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あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して3ヶ月。無職または専業主夫で、ブログ書いてます。美術展と人事労務系の記事が多め。

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会社では決して教えてくれない、うつにならない一番の秘訣について

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かるび(@karub_imalive)です。

GWの真っ最中だというのに、うつ病に関する記事がいくつか上がっていたので、少し自分なりに発見した「うつにならないための秘策」を書いてみたいと思います。

鬱病は病気。 - アニイズム
鬱は病気っていうけどさ

僕も、中小Sierのエンジニアとして、自分自身うつになりかけた経験もありますし、*1さらに人事・営業部門といった間接部門に移ってからは、沢山のうつ状態の人を送り出したり、休職から復帰する手助けをしてきました。

上記エントリの内容やブックマークコメントを読むと、健康管理は自己責任というけれど、それができてりゃうつにはならないわ!的な意見が多かったです。

それはすごく分かります。

会社は社員を働かすための仕組みだから自衛が難しい

だって、会社は基本的には社員を働かすための仕組みですから。社員を働かすために、色々な管理や仕掛けは作り出しても、「君、体調やばそうだし、うつになりそうだから、予防措置として休んでいいよ?」とは正面切って言いませんからね。

特に、労働集約的産業なら、人が稼働してナンボですから、気遣うフリをするだけして、会社側の本音は、「できるだけしっかり稼働しろ」ですから(笑)

労務管理が行き届いた会社でも、基本的には自己責任論をベースとしたセルフチェックシート等のセルフケアを推奨したり、勤怠システムで残業規制を形式的に入れるくらいまでしかやらないでしょう。

そんな弱い対策では、多忙な職場・作業現場からの作業継続圧力にはまず勝てません。そして、劣悪な人間関係や長時間労働、納得感のない作業が続くと、人はあっという間にうつ状態へと落ち込んでしまうんですよね。もう、採用担当としてそんなケースはいやというほど見てきました・・・。

うつになる人とならない人を分けるものは何か

採用担当として、約10年間、労務系の仕事を担当して、数百人の社員の入退社に関わる中で、気づいたことがあります。それは、どんなに劣悪な環境下であっても、きちんと成果を残しつつ、しかも不思議な事にうつにならない人が一定数存在するということです。

その一方で、業務での精神的・肉体的負荷により、うつ状態へと落ち込んでしまい、休職・退職を余儀なくされた人も、沢山見てきましたし、お世話してきました。その話は、このあたりに書いてあります。

まず、うつになりやすい人の特徴としては、

  • とにかく、辛くても真面目に業務に取り組む
  • 決められたことはキッチリやりきる完璧主義
  • ゆえに仕事が集中するか、滞留しやすい
  • 人が良く、仕事を振られても断れない

こんなところだと思います。

真面目で几帳面。そして、任された仕事は懇切丁寧に100%全力でいつもやろうとします。基本的に優秀なんですよね。それ故、山のような仕事の前に圧倒され、処理しきれず破綻してしまう。結果として、心身に変調を来たしてしまい、うつ状態になってしまった。そんな事例が多かったように思います。

一方で、同じような状況に陥っても、決してうつにならない人がいます。彼らは、きつくなってくると、確かにつらそうな顔をして苦しみます。決して楽勝じゃないわけです。それでも、決してダウンはせず、最後には成果を出して案件をクローズできる。

うつになる人と、ならない人の一番の違いってなんなんだろう?と思ってここ最近考えていた中、達した結論としては、うつにならない人は、「うまく、適度に仕事をサボっている」。

大事なのでもう一回書きます。

「うまく、適度に仕事をサボっている。」

そうなんです。プロジェクトや作業は押しているので、あるいは立場的にも会社や仲間の目がある以上、有休等で大手を振って休暇を取得することは許されない。でも、会社商慣習的に、やむなしとして、会社や同僚、上司などが納得できる言い訳を作っちゃえば、休めるわけです。

ちょっと具体例で説明すると、例えば・・・。

1.火消し専門のAさんの場合

Aさんの自衛手段は、「会議ぶっち」。どうでもいい定例会議とか、形だけやっているつまらない会議ってありますよね。Aさんは、そういった会議をそれなりの確率で「カゼ」や「顧客訪問」「他の打ち合わせとのバッティング」などの名目で、よくわざと欠席してました。

