あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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「アートアクアリウム2017」大混雑!東京・日本橋で今年も金魚の祭典に行ってきた!【展覧会感想・レビュー】

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【2017年12月9日更新】 

かるび(@karub_imalive)です。
毎年、年々入場者数が増えて、規模を拡大し続けている幻想的な金魚の祭典「アートアクアリウム2017」11年目となる今年も、東京会場での展示がスタートしました。
「今行きたい夏の東京イベントランキングTOP10」で見事1位になるなど、毎年少しずつ知名度を上げ、今や毎年定番の人気イベントに定着した感のあるアートアクアリウム。

しかし実は、今まで行ったことがなくて、今年が初参戦。日曜日に子供が「水族館に行きたい!」というので、じゃあいい機会だから「水族館は水族館なんだけど、今回はきれいな金魚がいるところに行こう!」ということで、強引に連れてまいりました。
早速ですが、簡単に感想を書いてみたいと思います。

1.「アートアクアリウム 2017東京」について

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アートアクアリウムとは、2007年からスタートした、アクアリウムに入った金魚を使った幻想的なアートイベントです。10年間、一貫して「金魚をアートにした男」木村英智氏が手掛けてきました。

 ▼木村英智氏
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SEGA TOYSに掲載されているプロフィールによると・・・

“アート””デザイン””エンターテインメント”と「アクアリウム」を融合させるアクアリストの第一人者。 変幻自在な水槽デザイン、ハイレベルな水質調整、知り尽くした生体管理と組み合わされる『アートアクアリウム』という独自の分野を確立させ、アクアリウムを用いて美術館でアートとして有料展覧会を開く唯一の存在となる。展覧会におけるインテリア、ライティング、映像、音楽、空間構成も自らデザイン・監修する。

2007年に始まったばかりの頃は、六本木や日本橋など東京都心での単独開催でしたが、年々規模を拡大し、全国展開へ。そして、とうとう昨年はイタリア・ミラノで国外初となる展覧会「THE BEAUTIFUL WORLD OF ART AQUARIUM」での初開催にこぎつけました。

その累計入場者数は10年間で約730万人。まさにお化けイベントに成長して大成功を収めているアートイベントです。特に、昨年の日本橋会場は約2か月間で74万人を集客するなど、会期ラストまで大混雑でした。

このあたりのより詳しい情報は、公式サイトのこちらの映像が参考になります。過去10年間の「アートアクアリウム」の軌跡が短くまとまっていますので、もし時間がある方は、チェックしてみてくださいね。

2.「アートアクアリウム 2017日本橋」のコンセプトは?

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毎年微妙にコンセプトに変化をつけながら発展してきた同イベントですが、今年の東京会場のテーマは「竜宮城」だそうです。

洗練された大小様々な大きさ・デザインの水槽の中には約8000匹もの熱帯魚が放されています。会場内はスぺ―シーな音楽と七色に変化する幻想的な光で包み込まれ、神秘的な海底の竜宮城のイメージが良く再現されていました。

そして、後半部分には本展一番の見せ場として「金魚」と「プロジェクションマッピング」を組み合わせた映像インスタレーション「竜宮城」や、チームラボを思わせるような「メディアアート」と「金魚」の組み合わせのインスタレーションも用意されています。

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3.写真撮影はオールOK!

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素晴らしいなと思ったのは、会場内の撮影がオールOKであったこと。フラッシュや動画撮影はダメですが、原則すべて撮り放題というのは、展覧会としては先進的です。InstagramやTwitterなどSNSの口コミのパワーをよく理解している施策で、非常に好感が持てました。

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会場内ではフォトコンテストも実施しているようですので、腕に自信がある方は、是非、自前の高性能なカメラをお持ちくださいね。

ただ、土日祝日のピーク時は、さすがに人だらけで満足の行く写真は若干取りづらいかもしれません。写真にこだわりたい方は、是非オフピークな時間帯を狙って会場入りすることを強くお勧めします!

4.展示内容紹介と感想!

写真もOKだったことに気を良くして、会場内の風景を撮りまくってきましたので、順番に紹介していきたいと思います!

▼会場入り口
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入り口はこんな感じ。ちょうど上記写真の真ん中に並んでいるのが入城最後列となります。

▼入り口直後は激混み
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中に入ると、いきなり大渋滞。まずは小手調べに小品が並んでいるんですが、これが渋滞の原因ですね。この辺は導線を上手く考えてほしかったかも。

人だかりがすごすぎてここは個別に写真が撮れなかったのですが、水槽の中に金魚が1匹ずつ放されているような感じです。

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天井は、ちょうど天の川みたいに江戸切子が無数に並んでいて、その中に色とりどりのLED電球がうめこまれていました。このあたりの演出は、江戸っぽい情緒があってよかったです。

▼天の川のような天井のライティングf:id:hisatsugu79:20170710161013j:plain

そして、いよいよメイン会場へ入っていきます。すると、こんな感じで中はディスコのような雰囲気で、割りとざわついていました。

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中央にデーンと見えているのが、金魚が密集しているメイン水槽「花魁」(おいらん)です。遠くから見るとパイナップルみたいです。

