かるび(@karub_imalive)です。
今年最注目の都市型国際芸術祭、「ヨコハマトリエンナーレ2017」が8月4日から開幕しました。今年で第6回目を迎えた、日本最大級の地域芸術祭です。今年は、出展者数38組と絞り込んだ分、1組で複数の作品をじっくり見れるようになりました。
行く前に、公開シンポジウム、記者発表会と2回事前イベントに参加した感触では、すごく難易度が高く、高尚な作品が多いのかなと思っていました。でも、フタを空けてみたら意外にもわかりやすく、楽しい作品が満載!終わってみれば、今までで一番楽しい地域芸術祭体験となりました。
初心者からマニアまで、いろいろな楽しみ方ができる今年の「ヨコハマトリエンナーレ2017」。早速行ってきた感想レポートを書いてみたいと思います!
- 1.「ヨコハマトリエンナーレ2017」とは
- 2.「横浜トリエンナーレ2017」の4つの魅力・見どころ
- 3.特に印象に残った展示10作品を簡単に紹介します!
- 4.展覧会をスムーズに楽しむためにやっておきたい4つの事前準備
- 5.グッズも充実!アーティストがデザインしたオリジナル商品が満載!
- 6.混雑状況と所要時間目安
- 7.関連書籍・資料などの紹介
- 8.まとめ
- 展覧会開催情報
1.「ヨコハマトリエンナーレ2017」とは
「ヨコハマトリエンナーレ」は、2001年にスタートした、日本では最も最初期から企画がスタートした現代アートの国際芸術祭です。概ね3年~4年に1度のペースで実施されています。前回は2014年に開催されて、約21万人の来場者がありました。今年、2017年度で、第6回目の開催となります。
引用:www.city.yokohama.lg.jp/shikai/pdf/siryo/j3-20160531-bk-23.pdf
今回の展覧会テーマは「島と星座とガラパゴス」。世界の孤立性・接続性をメインテーマに取り上げました。交通や情報通信の発達で、かつてないほど世界は地理的にも経済的にも密接につながる一方で、様々なレベルで階層化・孤立化を深めようとする世界。この相矛盾した動きの中で、いわば「ガラパゴス」のように個性を高め、独自進化した一人ひとりのアーティストが、この横浜の地で「星座」のようにゆるく連携して、一つのアートの「島」を作ろう!、と言った感じでしょうか。(自信ありません。解釈間違ってるかも・・・)
前回展はやや入場者数が減ってしまった本展。今回で大いに巻き返して盛り上がって欲しいところです。
2.「横浜トリエンナーレ2017」の4つの魅力・見どころ
みどころ1:世界中から集まった多彩なアーティスト達
アメリカ、ヨーロッパ、中東など、幅広い地域・国々から、バラエティ豊かな全38組のアーティスト達が出揃った本展。今回は、その中でも、特にアジア系の人たちが多いなという印象でした。
ここ数年、特にアジア圏の現代アーティストたちを特集する展覧会が日本でも増えていますが、今回のヨコハマトリエンナーレでも、中国のアイ・ウェイウェイ、ザオ・ザオを始めとして、アジア圏のアーティストたちの存在感が非常に目立ちました。
みどころ2:1組のアーティストにつき、複数作品が出展されている
前回、前々回までは、おおむね70組前後のアーティストが、原則一人一点ずつ出展する形でした。来場者は、多彩な顔ぶれの作品を少しずつ楽しみながら会場を回りました。それが、今回は約半分の38組へと大きく出展者数が減少しています。
横浜市の予算等の問題も絡んでいるのかもしれませんが、一番の狙いは、よりひとりひとりのアーティストに割りあてられたブースが広がったことです。この結果、大型の作品を設置することが可能になり、また、一人あたり複数点の出展ができるようになりました。だから、今回はアーティスト一人ひとりの小さな「個展」の集合体とも言えそうです。
みどころ3:初心者でもOK!意外とわかりやすい展示も多い!
現代アートといえば、「意味不明」「何がいいたいのかわからない」と、初心者には難しいイメージもありますよね。僕も、昔村上隆のコレクション展で「意味不明!」とブログに書いたこともありました(笑)
しかし、今回の「ヨコハマトリエンナーレ2017」では、かなりわかりやすい作品も多かったのです。仮に、何が言いたいのか作品そのものからテーマが読み取りづらくても、単純に見ていて「面白い」「美しい」作品が多いんですよね。
たとえば、このあたりとかどうでしょう?見て普通にわかるし、「美しい」「かわいい」と思える要素ありますよね?
