あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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フェルメール展は、2018年秋最高の美術展!史上最多の9点が来日!【展覧会感想・レビュー】

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かるび(@karub_imalive )です。

2018年秋に開催される展覧会の中で、もっとも注目度が高い美術展「フェルメール展」がついにスタートしました。世界にたった35点しかないとも言われるフェルメール作品の中から、実に9点が東京・上野の森美術館に集結。展覧会のサブタイトルにも「それは、この上もなく優雅な事件」とありますが、確かにアートファンにとっては、もはやニュースというより「事件」レベルのレアな体験なのかもしれません。

これを逃したら、あと数十年はもうこの規模のフェルメール展は開催されないと思われます。まさに一生に一度の貴重な機会として、この「事件」をじっくり目撃しておきたいところです。

ラッキーなことに、初日のプレス内覧会で取材機会を頂くことができました。早速、感想を交えて、みどころやレビューをまとめてみたいと思います。

※なお、本エントリで使用した写真・画像は、予め主催者の許可を得て撮影・使用させていただいたものとなります。何卒ご了承下さい。

1.フェルメール展とは

なぜ今回のフェルメール展は画期的な「事件」レベルのイベントと言えるのか?

今回のフェルメール展は、いろいろな意味で特別なフェルメール展となりました。一番のインパクトは、冒頭でも書きましたが、わずか35点しか存在しないとも言われるフェルメール作品の中で、実に10点が来日するという衝撃。

通常、日本でフェルメール関連の展覧会が開催されても、たいてい来日するのは1点とか2点であって、全世界の1/4以上が1箇所(東京)に集結するなんて言うレアな事象はまず起こりえないわけです。

なぜなら、世界中の展覧会でフェルメールの作品は常に取り合いになっている上、《士官と笑う女》《稽古の中断》といったフリック・コレクションや、バッキンガム宮殿所蔵の《音楽の稽古》のようにいくつかの作品は美術館外への門外不出作品だったり、《合奏》のように行方不明になっていたりするからです。

よって、作品が来日するのを待っていられない熱心なフェルメールファンは、基本的にみんな何十万円もかけて現地へ観に行って全点制覇を目指しちゃうわけです。全点踏破系、聖地巡礼系の書籍も山のように出版されていますよね。

だから、今回わずか2500円を支払うだけで、巨匠・フェルメールの作品をまとめて一気に鑑賞できてしまう、というのは、物凄い画期的な出来事と言えるのです!

長時間の入場待ち行列対策のため、チケットは「日時指定入場制」

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本展は、日時指定入場制です。入場券は原則事前に購入する必要があります。

もし前売券の販売数が入場時間枠より少なかった場合、その枠に関しては当日券の販売がありますが、前売段階で予定上限数に到達した場合、当日券は発売されません。

1日の入場時間枠は、以下の6枠。

① 9:30~10:30  ② 11:00~12:30  ③ 13:00~14:30
④ 15:00~16:30  ⑤ 17:00~18:30  ⑥ 19:00~20:00

指定した入場時間枠の中で、好きな時間に入場できるルールです。一度入場してしまえば、閉館まで退場時間の制限はありません。(※入替制ではない)

よって、公式サイトでは、各入場時間枠の開始直後は混雑しそうなので、極力時間枠後半の入場が推奨されています。

時間帯がかなり細かく切られていて調整が大変ですが、その分混雑はぐっと抑えられそう。空き情報は、各種プレイガイドなどでチェックできます。土日祝日の行きやすい時間帯はすでにソールドアウトとなっていますが、会期前半はまだ余裕がありますね。

「音声ガイド」、「ハンドアウト」つき

さて、2,500円と通常よりやや高めの入館料を払う分、全員に入場時「音声ガイド」と、フェルメール・ブルーであしらわれたハンドアウト(ガイド小冊子)がもらえます。

まずハンドアウトを見てみましょう。出展されている約50点の絵画作品すべての短文解説が、展示順に掲載されています。やや暗めに設定された館内の照明でも読めるよう、印刷フォントはかなり大きめなのがうれしいところ。

▼ハンドアウト
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実は、今回のフェルメール展では作品と作家名だけがシンプルに壁に表示されているのみなのです。よく見かける作品解説用のキャプションパネルがありません。だから、このハンドアウトが作品鑑賞の大切な情報源となるのです。

もう一つ必ずついてくるのがこの音声ガイド。

▼音声ガイド
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今回、ナビゲーターとして音声ガイドを担当したのは、今最も忙しい旬の女優、石原さとみ。フェルメール展にふさわしい豪華な起用です。

Internet Museumさんが、石原さとみが「フェルメール展」の記者発表会での作品紹介や展覧会にかける意気込みを語った会見をアップしてくれています。行く前に見ておくと予習になるのでお時間のある方は是非!


