あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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40歳で、この春、会社をやめたらやってみたいことがまとまってきた

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僕は、まもなく、40歳の春を迎えます。
そして、会社を辞める予定です。
 
実際に、会社を辞めてから何がしたいのか、イマイチ自分でもよくわかってなかったのですが、なんとなく整理できてきました。ここで、今の自分の心境をまとめておいて、後で見返せるように、ブログに書いておこうかなと思います。
 

進学校で勉強してた学生時代

さて、40歳となった今、どうでもいいことではあるが、僕はいわゆる世間から見たら高学歴な方だと思います。
 
きっかけは、小学校5年生の時に両親の方針で中学受験をしたこと。
中学受験までの1年半、学習塾に通い、いわゆる中高一貫で大学受験教育をやってくれる御三家のすべり止め校に合格しました。導いてくれた両親にはもちろん感謝しています。
 
さて、その進学校は、名前は伏せますが、夏にはふんどしで水泳練習、冬には柔剣道で寒稽古するなど、時代錯誤な古き良き質実剛健な校風に、六年一貫の進学教育が売りでした。
 
学校の中では、入学してすぐのテストから、1位からビリまで毎回容赦なく成績表を保護者に配布するなど、徹底されていました。競争心を煽り、学生を勉強に向かわせる仕掛けが満載で、僕もその仕掛けに洗脳され乗っかり、中学・高校と割とストイックに勉強してきた覚えがあります。
 
6年間受験勉強してきて、成績は常に真ん中くらいでした。それでも、それなりに受験勉強にカスタマイズされた中高一貫の進学教育は強烈でした。両親の献身的なサポートもあって、現役で慶応の経済に進むことができました。
 

大学に入ったら反動で留年しました

でも、さすがに大学進学後、1年生の秋にとうとうその反動が来ました。親元を離れて一人暮らしになったことも影響したかもしれない。パタリと勉強をしなくなりました。
 
それまでは6年間受験という目的のために机に毎日1時間、2時間と向かうことが当たり前だったのですが、大学生活は、なんだかんだで自由です。次第に、授業に出席せず、楽をすることを覚えました。
 
以降、留年も経験し、「勉強をする」という観点では、完全に方向性を見失ってしまいました。やりたいこともわからなかったし、だからといって机に向かうこともいやだった。
 
勉強を放棄した代わりに大学で得られたのは、いわゆる人生勉強の部分です。六年一貫の進学校で帰宅部で勉強ばっかりやっていたため、おかげですっかりコミュ障になっていました。人間関係の作り方がわからなかったのです。重症。
 
女性とは口も聞いたことがなかったので、どう話していいのかもわかりませんでした。それでも、入ったサークルがまぁそれなりに良かったのか、まず普通に人とコミュニケーションを取れるようになり、サークル活動で仲間との共同作業を通して何かを達成することに夢中になれたのは良かったです。
 
閑話休題。来年から、早稲田大学の入試改革の一貫で、AO入試(自己推薦)の比率を高めることになったそうですね。その理由というのが、一般の受験生より、AO入試で入った学生の方が優秀だからだそうです。
 
それは、なんとなくわかる気がします。一般の受験生は、受験自体がゴールであり、受験勉強で消耗している人も多いと思われます。そういう受験生は、入試が終わって大学入学後に、本当にやりたいことや、学びたい学問・教養に向き合う精神的な余裕が残っていないのでしょう。
 
