【2017年2月21日更新】
かるび(@karub_imalive)です。
2月10日に上映開始となったロバート・ゼメキス監督最新作「マリアンヌ」を見てきました。モロッコ(フランス領)、イギリス、フランスと、ヨーロッパ各地を舞台とした第二次大戦下の悲劇的なラブストーリーは見応え十分でした。
早速ですが、映画を見てきた感想やレビュー、あらすじ等の詳しい解説を書いてみたいと思います。
※後半部分は、かなりのネタバレ部分を含みますので、何卒ご了承下さい。
- 1.映画の基本情報
- 2.主要登場人物とキャスト
- 3.ラスト・結末までの詳しいあらすじ(※ネタバレ注意)
- 4.感想や評価(※ネタバレ有注意)
- 5.伏線や設定などの解説(※ネタバレ有注意)
- 6.まとめ
- 7.映画をより楽しむためのおすすめ関連映画など
1.映画の基本情報
<「マリアンヌ」日本版予告編>
【監督】ロバート・ゼメキス(「バック・トゥー・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」他多数)
【脚本】スティーヴン・ナイト
【配給】東和ピクチャーズ
【時間】124分
アメコミ原作モノやリブート作品、シリーズ物があふれかえるハリウッド作品において、敢然とオリジナル脚本で、ハリウッド黄金期のような壮大なラブストーリーを作り上げたロバート・ゼメキス監督。
1940年代の戦時下の環境を表現するため、ゼメキス監督が得意とする数々の視覚効果もふんだんに織り込まれ、世界的な俳優二人を主演に据えたオリジナル大作作品に仕上がりました。なお、第89回アカデミー賞では、衣装デザイン賞にノミネートされています。
2.主要登場人物とキャスト
登場人物自体は沢山出てくるのですが、結局はブラッド・ピット扮するマックスと、マリオン・コティヤール扮するマリアンヌにしか目が行きません(笑)あれこれと脇役に目移りしがちな洋画では珍しいかも。
マックス(ブラッド・ピット)
イギリスの特殊作戦執行部(SOE)付きのカナダ人パイロットにして、秘密諜報員。ブラピももう50代ですが、全く年齢を感じさせない熱演。撮影現場では、脇役のキャストたちに演技面でのインスピレーションを与えていたようです。
マリアンヌ(マリオン・コティヤール)
フランスのレジスタンス、ドイツ軍の二重スパイを務めたマリアンヌ役には、今やフランスを代表する大女優となったマリオン・コティヤール。ちょうど同時放映中「たかが世界の終わり」ではフランス語、こちらではフランス語と英語での演技。すごすぎます。
フランク(ジャレッド・ハリス)
諜報機関におけるマックスの上司役。良き理解者として、マックスに様々な局面で有益なアドバイスを送る。
ブリジット(リジー・キャプラン)
マックスの妹。同じく諜報機関に所属し、同性愛者。1940年代にオープンなレズビアンが存在するのは難しかったのでは?
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3.ラスト・結末までの詳しいあらすじ(※ネタバレ注意)
3-1.マックスとマリアンヌの出会い~ナチスの大使暗殺作戦
1942年、フランス領モロッコ。マックス・バタンは、パラシュートで砂漠へと降り立った。諜報員がドライバーに扮するタクシーでカサブランカの街に向かい、マックスは「クラブ内で紫の”ハチドリ”のドレスを着た女と合流しろ。」と指示を受けた。
マックスは、そこでマリアンヌ・ボーセジュールという女性諜報員と合流した。合流して早々、夫婦という設定で回りと溶け込むマリアンヌとマックス。友人たちに見送られ、アジトとなる家へ向かう車の中で、マリアンヌはマックスに挨拶をしたが、マックスのフランス語のケベック訛がひどい、と指摘した。
マックスとマリアンヌは、モロッコの在フランス大使館におけるナチスの大使暗殺計画に関わっていた。彼らは偽装をなじませ、作戦を完璧に遂行するため、実際に新婚の夫婦のように共に暮らし、友人たちにもマックスを「夫」だと紹介した。作戦途中で、マックスの素性に気づいたナチスの諜報員もいたが、気づいたマックスが始末した。
やがて二人は作戦に使用する銃での演習を行い、また、前日には大使館でのホバー大使主催のパーティに入るため、ホバー大使と顔合わせも行い、念入りに信用の構築に務めるなど、作戦当日の準備を進めていった。
