あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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【みどころ徹底解説!】快慶・定慶展は仏像ファン必見!大報恩寺の寺宝を堪能できました!【展覧会感想・レビュー】

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かるび(@karub_imalive)です。

2018年の秋は、特に首都圏を中心に仏像系の展覧会が非常に充実しています。中でも、快慶・定慶・行快ら鎌倉時代のスター仏師集団「慶派仏師」の仏像が勢揃いした展覧会が、東京国立博物館で開催中の特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」です。

2017年秋、同博物館で開催された「運慶」展は、会期中約60万人の観客を動員したブロックバスター的な美術展となりました。運慶を中心に、父・康慶や子・湛慶、弟子である康弁らが制作した、鎌倉時代の国宝がずらりと並んだ凄い展覧会でした。

本展は、そんな「運慶」展だけでは飽き足らず、もっと慶派仏師たちの活躍を観たい!という人にはうってつけ。前回の「運慶」展では紹介されなかった快慶やその弟子行快、そして運慶の個性的な弟子だった定慶の3人を中心に、たっぷりと慶派仏師の仏像の魅力を堪能できる展覧会です。

すでに2回足を運びましたが、見れば観るほど本当に良い作品ばかり。本エントリでは、出展されている仏像の魅力を中心に、展覧会の見どころや感想をお伝えしていこうと思います。

※なお、本エントリで使用した写真・画像は、予め主催者の許可を得て撮影・使用させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

1.快慶・定慶展とは

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現在開催中の特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」は、 洛中最古の木造のお堂を擁する大報恩寺(通称:千本釈迦堂)の霊宝殿に納められたアイテムのうち、重要文化財に指定されている主力作品を筆頭に、ほぼすべての重要な寺宝を展覧会場で展観してくれています。

また、今はもう失われてしまった北野経王堂ゆかりの名宝も、合わせて出展されています。北野経王堂は、足利義満によって建てられた仏堂で、寛文十年(1671年)に維持費用の問題から解体され、残された輪蔵や経典、仏像が大報恩寺に収蔵されています。

2.大報恩寺(千本釈迦堂)について

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大報恩寺本堂の外観(2018年夏・筆者撮影)

せっかくなので、本展の開催が決定してから、一足早く2018年夏に大報恩寺を訪問してみました。タクシーで「大報恩寺まで」と言うと、地元の運転手さんに通じません。ひょっとしたら、と思って「千本釈迦堂まで」と言い直したらわかってくれました。

タクシー運転手さんいわく、「地元の人には”千本釈迦堂”という通称で昔から親しまれているよ」とのこと。確かに、お寺の入口には「千本釈迦堂」と書いてあります。

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大報恩寺(千本釈迦堂)正門(2018年夏・筆者撮影)

その大報恩寺(千本釈迦堂)のある場所ですが、有名なお寺・北野天満宮の近くの住宅街の中に、ひっそりと佇んでいます。 平安京があった時代、内裏のすぐ裏手にあったようですね。

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拝観料を支払い、本堂へ入ると、本堂の柱には、応仁の乱の激しい戦闘の爪痕が。柱には刀や槍の痕跡が残っていました。当時、西軍は本拠地として大報恩寺の近辺に陣を構えていたそうです。

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本堂内の柱に刻まれた刀槍跡(2018年夏・筆者撮影)

そして、お参りを済ませると、本堂奥の、知る人ぞ知る慶派仏師のお宝が眠る「霊宝殿」へ。本展に出展されているほとんどのお宝は、普段はこの巨大な倉庫に収められているのです。 

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霊宝殿の入り口(2018年夏・筆者撮影)

ちょうど、Youtubeでは大報恩寺の境内の様子がよくわかる動画が熱心な有志の人によってアップされていました。観光客が殺到する有名な市内観光スポットとは違い、いつ行っても快適にお参りができるようです。 

  

3.展示作品の主なみどころと感想

さて、そんな大報恩寺ですが、今回の展覧会に合わせて、普段は霊宝殿に収められている寺宝から、主力となるアイテムのほぼすべてを出展してくれています。その中でも、特に絶対見逃したくない見どころをいくつか絞って、感想を書いてみたいと思います。

見どころ1:室町時代の傑作「傅大士坐像および二童子立像」

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1418年、仏師・院隆(いんりゅう)によって制作された三体セットの仏像。中央の傅大士が、左童子(普成)と右童子(普建)を従えます。傅大士は中国南朝で実在した僧侶で、人々が回すとご利益を得られるという、輪蔵と呼ばれる、大蔵経を収めるための回転式書架を発明したと言われる中国の偉人です。

