あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

MENU

人体展(2018)は最新の研究成果が凄い!圧倒的な情報量が光る充実展示でした【展覧会レビュー・感想・解説】

f:id:hisatsugu79:20180315124228j:plain

かるび(@karub_imalive)です。

2018年春、また凄い展覧会が国立科学博物館でスタートしました。タイトルは、特別展 「人体 ー神秘への挑戦ー」です。昨年夏の特別展「深海2017~最深研究でせまる”生命”と”地球”~」もそうでしたが、2017年秋から半年をかけて全8回で放送中の人気番組、NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」と連動した企画展となります。

僕も、去年9月末にスタートした第1回から欠かさず見てきたので、今回の展覧会は非常に楽しみにしていました。早速ですが、展覧会の内容について、写真多めでレポートしてみたいと思います。

※なお、本エントリで使用した写真・画像は、予め主催者の許可を得て撮影・使用させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

1.特別展「人体 ー神秘への挑戦ー」とは?NHK番組とはどう違ったのか?

f:id:hisatsugu79:20180315194853j:plain

最近、本当にあらゆるコンテンツでメディアミックス化が進んでいますよね。人気化する作品は、小説、マンガ、アニメ、実写映画、舞台、展覧会、スピンオフ作品など、あらゆるジャンルで展開されるようになりました。

ここ最近は特に良質なドキュメンタリー作品についても、映像と合わせて、展覧会や書籍化、マンガ化、子供向けの解説書など、本当に様々な派生コンテンツが楽しめるようになってきました。そんな中、今回の「人体展」は、昨年9月30日から放送が始まったNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」と緊密に連動した展覧会企画となります。

展覧会では、実際にNHKの番組内で使用された映像資料や説明模型をはじめ、多数のコンテンツが紹介されているなど、これまでNHKスペシャルを楽しんできた「人体」ファンには「おっ!」と思えるようなコンテンツも用意されています。

ただ、タイトルを見ても

(テレビ)「人体 神秘の巨大ネットワーク」
(展覧会)「人体 ー神秘への挑戦ー」

とサブタイトルが違っていますよね。

したがって、今回の展覧会は「NHKスペシャルを補完する総集編」というわけでは決してなく、ゆるやかにNHKの番組内容に連動しつつも、博物館ならではの強みを活かした、ほぼオリジナルの独自コンテンツになっているのです。

f:id:hisatsugu79:20180315192015j:plain
引用:書籍版 NHKスペシャル 人体~神秘の巨大ネットワーク~ - YouTube

NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」の画期的なところは、「脳」が人体における唯一の「司令塔」であり、とにかく脳が一番大事なんだ、という、人々がテンプレート的に持っていた人体へのイメージを、圧倒的なビジュアルイメージの力で一新してくれたことでした。

「脳」だけが決して特別な存在であるわけではなく、人体というのは、実は、心臓や肝臓、腎臓といった主要な臓器・器官が自律的に機能する中で、互いに緊密にメッセージ物質を伝達し合い、複雑な「ネットワーク」を形成することで、生命としてのバランスを保っているんだ、という考え方は、本当に衝撃的でした。

これに対して、今回の人体展では、博物館ならではの強み・特徴を活かした非常に正統派な展覧会となっています。具体的には、

◯標本、模型を豊富に使った比較展示
博物館でこれまで収集してきた動物・人体の標本や模型を時系列・種類別に比較展示することで、わかりやすく人体の構造・仕組みを解説する。
◯人体解明・解剖学の歴史を丁寧に解説
15世紀後半から始まる人体解明・解剖学の歴史を20名以上の著名な研究者の業績を振り返ることで、まとめていく。
◯人体×アートのコラボレーション
後半部分で、最新の顕微鏡映像にカラフルな着色を施した写真展や、「ネットワーク」としての人体を、メディアアート化することで、直感的に理解できる仕掛けが用意されている。

となっていました。決してTV番組に従属する「総集編的なアプローチ」とは全く違い、博物館ならではの独自企画となっていました。最新の研究成果を斬新なビジュアルで見せるNHKスペシャルに対して、模型や標本を使った充実した実物展示。両方見ることで、「人体」への総合的な理解がぐぐっと深まるような、相互補完的な関係になっているのです。

それでは、このあたりの特徴を軸に、見どころをもう少し紹介していきます。

2.じっくり味わおう!展覧会の7つの見どころとは?

