あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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美術展のトークイベントの活用法について。「ポンピドゥー・ナイト」に参加して思ったこと

かるび(@karub_imalive)です。

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9月に入ってから、美術館・博物館の展覧会が目白押しです。まさに芸術の秋。

僕のGoogle Calendarにも、ものすごい数の展覧会がリストアップされていて、退職して時間ができた今年は、思いっきり味わい尽くしてやろうと思っているところです。

美術展のトークイベントってどうですか?

ところで、皆さんは美術展でよく実施されている「トークイベント」って参加しますか?僕は、これまでそれほど熱心に参加してきませんでした。まぁ時間があれば・・・みたいな感じ。

今回、トークイベントに久々に参加して思ったのは、いい美術展のトークイベントはアートへの理解を深める大きな手助けになるっていうことです。

現代アートを理解するとっかかりとして、イベントに参加してみた

僕は、現代アートが少し苦手です。苦手意識はないのですが、見に行った時に、高確率で「わからない」という気持ちが先に立ってしまい、どうしても消化不良で展覧会場を出てきてしまうことが多いのですよね。

意味不明なインスタレーションは解説を見てもやっぱりわからないし、音声ガイドも説明が弱く、抽象的な解説に終止して頼りにならないことが多い印象です。

もちろん、どんなアートにしたって、最終的には現場で沢山の作品、つまり、「数」を見ないとダメなんだろうなとは自覚しています。美術展は、現代美術だろうがオールドマスターの作品だろうが、まずは現地に行ってこの目でじっくり現物を見るのが一番。それはわかっているんです。

それでも、やっぱりできるだけ効率的に審美眼を身につけてはいきたいのです。現代アート、どのように攻略したものか・・・と考えていたところ。

ちょうどタイムリーなことに青い日記帳Takさんから、「現代アートが苦手なんだったら、『ポンピドゥー・ナイト』というイベントがあるよ」と教えてもらいました。アートやサブカル界隈の人たちの間では有名な、荻窪のイベントスペース「6次元」での開催だそうです。

イベントスペース「6次元」玄関f:id:hisatsugu79:20160912012702j:plain
(カベに「6」という表札がかかっているのがわかる)

イベント内容をTakさんに詳しく聞いてみると、ちょうど現在、9月22日まで開催されている東京都美術館での近現代アートが勢揃いした「ポンピドゥー・センター傑作展」をより深く理解するためのトークイベントで、同展示会のキュレーターを担当した東京都美術館の学芸員、水田有子さんが分かり易く解説してくれるとのこと。

これは面白そうだ、「ならば行ってきます」ということで、早速、当日行ってきました。

イベントの様子f:id:hisatsugu79:20160912012639j:plain

イベント自体は、夜19時30分~21時までの90分程度の短時間での開催でした。写真の通り、講師の水田さんが、スライドに映しながら作品を順番に解説してくださる講義形式での進行です。写真や絵の画像を使ったわかりやすい解説と、会場の「学ぼう」とする熱気もあって、非常に良い企画でした。

トークイベントは理解が進みやすい

やはり、美術展の場合は、その道のプロから分かり易く作品を見ながらその場で解説してもらうのが一番頭に印象が残り、理解が進みやすいですね。

資格試験や受験勉強の場合は、先生の講義よりは、自分のペースで学習方法を固めて、どんどん問題を解いていったほうが実力はつくのでしょうが、美術展の場合は、その場で作品を見てナンボというところがあるので、家で予習復習をしているよりは、現場に出たほうが良いと感じます。

この点で、確かに音声ガイドは優れたツールではありますが、ライブ解説にはやっぱり及ばないかと思います。一方的な情報提供になるので、質問等がその場でできず、双方向でのコミュニケーションができません。また、全作品を網羅できるわけではないので情報量が限られる点も、音声ガイドの限界かと思います。

もちろん、受講者側も、トークイベント企画への対価として、展覧会1回分くらいの受講料は払わないといけないことが多いですが、得られる理解度が大きいので、そういった出費も余裕でモトを取れることが多いです。

今回のイベント参加のログをTwitterで流してみた

実際に「ポンピドゥー・ナイト」の当日に語られたことは、非常に役に立つことが多かったです。ブログでまとめようとも思いましたが、ブログで書くとなると、僕の場合はまとまった時間がどうしても必要です。

その間に、書きたかった内容を忘れてしまい、結局書かずじまいになっちゃうことが今まですごく多かったので、今回は、先行してTwitterでまとめて流しちゃってから、その後改めてブログにアップする作戦で臨みました。

ということで、以下、Twitterで流したイベント報告のログとなります。

まとめ

どんな美術展でも、会期中に最低1回以上はトークイベントや記念パネルディスカッションみたいなイベントが開催されるのが通常です。

確かにその時間帯に美術館にわざわざ行って、イベントをこなすのは少々面倒ではあります。でも、専門家の話を直接聞けるのは何よりも勉強になるし、鑑賞の際の正確な背景知識が効率的に手に入るのは、非常に大きいと感じました。

この秋は、積極的にトークイベントに出てみようかなと思っています。
みなさまも是非。

それではまた。
かるび

おまけ:トークイベントはとにかく早めに

ちなみに、トークイベントをより楽しむコツを一つだけ書いておくと、時間ギリギリに行かないことです。トークイベントに出席する人は、基本的に非常に熱心な人ばかり。開始時間の直前に行っても、一番後ろの席しか開いていないことが多いですから。できれば、集合時刻の30分前には会場についておきたいところです。