それ以来、輪蔵の正面にこの三体の像がセットで設置されるのが慣習となりましたが、本像はその最も古い作例なのです。

慶派仏師たちが手がけた写実的で剛健な作風とは違い、優雅で細やかな「院派仏師」の丁寧な仕事ぶりが堪能できました。左右に配置された、口を空けて笑う童子たちの人懐っこい福面も味わい深いです。

見どころ2:小さいけどこれは必見!「誕生釈迦仏立像」

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誕生釈迦仏立像 京都・大報恩寺蔵

釈迦は実在した人物です。そんな釈迦の有名なエピソードの一つとして、生まれてすぐに7歩歩き、右手で天を指差し、同時に左手で地を指して、「天上天下唯我独尊」と宣言したという伝説があります。

その姿を表現したのが「誕生仏」と呼ばれ、釈迦の誕生を祝う「灌仏会」で祀られるために、奈良時代から多数の作例があります。

本作は、作者未詳ではあるものの、快慶の弟子、行快が制作した可能性が指摘されています。切れ長な眼に、天地を指す手付きが非常に力強く表現されています。写真では分かりづらいですが、天地を指す人差し指は明らかに太く長く強調されており、指先の先端までぴーんと力がみなぎっているような造形が印象的でした。

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誕生釈迦仏立像 京都・大報恩寺蔵

こちらは角度違いです。シンプルですが、見れば見るほどよく作り込まれた秀作です。 

見どころ3:珍品?!「天王および羅刹立像」

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天王および羅刹立像 京都・大報恩寺蔵

下記で紹介する快慶《十大弟子立像》が設置された部屋の目立たない片隅に展示されているため、さらっと通過しがちなのですが、仏像好きなら絶対この小さな6つのお像に目を止めてみてください!

どれも人間と言うより、ゴブリンやオークのような亜人像のような「異形」の仏教彫刻です。(日本美術的に言うと「眷属」でしょうか)見どころは、極限まで盛り上がった、人間離れした筋肉美や筋肉造形です。まるでステロイドでもやっているのかと思うほど、ミケランジェロも真っ青な物凄い筋肉を備えた異形の亜人達。おどろおどろしい感じもあるのですが不思議に目が惹きつけられてしまいました。

どうですかこの迫力!これぞ奇想の仏像!

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天王および羅刹立像 京都・大報恩寺蔵

会場で偶然お会いした仏像研究者いわく、「この手の眷属のような異形の像は、江戸時代のものなら骨董屋でもしばしば出回りますよ。でも、鎌倉期の慶派仏師の手によるとされるものはまず見ないですね。・・・そして、運良く買えたとしても相当高いと思います」

だそうです。

こちらは別の角度から撮影したもの。 どうですかこの異形の筋肉美?! 

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天王および羅刹立像 京都・大報恩寺蔵

見どころ4:行快「釈迦如来坐像」

本展のメイン展示となる2つの部屋のうち1つ目は、快慶の一番弟子・行快の制作した大報恩寺の秘仏本尊《釈迦如来坐像》です。同じ部屋に展示された快慶《十大弟子立像》の”御本尊”的な位置づけでセットが組まれていました。

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行快《釈迦如来座像》 京都・大報恩寺蔵

普段は秘仏として、大報恩寺の本堂内陣の須弥壇の上に置かれた厨子の中に安置されています。下記写真で見ると、画面中央の扉の中にあるのですね。

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大報恩寺・本堂内(2018年夏撮影)

人の目に極力さらすことなく大切に守り継がれてきたからなのか、胴体、光背を含め非常に状態が良いです!制作当初の金箔の輝きがほぼそのまま残っています。

やや丸顔でがっしりした肩幅。目をしっかりと見開き、きゅっと口唇を閉めた凛々しい表情は、非常に男性的。全身から強い意志を感じました。後ろまで回り込める360度展示です。

見どころ5:快慶作「十大弟子立像」

釈迦如来坐像の回りを固めていたのが、快慶の傑作《十大弟子立像》です。大報恩寺の霊宝殿では一列に整列した密集隊形で展示されていましたが、今回は東京国立博物館の広い展示スペースを生かした、贅沢な展示空間が広がっています。

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十大弟子というのは、文字通り、釈迦の最も近くにいた10人の高弟を指しています。他の仏画などでも、老人から若者まで幅広い年齢層で描かれることが多いです。