作戦終了後ロンドンで結ばれるマックスとマリアンヌ
彼らは夫婦を演じるうち、お互いに急速に惹かれていった。そして、パーティでの暗殺作戦の前日、砂漠の嵐の中、彼らは本当に結ばれるのだった。
そして、とうとう複数のナチス達が集まったパーティ当日。手はず通り、建物外で連携する諜報員が起こした爆発をきっかけに、彼らは作戦を決行した。マックスとマリアンヌはナチスの高官たちの暗殺に成功した。
決死の覚悟で臨んだ作戦だったが、作戦は大成功。二人とも無傷で生き残ったため、マックスは、マリアンヌに「ロンドンで結婚して一緒に暮らそう」と提案し、二人はロンドンで小さな結婚式を挙げた。結婚式の日、すでにマリアンヌのお腹の中には二人の子供を妊娠していた。第二次大戦が始まり、ロンドンにもナチスの空爆が始まった。マリアンヌは、空襲が激しくなる中、マックスとの子供を出産した。子供の名はアナと名付けた。
妻、マリアンヌへかけられた二重スパイ疑惑
1年後、マックスとマリアンヌはロンドン郊外のハムステッドに新居を構え、幸せな家庭生活を送っていた。その矢先、マックスは、上官のフランク・ヘスロップとSOEの高官に呼び出された。
彼らは、マックスに、彼の妻マリアンヌがドイツ軍のスパイであるという疑いをかけていた。レジスタンスに在籍したマリアンヌ・ボーセジュールという人物は実際には1941年に亡くなっており、妻が名前を利用してスパイ活動をしているというのだ。
さらに、彼らがカサブランカで殺害したホバーは、ドイツ帝国の反体制分子であり、暗殺はヒトラーの意思に沿ったものだったというのだ。彼らは、マリアンヌに対して嘘情報を流し、それがドイツ軍に伝わるかどうか確認するテストを行うと告げられた。
72時間の猶予を与え、もしマリアンヌがスパイと分かったら、マックスにマリアンヌを始末するように指示をした。でなければ、逆に大逆罪でマックスを始末する、との非常な通告も受けるマックス。
マックスの苦悩と独自調査
マックスは、突然の通告に怒りととまどいを覚えながらも、妻の無実を信じて独自で調査を開始することにした。
手始めに、1941年にフランス北部、ディエップでマリアンヌとレジスタンスで活動したことがあり、マックスの同僚だった、ガイ・サングスタを訪れた。妻の写真を諜報活動でドイツ軍から負った負傷で、顔は銃創の跡が痛々しく残り、両目の視力を失っていた。ガイは、同じく1941年にディエップのレジスタンスで一緒に活動したドラマールに会えと指示をした。
そこで、彼は空港へ向かい、彼の部下にディエップへ飛び、マリアンヌを知る、と言われたドラマールに妻の写真を見せて、見覚えがあるかどうか確認し、結果を持ち帰るように伝えた。
その夜、マックスとマリアンヌの家で、ホームパーティが開催された。沢山のゲストが来訪した中、上官のフランクたちもマックスの様子を探りに来た。Vセクションは、D-DAYに向けてマックスが使えるかどうか、今回の疑惑を彼への「テスト」として位置付けているという。また、ディエップに向かった彼の部下は、ドイツ軍に殺されてしまったとのことだった。
また、マックスは、パーティ中に妻と話し込む怪しい宝石商を見つけ、問いただそうとしたが、妻に間に入られてしまい、うやむやになってしまう。
パーティの終盤、突如ロンドン郊外にもドイツ軍の空襲があった。イギリス軍が応戦し、撃ち落とした飛行機が、マックスの家に向かって墜落してきたが、直撃することはなく、何とか間一髪彼らは難を逃れた。
翌日、マックスとマリアンヌは、1日休暇を取って子供と3人で水入らずの日を過ごした。これが、二人にとって、最後の幸せな一日となった。
その晩、マックスは単身ディエップへ飛び、現地のレジスタンスと合流した。彼らの手引で、ドイツ軍の監視をかいくぐって、デラマールが捕まっている監獄へたどり着き、デラマールとなんとか会うことができた。
デラマールは酷く泥酔していたが、彼はマリアンヌの写真には見覚えが無いという。そして、彼の知るマリアンヌは、ピアノを弾く姿が印象的だったと語った。「ラ・マルセイエーズ」をドイツ軍占領下、恐れずによく弾いてくれたと記憶があるという。
二人の変わらぬ愛情は、悲劇的な結末へ
翌朝、自宅へ戻ったマックスは、行きつけのパブにマリアンヌを連れていき、「ラ・マルセイエーズ」を弾くように伝えたが、マリアンヌは弾くことができなかった。マリアンヌは、マックスがマリアンヌの素性を知ってしまったということを悟った。