見どころ1:聞くだけじゃない、楽しめる音声ガイド

f:id:hisatsugu79:20180315124243j:plain

今回、音声ガイドのナビゲーターに起用されたのは、タレントの小島瑠璃子さん。バラエティ番組での華やかなイメージとは違っていて、非常に落ち着いて聞きやすく仕上がっていました。

▼耳あて式。携帯電話みたいに使います。f:id:hisatsugu79:20180315124247j:plain

ガイドは、ヘッドホンではなく耳あて式となっています。携帯電話のように耳に直接
当てて使います。

▼クイズも出題されます!これは面白い!f:id:hisatsugu79:20180315124446j:plain

面白かったのは、音声ガイド内で、たびたび3択クイズが出題されること。ガイド周辺の展示を注意深く見ていればすぐに分かる問題なのですが、僕はほぼ全問「不正解」を食らいました^_^;(でも、正解はもちろん教えてくれます)

▼全問不正解だった・・・f:id:hisatsugu79:20180315124458j:plain

国立科学博物館の特別展での音声ガイドは、毎回こういうゲーム的な趣向を入れてくれる事が多いのですが、今回もしっかり楽しめるようになっています。展示の情報量も多いので、ポイントを絞って展示を見て回りたい人にも、おすすめです。

見どころ2:人体研究・解剖の歴史がたっぷり学べる展示内容

そして、これは「博物館ならではのアプローチだなぁ」と思ったのが、人類が15世紀から積み上げてきた人体探求への取り組みを、偉大な研究者達の業績をまとめた解説パネルと、関連展示品でうまくまとめていたことです。

▼要所要所でレオナルド・ダ・ヴィンチの解剖手稿が展示f:id:hisatsugu79:20180315150704j:plain

今回の人体展は、循環器系、神経系、消化器系、運動器系と、人体のそれぞれの
各パーツを種別ごとに順番に見ていくのですが、それぞれの展示コーナーへの
入り口のところに、一つずつダ・ヴィンチの有名な「解剖手稿」の原本(!)が置いてあるんですよね。絵画から都市計画、軍事、土木とあらゆる分野で優れた業績を残した
ダ・ヴィンチですが、人体の構造には特別思い入れがあったんだろうなぁと思わされる手稿でした。(よくよく見ると、有名な鏡文字で書いてあったりします!何気なく置いてありますが、レアな出展なので、じっくりチェックして見て下さいね!)

▼人体解剖史上の偉人たちの業績が紹介されているf:id:hisatsugu79:20180315133526j:plain

そして、それぞれの分野で凄い研究成果を挙げた著名な学者が、解説パネルでしっかりまとめられています。これ、ざっと見て軽く20名以上ありました。

▼研究で使われた分析機器なども合わせて展示されているf:id:hisatsugu79:20180315150641j:plain

さらに、その研究で使った歴史的な分析機器なども合わせて展示されています。今のように最先端の科学機器もなかった時代に、限られた機器を使って偉大な成果を残した学者達の苦労や情熱が伝わってくるような展示でした。

▼江戸時代に日本へ入ってきた「キンストレーキ」f:id:hisatsugu79:20180315134011j:plain

もちろん、今となってはもう生産されていないようなレアアイテムなどもあります。入り口すぐを入った(若干グロテスクな)キンストレーキと呼ばれる、19世紀前半にフランスで考案された人体模型。江戸時代末期に日本にも輸入され、今となっては日本で4体しか現存しない非常にレアなアイテムです。

精密にはできているけれど、男性のお腹が完全メタボ体型だったり、女性像が妙にポーズを取っていたりと、どこかしらB級感の漂う微笑ましい人体模型に、歴史的な味わいをしっかり感じられました。これは必見です!

見どころ3:精巧に作られた大型模型

もちろん、キンストレーキのようなレガシーな模型だけでなく、今回の展覧会用に作られた最新の解説用模型もたくさん置いてありました。ある程度見やすくデフォルメされていますが、どれも非常に大きく見やすいのが良い!