▼青山悟「Roses 6/6」
▼ブルームバーグ&チャナリン
「フロイトの長椅子の残存模様を石英模型検板を用いて観察した際の干渉縞」(タペストリー)/「ロンドン自爆テロ犯(L-R)」(積み木状のインスタレーション)
▼パオラ・ピヴィ「準備ができたら教えて」(手前ピンク)
やはり、一流のアーティストは、「個性」「独創性」をきっちり確保した上で、ちゃんと鑑賞者の心に届く「面白い」作品を作ってくる、ということなのでしょうね。肩肘張らず、観光のついでや別の用事のついでに見ていくような感じでも全然楽しめますよ!
みどころ4:観光気分でフラッと立ち寄れるのも魅力
▼連携会場「Bankart NYK」3Fからの風景
今回のメイン会場、サブ会場は、みな桜木町・みなとみらい周辺の湾岸エリアの観光地真っ只中にあります。ちょっと疲れたらいつでも離脱して海辺のアトラクションで遊んでもいいし、別の展覧会・博物館とはしごできちゃう気軽さがあります。もちろん、食事や休憩できるおしゃれなカフェやレストランも山ほどありますし。
▼展示そっちのけで水遊びするこどもたち
地域芸術祭の醍醐味は、アートだけでなく、アートの展示されている風景や、地元のローカルな観光も楽しめることだと思います。だからこそ、マニアだけでなく、幅広い人達がそれぞれのスタイルで楽しむことができる。そういう意味で、「ヨコハマトリエンナーレ2017」では、周辺地域にパーフェクトなほど娯楽が何でもそろっていますね。
ちなみに、展覧会つながりで言うと、会場近くの「パシフィコ横浜」では、同時期に「ヨコハマ恐竜展2017」も開催されています。こちらも恐竜ロボットが秀逸で、地元の手作り感もあった面白い展覧会でした。こちらとハシゴしてみてもいいですね。
3.特に印象に残った展示10作品を簡単に紹介します!
半日かけて、気合で全部回りましたが、どのアーティストも非常に手のかかった力作ぞろいで、本当に素晴らしかったです。その中でも、特に気に入った10組の展示を紹介しますね!
アイ・ウェイウェイ
まず、メイン会場外壁部分に張り付いている救命ボートと救命胴衣は、2008年北京オリンピックのメイン会場「鳥の巣」をデザインしたことで世界的に有名となったアイ・ウェイウェイの展示です。外壁部分には、遠くから見ても「救命ボート」が張り付いている様子がわかります。
▼救命ボートが貼りついている
メインエントランスの柱には、実際に難民が使用した「救命胴衣」がびっしりと飾り付けられていました。
▼救命胴衣が飾り付けられたメインエントランス
近づいてみてみると、結構壮観です。
よく見ると、この救命胴衣日本製なんですね(笑)そして、確かに結構汚れていて、使用感があります。実際にこれを着て中東の難民たちはシリアからヨーロッパへと命がけで渡ってきたのですね・・・
会場入りする前から、今回展のテーマ「孤立と接続性」を象徴するような展示でした。実際に実物を見るまでは「なんかいまいちこれがアートなのか?」と思っていましたが、やっぱり目の前で見せられると、そのスケール感やたくさんのストーリーが隠されてそうな1点1点の救命胴衣の前に、しばし言葉を失いました。面白かったです。
オラファー・エリアソン
続いて、こちらも世界的に知名度が高いビッグネーム、オラファー・エリアソンの展示です。今回は期間中、館内でワークショップ「Green Light」が開催されています。シンプルな棒とジョイント、緑の電球を使って、みんなで一つのオリジナルな作品「Green Light」を作り上げていく企画です。ちょうど、Youtubeにその手順がアップされていました。早回しで1分くらいで終わりますので、是非見て下さい!
一般の参加者とシリアからやってきた難民たちがシンプルな共同作業をする中で、相互理解を深めつつ、世界に対する一体感・責任感を学んでいく狙いのプロジェクトです。すでにヴェネツィア・ビエンナーレなど世界数カ所を巡回していますが、横浜ではどんな作品が生まれるんでしょうか?
▼オラファー・エリアソン「Eye see you」
また、オラファーの作品はもう一つ面白いものがありました。この「オレンジの光」を見た瞬間、まさか?!と思ったら、やっぱり!!テート・モダンでの出世作「ウェザー・プロジェクト」を小型化して進化させたような作品「Eye see you」です。
タネも仕掛けもネタバレされ、明らかに人工的に作り出された美しさなのですが、それでもなぜか不思議と惹かれてしまうのが彼の作品の独特の魅力ですね。
ちなみに、ちょうど「ヨコハマトリエンナーレ2017」の開催にあわせて、オラファー・エリアソンのドキュメンタリー映画「オラファー・エリアソン 知覚と視覚」が上映封切られました。感想レポートを書いていますので、もしよければどうぞ!
