あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

MENU

東京の商談時間って短くない?ゆったり仕事をしたいとたまには思う

f:id:hisatsugu79:20160413114003p:plain

かるび(@karub_imalive)です。

とりとめもない雑談です。
ふと思いついたのですが、東京の商談時間って本当に短くないですか?

僕は、現在中小Sierの営業兼採用担当として働いていますが、会社の支店が東京・大阪・名古屋にあります。もう今の会社で13年位働いていますが、何年もいると東阪名各地で多数商談の機会があります。

そこで、振り返ってみると、商談一つとっても、東京・名古屋・大阪、あるいはそれ以外の地方都市各地で、地域性や地域差があるように思うんですよね。

東京の場合

f:id:hisatsugu79:20160413114044p:plain

例えば東京です。東京(を中心とする首都圏)での商談の特徴は、仕事や案件の流れるスピードが速くて、圧倒的にドライだってことです。

いわゆる情報システム開発の案件というのは、歴史的な経緯もあり、現状は仕事が東京に一極集中している状況であります。東京・横浜で全国の仕事の70%以上が集中している。だから、競争相手も多いのですが、商談機会も多く、案件が常に同時並行でめまぐるしく動き、あっという間に展開していきます。

例えば、ある開発プロジェクトに人員をアサインしていくとして、案件がバッティングしていようがなんだろうがお構いなしです。で、早い者勝ちで決まった案件に入り、商談中だった他の案件をお断りしても、さしたるお咎めもありません。トラブルになりそうになったら、契約書や法律を盾にとって、正当性を主張しあう。みんなドライなものです。

当然、一度の商談時間も非常に短いですね。新規で営業訪問した際も、あまり話さなければ30分位で終わってしまうこともザラであります。要件が済んだら帰ってね?みたいな。最近は下記エントリでも入れたのですが、雑談をがつがつ振っていくようになり、商談時間がムダに伸びてきましたが(笑) 

単に年取って話がねちっこくなってきただけかもしれませんが、最近だとようやく平均45分位にはなってきました。それでも東京で商談をした際に、1時間はお互いにとって長いかな?と思うレベルです。

大阪・名古屋の場合

f:id:hisatsugu79:20160413114314p:plain

これに対して、大阪、名古屋では基本的には商談は1時間は下回らない事が多いです。あくまで自分の感覚値で、統計データはありません(笑)

単に大阪の人がサービス精神旺盛だったりして、話し好きの方が多いだけなのかもしれません。あるいは、名古屋は「大きな村社会」と昔から言われるように、ウェットな関係が出来上がるので長くなってしまうのかもしれません。一通り商談が終わったら、なんか延々とゴルフの話をしてたり、雑談三昧です。

大阪・名古屋で逆に30分で帰ろうとすると、「やる気あるの?」的なオーラを相手から感じることもありますね。

そんな大阪・名古屋で仕事の話を進める時に大切になるのは、既存のお客さんとの関係性や仁義だったりします。

お客さんと「あ、うん」の関係で進んでいくことも多いので、発注書が来月から来てなかったので、契約終了かと思い、要員をプロジェクトから一斉に引き上げたりすると、「何で勝手に動いてんねん」みたいなトラブルになりがちです。いやいや御社の注文書が来ないから、うちとしても要員を空かせるわけにはいかないし、仕方なかったんですよねみたいな話をしても、まぁ通じない(笑)

逆にそれが良い面もあり、東京みたいにスパッと案件がなくなったりせず、一度気に入られたお客さんには長く贔屓にしてもらえるという良い点も多々あるんですけどね。何かと、人間関係や地縁、過去商談経緯のコンテキストを深く考慮して動いていかなければいけないのが、僕が学んだ大阪・名古屋の仕事の進め方であります。

地方都市はビジネスのスピードがゆるい気がする

f:id:hisatsugu79:20160413114217p:plain

あるいは、東京・大阪・名古屋以外の地方都市だと、もっと時間感覚がゆったりしてくるような気がしています。前の会社の話です。前職は、メーカー勤務で一時期情報システム部にてパソコンやネットワークの調整をしていたのですが、仕事柄、地方の営業所や出張所、工場を沢山回ります。

そこでまず感じたのは、基本、地方都市の営業所では勤怠がまずゆるい(笑)

「あのー、かるびと申します。本日10時からそちらの事務所でパソコン設置にお伺いするのですが、所長さん、いらっしゃいますか?」
「えー、所長?・・・今日は多分二日酔いで朝は来ないよ(笑)。しゃあないから来たらしばらくゆっくりしてなよ。あ、そうだメシ行こう。せっかく来たんだから海鮮丼の美味しい店連れてってやるよ」
「あざーす!(やった、ラッキ~)」

真面目に出張で事務所に行ってみると、相手方の責任者は寝坊して出勤してないとか、こんな感じのやり取りは本当に良くありました。また、いざ事務所を訪問した際も、基本的には定時前になったら帰りの支度をいそいそと始める社員の姿がよく目についたものです。で、終わったら必ず飲みに行くという・・・。

また、事務関係のやり取りでもゆるさを感じることが多いです。
地方の会社と請求書や見積書のやり取りをする際は、全ての会社がそうだ、ってわけじゃないのですが、送ってくるのが遅かったり、宛名の会社名が間違っていたりすることがしばしばあります。その地域の有力企業であっても、そんな感じなのですよね。で、電話して指摘すると、「あ、ごめんごめん~。直して明日までには送るわ~」みたいな。いや今欲しいんだよ今!

でも、そういうシーンに出くわすたびに、確かに少しいらっとすることはあるのですが、同時に、「ゆるい感じで働けていていいな~」なんて思ってしまいます。

まとめ

そういえば今の会社で働き始めてから、割と毎日時間単位でマルチタスクの波に飲まれながら、あくせくと働いてきたな~と思い出して、急遽思い立って書いてみました。

もちろん、こういうのって千差万別だと思いますし、地方企業でもキッチリしっかり働いていたり、商談がドライで短い会社や職種も多数あるかと思います。ただ、全体的には、20年前、30年前と比べると、日本全国どこでも、ビジネスのスピード感は上がってきているとは思います。

そんな中、たまに地方出張などをした際に、いい意味で今の会社がなくしてしまった精神的・時間的余裕を持った「昭和的な」雰囲気の職場をみつけると、しみじみいいな~と思ってしまうわけです。せめて、短い時間の中でもいいから、ビジネスの中で出会ったお客さんとも、楽しい交流を心がけたいなと思う今日このごろです。

それではまた。
かるび