快慶が制作した《十大弟子立像》でも、顔つきや体型、服装やポーズできっちりと個性を持って描き分けられていました。

▼個性がしっかり描き分けられた十大弟子立像f:id:hisatsugu79:20181018160527j:plain
左:快慶《迦旃延立像》 京都・大報恩寺蔵
右:快慶《阿那律立像》 京都・大報恩寺蔵

慶派仏師らしく目の瞳には「玉眼」が実装されており、天井部のLEDライトに反射して、より一層写実性が増しています。ちなみに僕の一番のお気に入りは、釈迦の一番弟子《舎利弗立像》

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快慶《舎利弗立像》京都・大報恩寺蔵

日本人離れした彫りの深い表情は、インド系の人たちの顔の特徴をよく捉えているように思えました。日本から出たことのない快慶が、どうしてこんなにインド人っぽい表情の仏像を作ることができたのか非常に謎です。

もちろん、それぞれのお像の裏側へと回り込んで、360度様々な角度から仏像を鑑賞することが可能です。仏像の後ろ側も、衣服の衣文線などきっちり彫り抜かれ、彩色を施されていた跡がよくわかります。

▼裏側から鑑賞するのもまた楽しい!
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快慶《舎利弗立像》京都・大報恩寺蔵

見どころ6:肥後定慶作「六観音菩薩像」

そして、最後の大きな展示室が、本展の2つ目のハイライトである、肥後定慶作《六観音菩薩像》です。

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六観音菩薩像 展示風景

六観音菩薩とは、日本の密教で考案されたオリジナルの観音菩薩の組み合わせです。仏教では、人々が輪廻転生する世界として、六道(天道、餓鬼道、地獄道、畜生道、阿修羅道、人間道)という6つの世界があるとされます。六道それぞれの世界において人々を救う観音として、既存の観音菩薩から選ばれたのが「六観音菩薩」です。

まず、仏像の表情を見るとわかりますが、どのお像も目や鼻、口といったパーツが非常に小ぶりな反面、顔のボリューム感がたっぷり取られています。師匠である運慶の影響を受けつつも、運慶とは明らかに違う個性がそれぞれの仏像に宿っていました。

もちろん、快慶が制作した《十大弟子立像》と同じく、6体それぞれ、顔つきや装飾品、ポーズ、光背や台座のデザインに至るまで、非常に細かく描き分けられています。

こちらも、後ろに回り込んでの360度鑑賞が可能となっています。 

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肥後定慶《十一面観音菩薩立像》 京都・大報恩寺蔵

なお、会期後半(10/30~)には、6体とも光背部分が取り外された状態の展示に代わります。光背のある/ないでどれくらい雰囲気が変わるのか見比べてみるのも楽しいですね。

ちなみに、僕の気に入った観音像を2つ紹介しておきますね。

▼如意輪観音菩薩坐像
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肥後定慶《如意輪観音菩薩坐像》 京都・大報恩寺蔵

6体のうち、このお像だけ座った状態で、如意輪観音特有の頬に手を当てて思索にふける表情が楽しめます。

 ▼馬頭観音菩薩立像
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肥後定慶《馬頭観音菩薩立像》 京都・大報恩寺蔵

五大明王や十二神将のように、いわゆる忿怒の相を浮かべたお像なのですが、頭の天辺の馬のお顔が結構かわいいです(笑)そして、額には第三の目が玉眼で埋め込まれ、阿修羅像のように両サイドの顔も楽しめるなど見どころ満載。

そして、本展では、六観音菩薩像の一番左に配置された《聖観音菩薩立像》は、写真撮影&SNSへの投稿が可能です!床に引かれた黒い線の内側に入れば、どの角度からも自由に撮れるのです!

▼聖観音菩薩立像
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肥後定慶《聖観音菩薩立像》 京都・大報恩寺蔵

せっかくなので、こんな感じでアップで顔を捉えてみました。ライティングがしっかりしているので、あごが二重になるくらい、肉付きたっぷりのどっしりとしたお顔も、鮮明に観ることができます!

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肥後定慶《聖観音菩薩立像》京都・大報恩寺蔵 

4.会場限定の公式グッズも充実!

今回の展覧会でも、展覧会場限定の公式グッズが多数販売されていました。その中から、特に良さそうだったアイテムを紹介してみますね。

迫力の拡大画像が秀逸!まずは公式図録!

