あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

MENU

「二拠点居住」という、都会も地方も楽しむ第三のライフスタイルについて

かるび(@karub_imalive)です。

二拠点居住という言葉、みなさん知っていますか?

文字通り、1箇所で固定して住むのではなく、もう1箇所生活の本拠地を設けて、2拠点あるいは複数拠点で生活を送るライフスタイルのことです。別名、デュアルライフ、二地域居住ともいいますね。かるびは、この「二拠点居住」をかれこれダラダラと5年位検討中なんです。

東京は、やはり消耗してしまう一面が確かにある

かるびはもともと田舎育ちなんです。子供の頃~小学校3年生まで、三重県津市で育ちました。三重県は、まぁ田舎です。毎日野山や川、池など自然の中で遊んでいました。その後、小学校高学年から父親の仕事上転勤で埼玉へ移動し、社会人になってからは東京の都心に移住しました。今は、都心住みの生活が10年以上になり、すっかり都会生活の便利さに飼いならされるとともに、多少消耗もしております(笑)

便利ではありますが、一方でせわしなく、静寂な空間が全くないのが都会です。早朝起きて、マンションの玄関に出ると、「ごぉぉぉーっ」という低周波音がどことなく鳴っています。また、夜は星が見えません。明るすぎるのですね。

こうして長年都心に住んでいると、徐々に、便利さの代わりに失くしてしまったものが懐かしくなりました。昔住んでいた田舎生活を思い出して、田舎っていいなぁ、、、と思うことが増えました。そんな中、2012年頃からノマドブームが始まります。

二拠点居住はノマドライフと少し似ている

一時期、「ノマドライフ」という文脈の中で、これからは時間と空間にしばられない「ノマド」だ!と謳われた同時期に、この「二拠点居住」「デュアルライフ」と言う考え方も同時に少しクローズアップされました。複数拠点を持ち、好きなときに居たい場所に移動する自由はノマドもデュアルライフも同じです。

浸透度は今ひとつ。国交省もっとがんばってください

その後、クラウドコンピューティングをベースとして、場所に縛られずに働くワークスタイルが流行りました。都心クリエイター系人材の日常に浸透していきます。「ノマド」というBuzzワードもすたれました。それと同時に、「二拠点居住」もなんとなく下火になった感があります。

実はこの「二拠点居住」は、2005年あたりから、ずっと国土交通省が調査報告書を毎年作成し、政府内ではそれなりに地方再生の有力なキーワードとして捉えられています。ただし、実際には誰にもその取り組みが認知されておらず、地方での住宅購入費用等への補助金なども現状は出ていません。

代わって、今は地方移住がトレンド?

今は、高知に移住したカリスマブロガー「イケダハヤトさん」のように、どちらかというと「地方移住」「Iターン」がトレンドなのかな?と思います。

毎週欠かさず見ていますが、TV朝日系列の番組「人生の楽園」という番組があります。かなり長寿番組で、毎週、壮年期以降の老後を田舎で充実して過ごす夫婦が特集され、すごく好評のようです。こんな本も出てて、思わずポチってしまいました。

確かに、老後を静かに過ごすだけなのであれば完全地方移住は、「終の棲家」を探す、って言う意味で非常に有意義かもしれません。

でも、地方移住だけじゃ物足りないしリスクも気になる

ただ、「地方移住」もいいな、、、とは思うのですが、一度東京都心に住んでわかった便利さは捨てがたいです。Amazonで1クリックすればものは届くし、家に食材も出前もネットからオーダーすれば何でも届いてしまいます。また、夫婦共々サラリーマンの身分であり、お互いの仕事の性質上、完全移住は無理があります。

そして、地方生活には、田舎ならではの問題点も結構あるようですね。コミュニティに馴染めず消耗してしまうリスクがどうしても少し気になります。

都心は嫌、地方だけも嫌、じゃあどうするんだよ?!

ということで、ここ最近出した結論が、この「2拠点居住」というアイデアです。そして、2014年に出版された1冊のプチ・ベストセラーが読んですごく良かった。

3行でまとめると、この本の著者は、平日は東京暮らしで、土日だけ千葉県房総半島で田舎暮らしをするワークスタイル。子供の情操教育と心の安定を田舎暮らしで、仕事や新しい都会の刺激を東京で、というイイトコどりでワークライフバランスを達成しているようです。

二拠点居住の真骨頂は田舎・都会双方のいいとこどり

ところで、下記にまとめましたが、東京と田舎のそれぞれ良い点・悪い点って、おおむねテレコというか互い違いになっているんですよね。一方の良い所が、他方の悪いところになっています。

f:id:hisatsugu79:20151208002145p:plain

 

ということで、東京と地方の2拠点居住をすることで、下記のように、互いのいいところをうまく拾ってハッピーな生活を送れないかな、と画策中です。

f:id:hisatsugu79:20151208005332p:plain

二拠点移住の難しいところ(維持費と移動費用)

で、じゃあなんでいますぐやらないんだ?と言われたら、一番のネックは何かというと経済力なんです。かるび家は現在、夫婦共稼ぎの2馬力ですので、都心に住む(うさぎ小屋)くらいなら、なんとか生活が回るくらいの余裕はあります。とは言え、これに加えてもう1件家を買って維持できるのか?いや、物件は格安なので仮に買えたとします。でも、以下の2つの費用がかなり家計を圧迫しそうです。

A) 移動交通費がかなりかかる

まずは、移動交通費。「週末は田舎暮らし」でも書かれていましたが、少なくとも東京から房総半島までは首都高~アクアライン~圏央道/館山道を通って車で往復するわけです。

ざっと計算しても1回田舎側へ移動して帰ってきたら、高速代、ガソリン代で少なくとも1万円はかかる。それを年間50セットやるとなると・・・

仮に房総半島ではなく、八ヶ岳山麓や水上高原、那須高原、伊豆/熱海あたりに田舎側の拠点があった場合は、もっと移動交通費がかかりますよね。かなり覚悟を決めなければならなそうです。

B)双方拠点の維持管理費用

また、生活拠点が複数、ということは、生活コストや管理コストも当然増えますね。食料品、日用生活雑貨、家賃等々、2倍までは行かないでしょうが、それなりにかかりそうです。はてなブログ内を検索したら、こんな先人の記事もありました。

結論

二拠点居住は、田舎と都会のいいとこ取りができるけどコストはその分かかる。でも、メリットを享受するためのコストだと思えば案外釣り合っているのかもしれません。国土交通省の試算によると、2030年には、1080万人が二拠点居住を始めるそうです。(ほんとかな・・・)その割には、全然認知されていないこの「二拠点居住」という考え方。

もう少し認知が進んできたら、その際は「地方移住」と並んで、有力な中年期以降の生きる目標になるかもしれません。どれだけ需要あるかは不明ですが、自分のためにも、または情報が欲しい人のためにも、以後定期的にこのブログで検討状況を発信しようかなと思っています。

それではまた。

かるび