例えば、下記の「脳」の断面図模型などは、非常に大きく拡大されていて、迫力もありました。これならかなり混雑していてもちゃんとチェックできますからね。

▼人体の脳の巨大な断面図f:id:hisatsugu79:20180315151046j:plain

学校の教科書やいろいろな教養書で一度は見たことのあるようなパーツではありますが、百聞は一件に如かず。本で読むだけでなく、実際に展覧会で3次元化されたリアルなモデルをガッツリ見ると、理解が一気に進むことってよくありますよね。ぜひ迫力ある模型を楽しんでみて下さい。

f:id:hisatsugu79:20180315151125j:plainf:id:hisatsugu79:20180315151134j:plain

物凄く驚いたのが、下記の「縄文人」歯の内側から抽出したDNAを元に、完全再現した頭部の模型です。今は、DNA鑑定と頭部の骨格から、かなりのレベルまで顔つきまで再現できるのだとか。凄いですよね。

▼縄文人の顔立ちをDNAから完全再現!f:id:hisatsugu79:20180315140950j:plain

見どころ4:解説パネルもすごい情報量!

そして、やはり国立科学博物館といえば、超豊富な解説パネルの情報量。今回も、1時間や2時間では全部読みきれないほど解説パネルが充実しています。

▼充実した解説パネル
f:id:hisatsugu79:20180315150942j:plain

「数字で知ろう!人体」という子供向けのわかりやすいパネルもありました。春休みやゴールデンウィークに家族連れで来ても十分楽しめますよ。

▼子供向けにも配慮されている展示f:id:hisatsugu79:20180315150748j:plain

見どころ5:動物標本や人体標本の充実した比較展示 

そして、これぞ博物館の底力を感じたのが、動物標本や人体標本を使った実物展示です。(念の為ブログでは写真掲載を控えますが)様々な動物たちの標本を、人体と見比べながら違いがわかる「異種別間の比較展示」や、人体の成長の変遷がわかるような「時系列での比較展示」が特に充実していました。

▼人体の男女骨格の比較展示(明らかに違う!)f:id:hisatsugu79:20180315150955j:plain

こちらは、江戸時代の子供の人骨を使った、幼少時の骨格の成長過程がわかる比較展示です。人間はこうして少しずつ成長するんですね・・・。

▼江戸時代の子供の人骨比較展示f:id:hisatsugu79:20180315151850j:plain

▼各動物種での心臓の比較展示f:id:hisatsugu79:20180315151908j:plain

結構面白かったのが、ライオンのメスとヒョウのオスから生まれた「レオポン」の動物標本です。「DNAのメカニズムを変えずに、細胞の形質を変化させる」というエピジェネティクスの実例として展示されていたのですが、「レオポン」が2つの種のちょうどあいのこのような特徴をしていたのが印象的でした。

▼上部左:ヒョウ(父)/右:ライオン(母)
下部2頭:レオポン
f:id:hisatsugu79:20180315151953j:plain

また、人体の標本コーナーについては、衝立が設けられており、衝立の後ろ側に回り込まないと見えないような配慮もなされています。ホルマリン漬けになっており、かなり生々しさは抑えられていましたが、これは良い工夫でした。

▼人体標本コーナー入り口には注意書きが必ずあるf:id:hisatsugu79:20180315133231j:plain

見どころ6:NHK番組で使ったグッズも!  

本店は、基本的にはNHKスペシャルとはほぼ独立した展示が大半なのですが、展示後半のいくつかのコーナーで、NHKスペシャルとの連動が図られています。

そして、NHKスペシャルとの連動コーナーの手前から、写真撮影OKとなります。下記の看板で明示されていますので、是非スマホやカメラを是非用意して下さい!

▼展示後半から写真OKになります!f:id:hisatsugu79:20180315132809j:plain

一番の見所はやっぱり、番組でたびたび活躍するレゴで作った実物大タモリ。ちゃんと、内蔵部分も作り込まれていました。是非記念写真をガッツリ撮っちゃって下さい!

▼番組で毎回大活躍の「レゴ版実物大タモリ」f:id:hisatsugu79:20180315133157j:plain

その他、番組内で実際に使った人体の模型がいろいろ展示されています。よく見てみるとTVの小道具・小物類は、「リアル」さを相当犠牲にしても、TVモニターを通した際のわかりやすさ、見た目のインパクトを重視して製作されていることがよくわかります。

▼筋肉などの模型
f:id:hisatsugu79:20180315151204j:plain

▼子宮内を図示した模型(思い切ってデフォルメされている)
f:id:hisatsugu79:20180315133209j:plain

見どころ7:アート的なアプローチも良かった!

