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あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して3ヶ月。無職または専業主夫で、ブログ書いてます。美術展と人事労務系の記事が多め。

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【ネタバレ有】「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」感想とあらすじ・伏線を徹底解説!/ティム・バートンらしさ全開の風変わりなファンタジー映画!

映画感想
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【2017年2月14日更新】
かるび(@karub_imalive)です。

2月3日に公開された映画「ミス・ペレグリンと奇妙な子供達」を見てきました。大人から子供まで幅広く楽しめる、ティム・バートンらしさ全開の風変わりで楽しい映画でした。

早速ですが、映画を見てきた感想やレビュー、あらすじ等の詳しい解説を書いてみたいと思います。
※後半部分は、かなりのネタバレ部分を含みますので、何卒ご了承下さい。

1.映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」の基本情報

<「ミスペレグリン」予告動画>

動画がスタートしない方はこちらをクリック

【監督】ティム・バートン(「チャーリーとチョコレート工場」「ダーク・シャドウ」「アリス・イン・ワンダーランド」)
【配給】20世紀フォックス
【時間】127分
【原作】ランサム・リグズ「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

2.主要登場人物「異能者」の特殊能力・得意技

本作は、ミス・ペレグリンとその施設で生活する子どもたちの冒険活劇ですが、主人公を含め、彼らは物語上で、「異能者」(The Peculiar)と呼ばれ、それぞれが固有の特殊能力を持っています。

様々なシーンで、彼ら「異能者」が力を合わせてユニークな特殊スキルで危機を乗り越え、悪役たちと戦っていきますが、とにかく登場人物が非常に多いので、事前に誰がどういった能力を持っているのか映画を見る前に把握しておくと、より映画が楽しめると思います。

★異能者の子供達が持つ特殊能力早見表f:id:hisatsugu79:20170207175113p:plain

また、海外のサイトで、異能者全員の特殊能力をまとめた公式紹介動画がありましたので、下記に貼っておきますね。

<「異能者」特殊能力一覧>

動画がスタートしない方はこちらをクリック

 

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3.「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」ラスト・結末までの詳しいあらすじ(※ネタバレ注意)

3-1.祖父エイブの死とケルン島への旅立ち

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ジェイクは、家族の中で誰よりも祖父エイブが大好きなおじいちゃん子だった。幼少の頃から、エイブに奇妙な子どもたちが登場するおとぎ話を聞かされてきたが、ジェイクは大きくなるにつれ、単なるおとぎ話だと考えるようになっていた。

ある日、親戚のドラッグストアでアルバイトを終えた後、認知症(と思っていた)の祖父のことが気になって、祖父の家に立ち寄ってみたら、家の中がメチャクチャに荒らされていた。ジェイクは辺りを捜索すると、家の裏庭で何者かに襲われ、目をくり抜かれて虫の息となっているエイブを見つけた。エイブは、「島に行け。エマーソンを探せ」とジェイクに伝えると、息を引き取った。

後日、ジェイクは自身の誕生日パーティに、祖父からの誕生日プレゼントとして、「ラルフ・ウォルドー・エマーソン」の書物を伯母から手渡された。ハッとして開けてみると、中に1枚のイギリス・ウェールズのケルン島の写真が入っていた。そして、写真には、ミス・ペレグリンという女性からのメッセージが書かれていた。

後日、両親と精神科医のゴラン先生に相談し、自身のリハビリのため、父とケルン島で休暇を過ごすことにした。

3-2.ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちとの出会い

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ケルン島は、人口90人の小さな離島。町に1つしか無いホテルにチェックインすると、ライフワークであるバードウォッチングにでかけた父親と別行動を取り、ジェイクは地元の子供達と写真にあった施設へと向かった。しかし、施設は廃墟になっていた。

