経営者に近いメンバーだと、割と聞かれる頻度が高い質問ですが、こういった質問に回答できる求職者って意外と少ないのです。特に、経営者や経営層レベルの部長さんなどは、日頃の関心事が、「如何にして会社の業績を伸ばすか」そこしか関心がありません。

したがって、こういった会社についての詳細データを知らない、答えられないということは、「この人は会社に興味が無いんだろう」と捉えられてしまうわけです。

初回の人事との面接等では、こういった詳細データは頭に入っていなくても許されますが、最終面接で会社の上層部と当たる際は、必ず頭に入れておきましょう。こういったデータをインプットするのは、面接会場へ向かう電車の中などで、ザーッと確認しておくだけでもだいぶ違ってきたりします。。

ポイント⑦:志望順位ははっきり答えられるようにしておく

志望順位は、第一希望であってもそうでなくても、即答してください。第一希望ではない場合は、例えば「第一希望群です」「第二希望です」等回答できるように決めておきましょう。企業の採用担当にとって志望順位を確認するのは採用面接での大事な質問なのですが、特に中小企業の一次面接あたりでは、ハッキリ第一希望じゃなくても許されることが多いです。ただし、以下のように迷って回答するのは良くないです。

面接官:「当社の志望順位を教えてください。」
あなた:「・・・(しばらく考える)・・・第、一、志望群です、、、」
面接官:「・・・」

この時、面接官は「あぁ、第一志望じゃないんだな」と強くマイナスな印象だけが後に残りますので、後々まで響きます。答えにくいことほど、はっきりズバッと言い切る、というのが非常に大事です。

ポイント⑧:面接の練習を事前にやっておく

面接が苦手な人は、とにかく家族でも友人でもいいので一度リハーサルをやっておくとよいでしょう。面接は一度キリなので失敗してしまったらそれっきりです。よって、悔いの残らないように、面接が苦手な人はとにかく事前練習をこなして少しでも本番で緊張しないように心がけましょう。

ポイント⑨:ダメだったら二度と会わないので思い切って強気で答える!

上記のポイント⑧でも書きましたが、言い方は悪いですがもしその採用面接で落ちた場合は、その面接官とは2度と会わないわけです。よって、なんでも強気で答えちゃってください!日本人の良いところは、「できないものはできない」と素直に謙虚になれることですが、未経験者が面接の場でそれをやると、「あ、やっぱりできないんだ。じゃあ不合格だな」となってしまいます。よって、「うわーこんなのできるかな?」と思っても、「はい、できます!」「大丈夫です。必ずやります。」と言い切ってください。面接官は、未経験者には何よりも強い気持ちを求めることが多いので。

ポイント⑩:質問内容を事前に考えておく

採用面接も後半に入り、一旦会社側からの質問が一段落した時に必ず聞かれる質問が、「何か当社に質問がありますか?」という質問ですが、これに対しては必ず1つか2つ、事前に質問内容を用意しておいてください。うまく面接官のツボにヒットする質問ができれば、質問を通してあなたの熱意が面接官に伝わり、非常に好感度を高められます。

通常は、こういう時は、未経験者であれば

「御社における未経験者のキャリアパスとしてはどういったものがありますか」
「研修内容について、〇〇の点についてもう少し詳しく教えて頂けますか」
「御社に入社する前に準備しておいた方が良い点がありましたら、教えてください」

といった感じの質問が良いと思います。あるいは、面接官が経営者だった場合は、以下のような経営方針を掘り下げるような質問もツボに刺さると思います。

「御社は海外に積極的に出られていますが、非常に興味があるのでその経営方針に
 ついて教えてください」
「貴社の事業分野において、特に近年モバイルアプリケーション開発に
 力をいれてらっしゃいますが、特にどういった分野に特化されているのですか」

ただし気を付けなければいけないのは、面接の場で給与や待遇、福利厚生等の条件面を細かく聞くのは完全に逆効果になる、という点です。この場合、質問の背景にあるあなたの会社に対する疑念や不信感が面接官に伝わってしまう結果となりますし、「入社してもひょっとしたらクレーマーになって問題を起こすかもしれない」と身構えさせてしまう可能性もあります。気を付けてください。

まとめ 

この「面接対応編」では採用面接において特に気を付けておきたいこと10項目を挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか?大事なのは、業界未経験者にとって、採用面接は何よりも、あなたのやる気や熱意をアピールすることです。熱意がどうやったら相手に伝わるのか。そこをしっかり考えて面接に臨むことが非常に大切です。

また、何か質問等あれば、いつでもコメントなどで聞いていただければお答えしますので気軽に聞いてみてください! 

それではまた!
かるび

PS 第4回の事後対応編です。合わせて参考にして頂ければ幸いです。

また、業界未経験者向けにこんな記事もありますので、よかったら目を通してみてくださいね。