彼女はピアノを閉じ、ドイツ軍のスパイであることを白状したが、それはドイツ軍から娘の命を脅されてやっていたことで、夫を愛する気持ちは本物だったとマックスに告げた。苦悩したが、マックスは妻と逃げることを決意した。
マックスは逃げる前に、ナチスの諜報員だった彼らの乳母と宝石商を殺し、その足で空港へと向かった。そして、飛行機で飛び立とうとしたその時、フランク達がマックス達の元へ到着した。
フランクとマックスは対決し、マックスを裏切りの罪で連行しようとした。マリアンヌは車を降り、最後にマックスに愛している、子供をよろしく頼む、と言い残して、自殺した。フランクは、マックスがマリアンヌを始末した、と他の兵士たちに伝えた。
マリアンヌは、死ぬ前日の夜に、アナが大きくなった時に読めるよう、遺書を遺していた。手紙には、彼女がマックスとアナ、そしてロンドンで共に過ごした日々をどれだけ愛していたか書き綴られていた。そして、マックスとアンは、今も元気にマックスの長年切望してきたの移住先、メディシン・ハットで暮らしている。
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4.感想や評価(※ネタバレ有注意)
ロバート・ゼメキス監督らしい、手の込んだ、スケール感の大きなストーリーだった
本作は、第二次世界大戦下で、カサブランカ、ロンドン、ディエップ(フランス北部)など、ヨーロッパ各地を股にかけた、広大な舞台で繰り広げられるサスペンス・ラブストーリーでした。パンフレットには、
ゼメキスの長く多岐にわたるキャリアは、視覚的革新性と文化的影響力によって特徴づけられる。
と短く要約されていますが、本作は、まさにこの説明の通り。
史実に極めて肉薄し、深い考証を経て作られた第二次世界大戦中の様々な場面設定は、映画製作者や歴史愛好者にはたまらないと思います。そして、砂漠の砂嵐や空襲シーンなどでふんだんに使われたCG、VFXは、映画全体のスケール感を支えるための極めて大きな役割を果たしていました。(ここまでVFX使わなくてもっていう過剰なほどのVFXへの傾倒は、「永遠のゼロ」「海賊とよばれた男」の山崎貴監督みたいですw)
史実を掘り下げた「フォレスト・ガンプ」や、80年代にその斬新な映像で世界中に影響を与えた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのエッセンスが、全て結実した大作だったと思います。
戦争とスパイ任務に試される二人の愛
この映画の最大の見所は、戦争ではぐくまれ、ふたたび戦争によって根底から試された二人の関係や、心情の移り変わりです。アクションよりも、会話のやり取りが進む中で、二人の気持ちが揺らぎ、苦悩する姿が効果的に描かれていました。
第二次大戦中という特殊な非日常環境の下、しかも互いに身分を公然と明かせないスパイ任務という極めて緊張を強いられる毎日で、二人の愛は一気に高まっていきました。往々にして人間は緊迫した、非日常的な環境下の方が絆が深まるものですが、人を殺戮する戦争が、二人の恋愛関係を成就させたのは、皮肉なものだと感じました。
そして、後半は戦争のために国に忠誠を尽くさなければならない一方で、二人の結婚生活どころか、生命が失われる危機に陥ります。同じ戦争を描いた映画「この世界の片隅に」でも、戦争によって否応なく主人公、すずの生活が壊されていきましたが、本作でもやはり戦争が二人を大きく引き裂く元凶になってしまいました。
アカデミー賞ノミネート!主人公たちのゴージャスな服装は要注目
今作は、第89回アカデミー賞で「衣装デザイン賞」にノミネートされているように、特にマリアンヌとマックスが様々な場面で着ている衣装が、非常に洗練されていました。
特に、マリアンヌのカサブランカで着ている豪華な服装は、1940年代の映画女優のような華やかさ。対するマックスの服装も、ものすごく高そうな高級スーツ路線です。
ネットでもいくつも指摘されていましたが、往年の1942年のハリウッド名作「カサブランカ」へのオマージュだと言われていますね。
(Wikipediaより)
華やかな場面では、派手でゴージャスなものを、二人に危機が迫る後半ではダークで落ち着きのある服装で、各場面をよく盛り上げていました。今作では、彼ら主人公のめまぐるしく変わるゴージャスな衣装にも是非注目してみてください!