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水槽の色は、時間とともに七色に変化していきます。青になったり、赤になったり、ジーっと見ていると見飽きません。

また、他にも大小さまざまな形の水槽がメインホール内に設置されていました。

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個人的に一番気に入ったのは、この行灯のような形の青く光った水槽がいくつもならんだコーナー。幻想的で良かったです。

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そして、メイン会場から出口の方に向かうと、「デジタルアート×金魚」のコーナーがあります。

ここでのメインは、水槽に「竜宮城」のアニメーションがプロジェクションマッピングされたインスタレーション。

技術的には、さすがにチームラボら最先端のグループに比べると数年遅れって感じですが、それでも金魚鉢にプロジェクションマッピングをするという発想が斬新で良いです!

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そして、出口のところにもう一つ。こっちは、プロジェクトマッピングよりも賢そうなインスタレーション。金魚の動きに合わせて、動的に屏風絵をAIが描いていくデジタルアートです。微妙にバブリーで、デジタル屏風的な和モダンな雰囲気が素晴らしかったです。

ちょっとスマホカメラの性能が微妙で、きちんと魅力が伝わっていないのですが、実物はもっときらびやかでいい味出してます! 

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そうそう、今回行ったのは昼間だったのですが、夜の部「ナイトアクアリウム」では、こちらで「獺祭」を販売するバーカウンターもありました。会場が落ち着いてきた夜になってから、飲みながらゆっくり鑑賞するのもいいですね。

▼獺祭バーカウンター(夜間のみ)
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スポンサーなのか、「獺祭」の樽と一緒になった水槽もありました。もちろん水槽の中はお酒ではありません・・・

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5.カフェコーナー

そして、出口を出たすぐ後に設置されているのが「金魚カフェ」金魚やアートアクアリウムにちなんだ軽食やスイーツが提供されています。

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この奥にあるカウンターでオーダーしたものを受け取ると、窓際のテーブルなどで頂きます。この日は、みんなゼリーを食べてる人が多かったですね。

ただ、ちょっと狭いのと、金魚に強引に関連付けすぎて、正直食べたいな・・・と思うようなメニューが少なかったかも。(個人的に合成着色料のドギツイお菓子が苦手なので・・・)

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6.充実したグッズコーナー

そして、カフェコーナーを抜けると最後にグッズコーナーがあります。僕も趣味で色々な展覧会に行きますが、「アートアクアリウム2017」のグッズはオリジナル商品も多く、かなり気合が入っていた方ではないでしょうか。Amazon等で買えるものも後ほど紹介していますが、基本的には「アートアクアリウム」会場限定品が多いので、目についたら即購入しておくと良いでしょう。

目立ったものを紹介しておきますね。 

▼「アートアクアリウム2017」図録
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意外なことに、ちゃんと図録を作ってまとめていたんですね。エンタテイメント寄りのイベントにしては、珍しいです。

▼会場内でかかっている音源f:id:hisatsugu79:20170710170812j:plain

Amazonで買えるものとは違う、2017年版のオリジナル音源です。スペーシーでサイケデリックな雰囲気の音楽が好きな人は是非。

▼各種揃った涼しそうな手ぬぐいf:id:hisatsugu79:20170710170906j:plain

▼子供のおもちゃ類は懐かしい感じのラインアップf:id:hisatsugu79:20170710171334j:plain

▼アートアクアリウム「かすていら焼」
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7.大混雑注意!土日祝日は覚悟を決めてお出かけください!

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はい、ハッキリ言って、このイベントをナメてました(笑)

去年、東京で累計70万人を動員したといっても、まさか開催初週から混んでることはないだろう!?とタカをくくってました。当日、子供の学校の宿題を終わらせて、日曜昼の12時過ぎから余裕かまして出かけたのですが、これが大間違いだった!

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どうですか、これ!

2017年は「草間彌生展」「ミュシャ展」「マーベル展」と、上半期から東京では並ぶ展覧会が多かったですが、開催3日目からこのレベルはちょっと想定してませんでした。去年の伊藤若冲展以来の激しい混雑に遭遇しました。

しかし、この列はまだ先頭のほうなんですよ・・・

列の最後尾は半蔵門線の三越駅の方までどんどん伸びています・・・

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このように、果てしなく列が伸びています。最後尾で並んだ時、お兄さんが持っていたプラカードに「30分~60分待ち」と表示されていましたが、きっちり50分並ばされました!

ソワソワして落ち着かなくなってきた小学校低学年の子供にYoutubeで動画を見せてなんとか凌いだのですが、想定以上に並ばされましたので、途中で子供と妻のために念のためペットボトルの水を買いに行きました。

なぜこんなに並ぶのか?というと、「アートアクアリウム2017」の会場が狭いからです。キャパシティの問題で、入場制限をかけざるを得ないからなんですよね。係員が少しずつ時間を見計らって数十名ずつ会場へと誘導していくので、待ち行列が簡単に伸びていくんですよね・・・。

それで、やっと地下の待ち行列の先頭まできたら、こんな整理券を渡されます。このカードがないと、直接「日本橋三井ホール」4Fへ行っても、入れてくれませんからご注意を!!

