あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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市民農園を借りて半年間。農業のほうがITシステム開発よりよほど難しかった!

かるびです。こんばんは。

自分の将来の目標は、田舎にも家を借りて、都会と田舎を往復する2拠点居住です。都会と田舎のいいとこどりをするライフスタイルですね。f:id:hisatsugu79:20151014230203p:plain

出典:農林水産省HP:http://www.maff.go.jp/j/nousin/nougyou/simin_noen/

2拠点居住の場合、都会では今まで通り都会でしかできない仕事をこなすとします。じゃあ田舎に住んだら何やるんだろう?ということで、今回はかるびが区民農園を借りて半年間農業やってみた感想を書いていきたいと思います。

市民農園に当選、5月から農業スタート

さて、今回江東区の抽選(1.5倍でした)に見事当選し、借りられたのは、たたみ3畳強、10㎡ほどの小さな小さなスペースでした。スタートは5月1日からで、2月末までの10か月契約で10,000円を江東区に支払ってスタートしました。

5月初旬に、1度だけボランティアさんによる初心者向けの講習会があってからあとはもう自由にやってください、ってことで夏野菜の作付けから早速スタート。

5月は中旬まで超忙しくて実際に農園に手を付けたのは5月下旬からとなりました。まず植えたのは

  •  なす3株
  • きゅうり4株
  • パプリカ2株
  • ピーマン2株
  • ミニトマト5株
  • パセリ3株
  • えだまめ2株
  • 大葉1株

だったのですが、この収穫が先日9月末に終了。これは8月の一番生い茂ってるときの写真です。

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野菜別の成果を自己採点してみる

その結果ですが、まぁ採れるには採れましたが、割と散々な結果になりました。結果を書いておくと、

なす(自己採点:40点)

3株中2株がうどんこ病にかかる。回復して8月にはいくつか取れたが、9月になり気温が下がるとともに不良果が多くなり、10月上旬に終了。3株で15個位の収穫。

きゅうり(自己採点:50点)

春に2株、夏に2株植える。8月上旬までの猛暑下では食べきれないほどできた。50~60本ほどできたが8月下旬からの天候不順で全株うどんこ病にかかり、収量が急激にダウン。9月中旬に昇天。

パプリカ(自己採点:20点)

隣に植えた大葉の勢いが凄すぎて1株は生育不良。もう1株は枝折などもあり2株で4つ程度の寂しい収穫となる。

ピーマン(自己採点:10点)

夏場順調に来ていたが、支柱が細くピーマンの重量を支え切れずに2株とも8月中旬に沢山の実をつけながら、天候不順時に強風で根元から折れて昇天。さすがに泣きそうでした。

ミニトマト(自己採点:40点)

実が良くなり糖度が高いという噂のアイコ、イエローアイコの苗を購入。夏場はキュウリ同様ぐんぐん伸びたが、剪定がいい加減だったため茎に栄養が行き過ぎて収穫は5株で200個程度。プロなら1株500個と知り、愕然。

えだまめ(自己採点:0点)

アブラムシの猛攻に耐えきれず3株とも生育不良。8月末まで待ったが出来悪く、1粒も収穫できず・・・

パセリ(自己採点:80点)

夏場の虫よけのために購入したもの。何もケアしなくてもぐんぐん育った。

大葉(自己採点:90点)

完全放置したが超元気に育った。剪定しなかったので葉は小ぶりだったが文句なし。やっぱりシソ科は野山でいくらでも繁殖してるだけあり本当に強い。刺身のツマに使いましたが、すぐにしおれるので収穫後日持ちしないのが残念でした。

半年間の農業体験の振り返り

ということで、初めての農業はそれなりに楽しめましたが、成果だけ見ると素人丸出しで大敗北でした。わずか3畳半の市民農園でこの有様です。田舎生活で何十坪も農園借りてもこのままでは難しいかなという感想です。

おまけに8月下旬からどうも農園での作業のせいで腰痛気味となってしまい、農作業の厳しさを自らの体でも体感しました。

今はリベンジとして秋野菜で、放置しても元気に育ちそうな難易度の低い根菜類を中心にやっていますが、秋以後も芽キャベツが2つ青虫に葉っぱを全滅させられるなど相変わらず苦戦しております。

イメージと違った農業。システム開発のほうが楽だ・・・

かるびは、ITシステム開発会社にいて、エンジニアが一人ひとりプロジェクト現場で労働集約的な働き方をする、いわゆる人が稼いでなんぼ、という業界にいます。人間は機械ではなく、感情も体調もある生ものですので、ぶっちゃけ生産性ってエンジニアのモチベーションに大きく左右されます。

営業職、採用職として、日々のトラブルシューティングや休職者対応、退職者対応を繰り返しやっている中で、思い通りならない現実に嫌気がさしてました。

「人間と向き合う仕事はもうだめだ。やっぱりこれからは自然と向き合う農業だな。」と考えていたのですが、何のことはない、農業のほうがよっぽど難しかったです!!例えば、農業のほうがITより難易度が高い理由ってこんな感じだと思います。

 農業のほうがITシステム開発より難易度が高い理由

1.野菜は人間よりもデリケート?!

気温や天候、土壌、肥料、水分、日照量、害虫対策、疫病対策、剪定、連作障害、など野菜を健全に育てるために考慮に入れなければいけない要素って、思ったより多いです。人間関係よりも難しいかも。

2.人間ではどうにもならない不確定要素が多い

例えば天候不順。8月の終わり、関東地方は毎日長雨で日照時間が例年より極端に短かったため、夏野菜がみんなダメになっていきました。あるいは台風などの強風です。対策を万全にやってもそれを上回る被害なんていくらでも出ます。毎年のようにニュースになりますよね。

3.結果がすぐに出ない

プログラム開発なら、バグ修正すればすぐに正しい答えが出ますが、野菜はその成果を確認できるのが1年に1回です。ダメだったら、ハイ来年・・・と。1度失敗したら次の年まで待たないといけない、というのはかなり忍耐力がいりますね。

4.体力的にきつい

ITシステム開発は、まぁ長時間労働はきついといえばきついですが、基本は椅子に座っているだけです。目は酷使しますが、まぁそこまで体力的にきつくはありません。

しかし農業の場合、ずっと立ち仕事(特に中腰)なので、確実に背骨や腰に負荷がかかります。よく農家で腰が曲がった老人を見かけますが、長時間の農作業の影響であることが多いそうです。

 さてこれからどうしようか・・・

見方によってはITは残業がどうのと言われてますが、「成果が出しやすいかどうか」という観点で見ると圧倒的にITシステム開発業のほうが早くて確実だと実感しました。未経験者からシステム開発初めても、頑張れば3年くらいで一人前のエンジニアになれますからね。農業は、3年?ではとても一人前にはなれなそうです。

半年間、仕事の合間で市民農園にてそれなりに活動してみてわかったのは、自然と向き合う農業は、イメージしてたよりよっぽど難しいということでした。

まだまだこれからも挑戦はしていきたいと思いますが、農業で飯を食うのは自分にとって茨の道なようです。趣味は趣味として地道に続けつつ、2拠点居住での独立を目指すなら、田舎ではほかの収入源を見つけようかな、、、と思います!

 

それではまた!

かるび