ヨーロッパでの空襲シーンを初めて見た
これまで、戦争映画やドラマで僕が見てきた「空襲シーン」は、全部東京や横浜、広島といった、日本の大都市のどこかに焼夷弾が落ちてくる場面ばかりでした。ヨーロッパで日常生活シーンで空襲を描いた映画は、今作が初めて。
映画では、カサブランカのシーンが終わり、ロンドンの場面に切り替わった途端、ナチスによる空襲で散乱した商店のショーウィンドーのかけらを女性が踏みしめる「ザクッ、ザクッ」という音で、まずハッとさせられました。
そして、2度の空襲シーン。空襲で病院を焼け出される中、出産するマリアンヌ、そしてパーティ中に自宅に突っ込んでくる戦闘機など、映画内では、ストーリーの要所で「空襲」が効果的に使われ、かなり生々しく描かれています。
いくつかの写真展で、ドイツ軍に占領されるパリ市内とか、ガレキだらけになったロンドン市内の様子は見たことがあったのですが、実際に映像で再現されてみると、「えっ、ロンドンでも空襲があったんだ・・・」と改めて第二次大戦の凄まじさを少し体感できました。
空襲中でのマリアンヌの出産シーン
ただ、空襲があろうと戦時中であろうと、それに負けずに力強く生活する人々の姿が意識的に映画中で描かれていたのは良かったかなと思います。
5.伏線や設定などの解説(※ネタバレ有注意)
原題「ALLIED」の意味とは?
映画「マリアンヌ」の原題は、邦題と全く違い、「ALLIED」です。
英語「ALLIED」を、辞書で調べると、主に2つの意味があります。
▶第二次世界大戦における「連合国」
▶似た者同士。同類
この映画は、第二次世界大戦中において主にイギリス・フランスなど「連合国側」の視点で描かれた作品でした。そして、主人公二人は、共に「秘密諜報員」であったことから、似た者同士、同類でもあります。うまくつけられたタイトルです。
ちなみに、邦題につけられた「マリアンヌ」という女性の名前は、フランス共和国を象徴する女性のイメージだったりフランスでは「女神」につけられる名称です。レジスタンスにいた最もフランス的な存在を体現したマリアンヌという名前の戦士が、実は二重スパイだった、という意味で、この邦題も味わい深い響きがありました。
映画「マリアンヌ」の脚本は実話に基づいたストーリーなのか?
脚本を手掛けたスティーヴン・ナイトによると、彼が21歳の時、付き合っていた彼女から、口頭で聞いた伝聞での話だそうです。「カナダ人のスパイと元教師のフランス人レジスタンスが任務で知り合い、結婚後に妻の二重スパイ疑惑が発覚した」というエピソードに感銘を受けたスティーヴン・ナイトは、この内容を覚えていていつの日か映画の脚本にしたい、という思いを強く持っていました。
ちなみに、歴史上の史実資料には本作の出来事を裏付けるような明確なエビデンスは見つかっていません。実話なのか作り話なのか?と言われたら、微妙なラインですね。
第二次世界大戦中、敵国同士のカップルが結婚するケースはかなりあった
とは言え、第二次世界大戦中、敵国同士の男女が知り合い、戦争中に密かに恋愛関係となってから、大戦後に結婚したケースはかなりあったそうです。最も典型的な例として、占領下のフランスで、ドイツ軍の男性兵士とフランスの女性のカップルの間に、200,000人の子供が誕生した事実があるそうです。
How accurate is Allied? True story behind WWII movie | The Week UK
Vセクションとは?
この映画で、たびたび諜報機関関係の人々が口にする「V Section」。映画中では、どの組織でどういった位置付けのグループなのか、明確な説明がありませんでした。(が、何となくトップシークレットな存在であることは匂わされていました)
この「V Section」は、実際には実在しない機関と思われます。ただ、モデルとなっているのは、恐らく戦時下のイギリス諜報機関 British Secret Intelligence Service (SIS)において、スパイ活動に対抗する「防諜」活動を行う「Section V」と呼ばれるチームと思われます。第2次大戦では、この「Section V」は枢軸国側(主にドイツ)のスパイ活動を撹乱し、混乱させる役割があったようです。
D-DAYとは何なのか?
