あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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ブランクがあっても大丈夫!女性の再就職面接にアドバイスします!

かるびです。

 仕事柄2か月に1回くらい東京都の就労支援施設で行われる女性や若年・また中高年の就労支援イベントにパネラーや講師などで参加させて頂くのですが、今日は、特に女性の再就職支援のイベントで一番聞かれる質問について、取り上げてみたいと思います。

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女性の方が職歴にブランクが発生する最大の理由は何といっても結婚・出産・育児といった女性に関わる人生イベントです。

「結婚を機に専業主婦として子供2名を育てたが、上の子が高校生になったからもう一度働きたくなって再就職を目指している」

「子供を産んだがその後離婚してしまい、働いて家計を支える必要がある」

等々、一度は家庭に入ったけれど、その後数年後に職場復帰される方は益々増えているように感じます。

そこで、どうすれば一番復帰しやすいのか皆さん本当に悩まれるケースが多いです。そこ今日は、どうすればスムーズに再就職できるのか、あるいは再就職のために有効な方策はあるのか、簡単にまとめてみていきたいと思います。

再就職の前にブランク期間にやったことを前向きに棚卸する

まずここが肝です。就職活動の最初の関門「書類選考」において、履歴書、職務経歴書を作成する際に一番気合を入れて考えて欲しいのが、この「ブランク期間」を如何に上手に見せる工夫ができるか?ということです。

言うまでもなく、一般的に仕事と仕事の間にブランクが空いてしまうと、中途採用の現場では著しく不利になるケースが多いです。

「ブランクの間何もしてなかったのに復帰などできるのか?」
「ブランクがあるってことは何か心身に問題があったのでは?」
「なぜ仕事を辞める必要があったのか、ネガティブな退職理由があるのでは?」

といった具合に、書類選考や採用面接の場において、採用担当はその職業柄、まず真っ先に職歴のブランク期間に目が行ってしまい、そこでまずネガティブな要因を先に想定してしまうんですね。

ですので、まずこの面接官のネガティブな先入観を力強く否定し、説得するための材料を是が非でも考え、プレゼンテーションする必要があるわけです。

しかし、「そんなこと言ってもブランクの間家事とか子育てしかしてなかったし・・・」といったようにアピール材料をひねり出すのが非常に難しく感じられるかと思います。ではどういうアプローチでブランク期間を説明するのがいいのか、この後説明していきますね。

ブランク期間にやっていたことをまず棚卸する

まずはここからしっかりやっていきましょう。ブランクがあったといっても、本当になにもしてなかったわけではないですよね?その間、私生活は家庭中心、子供中心に非常に忙しい日々を送っていたかもしれません。またアルバイトをやったり、場合によっては幼稚園・小学校の世話役、PTAだったり、町内会の役員を務めた方もいらっしゃるかもしれません。また、新しい趣味を見つけてそこで自分の意外な才能を見つけた方もいると思います。

といった具合に、まずブランク期間の自分自身の過去の行動を全部洗いざらい振り返って紙などに書いてまとめてみることを強くお勧めします。

ブランク期間中にやったことの中から、少しでも仕事に応用できる要素を抜き出し、アピール材料をひねり出す

例えば、こんな感じです。

専業主婦になり、子供が2人生まれて家事と育児に非常に忙しかった
(アピール材料)仕事をやっていた時よりも沢山の家事を同時進行でてきぱきこなせるようになったので、事務対応力がスピードアップした

ブランク中、趣味で始めた書道にはまり、短期間で段位を取得した
(アピール材料)その影響で、手書きの書類でペン字なども上達し、書類がきれいに書けるようになった

スーパーの品出しのバイトを一時期やっていたことがある
(アピール材料)接客マナーやお客さんとのコミュニケーションの取り方を習得した

PTAで役員を1年務めた実績がある
(アピール材料)交渉力やコミュニケーション能力、段取りを考える力が身についた

このように、多少苦しいかもしれませんがブランク期間に自分が取り組んだことから、仕事にプラスになりそうな要素をピックアップして、それを職務経歴書に記載してみてください。少なくとも、面接官のネガティブな先入観をかなり中和させる効果を発揮すると思います。