東京展・大阪展で出展される作品を整理してみる

このフェルメール展は、東京・大阪の両会場で2月まで開催されますが、観る事ができる作品は、初来日作品3点を含むのべ10作品。作品によって、東京・大阪でずーっと観ることができたり、東京会場のみ展示(4作品)、大阪会場のみ展示(1作品)など、細かく状況が異なります。

これを非常にわかりやすい形でまとめてくれているのが、ブログ「アートの定理」の明菜さん。御本人から寛大にも「使っていいよ」とご許可いただきましたので、転載させていただきますね。

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引用:フェルメール展 いつ・どこで・何が見られるの?図表で整理して分かりやすく解説! : アートの定理

このマトリクス表を見ながら、観たい作品にあわせてチケットを押さえるようにすればばっちりですね。この表にしたがって、効率よくコンプリートしたいのであれば、

1回目:10月5日~12月20日の間に東京会場で観る
2回目:2月16日~5月12日の間に大阪会場で観る

このパターンで、来日作品全10点を最低1回はチェックできます。

ちなみに、ブログ「アートの定理」では、より突っ込んだ分析をしてくれています。現代作家からクラシックなアート作品まで、幅広いジャンルを独自の視点で書き綴る明菜さんのブログ「アートの定理」必見です!

2.フェルメール作品は1部屋で集中展示されています!

本展(東京会場)の最大の目玉にして一番の見どころは、展示会場最後に設置された、フェルメール作品のみを展示した1Fの「フェルメール・ルーム」!

フェルメール同時代の作家たちの作品を見終わると、このような光の回廊を抜けて展示会場へと向かいます。「光の魔術師」との異名を取るフェルメールにちなんだ、心憎い演出です。

▼フェルメールの光を感じて、展示室へ!f:id:hisatsugu79:20181005020502j:plain

展示会場に到着すると、大部屋に8点の展示がどーんと現れます。小さな作品もありますが、時間指定制チケットの効果で、人垣が何重にもできて全く見えない!ということはなさそうです。

▼フェルメール作品の展示室の様子f:id:hisatsugu79:20181005083108j:plain

それでは、この中から特に僕が印象に残った5点をピックアップして、「ナマ」のフェルメール作品がどう見えたか、感想を交えてご報告します!

▼ワイングラス
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ヨハネス・フェルメール《ワイングラス》ベルリン国立美術館蔵

絵画としての完成度は評価されてはいても、フェルメール作品の中ではそこまで人気があるわけではない《ワイングラス》 ですが、並べて見てみると、丁寧な描き込みが目立ち、状態の良さも相まって非常に好印象!

机のタペストリーや獅子飾りまで丁寧に描かれたスペイン風の椅子、光の加減や経年劣化・使用感まで表現された絵柄入りの窓枠など、まさにこれぞ超絶技巧でした。写真よりも実物の良さが断然目立った作品だと思います。

▼リュートを調弦する女f:id:hisatsugu79:20181005013740j:plain
ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》
メトロポリタン美術館蔵

こちらはフェルメール作品の中でも作品の傷みが激しく、テーブル上や椅子のあたりは何が描かれているのか絵柄がハッキリ見えないのですが、それを差し引いても、期待感満載で窓の外に見えた彼氏を見つめる女性の表情が良いです!

これから部屋に遊びに来る彼氏は、床に転がっているヴィオラ・ダ・ガンバを演奏するのでしょうか。色々とこの後の展開を自由に想像して楽しめる作品でした。

▼手紙を書く女
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ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》
ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵

今回来日する作品の中では、一番「カメラ目線」で描かれた作品。女性がまとう黄色の高級ガウンは隣に展示されている《真珠の首飾りの女》と共通しています。ムック本「フェルメール会議」で星野知子さんが、とにかくこの作品はすべてのモノが光っていて、光の過剰演出を楽しむ作品だ!と喝破されていましたが、まさにそのとおり(笑)