そして、今回意外に良かったのが、「アート」的なアプローチです。最新のテクノロジーを駆使して、ラットの体内の様々なパーツをミクロレベルで写した各種写真が展示されているのですが、元々の白黒写真を鮮やかに着色することで、ちょっとした写真展のような趣向に早変わりしていました。

細胞単位の超ミクロな写真に映し出された各器官の意外なかたちを、楽しく学べる良い工夫だったと思います。

▼記念写真も撮りやすくなっていますf:id:hisatsugu79:20180315131858j:plainf:id:hisatsugu79:20180315131732j:plain

さらに、人体の各パーツが騒がしく情報をやり取りするイメージを、体験型メディアアートに仕上げた インスタレーション「NETWORK SYMPHONY」も面白かったです。

f:id:hisatsugu79:20180315132610j:plain

暗幕で仕切られた暗い部屋に入ると・・・

床にそれぞれ「すい臓」「腸」「心臓」とプリントされた丸いスポットが見えます。この中に立つと、天井に取り付けられた臓器が光って、それぞれの別の臓器にカラフルな情報伝達物質が流れる仕掛けになっています。

f:id:hisatsugu79:20180315132625j:plainf:id:hisatsugu79:20180315132515j:plain

複数の参加者が参加することで、絶え間なく臓器間でカラフルな情報物質がやり取りされる様子が再現される仕組みになっています。下記写真の通り、まるでちょっとした宇宙空間にいるようでした。

▼子供も喜びそうな体験型インスタレーションf:id:hisatsugu79:20180315132535j:plain 

3.グッズ・お土産も多数ありました

f:id:hisatsugu79:20180315124217j:plain

最後の展示を抜けると、人体展のミュージアムショップが待っています。図録からTシャツ、お菓子、書籍、人形、他子供向けのグッズまで、ものすごい種類のグッズが並んでいました。そのうち、良さそうなものを紹介しますね。

まず、目を引いたのはトートバッグ。かなり斬新なデザインなので、強烈に思い出に残りそうな逸品です。

▼斬新なデザインのトートバッグ
f:id:hisatsugu79:20180315124208j:plain

そして、ゆるかわいい小動物が人気の、イラストレーター「カナヘイ」とのコラボグッズもかなりの種類が揃っていました。期間中、商品の入れ替えもあるみたいなので、コンプリートしたい人は是非何回も足を運んでみて下さい。

▼カナヘイとのコラボグッズf:id:hisatsugu79:20180315131043j:plain

中でも、カナヘイの手ぬぐいは結構良かったかも。種類も豊富だし、これはかなり人気が出そうです。

▼カナヘイの手ぬぐい!
f:id:hisatsugu79:20180315131008j:plain

書籍コーナーも充実!子供向けから大人向けまで展覧会に関連した書籍が数十種類完備されていました。オススメは、やっぱりNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」関連書籍・DVDです。会場限定の先行発売DVDもありますので、見逃さないようにしてくださいね。

▼充実した書籍コーナー
f:id:hisatsugu79:20180315150551j:plain

▼会場先行発売!
「人体神秘の巨大ネットワーク」プロローグ編DVDf:id:hisatsugu79:20180315124812j:plain

そして、最後に紹介したいのが、展覧会では「定番」の図録です。しかし、この「図録」が本当に素晴らしかった!毎回、国立科学博物館の展覧会図録は、本当に読みやすくてクオリティが高いのですが、今回もまた期待を裏切らない出来となっていました。

展示が気に入った人は絶対購入してみて下さい!展覧会の情報量が、まるごと1冊にまとめられているので、永久保存版として図鑑代わりに手元においておけます!