ストーリー終盤で、マックスはフランクに「Vセクションは、今回のマリアンヌの二重スパイ疑惑でのマックスの取る行動が、来るべきD-DAYでの任務に向けた一種のテストだ」と漏らしていましたが、このD-DAYとは何なのでしょうか?
D-DAYとは、アメリカ軍における重要な作戦を遂行する日のことを指しますが、史実上で照らし合わすと、1944年6月6日に決行された、連合国軍によるノルマンディー上陸作戦のことを指すと思われます。
当時、ヨーロッパ全域がほぼドイツ、イタリアを中心とする枢軸国の占領下にあった連合国側は、たびたびフランス北岸からの上陸作戦を試みていましたが、諜報戦のまずさもあって、1940年のダンケルクの戦い、1942年のディエップの戦いなど、敗北が続いていました。
実際にマックスがその後D-DAYに参加したかどうかはもちろん映画では筋とは関係ないので省略されていますが、ディエップの戦いに続いて、マックスの所属するカナダ軍も多数参加しています。
マックスの憧れの地、メディシン・ハットは、実在するカナダの街だった
(Wikipediaより)
映画冒頭で、マリアンヌに出会ったマックスが「引退後はメディシン・ハットで農場を開きたい」と言っていました。これは、マックスの故郷、ケベックからは離れていますが、実際にカナダ西部のアルバータ州に実在する街の名前です。アルバータ州は、輸出用の豚肉生産で世界的に有名ですよね。
最後に父娘で農場で二人仲良く歩く後ろ姿がちらっと出てきましたが、彼らはマリアンヌを失ったあと、カナダに戻ってのんびりと農場経営をして生活していたのでしょうね。
6.まとめ
ロバート・ゼメキス監督の最新作「マリアンヌ」は、スケール感の大きい壮大で美しいサスペンス・ラブストーリーに仕上がっていました。どうやったら主人公たちの心の移り変わりをより効果的に表現できるか、こだわり抜いて製作された素晴らしい作品でした。2回、3回と楽しめる良い作品だと思います。オススメ。
それではまた。
かるび
7.映画をより楽しむためのおすすめ関連映画など
ここでは、映画「マリアンヌ」をきっかけに、次はロバート・ゼメキス監督のどの作品を見ていけばいいか、あるいはブラッド・ピットの次に見るべきおすすめ作品を紹介しています。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作
ロバート・ゼメキス監督の最大の代表作。ゼメキス監督のストーリーテリングや映像技術に対するこだわりが爆発した名作。映画だけでなく、マンガやアニメなど、様々なジャンルの後続作品に多大な影響も与えました。今見返しても、非常に新鮮な気持ちで見れます。これを機に、安価な記念BOX版を僕も購入しました!
ちなみに、2017年2月21日現在、Amazon Prime対象作品となっていますね。Prime会員になれば3部作全部無料で見れます!
映画「フォレスト・ガンプ」
今作「マリアンヌ」同様、ゼメキス監督がアメリカ現代史の史実に基づいて、素朴なキャラクター、フォレスト・ガンプの一生を描いた映画。アカデミー賞6部門を独占した、意外性と感動に満ちた大傑作にして、ロバート・ゼメキス監督の代表作です。
映画「フューリー」
第二次世界大戦ものは、「マリアンヌ」で6作品目の出演となる、円熟したブラッド・ピットの渾身の演技が素晴らしい作品。「フューリー」では、ドイツ軍300人を相手にたった5人で捨て身の戦争に挑んだ男たちのリーダー役として熱演しています。中年期以降のブラピの作品の中では、これが一番オススメ!
ロバート・ゼメキス監督作品は、まとめてU-NEXTで!
上記でオススメした関連作品以外にも、ロバート・ゼメキス監督作品を一気に楽しむには、ビデオ・オンデマンドが一番時間をお金を節約できるベストなサービスだと思います。
現在、僕はU-NEXT、Hulu、AmazonPrimeとオンデマンドサービスに3社加入しているのですが、ロバート・ゼメキス監督作品はU-NEXTが一番品ぞろえが良く、オトクでした。
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2017年2月10日現在、ロバート・ゼメキス監督作品は、全部で11作品がラインナップされており、5作品が見放題。残りの6作品はポイントを使って無料で見れます。
映像表現・ストーリーテリング両面で素晴らしい作品を生み続けているロバート・ゼメキス監督作品に惹かれて、他の作品も見たくなったら、お金を節約できるU-NEXTがおすすめです!