椅子の鋲や獅子飾り、女性のイヤリング、机の上の道具箱など、画面上に光の粒があふれていました。細部まで光が満ちた、フェルメールらしい作品です。

▼手紙を書く婦人と召使いf:id:hisatsugu79:20181005014314j:plain
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》
アイルランド・ナショナル・ギャラリー蔵

この絵の見どころは、一心不乱に机に向かって手紙を書く女主人のひたむきな表情です。フェルメールが暮らした17世紀のデルフトは、交易で栄えた港湾都市でした。女主人の「いい人」も、東インド会社の遠方の拠点で働いていたのかも知れません。数カ月ぶりにやっと届いた恋文に、必死で返事を書いているのでしょうか。画面上、一番光が当たっているので鑑賞者の視線が女主人に自然と向けられますよね。

ですが、本作には陰の主役がいるのです!

それが、画面中央で立つ召使い。邪悪な(?)表情を浮かべ、窓の外をダルそうに見る召使いは、必死な女主人と対照的ですよね。ここで、やっぱり鑑賞者はいろんなストーリーを考えちゃうんです。生の絵と向かい合ってみて、自分なりのストーリーを自由に考えながら想像を膨らます楽しさもまたフェルメール作品の大きな醍醐味です!

▼牛乳を注ぐ女
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ヨハネス・フェルメール《牛乳を注ぐ女》
アムステルダム国立美術館蔵

そして最後は今回の主役。展覧会チラシにも起用され、今回の展覧会ではダントツの一番人気です。僕の好きなアートライター、藤田令伊さんが指摘する通り、この作品、よーく見ると窓ガラスが1枚割れています(笑) 

また、永遠に流れ続けているかのようなミルクの表現や、非常に美しく「フェルメール・ブルー」があしらわれたメイドの衣類なども良いです。足元のアンカや寒さで赤く火照った手元、なにもないシンプルな壁などを見ていると、寒い冬の静謐な朝を思い起こさせました。

3.フェルメール以外の作品も充実!

本展では、フェルメールの作品部屋に至るまで、フェルメールが生きた17世紀オランダで描かれたあらゆるタイプの作品群が、ジャンル別に数作ずつ展示されています。

今回の「フェルメール展」の英語タイトルを見てみると「Making the Difference: Vermeer and Dutch Art」とあります。つまり、フェルメールの作品と、彼の作風に影響やインスピレーションを与えた同時代の作家の作品と見比べて鑑賞してみよう!ということなんです。

単に作品の数合わせの「前座」的な位置づけではなく、フェルメール作品で描かれた構図やモチーフは、同時代の作家とどう違っているのか、比較検証するために展示されているのですね。

しかも、よーく見てみると、どの作家も本当に素晴らしい腕前です。世界の覇権国として黄金時代を迎えていた17世紀オランダの国力の凄さを感じさせます。

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ヤン・ファン・ベイレルト《マタイの召命》カタリナ修道院美術館蔵

入り口すぐに配置された宗教画。音声ガイドでも指摘されていましたが、構図や光の当て方、各人物の複雑な動きのあるポーズは、イタリアの巨匠・カラヴァッジョの強い影響を感じます。バロック期の西洋絵画は、多かれ少なかれカラヴァッジョが切り拓いた表現様式の上に成り立っているのだな、と強く感じた1作。いい作品でした。 

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左:ハブリエル・メツー《手紙を書く男》
右:ハブリエル・メツー《手紙を読む女》
共に、アイルランド・ナショナル・ギャラリー蔵

つづいては、オランダ絵画研究の権威、熊澤弘先生が強烈に「アイルランドの至宝」と絶賛するハブリエル・メツーの2枚の作品。手紙を書く男性と、彼が書いた手紙を受け取った女主人を描いた連作作品です。

左の作品はフェルメール《手紙を書く女》と呼応するようですし、右の作品は《手紙を書く婦人と召使い》と合わせて比較して観ると楽しめます。

特に右の作品がいいですよね。召使いがカーテンをめくった画中画には荒れ狂う海が・・・。恋の行方をあからさまに暗示しています(笑)女主人は必死に左のイケメンプレイボーイに返事を書いていますが、きっとイケメンプレイボーイに気持ちは届いていないのでしょう。

作品の丁寧な描き込み、画面上を解釈する面白さ、フェルメール作品と比較して観る楽しさなど、色々な面から絶対に見逃したくない本展における最重要な展示作品だと思います! 
▼個性がたっぷり感じられる肖像画!f:id:hisatsugu79:20181005012947j:plain
ヤン・デ・ブライ《ハールレム聖ルカ組合の理事たち》
アムステルダム国立美術館蔵