▼渡された「ご案内カード」f:id:hisatsugu79:20170710165752j:plain

このカードを持って、地下からコレド室町に入り、4Fの三井ホールまで一気にエスカレーターで登っていきます。

▼会場チケット売り場の入り口に到着f:id:hisatsugu79:20170710165840j:plain

ここがチケット購入の窓口への入り口。ここで優先入場券を持っていない人は、チケット売り場でチケットを人数分購入して、入り口へと向かいます。さすがに地下で人数を絞っているので、ここではスムーズにチケット購入&入り口まで入っていけますよ。

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ただ、会場内に入ったら、やっぱり大混雑していますので、土日祝日は、会場内の混雑は諦めて下さい・・・。

アートアクアリウムは、夜11時頃までやっているようなので、できれば空いている夜の部「ナイトアクアリウム」に行くか、気合いを入れて平日午前中から並ぶかした方がいいと思います。(混雑していると写真も撮れませんので)

ファストパスとして「優先入場券」も検討しよう!

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ところが、アートアクアリウム2017は良くできていて、どうしても並びたくない場合は通常の倍額以上を支払って入場できる優先入場券(ファストパス)が販売されています。同様に、「近隣施設での食事」や「アートカレンダー」、「クルーズディナー」と抱き合わせの高額なセット券は、「優先入場」の権利が自動的についてきます。いずれも当日購入ではなく、セブンチケットでの事前購入となりますが、現状は以下の通り。

平日は一般料金の2倍、土日は3倍、特定日は5倍の料金を払えば、優先入場が可能です。(それにしても特定日「5倍」はやりすぎじゃないの・・?/笑)

[平 日]一般2,000円/子供 1,200円
[土日祝]一般3,000円/子供 1,800円
[特定日]一般5,000円/子供 3,000円
※一般=中学生以上 子供=4歳以上小学生以下
※特定日=8月11~15日、9月16~18日、9月23~24日

また、各種イベントと抱き合わせのチケットは、日時指定型とそうでないもの2種類ありますが、基本的には概ね5,000円以上です。

・フォトCalendar付きプレミアム入場券(5000円)
・コレド室町3お食事セット券(6000円)
・コレド室町タワーダイニングお食事セット券(5000円)
・コレド日本橋お食事セット券(6000円)
・YUITOお食事セット券(8000円)
・浴衣着付けセット券(3240円)
・東京湾クルーズペアセット券(12000円)

うーん、世の中ゼニの力ですね(笑)ただ、主催者側も営利団体なので、ニーズに応じてこうした細かいサービスを設定するのは決して悪くない施策だと思います。オフピークで入場するか、ファストパスで渋滞を一気に迂回するか、事前によく計画を立てておきたいところですね。

いずれの情報も、詳細はアートアクアリウムのオフィシャルHPか、セブンチケットで「アートアクアリウム2017」と入力してチェックしてみてください。 

8.まとめ

「アートアクアリウム2017」は、とにかくカップルだらけでした(笑)プロデュースの仕方一つで、アート系イベントもおしゃれな雰囲気になるんだな、と感心しました。デートにも、家族連れでも楽しめる手軽なエンターテイメントとして面白いと思います!

また、期間中は、お盆や会期末を中心に大混雑するので、土日祝日に行く人は、特に水分補給の準備もお忘れなく!

それではまた。
かるび

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ネットで買える関連グッズを紹介!

会場内以外でも、いくつかのグッズはAmazonなどでも買えるようですね。特に、永久保存版としてDVDは疲れた時に癒しになりそうです。

永久保存版にぴったり!DVD「アートアクアリウム2011」

2011年のアートアクアリウムの様子を実際に映像として納めた作品。今年2017年版を見に行く前の予習や、見終わった後の復習にもいいですね!できれば毎年発売してほしいなぁ・・・。

自宅で再現できる「小型アートアクアリウム」

アートアクアリウム10周年を記念して、アートアクアリウムで特に人気があった水槽「プリズリウムF18」を1/12にミニチュア化した自宅観賞用の携帯アクアリウム。就寝前など、部屋を暗くしてスイッチを入れると、七色に光るLEDランプに金魚が遊泳する癒しの世界が手軽に味わえます。(※もちろん、実際に金魚を用意する必要はありません)

「アートアクアリウム2017」開催情報

「アートアクアリウム2017」は、東京展のあと、コンセプトが若干変更されて、秋には京都でも開催される予定です。中には両方行く熱心なファンも多いようですね。

◯イベント開催地
コレド日本橋 日本橋三井ホール
〒103-0027 東京都中央区日本橋1−4−1
◯最寄り駅
地下鉄半蔵門線・銀座線三越前駅
※混雑時は、行列最後尾は地下に並びます!
◯会期・開館時間・休館日
2017年7月7日~9月24日(会期中無休)
11:00-23:30(入場は30分前まで)
※22:00以降は、未成年の入場不可。

◯公式HP
http://artaquarium.jp/nihonbashi2017/