あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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初回会社訪問時が勝負!転職で使える良いソフト会社の見抜き方

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かるび(@karub_imalive)です。

ソフト開発会社で採用と営業を兼任して、良かったことといえば、たくさんの会社を営業や採用などで訪問して交流出来たことです。

少なく見ても200社~300社位は大手も中小も零細も含め、同業他社を訪問しました。定期訪問を繰り返す中で、伸びる会社もあれば、潰れてしまった会社もありました。

採用担当をやって、いろいろ観察する習慣が身についたせいなのか、そのうち、会社訪問した際に「あっこの会社やばそう」とか「ここは伸びそうだな」とかなんとなくあたりがつくようになりました。

せっかくなので、この知見を、特に、12月になって「ボーナスが出て転職活動を考えている」すべての同業のエンジニアさんに役立つよう残しておきたいと思いました。今日は、ソフトウェア会社への転職面接時で、いいソフトウェア会社を見抜くための会社訪問時にチェックしておきたい項目について、少し書いてみたいと思います。

会社の雰囲気や内装、外観はその会社の特徴を反映している

会社って不思議なものです。様々な人がその会社に集って働いているにも関わらず、なぜか会社ごとにそのカラーや個性が千差万別で、一社一社違っています。社長さんの個性が一番強く出やすいのですが、その中で働いている人の個性も最大公約数的に反映するものです。

初めて訪問する会社でも、よーく観察して見ると、その内装や社内の雰囲気などから、何か感じるものがあるはずです。見てぱっと気づけるような明らかな特徴から、言語化するのが難しい肌感覚で感じる自分自身との相性みたいなものまで様々です。特に、その会社の初回訪問時に、日常の自分の感覚との「違和感」として、色々気づいてきます。

転職活動時、ソフト会社を訪問した時に見ておきたいポイント

本当は会社訪問した際に、社内を案内してくれて、くまなく見学させてもらえれば一番だと思います。が、そんなに簡単には部外者に社内は見せてくれません。見せたくないものがたくさんあるのが通常だからです。通常は、受付を通るとそのまま面接会場である応接室やミーティングスペースにそのまま通されます。したがって、その間にチェックできる情報量としてはあまり多くはないのですが、その中からもかなりの手がかりは得られます。

以下、たいていの会社訪問時に簡単にチェックし、その会社の状態を診断できるポイントを挙げてみたいと思います。では、いきますよ~。

これが、ソフト会社の初回訪問時にチェックしたいポイント12項目

1,傘立てがキレイになっているかどうか

受付の傘立てが、清潔に保たれているかどうか、チェックしてみましょう。理想は、雨の日でも傘立てがすっきり数本しか入っていないこと。これは、来客用と従業員用の傘立てを分けて運用していればできること=来客を尊重する姿勢ができている=顧客第一に考えて営業ができているという証拠です。逆に、ダメな会社は、晴れているのに汚いビニール傘が乱雑に刺さっている傘立てを平気で放置していたりします。早々に辞退したほうが良さそうです。また、傘立てがない会社も論外です。

2,受付の植物や花瓶の状態

理想は、造花ではなく切り花や観葉植物が枯れていない状態で置いてあることです。来切り花や観葉植物は、購入やメンテナンスに意外にお金と手間がかかります。来客のために、お金と手間をかけてメンテナンスができている=会社に精神的・物理的な余裕がある有力な象徴です。

駄目なケースとしては、花が枯れている、または、観葉植物が枯れているケース。受付って、従業員全員がそこを毎日通過するスペースなわけです。であるにもかかわらず、全従業員がその異常に気づかないということは、イコール会社の社員に精神的な余裕のない証拠です。

また、造花だった場合は、合理的で倹約精神がある会社に多く、かつ忙しい会社であることが多いです。良くもないですが、悪くもないです。

3,床が汚れていないかどうか

OAフロアのタイルカーペットは、実は結構汚れやすいんです。でも、意外と掃除はしやすく、掃除すれば汚れは簡単に落ちます。よって、掃除をしっかりやっていれば、まず最低限清潔に保てるはずです。床に黒いシミがあったり、ホコリがあったりゴミが落ちていないか確認しましょう。黒いシミは、大体ジュースの飲みこぼしが多いです。床が汚い会社も、同じく社員全員に精神的な余裕がなくなっている証拠や象徴とみなせます。

4,トイレを借りてみる

面接の前後などで、可能ならトイレを借りてみましょう。トイレは業者がキレイにする場合が多いので、概ね問題はない場合が多いです。しかし、まれにトイレが汚れていたり臭い場合があります。そういう場合も、やはり会社に何か問題が起こっている場合が多いです。サービス業全般に言えることですが、トイレが汚い会社やお店には未来がありません。

