かるびです。
「オタサーの姫」っていう言葉知ってますか?
去年位からネット上でよく聞くちょっとしたキーワードですね。
詳しくはこちらのまとめご参照ください。
男性メンバー(ぶっちゃけキモオタ)ばかりが集まる(主に大学の)サークルに所属する数少ない女性メンバーの事。
サークル内では希少な存在であるため(オタクが女性に免疫が無いのも手伝って)、意味も無く男性メンバーからお姫様扱いでチヤホヤされることから「姫」と呼ばれている。
だそうです。
IT業界で働く女子って、オタサーの姫とポジション似てくるんですよね。今日はそんなたわいもない話から入ります。
- Sierはオタク男性比率の極めて高い業界
- 案件獲得でも女性社員はすごく有利
- 女性社員はクレームも少ない
- そしてSierの姫は社内結婚率がかなり高め
- ITシステム開発業界では女性比率向上が重い課題
- まとめ:「オタサーの姫」を卒業してからも大事にされる業界にしないとダメだ
Sierはオタク男性比率の極めて高い業界
よくよく考えたら、これって、かるびの今いる会社が所属するITシステム開発業界にあてはまるよなーと。オタサー同様、このITシステム開発業界は、なぜだかわかりませんが、女性より男性のほうが圧倒的に多いのです。推定割合は、男性を少なく見積もっても、女性1:男性4位だと思います。
そして、システム開発業界は、特に若手に限っていえば少なく見ても半分はオタクです。採用面接で趣味を突っ込んで聞くと、アニメ、ゲーム、マンガなどのファン多数。まるで大きなオタサーみたいな業界なんですよね。女子(特に若手)は本当に良くモテます。
特によりディープで専門的な知識が要とされる開発職は、圧倒的に男性多数です。実際、かるびの会社での中途採用での開発職の応募割合を見ると男9:女1位の割合です。(対して新卒は1対1に近い)
女性でもITシステム開発業界で働いている人は多いのですが、そういう人は開発職等ではなく、営業や間接部門に多くいます。技術部門でもWebデザイナーなどについていることが多いですね。
それゆえ、どこにいてもとにかく女性はモテる、モテル。良い意味で、本当に大事にされます。
例えば、社内行事などのイベントがあった場合、少しでも若くて容姿が平均以上の女性社員は、まず複数の男性社員に取り囲まれてます。
かるびは採用担当という仕事柄、こういったイベントでは積極的に社員に声掛けをしていくのですが、飲み会では女性社員と話しません。・・・というよりフォローは勝手に他の男性社員がやってくれてますので(笑)
案件獲得でも女性社員はすごく有利
例えば、Sierで派遣営業をやってると、お客さんからの要員募集の案件メールで、たまに見出しにこんな感じで書かれて飛んでくることがあります。
案件名:【汐留/新橋】面談1回!/女性ヘルプデスク要員/容姿端麗な方募集!
こういうの見るたびに、これセクハラだよねぇ?と会社の女性営業部員と苦笑しながらスルーします。ただ、本当に多いんです、こういった形で来る案件の引き合いが。
試しに今、かるびの仕事用パソコンで、メールのタイトルで「容姿端麗」と検索をかけたら、26件ヒットしました。もちろん、こういった「容姿端麗」というキーワードは、女性を指しているのであって、イケメン男性のことを指しているわけではありません(笑)
女性社員はクレームも少ない
そして、案件開始後、フォローアップのためにお客さんと打ち合わせすると、何らかの理由でクレームをもらうことがあります。その時も、感覚値ですがお客さんが男性の多い会社だと、客先常駐している女性社員に対するクレームって少ないんですよね。
社内だけでなく、客先開発案件でも大事にされております。
そしてSierの姫は社内結婚率がかなり高め
これはかるびの会社に限った話なのかもしれませんが、オタサーの姫状態なわが社の女性社員もやっぱりエンジニアなわけで、男性社員同様忙しいです。目の前のプロジェクトが忙しければ外での出会いはありません。ではどうなるか・・・っていうと、そこはオタサー状態のわが社。社内からよりどりみどり・・・となるわけです。
ざっくりと見て、かるびの会社では約半分程度の女性社員が社内恋愛で結婚していきます。ストレートに夫婦とも勤め続けながら結婚するパターンもあれば、妻だけ先に退職し、あとから会社に残った男子と結婚するパターン、それに結婚したら妻が家に入るパターン・・・など多様ですが、いずれにしても社内恋愛率の高さは異常に高いです。
ITシステム開発業界では女性比率向上が重い課題
ここからは少しまじめな話になります。
このまま放っておくと、Sierは男性ばっかりの職場になってしまいます。よって、各会社としても手をこまねいているわけではなく、あの手この手で女性社員を増やそうとしてはいます。
例えば、
- エンジニア以外の間接職は女性を積極採用する
- 女性の採用面接や筆記試験のハードルを下げる
など、時にこれって逆差別だよね?って思えるほど採用において女性を厚遇することがあります。それでも女性の応募が来ない、それがITエンジニアです。
来年からは、女性活躍推進法という法律が施行されます。大企業は、女性を社内で活用・登用する施策を実施し、その実情及び課題を政府に報告する義務が発生します。施行元年ということもあり、取り組まなくても具体的な罰則はありません。
ただし、コンプライアンス遵守が絶対命題となっている昨今、手は抜けません。大企業は今後女性採用を強化し、優秀な人材を自社に確保するリテンション施策を真剣にや羅ざるを得ません。やらなきゃブラック企業指定されちゃいますからね。
まとめ:「オタサーの姫」を卒業してからも大事にされる業界にしないとダメだ
システム開発業界は、確かに上記の通り、社員同士のコミュニティの中では「オタサーの姫」状態で大事にされます。ただし、業界全体の長時間労働や多重下請構造下の客先常駐業務は、特に女性の結婚・出産というキャリアの転機に全く対応できていません。女性社員が「オタサーの姫」でなくなった際もこれまで同様気持ちよく働ける職場づくりへの取り組みが大事だと思います。
それではまた!
かるび