その点、AO入試生は、そこまで受験戦争で消耗しきっておらず、結果的に入学してからの学びに対する姿勢が、一般の受験生よりは自覚があるということなんでしょうね。
 

そして社会人になりました

話は戻ります。
さて、勉強をさぼりにさぼった大学ですが、卒業する時にやっぱり後悔しました。
 
「あっ、もっと勉強しておけばよかったな。」
 
心残りだったのが、大学時代の5年間で、物事を覚えるだけの受験勉強ではなく、本質的な教養を身につけたり、本物の学問へ挑戦すればよかった。ということ。
 
その思いは、社会人になってからも、ずっと自分の中で、心の奥底のあたりでくすぶり続けていました。
 
大学卒業後は、両親に心配をかけたこともあり、また、このままじゃダメだっていう思いから、今度は一転して、仕事に打ち込むようになりました。
 
不器用ながらも15年間サラリーマンで、大企業~中小企業で経理、営業、採用といろんな業務をやらせてもらって、仕事についてはそれなりに経験値はしっかり貯めたつもりです。なんか英語や労務系の資格も一杯取りました。
 

どうしても休みが欲しくなった。

ただ、ここ5年ほどは、どうしても生活の中で「仕事」のウエイトが高すぎて、知らない間に少々疲れてしまっていました。本格的に何か休みが欲しいな・・・そう思い始めた時に、、、
 
大学時代遊んでしまって、やっておけばよかった、ということを再度体が動くうちに、やっておきたいなという欲求が抑えられなくなりました。
 
ちょうど、妻が仕事に復帰し、それなりの給与を稼げるようになってきたこともあります。というか、ざっくり僕の1.5倍あって、年々差が開いている、、(+_+) そして、子供が保育園を卒園するこのタイミング、今しかないと思いました。
 
そうだ、1年間、仕事を休んで、人生の夏休みを取ろう。
 
欧米だと、サバティカル休暇という休みがあります。
サバティカルとは、使いみちに関係なく、職務を離れた長期休暇のことを指します。
 
例えば、欧米や外資系企業では、社会人になって10年、15年経過したところで、所属する会社に復帰する前提で、3ヶ月~1年位の長期の休みが与えられる会社があるそうです。羨ましい。
 
日本の会社には、残念ながらそういう制度はありません。いや、探せばあるのだろうけど、40歳位の働き盛りの年齢で、長期間の休みが取れる制度を導入している会社はそうそうお目にかかったことはありません。
 
もちろん、今所属している会社にも、そんなものはありませんでした。
少しでも稼働率を上げて、労働資本を高速回転させて利益拡大、成長を目指すベンチャー系SIerにそんなものがあろうはずがなく、結果的に、長期で休みを取るのであれば、「退職する」一択なわけです。
 
退職は、あっさり認められました。使えないからかな(笑)
4月中旬で退職予定です。
 

これからやってみたいこととか

この4月からやってみたいことが一杯あります。
恥ずかしいのでこの場で全部公開するのは控えますが、方向性としてまずやってみたいのは、いい教養、いい学問にいっぱい触れたいということ。
 
社会人になってから、インスタントな自己啓発ばっかりで、小手先のスキルは一杯身につきました。でもそれじゃ、なんというか渇きは癒せないのですよね。
 
でも、大学に入り直す、とかそういう方向じゃなく、自分自身でその時に興味が湧いた分野の教養や学問を、自分なりのやり方で掘り下げて、知って味わいつくしたいのです。
 
昔から知りたがりやなので、何でもわからないこと、不思議な事は知りたくて仕方がない。インターネットの発達で、世の中に出回っている情報量は飛躍的に増えました。360度、周りを見回したら「これ、どうなっているんだろう」「これを知りたいな」と思うことばかりです。いい世の中です。
 
いわば、壮大な自由研究をやってみたいんですよね。
テーマは色々。
 
その日のニュースから着想を得てインスピレーションのままに掘り下げるもよし、テーマを設定して、それをやってみるもよし。
 
とりあえず、1年限定でいろんなことをやってみます。
それを、文章という形で、ブログに起こしてアウトプットすることで、自分の中で学びを加速・整理させたいし、周りの人にも楽しんでもらえたらもっといいと思います。
 
もちろん、生活もあるし、将来のキャリアもあるので、遊ぶのは1年限定ですけどね。
 
そんなわけで、読者の皆様、もうしばらくよろしくお願いします。
 
かるび
 
PS
熊(id:pojihiguma)さん、交代です(笑)