当時、オランダの職業画家たちは、みんな「聖ルカ組合」という職業ギルドに入らなければなりませんでした。本作はその聖ルカ組合の会合におけるスナップショット的な作品。みな画家として同じ盛装ですが、一人一人体型や顔つき、見ている方向が違います。肖像画、風景画、風俗画、静物画、歴史画、宗教画などオールジャンル揃い、百花繚乱だった17世紀オランダ絵画の隆盛を暗示するような1枚で見応えがありました。

▼動物が主役の静物画!f:id:hisatsugu79:20181005013029j:plain
左:ヤン・ウェーニクス《野ウサギと狩りの獲物》
アムステルダム国立美術館蔵
右:ヤン・デ・ボント《海辺の見える魚の静物》
ユトレヒト中央美術館蔵

こういう動物画も、静物画の一ジャンルとして需要があったのでしょうね。左側は屠殺されたウサギが逆さまに横たわっていたり、右の絵では不自然なほど太って大きな魚が描かれていて迫力満点。

▼幻想的な風景画!
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アブラハム・ブルーマールト《トビアと天使のいる風景》
ユトレヒト中央美術館蔵

こちらは、風景画ですが、見た瞬間に、著名な建築家・藤森照信氏のアート作品「高過庵」を連想させました。そっくりじゃないですか??!

▼藤森照信《高過庵》f:id:hisatsugu79:20181005095522j:plain
引用:Wikipediaより

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ニコラス・マース《窓辺の少女、または「夢想家」》
アムステルダム国立美術館蔵

こちらは僕の好きなニコラス・マースの作品。この人の作品は割りと意味深な表情を浮かべた人物が描かれる事が多く、絵の中にドラマをたっぷり感じられる点でフェルメールと似ていると思います。

この女性の表情も、なんだか一筋縄ではいかない感じです。真剣に何かを考えているのですが、思い詰めているというより何かたくらんでいるのかな?という複雑な表情。不思議な魅力のある作品でした。 

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ピーテル・デ・ホーホ《人の居る裏庭》
アムステルダム国立美術館蔵

同時代の作家として、フェルメール作品と頻繁に比較対象として展示される事が多いピーテル・デ・ホーホの作品もありました!共に庶民の生活風景を描く《風俗画》を得意とし、この絵では男と女がワイングラスを持つシーンなど、モチーフが《ワイングラス》と類似しています。また、「赤」「青」「黄色」と3原色を人物の服装に使う色彩感覚も結構似ていますね。

この人の作品って家のすぐ外での庶民の生活を描いた作品が多いのですが、フェルメールは《小路》《 デルフト眺望》の2作品を除いて、全て室内画なんですよね。ほぼ同じ時代、場所、ジャンルで活躍した作家同士を見比べて、違いを楽しんでみて下さい! 

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ヘラルト・ダウ《本を読む老女》アムステルダム国立美術館蔵

そして、今回見てすごく良かったのが、このヘラルト・ダウの本を読む老婆の作品。画中で描かれた書籍の紙の質感や、老婆の年老いた顔や手先のシワなど、フェルメール顔負けの高い写実性に引き込まれました。

また、この絵は17世紀オランダにおける識字率の高さも物語っていますね。グーテンベルグが15世紀に活版印刷を発明して200年が経過したこの時期には、もはや貴族だけでなく、一般庶民であっても男女ともに手紙を書き、難しい本も読みこなし、室内には絵画作品を飾るなど、文化レベルも熟成してきていたんだろうな、と唸らされました。

4.もう1点のフェルメール作品が隣の美術館で味わえる!

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 今回の展覧会で定義づけられたフェルメール作品全35点の中には入っていないのですが、だぶんこれフェルメールの作品かも?!と言われている作品《聖プラクセディス》が、上野の森美術館から徒歩3分の場所にある「国立西洋美術館」の常設展でいつでも観ることができるのです。

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ヨハネス・フェルメールに帰属《聖プラクセディス》
国立西洋美術館寄託作品、個人蔵
Wikipediaより引用

本作は、2014年、クリスティーズで日本人所有者が競り落としてから個人蔵となった後、国立西洋美術館に寄託される形で同館にて2015年3月から常設展示されています。キャプションでは、「ヨハネス・フェルメールに帰属」という形で紹介されています。

フェルメールの作品とされている根拠は、空の「青」にウルトラマリンブルーが使われていること、署名に「・・・Mer」と読めることなどとされています。良い機会なので、未見の方は是非フェルメール展とはしごしてチェックしてみて下さい!