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展示点数が少なかったためか、通常2,500円~3,000円程度かかることが多い図録は多少安めの価格に設定されています。

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出展作品数が少なめな分、《十大弟子立像》《六観音菩薩像》は、1体ずつ拡大高精細画像が多数用意され、衣文のひだや、残っている彩色、展示では見えない手のひらまでガッツリ楽しめます。これは凄い!

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なによりも、今回の大傑作を、高精細迫力画像で自宅に帰っても何度も楽しめるのがいいですよね。非常に発色の良い印刷でした。

准胝観音菩薩立像のフィギュア!

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仏像マニアにはたまらない、会場限定の特性フィギュアが発売されています。遠くから見てもわかるほど、小さめの顔のパーツ、ふっくらとした丸いお顔といった定慶仏の特徴がしっかり写し取られています。

根強い人気!会場限定の記念御朱印

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大きなお寺の展覧会を開催すると、意外に大人気となるのが御朱印。企画展限定の御朱印は、間違いなくレアアイテムです!

定番の文房具類もばっちり!

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パンフレットのイメージ通り、淡い紫の高貴な光につつまれ、かっこよく撮影された十大弟子立像や六観音菩薩像をあしらったポストカードやマグネット、メモ帳、クリアファイルなどの定番グッズが充実しています。

▼クリアファイル
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▼一筆箋
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この一筆箋に印刷された十大弟子立像の集合写真は特にかっこよくて、しばらく見惚れてしまいました。先頭の目犍連立像の決意に満ちた表情がたまりません! 

京都の老舗「豆政」の豆菓子がズラリ!

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食べ物の中で一番目を引いたのが、この「豆政」の豆菓子です。100年以上の歴史を持つ京都の老舗らしく、京都を強くイメージさせる上品なパッケージを見ていると、ついつい買いたくなります。 

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僕が購入したのは「和アーモンド味」。パッケージに惹かれた”ジャケ買い”でしたが、非常に楽しめました!

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人気の仏像イラストレーター、田中ひろみさんとのコラボ商品!

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そして、 最近大人気の仏像イラストレーター、田中ひろみさんのイラストを配した各種コラボ商品が4種類発売!最近、毎日のように仏像めぐりで全国を回り、テレビ出演も増えるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの大活躍ですよね。

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中でも目を引いたのが、専用ペンつきの仏像開運ポストカード。田中ひろみさんらしいコラボ商品です。描いているとだんだん心が静まり、ご利益がありそうですね。 

5.混雑状況と所要時間目安

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展覧会開催当初はほとんど混雑していませんでしたが、開始3週間を経てそれなりに混雑してきました。とはいえ、広い展示室に、1体1体かなりのスペース的な余裕をもって配置されているので、会期終了間際の土日祝日午後以外は、快適に観ることができるはずです。

展示点数は少なめなので、30分~60分あればOK。僕が2回目に平日昼間に行った際は、営業途中(?!)のサラリーマンなどスーツ姿の人が目立ちました。(いや僕も会社づとめしてたときはこんな感じでよくサボってましたが^_^;)気が向いたら、フラッと立ち寄ることができる程よい展示量です。 

6.まとめ

本展を2回見てわかったのですが、やはり慶派のスター仏師達はすさまじい技量の持ち主ばかりでした。最新鋭のライティング設備で360度展示された仏像と、高精細画像で隅々まで詳細を捕らえた公式図録で、慶派仏師の実力をがっつり堪能できた展覧会でした。この秋文句なくおすすめの仏教美術展です!

それではまた。
かるび

関連書籍・資料などの紹介

枻出版「運慶・快慶と慶派の美仏」

絶対的なスーパースターである運慶・快慶だけでなく、鎌倉時代に活躍した慶派仏師全体を取り上げ、彼らの優れた作品を美麗なカラー写真で紹介しています。10月18日現在、Amazonでベストセラーになっているのも納得。購入してよかったです。

もっと知りたい慶派の仏たち

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展覧会開催情報

特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」
◯開催地
東京国立博物館 平成館 特別第3・4室
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
◯最寄り駅
JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
◯会期・開館時間
2018年10月2日(火) ~12月9日(日)
※会期中に展示替あり
9:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
※会期中の金曜・土曜、10月31日(水)、11月1日(木)は21:00まで開館
◯休館日
毎週月曜日
◯観覧料金
一般1400円/大学生1000円/高校生800円
※中学生以下無料
※「マルセル・デュシャンと日本美術」との2展セット料金
一般2000円