その日はホテルに戻ったが、翌朝、ジェイクは再度一人で廃墟となった施設跡を見て回ることにした。廃墟を探索していると、急に人の気配を感じた。彼らから、「ミス・ペレグリンが呼んでいる」と促され、洞窟に案内された。ここは、異能者しか入れない、タイムループしている時空間へ入るための洞窟なのだという。

途中で怖くなって洞窟から一度引き返したが、ホテルがあった場所はなぜか酒場に変わっており、怪しんだ大人たちに囲まれてしまう。そこで、先程会った子どもたちに再度助けられ、脱出したジェイクは、今度こそおとなしくペレグリンのいる施設へと向かった。

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施設に到着すると、ミス・ペレグリンが玄関口で待っていた。ジェイクが入り込んだ時間は、1943年9月3日であり、世の中で普通に生きていけなくなった「異能者」の子どもたちを引き取って施設で育てているという。また、施設ではペレグリンが永遠に1943年9月3日をループさせて暮らしており、ペレグリンのように「時間」を捜査できる異能者を、特に「イムブリン」と呼んでいるそうだ。

みな、現実離れした特殊な能力を持つ施設の子どもたちを見て、驚くジェイクだった。

エマによると、ジェイクの祖父エイブは、かつてこの施設の屋根裏部屋に住んでいたという。しかし、エイブは戦争で軍隊に志願入隊するため、施設を出ていって、それっきりになってしまったとのこと。ジェイクは、エイブのネクタイを借りて、夕食を食べた。

夕食後は、ホレースの特殊能力で、彼の見た夢の映画上映会が開かれた。ホレースは、洋服の夢ばかりみているが、近未来の予知夢も見れるという。

映画の後は、1日の最後に時間を戻す儀式があった。夜、9時過ぎにケルン島にもドイツ軍が空爆に来るのだが、まさに施設が爆撃されるその直前を見計らって、ペレグリンは時間を1日戻すのだった。ジェイクは、一旦ホテルに帰ることにした。

3-3.タイムループの秘密とバロンとの対決

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父親と合流したジェイクだったが、その帰り道、沢山の羊が倒れて死んでいる農場のそばを通ると、農夫からジェイクの仕業か?と疑われた。その晩、父親はジェイクに翌日からの単独行動を禁じ、翌朝8時は海岸にバードウォッチングに共に出かけることになった。

翌日朝、父とジェイクが海岸に行くと、鳥の巣の近くに、ラモンドという写真家が陣取っていた。撮り溜めたら、写真集を出版予定だという。これを聞いて、気力が萎えた父は、その日酒を飲んで寝てしまった。

父が寝ているスキに、ホテルを窓から抜け出し、再度ペレグリンの施設に向かったジェイク。ジェイクは、その日イーノックに、最後の子供の仲間たちとしてヴィクターを紹介してもらった。ヴィクターは祖父同様、目をくりぬかれて死んでおり、イーノックは特殊能力でヴィクターを操ってジェイクを驚かそうとしたのだった。

ちょうど散歩の時間になったので、ジェイクはヴィクターのことをエマに聞き出そうとしたが、すぐには教えてくれなかった。エマは、秘密の隠れ家にヴィクターを案内する、と言って、ボートで1915年に沈んだ沈没船へと入っていった。エマの特殊能力「空気を操る力」を使って、沈没船の中の一部屋から水を抜いて、そこでタイムループの秘密や、祖父が持っていたような古い写真や、ループポイントを記した古地図を見せられた。

また、施設に帰った後、ペレグリンが背の高いモンスターをボウガンで倒す所を見かけた。エマは、ジェイクにだけそのモンスターが見えているのだ、と告げた。

その後、ペレグリンに祖父の手紙の件などを伝えると、ペレグリンは彼らが恐れるホローガスト(通称「ホロー」や、なぜ子供の「異能者」たちをつけねらうのか、そして、ホローズのリーダーであるバロンが、昔失敗した「永遠の命」を実現するため、インブリンを使った実験を再開しようとしている、とも教えてくれた。