Mr.(ミスター)
村上隆の指揮の下、ファレル・ウィリアムズのMV「it Girl」なども手がけている、カイカイキキ所属の有力アーティスト、Mr(ミスター)も出展しています。
作品は複数ありますが、村上隆の作風をさらに先鋭化させたようなある意味激しい作風でした(笑)こういう振り切った感じ、いいと思います!
マーク・フスティニアーニ
「トンネル」と名づけられたインスタレーション。多分、奥行きはそれほどないのでしょうけど、鏡と光の作用で、ずーっと向こうまでトンネルがつながっているような錯覚を鑑賞者にもたらします。ずーっと見てると吸い込まれそうになるような不思議な魅力がありました。
▼「トンネル」
正面から見るとこんな感じ。ちょっと自分が写り込んでしまった・・・
風間サチコ
知る人ぞ知るマニア好みの作家さんですね。毎回奇想天外な作品を木版画を中心として作り込んできて、グループ展ではいつも話題をさらっていく人ですね。そして、今回も「3ヶ月間、缶詰で作業して完成した」という新作が発表されました。今回も風間サチコワールド全開であります(笑)
・・・部屋に入った瞬間からシュールな怪しさがただようこの展示スペース。個展タイトルも「僕らは鼻歌で待機する」だそうで。まず目につくのが部屋の中央に鎮座する山車のようなインスタレーション。
「ルサンチマン」「萬歳」と書かれた電飾と、内側から光が当てられた木版画が、台車に乗っています。コミカルだけど、現代社会への痛烈な風刺を含んだ作品です。本作は、江戸後期の読本に登場する架空の盗賊、児雷也の物語を再解釈したインスタレーションとのことです。
また、壁にもウォーズマンが学ランを着たようなまたシュールな木版画(2014年の過去作)が飾ってありました。スクール・ウォーズマンだそうです(笑)
「スクール・ウォーズマン(卒業)」(左)
「スクール・ウォーズマン(誕生)」(右)
宇治野宗輝
そして、事前の記者発表会でも、その独特のパフォーマンスが目を引いた宇治野宗輝が圧巻でした。今回の作品「プライウッド新地」では、アメリカ由来の古い電化製品・調理器具・工作機械、自転車、車の部品とギターなどが連携し、ストーリー性のある音楽を奏でるインスタレーションでした。
これが本当に面白いのです。特に、部屋の中央に置いてある自転車のユーモア溢れるへんてこな造形や、意外性のある器具達がプログラム制御されて連動して動く様子は力作としか言いようがないです。赤レンガ倉庫会場では、絶対オススメの作品です!
って、記事だけだとなかなか伝わらないので、どんな感じなのか参考に、記者発表会でのパフォーマンスを貼っておきますね。こちらの動画の、33分27秒から数分間チェックしてみてください。僕はこれを見て、絶対当日のパフォーマンスを見たいと思いました。「プライウッド新地」は、この動画の数倍凄い光景が広がってます!
柳幸典
そして、3会場用意されたうち、巡回バスも止まらない「ガラパゴス」な横浜開港記念会館の地下スペースでは、柳幸典のインスタレーション「Project Godzilla」が待っていました。入り口を入ると、あっという間に真っ暗闇です。まるでお化け屋敷の中に入ってしまったかのようです。
まず、最初に待っているのはタイトルにもあるゴジラと思しき目がギロリと動く瓦礫の山。不穏な雰囲気がMAXです。
そして、次の部屋に入っていくと、昨秋~2017年1月までに実施された個展「ワンダリング・ポジション」で使われたインスタレーションを一部流用した真っ赤な電飾の部屋。文節ごとにバラバラにされた日本国憲法が、断末魔の叫びを上げているようです。
そして、一部屋移動するごとに立ちはだかる謎の鉄製の碑。表面には国の名前と日付が彫られており、どうやら原爆が落ちた日の記録のようです。
そして、出口の前には、オレンジ色のマグマで覆われた地球と思しき惑星のような球体が、地鳴りのような重低音を響かせています。核戦争によって滅亡した地球の将来を暗示しているのでしょうか?
展示はここまでで終わりですが、強烈なメッセージ性と、夏らしいエンタテイメントを両立させた、個性あふれる良い展示でした。面白い作品です。これも絶対見るべき!