それでもアピール材料が見つからない人は今から始める

 それでも、応募する職種の仕事内容に役立ちそうな要素がブランク期間中から見いだせなかったのなら、今、この場から自己啓発への取り組みをスタートさせてアピール材料を創り出しましょう。

例えば、事務職に復帰したいなら、ExcelやWordの上級スキルへチャレンジするなどです。今すぐブックオフamazonマーケットプレイスなどで安いテキストを購入して自習することもできますし、また、プラスアルファとしてHTMLやWebの知識を学ぶなら、オンラインで無料の講座がいくらでもあるので、探し出して今すぐ取り組んでしまいましょう。

そして、職務経歴書や履歴書の「資格」欄等に、「現在MOSMicrosoft Office Specialist)試験取得に向けて学習中」とか、「日商簿記2級取得予定」と堂々と書くのです。今すぐやれば、それは少なくとももう「嘘」ではなく、実際に現在進行形で自分が取り組んでいることなので、面接でもそのままポジティブなアピール内容として使えます。諦めずに今からやる!ということです。

面接の場では弱気な発言は絶対しないこと

ブランクがある女性の再就職を目指す方の何割かは、つい不安な気持ちが言葉にでてしまったり、不安そうな雰囲気をオーラとして出してしまうケースがあります。面接官として「あぁ、いい人なんだなぁ」と非常に共感はできますが、採用につなげることがむつかしくなります。不安そうな雰囲気を受け答えや振る舞いとして出してしまった場合、ブランクがある方の場合は面接官のブランク=ネガティブな先入観を固めてしまい、選考での合格が難しくなるでしょう。

ですので、もし面接官からブランクのことを強めに聞かれたりした場合でも、空元気でもロジックが通ってなくてもいいので、まずは「できません」「わかりません」「自信がありません」という回答は絶対に口にせず、その反対に「大丈夫です」「できます」「是非やらせてください」と前向きに短く言い切るようにしてください。

労働可能時間はできるだけ長く確保できるよう調整する

最後に、再就職を目指す女性にとって就業時間の確保は非常に大きな課題になると思います。ここは、人それぞれ事情が違うところなので何とも言えませんが、ベストは1日8時間働ける環境を作ることです。少しでも早期に再就職したいのであれば、真剣に調整してみてください。お子さんが小さい場合はかなり難しいかもしれませんが、できる範囲でいいので調整してみて下さい。働ける許容労働時間が長くなればなるほど指数関数的に求人の幅が広がりますので。

また、面接の場で「残業できますか」等、対応できる労働時間を確認する質問があった場合は、できるだけ最大限努力した場合はここまでできそうだ、というMAXの時間幅を想定して強気で回答してください。まずは入社するために最大限アピールすることが大切です。実際に働きだしたら周りが配慮してくれるケースもかなりありますので、入社して少し実績を積んでから「やっぱりもう少し金曜日は17時に帰りたいです」等々労働条件の見直しを人事にお願いすることもできます。

求人は専門機関や女性系媒体を必ず押さえよう

来年度から、国を挙げてこんな法律が施行されます。

www.mhlw.go.jp

従って、官公庁・自治体での女性再就職支援への取り組みは手厚くなりますし、パソナやリクルートなど採用支援会社もそれなりの専門的なサービスを打ちだしてくることが予想されます。ですので、まずは一般的なリクナビマイナビといった一般の求人媒体への登録と並行して、女性の再就職支援に強いところへ求人を探しに行くと効率的に条件に合った仕事が見つかりやすいです。

例えば、官公庁だと、

マザーズハローワーク・マザーズコーナー|厚生労働省

民間だと、

女の転職@type-女性の転職サイト

といった具合に、女性系の求人媒体・サイト・相談窓口から当たっていくのが効果的だと思います。

 

ということで、今日は女性向けの再就職について書いてみました。求人倍率は、この8月で23年ぶりにバブル崩壊後最高になっているようですし、ブランクのある女性にも非常にチャンスになっています。是非がんばってもらいたいな、ということで今日の記事書いてみました。何か質問などあれば、コメント頂ければお答えします。

 

それではまた!

かるび