祖母が死に、いよいよバロンたちが近くに迫っていることを察したペレグリンは、施設から引っ越しすることにした。早速、荷造りを開始する子どもたち。ジェイクも一度2016年に戻ることにした。

すると、2016年では、海岸線でホテルの人が目をくりぬかれて死んでいた。ホローの仕業であることを知ったジェイクは、急遽ペレグリンの元に急ぎ、洞窟へ入っていった。すると、なぜか昨日会った写真家がついてきた。驚くジェイク。すると、写真家は、かかりつけの精神科医、ゴラン先生へと姿を変え、さらにバロンへと姿を変えた。

3-4.ブラックプールでのホロー達との戦い

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バロンに脅され、ペレグリンのところまで案内させられたジェイクを見て、ペレグリンはジェイクに子どもたちを託し、バロンの要求通り、ハヤブサに姿を変え、バロンの実験のための人質になった。残ったメンバーは、その晩ホローの襲撃に備えるのだった。

夜になり、ホローが襲撃して来ると、ミス・アヴォセットは一瞬で殺されてしまった。さらに応戦し、何とかホローを撃退するも、ペレグリンを連れ去られてタイムループができなくなってしまったため、施設はドイツ軍の空襲で焼けてしまった。

行き場所がなくなった子どもたちは、エマが隠れ家として使っていた沈没船を浮上させ、連れ去られたペレグリンを取り戻すため、2016年のブラックプールへ向かった。

ブラックプールに到着すると、ジェイクたちは作戦を立て、ホローたちを桟橋におびき寄せるのだった。ホローたち6体を撃破したジェイクたちは、いよいよバロンのいる塔へと向かい、バロンたちと対決した。

バロンは、ジェイクそっくりに化けて幻惑しようとしたが、塔の内部へ戻ってきたホロー1体に目をえぐられて死んでしまった。最後は同士討ちによるあっけない最後だった。

3-5.エイブとの再会、ジェイクの新たな旅立ち

ジェイクは、そのまま2016年1月に残り、1943年に帰ったエマや子どもたちと別れ、祖父エイブの家に向かった。2016年1月ではエイブはまだ健在で、ジェイクはエイブから「エマのもとへ向かえ」と諭された。

ジェイクは、エイブに別れを告げると、カリフォルニア~東京のタイムループポイントを経由して、1942年にジャンプした。ロンドンへと移動するため海軍に入隊し2ヶ月待機してからエマたちと無事に合流を果たしたのだった。

歓喜したエマは、ジェイクにキスをして、彼ら子どもたちは、また新たな安全なタイムループポイントを見つけるため、船で出港していった。それを頼もしそうに見守るミス・ペレグリンは、鳥の姿に戻り、また子どもたちの船へと飛んでいったのだった。

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4.感想や評価(※ネタバレ有注意)

4-1.主役はあくまで「こどもたち」だった

タイトルが「ミス・ペレグリンと~」とありますが、主役はエヴァ・グリーン扮するミス・ペレグリンではなく、主人公のジェイクと彼女の庇護下にあった11人のこどもたちでした。

物語途中からは、大人は実に頼りなくなります。ペレグリンが子供達を守るため、人質としてバロンに誘拐されるのはまだ良いとして、ペレグリンに代わって施設を仕切ったミス・アヴォセットなんて、敵が襲撃して来た時、いの一番に一瞬でホローに殺されてしまいます(笑)

これを見て、あぁ、この話はハリポタのような子供が成長・活躍するお話なんだなぁと実感。永遠に思えるタイムループの中、ともすれば「過保護」と思えるほどペレグリンに手厚く守られてきた子供達が、心を一つにして敵役バロンを倒し、自分たちだけで船を出航させる成長した姿は、少しジーンときました。

