あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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4000記事ほどブックマークして達した結論→「もっと本読まなきゃな。」

かるび(@karub_imalive)です。

短めのエントリです。

去年の9月末に、「はてなブログ」でブログ開設してから、それと同時に「はてなブックマーク」を本格的に使い始めて半年が経ちました。

もともとネット記事やブログを読むのが好きだったこと(まぁ要するにネットジャンキーに近い)、ブログシステムと深く連携して自然に使わされる仕組みになっていたことも手伝い、それから約5ヶ月半、170日間ほぼ毎日欠かさずこの「はてなブックマーク」を活用して、いろいろな記事をブックマークしてきました。今、ちょうど4300記事くらい。ヒマでしょ?(笑)

そこでだんだんと感じてきたのが、ブログやネット記事の表現手段やコミュニケーション手段としての特性、というか限界性です。

ひとことで言うと、ブログをはじめとするネット記事は、一つ一つの作りがどうしても内容的に「浅く」なってしまうのですよね。勉強にならないわけじゃないんです。ただ、何かを学習するための媒体としては効率が悪いかな、と思います。「ブログの記事なんて暇つぶしに読むものだよ」なんてよく言われますが、まぁある程度はそうなんだなと。

NAVERまとめ的なキュレーション記事やライフハック系によくある「何とかを何とかするためのたった10の方法」等々も、情報を取り出したり、まっさらな状態から情報を得るための入り口としては有用なんだけど、それ以上の深い分析や知識を得ようと思うとやはり無理があります。

また、網羅的、体系的なディープな分析記事に出会えることも少ないように感じます。ある分野の知識やスキルを学ぼうと思うと、大量の記事をGoogle検索やSNS上で検索して、それを自分の頭のなかで繋ぎあわせて立体化していく作業が不可欠なわけです。これは結構時間食うし、しんどい。

ただで情報を得て、更に学びや気づきを得ようとするならば、ネット巡回位は時間をかけなさいよ、っていうことなんでしょうね。

じゃあなんでブロクを始めとするネット記事には限界があるのか?これは、ざっくり2つ理由があると思うんです。

1つは、ブログは基本無償提供されるものであり、日記や雑記の延長線上にあるものだから。例えば専業のライターさんだったり、文筆家、論壇で活躍する先生方であったりしても、モノ書きとしてのちゃんとした作品はブログではなく、有料の紙媒体や学会の論文等で別途しっかり残しているのですよね。

で、ブログには、そのための下書きというか、断片的な着想レベルや、本人の思いつきを公式に形にする前の初動反応を見るための観測記事をアップすることが多いのかな、という気がします。

例えば、文体が好きで、最近良く読ませてもらっている内田樹さんなんかも、紙媒体として表現された著作は自身の著作権は放棄しないけど、ブログに発表された文面は、いくらでもパクって活用してもらってもいいって言ってますし。何なら全文コピペで自分の文章として発表してもOKだとも。

もう一つは、ブログと言うメディアの特性に由来する可読性の悪さです。検索かなんかで着地したその記事だけが読まれてしまい、前後の記事までは読者は確認してくれない。前後のエントリと連続して読めば、どうということもない記事も、たまたま着地したその記事が強めの文体だと、意味もなく燃えたりとかする事案もあります。故に、一つの記事に凝縮して要点や背景を詰め込む必要があるため、どうしても本題が薄くなる。

また、長いと読者が読んでくれない。昼休みとか通勤の途中でパッとスマホを開いて暇つぶしに読まれることが多いメディアなので、短くないと途中で飽きられて最後まで読んでくれないわけです。

僕も、どうしても専門記事的な傾向の書き方が好きなので、1記事4,000字とか5,000字になっちゃうことがすごく多いのですが、そうするともう読んでくれないわけです。よくて、長いから「あとで読む」とされ、そのまま読まれずに忘れられてしまう(笑)

つまり、ブログの記事って、どちらかというと雑誌や新聞記事のようにザザッと目を通して、その日に起こった事件や物事を「点」として切り取った「話題性」や「速報性」を提供するのに向いていて、じっくりと腰を落ち着けてある分野の体系的な知見や主張を読むには不向きなんだなと。

じゃあ、どうやってそれを補っていくかっていうと、やっぱり「本を読む」ことしかないのかな。という結論になりました。単純に一冊何かしらの本を読めば、ブログ記事数十本~数百本の分量がありますし、体系的に知識を身に着けたいなら、今も昔もやっぱり第一の情報源は「本」となるのかな、と思い至りました。

要するに、ブログ記事から得たいもの、読書から得たいものを切り分けて考えていければいいのではないかと。では、肝心の読書の効用やそのあたりはどうなのか?というと、長くなってきましたので、それはまたまとまった時にじっくり長文でブログに書かせてもらいたいと思います。

とりとめもなくなりましたが、今日はこの辺で。
かるび