ちなみに、入り口がちょっとわかりづらいので、遠くから入り口を写した写真も貼っておきますね。
▼柳幸典の展示入り口@横浜開港記念会館
小西紀行
▼「無題」
今まで見たことのない変わった味わいのある絵画。シャガールのような、ピカソのような感じでしょうか?顔面を中心に数字のような幾何学的な形でデフォルメされています。ギリギリ具象画なのですが、作者オリジナルの、唯一無二の強烈な個性がものすごく印象的でした。
美しいか?と言われるとどうかなっていう感じもありますが、普通のドローイングでもまだまだ先進的な取り組みが出来る余地があるのだな、と感心した一連の作品群でした。
ドン・ユアン
作家の祖母の家を、全て油絵で一つ一つ描き、それを実際の部屋の中に置いて表現したインスタレーション。
美術館のホワイトキューブでは絶対に着想できない斬新なアイデアと、作品全体の醸し出す温かみ、かわいさにしばし見とれてしまいました。絵画一つ一つはなんでもない普通の油絵ですが、「見せ方」を少しひねるだけで、面白い表現方法になるんですね。
ジョコ・アヴィアント
▼「善と悪の境界はひどく縮れている」
日本の「注連縄」(しめなわ)から着想を得て、インドネシア原産の「竹」を編み込んで作った巨大な竹のインスタレーションです。
横浜美術館会場のメインロビーにどどーんと置かれています。聞いてみた所、日本の竹ではヒビが入って作品が作れないのだとか。全てインドネシア産の竹で複雑に織り込まれて製作されています。左右非対称で暴れるようなねじり方が、そこはかとなく邪悪なビーストのような感じを醸し出していて良かったです。
しかしそれにしても大きいです。圧倒的な存在感でした。
▼2Fから見てもこの存在感!
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4.展覧会をスムーズに楽しむためにやっておきたい4つの事前準備
ヨコハマトリエンナーレでは、複数の会場にまたがる膨大なコンテンツ量の展示があります。より深く楽しめるよう、託児所や休憩所など会場内では様々な工夫がされています。ここでは、事前に把握・準備しておくと良いことをいくつかまとめてみました。
写真は撮り放題!カメラを用意しよう!
今回の展示は一部指定されている展示を除き、ほぼ全ての作品が「写真撮り放題」となっています。(フラッシュ、動画撮影は不可)非商用での個人使用に限り、SNS等にも自由にアップできるようになっています。だから、思い切り写真を撮りまくりましょう!
僕も、家で整理してみたら合計611枚も撮っていました。今まで行ったアート展覧会で最多撮影記録です(笑)スマホで撮影するなら、音声ガイド等と併用すると電池もかなり食います。ガッツリ撮るなら充電用に予備のバッテリーも合わせて持っていったほうが良さそうです。
音声ガイド・マップ・作品解説がセットになった専用アプリが便利!
入場時に手渡される紙ベースのガイドブックも役立ちますが、もっと便利なのが、今回の「ヨコハマトリエンナーレ2017」に合わせて用意された専用スマホアプリです。あらかじめダウンロードしておくと、会場内で音声ガイド、作品解説、会場マップの3役で非常に役に立ってくれました。
▼アプリの初期画面(Android)
アプリは、それぞれApp Store/Google Playからダウンロードできます。下記にリンクを置いておきましたので、もしよければご活用下さい。
そして、こちらが実際の画面例です。左側が作品解説+音声ガイド画面、右側が会場周辺マップです。特に、今回は横浜市内の複数箇所に展示がまたがっているので、この会場周辺マップは非常に役に立ってくれました。
▼アプリ画面例(左:作品解説/右:会場周辺マップ)
イヤホンは会場でも100円で販売していますが、持っている人は使い慣れたマイイヤホンを持参したほうがいいかもしれませんね。
▼イヤホンは会場でも販売中です
会場移動には無料シャトルバスが便利!
今回はメイン会場が3会場あり、その他、ヨコハマトリエンナーレ期間中、イベントや関連展示を行う会場も数か所あります。結構、会場同士が離れていますので、会場移動には主催者が準備した無料送迎バスを使っちゃいましょう!