4-2.原作をさらにファンタジックにグレードアップさせた作品

今回のように風変わりで個性的な「異能者」が活躍するダーク・ファンタジーという原作の設定は、ティム・バートンの映像世界と非常に相性が良かったと感じました。さらに、原作でシリアスで割と残虐な重要シーンがいくつかありますが、映像化にあたってファンタジックに上手な中和処理ができていました。

例えば、ナチスが施設を空襲するシーン。映画「この世界の片隅に」などで描かれる空襲は「死への恐怖」そのものですが、ティム・バートンにかかると、食後の楽しいショーに早変わりです。ガスマスクを装着しつつ、軽快な音楽を聞きながら、まるで花火のように空襲を楽しむ子供達のシュールな絵面は流石だなと感じます。

あるいは、クライマックスで子供達がホローと戦うシーン。遊園地の中で華やかで楽しげな雰囲気の中、子供達が雪を投げたり、ガイコツのコミカルな兵士が出てきたりと、まるで魔法の国にいるような演出でした。普通んの映画だったら、ここは間違いなく殴り合いや銃撃戦など、血なまぐさい演出で盛り上げられる場面です。

このように、随所にファンタジックでやさしい描写がなされていたので、親子連れでも安心して鑑賞できる映画に仕上がっていました。

4-3.キャラクターの描き分けが上手にできていた

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映画上映時間は120分弱と、特段長尺の作品でもないのに、出て来る子供達は10人以上、大人や敵役まで入れると15人以上がわらわらと出て来る今作。

これ、どう収拾つけるのかな?と思っていたのですが、意外にもきちんと各登場人物の描き分けができていたのはさすがでした。

ひとりひとりの子供達が、(一瞬であったとしても)きちんと特殊能力を発揮して冒険を進めたり、敵と戦ったりと、それぞれの見せ場がストーリーに沿っておおむね2回以上(石化能力の双子は1回だけ)用意されていたのはさすが。子供が喜びそうな、見た目上の直感的なわかりやすさも伴っており、非常に良かったです。

4-4.ただしさすがにヴィランが弱すぎると思う

一つだけイラッとしたのは、ラスボスや、その取り巻きのホロー達が弱すぎないか?ということ。塔の中で2体の人間型ホローと、バロンの動きが鈍重すぎて、子供達の技を一通り全部食らってやられていくさまは、さすがに少しご都合主義的かな、と感じました。

特に、せっかく猿のような変身ができるホローを最後で登場させながら、技らしい技を一つも出せず石化して死んでしまったり、車に轢かれて死んでしまったり、おおよそ実験に参加できるほどエリート中のエリートなホローにあるまじき弱さなんじゃないでしょうか? 

4-5.ポスト「ハリー・ポッターシリーズ」の最右翼作品か?!

今回見てわかりましたが、本作は、ハリー・ポッターシリーズと共通点が非常に多い印象です。例えば・・・

・子供が大活躍するファンタジー映画である
・主人公が異世界に入って活躍する
・特殊能力を使って冒険したり敵と戦ったりする
・近現代イギリスが舞台である
・原作小説がともに世界中で大ヒットしている

といったところ。すでに興収も全世界で350億円を突破し、興行的にも大成功を収めたため、ポスト「ハリー・ポッター」シリーズの1番手に名乗りを上げた作品になるかもしれません。

5.伏線や設定などの解説(※ネタバレ有注意)

5-1.ジェイクは、なせ精神科医にかかっていたの?

特殊能力として「見えないモンスター」が見えてしまうジェイクは、幼い時から他の人に見えないホローガストやその類が見えていたのですが、周りの人(特に両親)には精神疾患だと受け取られてしまっていたからです。

ちなみに、同様の理由で祖父エイブも認知症やアルツハイマーではなく、ジェイク同様ホローガストが見えていたのですね。原作小説でも明らかにされていますが、異能者の特殊能力は、直接の遺伝ではなく隔世遺伝し易いとされています。エイブの特殊能力「ホローガストが見える力」は、ジェイクに隔世遺伝していたのでした。

5-2.ホローガストはなぜ生まれたのか?