5,社内がシーンとしていて人気を感じない

受付から応接に通されるほんの短い間でも、たとえ、全体は見えなくてもちらっと社内がパーテーションの隙間から見えたりすることがあります。そこから、なんとなく社内の人気(ひとけ)があるかどうか感じられることが多いです。

社内がシーンとしている場合。この場合、大半の社員は派遣・常駐系の業務を行っていると見てよいでしょう。それが悪いとは言いません。しかし、自社製品の開発や受託開発がやりたい人は、望む仕事はそこにはなさそうです。

逆に、社内が活気があり、社内に社員がたくさんいそうな場合。残念ながらITソフトウェア会社では少数派になってしまいましたが、そういう会社はまずハズレはありません。社員の雰囲気がいい会社は、無条件に買いでいいと思います。

6,パンフレットラックからわかること

受付横にパンフレットのラックが置いてある場合、少なくともそのパンフレットを手に取って、もらっちゃってください。堂々ともらってOKです。パンフに自社製品が書いてあった場合、少なくとも派遣系業務一辺倒ではなく、自社製品の開発も行っていることがわかります。

7,受付のお姉さんの服装でわかること

中堅企業以上の場合は、受付で迎えてくれたお姉さんが制服を着ている場合があります。この「制服」は、会社の社風を雄弁に物語ります。航空会社など観光系は例外として、制服を導入している会社は、大抵は昭和的な古い伝統的な日本企業だと認識してOK。年功序列や終身雇用に近いかたちが維持されていて、会社の平均年齢は40歳を超えているでしょう。それが必ずしも悪いわけではなく、昔からの会社なんだな、と思ってもらえればOKです。日本的な会社は経営に安定感がある会社が多いです。反面、面倒な一面も多々ありますので、自分の方向性とあっているかどうかよく考えてみてください。

8,人事以外の社員が、ネクタイを着用しているかどうか

社員が全員ネクタイをつけている場合、かちっとした堅実な社風であることが多いです。元々あまりドレスコードにうるさくないソフト会社ですが、ここ数年のクールビズの浸透によりさらに自由になりました。通年でネクタイをつけないで過ごすエンジニアは多いです。・・・にもかかわらず、全員着用しているというのは、要するに、社内に厳し目のドレスコードが存在するということです。よって、顧客からの信用を大切にしている金融系ソフトウェア企業など、割と固めの社風だと見ることができます。

9,カレンダーの日付や時計の電池、日付表示が正しいか

通された応接スペースや会議室には、カレンダーや壁掛け/置き時計が大抵置かれています。月初など、カレンダーが前月のままだったり、また、電池切れからデジタル表示が薄くなっていたり、壊れたまま放置されていたり、時間がずれていたりする場合があります。このあたりも、社員の心の余裕の有無を図るものさしになるでしょう。こういう細かい配慮に会社の状態が反映されてくることが多いです。

10,社内のパソコン

ちらっと社内のパソコンが見えたら、そのスペックや型番などをチェックしてみてください。最新のノートPCやタブレット等が置いてあればOK。PCは、割合高価ですが、ソフト会社に取っては基本的な仕事道具です。これを見ることで、会社の経営の健全性をチェックできます。

明らかに型遅れのPCがたくさん置いてある場合は、マイナスポイントです。会社の経営状態が悪く、PCを更新できないでいるのか、昔は受託開発をやっていたが、今はもうやめて派遣系業務だけになっているケースが多いです。

11,書棚に入っている書籍

書棚コーナーの本もチェックしてみましょう。最新の書籍が見当たらず、5年前、10年前の書籍しか入ってない場合は、ここ最近は社内で仕事をしていないんだな、と解釈することができます。まぁ古い書籍は置いてあって損はないのですが、新しい書籍がある/ないがチェックポイントになります。

12,社長の自己満系グッズが沢山置いてある

釣果がわかる魚拓、毛筆で書かれた社訓、ゴルフバッグ、ゴルフコンペのペナント、盾、等々、仕事と関係なさそうな誰かのグッズが陳列・掲示されていた場合は、ワンマンオーナー企業であることを示しています。それは必ずしも悪いことではないと思います。なぜなら、指導力がある良いワンマンオーナーの下でこそ、会社は爆発的に成長するものだからです。そういう会社に入れれば、それは、宝くじを引いたようなものですよね。アクが強い会社にはなると思いますが、他の要素と総合して判断する材料としてください。

まとめ

ということで、今日は、かるびの経験則から、いろいろと会社訪問時にチェックしておきたいポイントをいくつかピックアップしてみました。あくまで、会社を判断する際の材料の一つです。なので、これだけで判断せずに、他の評価項目と合わせた際の判断材料としてもらえればと思います。

また、これは違うよ、とかこんな判断ポイントがあるよ、というのがあれば、是非ツイッターでもブコメでもコメントでもいいので、教えてください!

それではまた。

かるび