かるび(@karub_imalive)です。
会社を退職して期間限定のセミリタイア的な生活に移行して、ちょうど5ヶ月目になります。
無職になって、生活のリズムだけは崩さないようにしよう、と気は使っており、子供や妻と同じ時間帯で、同じ生活リズムで家事などをこなすようにしています。また、会社をやめて人付き合いが減る分、世の中から置いていかれないように、用事がなくても外を出歩いて、書店やショッピングモールなどへ出かけるようにしています。
完全に世の中の流れやビジネスの現場から離れてしまい、世捨て人みたいになってしま-ったら、なんか怖い気がして。それで、最近は、わざとサラリーマン時代の仕事着に近いような恰好で外を歩いたりもしてみました。
それでも、やっぱり自分の中で内面的な変化というか、趣味嗜好が避けがたく大きく変わってきた感じはあります。特に顕著に自分で感じるのが、
・ブログで仕事系、会社系のネタが書けなくなった
ということ。
当ブログを最初に立ち上げた時は、まだ前職で人事労務の仕事をしていました。会社は辞めたかったけど職種や仕事の中身は大好きだったので、「人事労務系」のネタを中心に仕事経験から得た知見などを書くことが多かったです。それで、登録して頂いた読者の方も、やっぱりそういうネタを待っている方が多かったような気がします。
9月以降、ちょっと記事を好きに書いてみよう、と思って、わりと心の赴くままに好きなようにブログを書いてみました。
見返してみると、ほとんど人事労務系のネタを書いていないんです。代わりに、美術館ネタと映画レビューネタしかなかったという・・・。あんなに仕事や人事労務の記事を書くのが楽しかったのに、なんか最近そうでもないんですよね。ネタも思いつかないし。
まぁ、会社を辞め、現場から遠ざかっている人間から、現場の肌感覚がない「仕事論」なんか聞かされても説得力ないだろうし、「おまえがいうな!」ってお叱りを受けるとは思いますが(笑)。
それでも過去に読者登録して頂いた読者の方の属性などを考えると、読者の皆様にお役に立てるようなネタを何かひねりださなきゃな~とは常に考えてしまいます。しかし、もう会社ネタ、仕事ネタ、人事労務ネタ、不思議と全然出てこないんですよね。なんとかせんとな~。
会社員をやっていた現役時代、あんなに物申したいことや不満があったのに、会社生活から少し離れただけで、何となくもういいやっていうか、過去のことになっちゃってるのだなと。
人事労務系の仕事をしているときに、出産育児や、精神的な疾病から回復途上の長期休職者たちと話していると、小さい違和感を感じることがよくありました。「ん?なんか時間の流れ方とか、感覚が違ってきてない?」と。
どんなに仕事中は優秀でピリピリしていた人でも、休職期間に入っちゃうと、彼らの時間感覚や喋り方の端々から、仕事に就いていない人特有の「おおらかさ」や「のんびり感」が出てるのがわかるんですよね。
今、同じような環境に自分が置かれてみて思ったのは、仕事の現場から遠ざかったという「環境の変化」によって、知らず知らずの間に自分の感覚が変わってきているのだろうなということ。仕事の現場から離れると、仕事の最前線に立っている人たちとは同じような空気感を共有して、打ち合わせ一つできなくなっちゃうのかもしれません。(別にそれが悪いわけじゃなく、会社などの仕事の現場にはそれ特有の空気感があるのだと感じたのです)
「今、この瞬間にビジネスの現場に立ち会い活躍している」人の書く記事の方がなんとなく面白く感じるのは、仕事の現場の最前線にある、リアルな「空気感」が記事中に感じられるからなんじゃないのかな、と思う今日このごろです。
誰だ、サラリーマンの記事はつまらないなんて言ってるやつは?!(笑)
意図的に無職生活を始めてみて5ヶ月。日常生活の中で感じるこうした微細な感覚の変化を細かく書き残しておこうと思って、ちょっと書いてみました。
それではまた。
かるび