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映画中で語られていますが、タイムループの中でだけ生きていくのを良しとしなかったバロンら一派が、「イムブリン」を使って永遠の命を手に入れようとした実験に失敗した副作用として、彼らは人間ではなく、通常に人間には見えない怪物、ホローガストになりました。

ホローガストは、「異能者」の目玉を食べると一部の個体は「眼球」以外の部位は人間に戻れますが、個体差が大きく、食べても全く人間の姿へ戻れないホローガストもかなりいるようです。

5-3.バロンはなぜペレグリンの居場所を突き止めることが出来たのか?

何にでも変身できる特殊能力を持つバロンは、エイブの死後、ジェイクの精神科医、ゴラン先生に化けてジェイクを監視していました。エマーソンの本の中に入っていた、ペレグリンのメッセージが書かれたケルン島の絵葉書を、ジェイクはゴラン先生=バロンに渡して相談しているシーンがありました。

そして、ジェイクを追ってケルン島に来たバロンは、写真家に化けてジェイクの後をつけ、タイムループの秘密の入り口を突き止めることができたのです。バロンも細い手がかりを元に、執念の追跡ですね。

5-4.ヴィクターはなぜ死んでいたのか?

ブロンウィンの兄、ヴィクターは、本作のストーリーが始まる少し前に、タイムループの世界に住み続けることに嫌気がさして、ループを出ていこうとしました。そして、ループの外の世界ですぐにホローに殺されてしまったのです。映画では語られませんが、原作小説版に説明があります。ちなみに、ヴィクターの特殊能力も、妹同様「怪力」だったようです。

5-5.バロンを倒した後、なぜジェイクは2016年にそのまま残ったの?

バロンの死後、1943年に戻り、エマたちについていく選択肢と、2016年にそのまま残って現実の生活に戻る選択肢と2つありました。最終的には、エマたちと1943年の世界で旅を続けることになるジェイクですが、彼は一旦は2016年に残る選択をしました。

その理由として、幼少以来ずっとジェイクに真実を語ってくれていたのに、徐々に信じなくなっていったエイブの話が全て正しかったとわかり、どうしても「生きている」エイブに再会したい想いが強くあったからであると思われます。

5-6.なぜジェイクは軍隊(海軍)に入隊したの?

カリフォルニア→東京とジャンプして、1942年の東京に到着したためです。ロンドンのエマ達と合流するには、イギリス海軍の軍艦でロンドンへと移動する必要があったのでしょう。ただし、1942年といえば連合国と日本は交戦中で、さらにイギリス軍はナチスの大攻勢の前に制海権を失っていたため、東京にイギリス艦が停泊していたとは考えにくいのですが・・・。

5-7.続編製作の可能性は?

本作は、2017年2月3日時点で、すでに全世界での興収は300億ドル(=日本円で350億円以上)と、かなりの興行的な成功を収めました。

ティム・バートン監督は続編製作への言及を一切していませんが、20世紀FOXの中では興収しだいで続編製作に前向きな姿勢を取るかもしれないと報道されています。たとえティム・バートンがやらなくても別監督を立てて進める可能性がありそう。また、原作者のランサム・リグズは、これまで本作の続編2冊、スピンオフ1冊を刊行済み。(いずれも未邦訳)

そして、ランサム・リグズの公式Twitterによると、2017年以降、さらに出版社と3冊分の新章の出版契約が新たに締結済みとなり、原作者はまだまだやる気満々です。ちなみに、新章の舞台はイギリスではなく、アメリカのニューヨークになるそうです。こういうところも、新章「ファンタスティック・ビースト」で舞台をニューヨークに移したハリー・ポッターシリーズとそっくりな動きですね。 とりあえず、原作版の第2作、第3作とまず小説版をしっかりと出版してほしいです!