5.会場限定の公式グッズも充実!

展覧会に来たら、やっぱり気になるのはお土産ですよね?!今回も、たくさんの注目グッズが用意されていました。特に気になったアイテムをピックアップしてみます。

▼多種類用意されたポストカードf:id:hisatsugu79:20181005014658j:plain

フェルメール来日作品全点に加え、ハブリエル・メツー、ヘラルト・ダウ、ピーテル・デ・ホーホなども用意されています。ほぼ展覧会のベスト作品を網羅!

▼メモパッド
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今回はメモパッドのラインナップの豊富さが目につきました。通常の展覧会では2~3種類しか用意されていないことが多いですが、この多彩さは凄い!

▼クリアファイルもたくさんあります!f:id:hisatsugu79:20181005011809j:plain

もちろん、クリアファイル好きの方々もご安心を!展覧会でお会いした熱烈なフェルメールファンの方がレジに持っていくところを激写させて頂きましたが、「クリアファイラーにとって嬉しい悲鳴です」とのこと。たくさん用意されてます!

▼フェルメールソックス!f:id:hisatsugu79:20181005011744j:plain

グッズとしては珍しい、フェルメールソックス!2種類用意されています。これからのシーズンでも暖かく履けるよう、厚手の秋冬用でした。

▼「牛乳を注ぐミッフィー」
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今回の展覧秋で一番目を引きました。ミッフィーの体型も、牛乳を注ぐ女といい具合にシンクロしています。熱心なファンがいるしこれは早々に売り切れそう!

▼プレイモービル
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これは限定タイアップではなく既存発売済商品なのですが、アムステルダム国立美術館とのコラボで、「牛乳を注ぐ女」のプレイモービル版です。

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チーズとパンがやたらデカいですよね(笑)

 ▼書籍コーナーも充実!新刊多し!f:id:hisatsugu79:20181005013220j:plain

書籍コーナーは、数多く出版されているフェルメール関連本の中から、公式ガイドブックや、最近出版された新刊を中心にムック、新書、雑誌、画集と揃っています。未読ですが、文春文庫『フェルメール最後の真実』はアート業界の舞台裏が書かれていそうで面白そうでした。(後ほど読んだらレポートします!)

6.美味!これはおすすめ!Soup Stock Tokyoの展覧会コラボスープ!

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そして、ちょうどこの日は入り口で「Soup Stock Tokyo」《牛乳を注ぐ女》との期間限定タイアップ商品の試食会をやっていました。

これが凄く美味でした!!

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極力17世紀オランダで使われていた(であろう)食材で、当時の人々が飲んでいたスープの味を再現してみたとのこと。オランダの「ゴーダ」チーズに牛乳などをミックスしたスープの中に、パンを漬けていただきます。

マスタードソースはお好みで。かくし味には、そしてパンに含まれていたくるみとレーズンも入っています。濃厚なチーズベースのスープに非常にマッチしてます!!

▼絵の中に描かれたパンとチーズを再現f:id:hisatsugu79:20181005011640j:plain

販売期間は、2018年10月5日~11月2日までの1ヶ月間。Soup Stock Tokyo全店で発売され、価格は630円です。上野の森美術館から一番近いお店は、JR上野駅の駅ナカです!展覧会の後は、こちらでガッツリ温まって下さい!

7.混雑状況と所要時間目安

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通常の美術館に比べて、その大きさや構造から、数時間待ちの超大混雑が発生しやすい上野の森美術館。しかし、今回は指定時間入場チケットを発売。そこまで大きく並ぶことはなさそうです。

逆に、会期後半になってチケットがソールドアウトになってしまわないように気をつけたいところ。早め早めに各種プレイガイドでチケットを予約して押さえておきたいですね。

展示点数が少なめなので、60分もあればゆっくり観ることができると思います。ちなみに、一度入場したら出るまでの滞在時間は無制限。せっかく来たので、ガッツリ長時間楽しむのもいいですね。

8.まとめ

2019年2月まで約5ヶ月間、東京・大阪で約半年弱楽しめるフェルメール展。数十年に1回レベルの非常に画期的な大規模回顧展です。僕も期間中は1ヶ月に1回~2回通って、遠征して大阪展限定の「恋文」も追いかけ、悔いのないように楽しみたいと思います。また、2018年の秋は上野にルーベンス展、ムンク展と西洋美術の巨匠が続々来日!美術展をはしごするのも面白いですね!