▼絶対買いたい!素晴らしいクオリティの図録f:id:hisatsugu79:20180315123945j:plain

ちょっと中身を紹介しておきますね。雰囲気としては、NEWTONやNational Geographicといった科学雑誌に似ているかも知れません。惜しげもなくビジュアルが使われた誌面が非常に贅沢でした。これで2,300円は絶対安いです。

4.混雑状況と所要時間目安

f:id:hisatsugu79:20180315124630j:plain

ここ最近、特にNHKの番組と連動する国立科学博物館の企画展は例外なく人気化して大混雑する傾向にあります。昨年も、「深海展2017」「大英自然史博物館展」などは、人気化して整理券配布による入場制限がかかることがありました。

特に、今回の展示では人体の体内を模した、「迷路状」に組まれた間仕切りを進んでいくので、どうしても人が滞留しやすい箇所もあって、展示前半部分は混雑しやすいと思われます。

そこで、狙い目は、早朝と夜間開館がお勧めです。国立科学博物館は、上野公園内のどの美術館・博物館より早く朝9時に開きますので、朝9時~10時台は、非常に快適に見れることが多いです。また、金・土の夜間開館時も狙い目でしょう。是非、会期前半にまずは1回目を見ておきたいですね。

所要時間は、しっかり見ておきたいなら、90分~120分は空けておいたほうがいいでしょう。解説パネル・映像資料・各種模型など、物凄い情報量なので、2回目、3回目とリピートしても楽しめそうです。

5.関連書籍・資料などの紹介

最終回まであと2回!NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」

f:id:hisatsugu79:20180315192015j:plain
引用:書籍版 NHKスペシャル 人体~神秘の巨大ネットワーク~ - YouTube

プロローグを含め、NHK総合テレビにて全8回で放送中のNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」も、展覧会開始とともに、いよいよ大詰め!残すところあと2回となっています!

2018年3月18日(日)夜9時
【第6集】”生命誕生”見えた!母と子ミクロの会話
2018年3月25日(日)夜9時
【第7集】”健康長寿”究極の挑戦

グッズコーナーでも紹介しましたが、現在、2017年9月30日放送分『【プロローグ】神秘の巨大ネットワーク』のDVDは、会場限定で発売中です。このあと、ネットやCDショップ等でも発売されるとは思いますが、いち早く入手したい方は「人体展」へどうぞ! 

一方、テレビ放送2回分を1冊に編集した書籍版「人体 神秘の巨大ネットワーク」は、プロローグ編と第1集放送分をまとめた第1巻が発売中。そして、第2集、第3集をまとめた第2巻は、3月28日に発売予定です。

テレビで見た豪華なビジュアルがそのまま書籍で再現されている他、テレビでは収録しきれなかった様々な解説も追加されています。子供から大人まで幅広く楽しめる素晴らしいクオリティでした!僕も、図鑑代わりに第1巻を小学校低学年の子供に買い与えましたが、子供が事あるたびに何度も読み返しているので、買ってよかったなぁと思います^_^;

そして、なんと子供向けにマンガ版の刊行もスタート!最近は教養系のドキュメンタリー番組でも、メディアミックスが進んでいるんですね。3月30日発売ですが、なんでもコンプリートしないと気がすまない自分としては、試しに買ってみようかなと思っています。お子さんの教育にもぴったりかもしれません。

6.まとめ

今回の「人体展」は、博物館ならではの模型や標本など、オーソドックスな正統派的アプローチを基本に、15世紀以降の人類が積み上げてきた人体解剖の歴史を振り返ることができる重厚な展示が印象的でした。

最新の研究成果で人体に関するコンセプトを問い直したNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」と合わせて見ることで、人体についての知識・教養が一段深いレベルで身につく画期的な展覧会になったと思います。

僕も、1回じゃ消化しきれないので、期間中あと1~2回は足を運ぼうかなぁと思っています。いつもながらハイレベルな展覧会でした。オススメ!

それではまた。
かるび

展覧会開催情報

◯美術館・所在地
国立科学博物館
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
◯最寄り駅
・JR上野駅(公園口)から徒歩5分
・東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅(7番出口)から徒歩10分
◯会期・開館時間
2018年3月13日(火)~6月17日(日)
9時00分~17時00分(入場は閉館30分前まで)
※毎週金・土曜日、4月29日、30日、5月3日は20時まで
※5月1日(火)、2日(水)、6日(日)は18時まで
※開館時間や休館日については変更可能性あり
◯休館日
毎週月曜日
(※3月26日、4月2日、4月30日、6月11日は開館)
◯入場料
一般・大学生1600円/小・中・高校生600円
◯公式HP
・東京科学博物館HP 
http://www.kahaku.go.jp/

・展覧会専用特設ページ
http://jintai2018.jp
◯Twitter
https://twitter.com/jintai2018