その時間、何やってたの?って聞いたら「あまりにもバカらしいので、近くの喫茶店とか家で寝てた」そうです。納得。そうやって、ストレスを抜いていたんですね。

2.優秀なプロジェクトマネージャBさんの場合

Bさんは、朝一、それなりの確率で会社に来ません。(※僕の会社は勤怠が結構厳しく、フレックスではなかった)でも、無断欠勤ではなく、必ず朝に会社に連絡を入れ、やむを得ない事情を報告します。曰く、「今日は熱があります」「病院に行ってから会社行きます」「朝顧客訪問が入ってます」と、他の同僚やプロジェクトメンバーから文句を言われづらい理由を入れて、堂々と昼からゆったりと会社に来ます。

カゼなら仕方ないよね、ってことで、さらっと許されて、しっかり残業が厳しい時でもきっちりと埋め合わせの休みを入れるたくましさ、素晴らしいです。

3.最近管理職に若手として抜擢されたCさんの場合

Cさんは、「客先へ直行」「客先から直帰」を上手く取り入れて、サボる時間を捻出しています。いや、どうみてもすぐ商談終わるだろうから、会社戻れるでしょ?っていうツッコミは意外と入れづらいし、そもそも他人には自分のスケジュールはそこまでチェックされないもの。あるいは、顧客訪問時間を1時間長く入れておき、外でコーヒーを飲んで休憩するなど。うまくそこで手を抜いてます。

4.技術営業のエース格Dさんの場合

技術営業のエース格Dさんは、生来の持病として、軽い喘息を持っています。気圧の大きな谷間には、発作が起きる時もある。疲れが溜まってきたら、思い切って「今日は喘息の症状がキツくて熱があるんで休みます」と会社に報告を入れて、1日休みを取ることが割とあるのです。

で、あとで聞いてみたら、「まぁ本当にキツいときもあるし、そこまででないときもあるっすよ。でも成果出してるから良いでしょ?」だそうで。はい。全く問題ありません。

5.内勤の採用担当だったKさんの場合

子供が保育園に通っていたか◯びさんの必殺技は、「子供が熱を出したので、病院に連れて行きます」です。外回りで直行直帰等の技が使えない内勤者でタバコも吸わないので、営業さんのような調整が難しい。そういう場合は、子供の世話を全面に押し出して調整します。これで半日は自分の時間が確保できる。大抵は、本当にそうなんですよ?!でもね、そうでない時も・・・(以下自粛 ま、たまには活用させてもらってるってことで。それを盾に会社に報告すれば、「あぁ仕方ないか」と現場も諦めてくれます。

小さく、確実に細かく休みを取ってストレスを解放する

つまり、うつに上手く対抗するためには、持続するストレスを一旦どこかで断ち切って、心を解放する「休み」が有効だってことだと思うんです。それは、「1日」単位じゃなくても「数時間」とか「半日」でも有効です。

そういった細切れの休みなら、取得しづらい有給休暇や、査定が下がるリスクの高い無断欠勤という形じゃなくても取れるわけです。とにかく、まず、1)会社側が一応納得できそうな理由をつけ、2)しっかり会社に報告した上で、3)小さい単位で会社に理解されやすい「合法的な」理由で休暇を取得する。

激務でも決してうつにならない社員達は、こうして定期的にサボることで、心身を上手に調整していたということです。

まとめ

うつにならない一番の対策は、やばいな、と思ったら、会社を退職したり休んだりすることだと思います。でも、そこはなかなかスパッと割り切れない。で、あれば、上手く自分で自衛のために調整するしかないですよね。

このあたりのノウハウは、会社に入っても、新入社員研修やメンタルヘルス研修などでは教えてくれません。また、先輩社員も積極的には語ってはくれない「暗黙知」であります。いわば、会社で生き抜くための「必要悪」な知識だと思うんです。

本エントリは、決してホメられた話ではありません。会社で全員が全員毎日こんなことやってたら、経営は多分持たないでしょう。

でも、業務多忙により、たった今、あなたがうつで倒れてしまい、仕事に大穴を開けるくらいなら、自衛の為の非公式な息抜きを取りつつ、うまくこなしたほうが、会社にも、自分にとってもよっぽど良いと思いません?

後口上が長くなりましたが、要するに、うつにならない自衛策として、こういったサボりに近いノウハウは意外に大事なんじゃないか、という話でした。

真面目で頑張ってる人には報われて欲しいので、少し書いてみました。

それではまた。
かるび

*1:それはまた後日機会があったらアップしたいと思います。