それではまた。
かるび

関連書籍・資料などの紹介

フェルメール展は楽しみにしていたので、今年の8月頃から約20冊フェルメールの関連書籍を読み込んできましたが、中でも【初心者・入門者】でも安心して読める上、展覧会が終わっても愛蔵版としてずっと使えるおすすめ書籍を5冊選んでみました。どれもハイレベルでわかりやすく、素晴らしい出来栄えです。

フェルメールへの招待

どれか1冊入門用に購入するのであれば、こちらがまずオススメ。知識ゼロの状態で読み進めても違和感なく読めますし、フェルメールのほぼすべての作品をカラー図版でも裏。初心者目線に合わせたやさしい解説が素晴らしいです。2012年のフェルメール展に合わせて出版されましたが、未だに版を重ねて売れ続けているベストセラーです。

もっと知りたいフェルメール

日本におけるフェルメール研究の第一人者、小林頼子氏が全面的に制作に関わった東京美術の定番ムック本。カラー図版、すっきりした解説でわかりやすさが確保されている一方、監修者が徹底してアカデミックな観点や、美術史的に正確な記述内容を担保してくれているのが「もっと知りたい」シリーズの特徴。この本で得た知識は、間違いなく本物の教養といって良いと思います。おすすめ。

フェルメール会議

2018年のフェルメール展に合わせ、アートブロガー「青い日記帳」Takさんが企画監修した、個性的なフェルメールのムック本。Takさんはじめフェルメール研究ではずば抜けた見識を持つ9名の識者が、様々な観点からフェルメールについて突っ込んで語り尽くしてくれています。

実は僕もこの本の執筆や構成、インタビューを手伝わせて頂きました。あくまで主観的な観点ですが、2018年秋に発売された数多くのムック本の中でもとびきり個性的で、情報量・クオリティ面でダントツ・・・だという自負があります。初心者向けにわかりやすい記述を心がけた反面、フェルメール上級者でも知らない知識や見解が多数出てきますので、「フェルメールを極めたい!」という方の予習・復習におすすめです。

売れまくって増刷されても僕にはこれ以上1円も印税みたいなものは入ってこないですが(笑)、せっかく頑張って作りましたので是非買って下さい!!

知識ゼロからのフェルメール鑑賞

有名な現代美術家・森村泰昌氏による斬新な入門書。フェルメール作品に対する個性的な絵の見方や創意工夫が凝らされた分析手法で、非常にわかりやすく解説してくれます。自ら得意のコスプレセルフポートレート表現で自らフェルメールの絵画世界の中に入り込み、体を張った分析も良かった。これは購入してよかった。

フェルメール原寸美術館 100% VERMEER!

高精細画像をうまく活用した画集や、ビジュアル重視の解説書を制作するノウハウは、大手出版社の中では小学館がNo.1だと思います。この「原寸美術館100%VERMEER!」でも、フェルメール絵画を原寸、あるいは部位によっては200%に拡大して、徹底して美しいビジュアルでフェルメール作品を丸裸にしていきます。原寸大写真の特性を生かして、普通鑑賞者が気づかないようなポイントまでしっかり解説してくれているので、より深い作品鑑賞が楽しめます。

展覧会開催情報

フェルメール展
◯美術館・所在地
上野の森美術館
東京都台東区上野公園1-2
◯アクセス
・JR「上野駅」公園口より徒歩3分
・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口より徒歩5分
・京成電鉄「京成上野駅」より徒歩7分
◯会期・開館時間
10月5日 (金) 〜 2019年2月3日 (日)
*開館・閉館時間が異なる日があります。
*会期中、一部作品の展示替えがあります。
◯休館日
12月13日(木)
◯観覧料金
前売日時指定券(税込)一般 2,500円、大高生1,800、中小学生1,000円
*未就学児は無料
*障がい者手帳保持者は本人と付添い1名まで割引
 来場時障がい者手帳要提示
*前売日時指定券料金は、来場日前日の23:59までの受付完了分が適用
*各時間枠の前売日時指定券は、予定枚数に達し次第販売終了
◯公式HP

www.vermeer.jp/
◯公式Twitter
<東京展>https://twitter.com/vermeerten
<大阪展>https://twitter.com/Vermeer_Osaka