▼無料シャトルバス
(上:横浜美術館停留所/下:赤レンガ倉庫会場)
運行状況ですが、以下の通りとなっています。特に、美術館⇔赤レンガ倉庫、美術館⇔黄金町バザール会場はかなり離れていますので、是非活用したいところです。会場内で、当日の時刻表も配布していますので、受付でもらってチェックしておくといいと思います。
引用:http://www.yokohamatriennale.jp/2017/ticket/#bus
1点注意点としては、柳幸典の作品が展示される「横浜開港記念会館」会場にはバスは止まりません。「赤レンガ倉庫」か「BankART NYK」から数分歩くしかありませんのでご注意を!
会場内は全部無料Wifiが整備されています
また、会場内では全部Wifi機能も使えるようになっています。スマホアプリとともに活用してみてくださいね。横浜美術館と、それ以外の会場ではID/パスワードが違いますのでご注意!
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5.グッズも充実!アーティストがデザインしたオリジナル商品が満載!
グッズコーナーは、「横浜美術館」「横浜赤レンガ倉庫」の2会場で用意されていますが、今回の「ヨコハマトリエンナーレ」オリジナルグッズは、「横浜赤レンガ倉庫」の方が充実していました。「横浜美術館」側は、その代わり書籍類が充実しています。
▼横浜美術館 グッズコーナー
▼赤レンガ倉庫 グッズコーナー
以下、赤レンガ倉庫のオリジナルグッズコーナーをちょっと見てみたいと思います。まずは、定番のお菓子から・・・。
▼横浜シルクアーモンド
▼横浜チョコレート
▼横浜ベイブリッティー
しぶいパッケージのティーバッグ。でもなんで飲み物はいつもダジャレに走る確率が高いように思います・・・
▼カメの金平糖
ガラパゴスゾウガメから着想したのでしょうか?中には水色の金平糖が入っていました。会場限定オリジナルです。
つづいて、グッズ類ですが、ほぼ全てが、地元のデザイナーやアーティストさんが考案し、手がけたものとなっています。
▼カメの手ぬぐい
▼多角形ピアス、ブローチ、イヤリング
多角形の幾何学的なデザインのアクセサリー類。斬新でした。その他、沢山の斬新なデザイン、形をした色々なおみやげが置かれていました。是非手にとってチェックしてみてくださいね。
▼オリジナルグッズは多品種少量での取り揃え!
最後に、展覧会図録ですが、現在準備中だそうです。どうしても現代アートの展覧会の場合は、図録の出版が会期前に間に合わないことが多いですが、今回の「ヨコハマトリエンナーレ2017」では、2017年10月1日発売となります。価格は2,200円の予定。会場内でその場で予約もできますよ~。
▼公式図録の発売日は2017年10月1日!
6.混雑状況と所要時間目安
ヨコハマトリエンナーレは、過去の実績から予測すると、入場者数が約90日間で20~30万人程度と思われます。だから、お盆期間や9月のシルバーウィークなど、一部の繁忙期以外は、ほぼ混雑については心配しなくても良さそうです。ただし、横浜開港記念会館の地下、柳幸典「Project Godzilla」はキャパシティの都合上、休日は確実に待ち行列ができると思います。
所要時間は、最低でも半日、フルで1日丸々確保しておきたいです。熱心な人は、派生・関連イベントを全部こなすのであれば1泊2日は欲しいところですね。
7.関連書籍・資料などの紹介
今回は、残念なことに書籍として一般に流通している公式ガイド類の発売がありませんでした。だから、個別のガイドブックとしては入場時に受け取る冊子が命綱になります。
アートフェスティバル特集!「美術手帖」7月号
夏休みのシーズンは、他にも「奥能登国際芸術祭」「札幌国際芸術祭」「Reborn-Art Festival」「北アルプス国際芸術祭」など、さまざまな芸術祭が今年も開催されています。そんな芸術祭を楽しむための様々な記事が満載です。いつもはあまり読まない「美術手帖」ですが、今号は楽しく読めました。おすすめです。
8.まとめ
「ヨコハマトリエンナーレ2017」は、何度でも楽しめるし、色々な楽しみ方ができる素晴らしい国際芸術祭でした。このブログでは、特に気に入った10作品を中心に紹介させていただきましたが、まだまだ見るべき良作が山のようにあります!僕も、期間中あと2~3回観光のついでに色々と回ってみたいと思っています。おすすめです!
それではまた。
かるび
展覧会開催情報
◯開催会場
・横浜美術館/横浜開港記念会館/横浜赤レンガ倉庫1号館
◯会期・開館時間・休館日
2017年8月4日~11月5日(第二・第四木曜日休場)
10時00分~18時00分(入場は30分前まで)
※10/27-10/29、11/2-4の6日間は、20:30まで延長
◯公式HP
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/
◯Twitter
https://twitter.com/thisiskyosai