6.原作小説との主な相違点(※ネタバレ有注意)

今作では、物語後半部分の脚本が、原作小説から大きく変更されています。原作者ランサム・リグズも当初、変更点を受け入れることに「時間がかかった」と述懐するほど、かなりの変更が加えられた脚本。

しかし、この脚本は、ティム・バートンに監督の話が回ってきた時点ですでに大きく改変されていた模様。アメリカの原作ファンには、かなり物議をかましている他、最も問題となるのは、先行する書籍に合わせて続編が製作された際の設定です。すでに、キャラクターやストーリーの改変を大胆に変更しているので、続編ではどう書籍と整合性を取っていくのか、脚本的な工夫が絶対に必要になるはずです。以下、大きな変更事項を2点書いておきますね。

6-1.後半部分のストーリーが大きく違っている

原作小説では、シンプルに1940年9月3日(映画は1943年)で、実験のためペレグリンを誘拐した悪役、ゴラン(バロンではない)を撃ち殺します。そして、負傷して人間に戻れないペレグリンを助けるため、別のイムブリンに引き合わせようと子どもたちは新たなタイムループポイントへと旅に出ます。様々な伏線は敢えて回収されず、次作続編につながる終わり方でした。

原作では、ラストでドイツ軍の潜水艦、U-ボートに襲撃されたり、「第二次世界大戦」のリアルな戦闘もストーリーに深く関わってきたり、ホローガストたちの実験失敗でシベリアの大地が吹っ飛んだりと、物語の全体的なスケール感は原作に軍配があがるかも。

6-2.エマとオリーヴの特殊能力が交換されて逆になっている

これは後半、沈没船を「エアー」で浮上させる役柄をヒロイン役のエマにやらせるため、チェンジが図られたと理解しています。結構、欧米の感想サイトなどでは、この設定変更がやり玉に上がっていました。

映画の続編製作の際も、大きな考慮事項になりそうですし。別に手から火が出せるという原作のエマ設定通りでも十分にインパクトがあるので問題なかったように思うのですが・・・。

7.まとめ

世界20カ国以上で初登場1位を独占したという本作。ティム・バートンの個性と原作の世界観がぴったりハマった、きちんとした映像作りは非常に良かったです。原作シリーズはどんどん新作が刊行されるようですので、映画もぜひ続編に期待したいところです。

それではまた。
かるび

 

他にもレビュー書いてます!
【映画レビュー】2017年2月現在上映中映画の感想記事一覧

8.映画をより楽しむためのおすすめ関連映画・書籍など

原作小説「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」

映画も良かったけれど、原作はスケール感の大きさ、登場人物の描写の細やかさが際立ちました。後半部分のストーリーも映画かなり違いますし、映画で作品世界が気に入った人は、こちらの小説版で2度楽しめることは保証します!僕は映画前に2度読み返しました。映画を見た後読むと、さらに世界観が一気に頭に入ってきます。

ティム・バートン作品オススメ1:「映画チャーリーとチョコレート工場」

今作でピンと来た人にまずオススメしたいのが、映画「チャーリーとチョコレート工場」。ファンタジーの国にチョコレート工場があったとしたら?と、アトラクション仕立てで子供達がチョコレートの国を探検するストーリー。10年以上前の作品ですが、ティム・バートンの映像世界が炸裂しています。

ティム・バートン作品オススメ2:「ダーク・シャドウ」

今作、ミス・ペレグリンを演じた女優エヴァ・グリーンが本作品では「美しすぎる」ヴィランとして大活躍します。ラストシーンは、こんな終わり方ってあり?!ティム・バートンらしいな!と思わず唸ってしまいました。

ティム・バートン作品オススメ3:「アリス・イン・ワンダーランド」

ふしぎの国のアリスの実写映像化作品。CG/VFXを駆使して描かれた様々な情景はティム・バートンらしいゴージャスな作りでした。これもおすすめ。

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