あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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【ネタバレ有】映画「土竜の唄 香港狂騒曲」の感想とあらすじの徹底解説!/生田斗真が孤軍奮闘するもやや期待ハズレだった

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【2017年1月11日最終更新】
かるび(@karub_imalive)です。

お正月映画として封切りされた、生田斗真の主演映画「土竜の唄 香港狂騒曲」を見てきました。以下、映画の感想やあらすじ、詳細な解説を書いてみたいと思います。

※後半部分は、かなりのネタバレ部分を含みますので、何卒ご了承下さい。

1.映画の基本情報

<土竜の唄 予告動画を見る>

動画がスタートしない方はこちらをクリック

【監督】三池崇史(「土竜の唄潜入捜査官REIJI」「テラフォーマーズ」)
【脚本】宮藤官九郎
【原作】高橋のぼる「土竜の唄

監督は、多作多産の三池崇史監督。2016年、「テラフォーマーズ」実写版で大コケしましたが、とにかくオファーがあった映画はガンガン引き受ける姿勢はある意味プロ意識を感じます。2017年度も、木村拓哉主演「無限の住人」、「ジョジョ」など、マンガ原作モノが続きますね。一抹の不安はありますが、期待しています(笑)

2.主要登場人物とキャスト

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キャスト陣は、前作からの継続出演組を含め、かなり豪華に有名どころを起用。キャストにかかる費用がかさばったので、香港現地ロケがなかったのでしょうか・・・

菊川 玲二(生田斗真)
広域暴力団「数寄矢会」へモグラとして潜入捜査中。数寄矢会のドン、轟周宝の決定的な麻薬取引の証拠を掴み、現行犯逮捕することが最終目標。
兜真矢(瑛太)
新たに警視庁組織犯罪対策本部に配属されてきた若手エリート課長。父は捜査中に殉職するなど、暗い過去も持つ。
轟迦蓮(本田翼)
轟周宝の一人娘。目に入れても痛くないほどの可愛がりよう。今回のヒロイン役。
古田新太(桜罵百治)
モモンガ一家のボス。「イシシシシ」という笑い方が非常に個性的で良かった。
胡蜂(菜々緒)
本映画中で何度も何度も執拗に玲二に絡んでくるチャイニーズマフィアの女暗殺者。
黒川剣太(上地雄輔)
「クロケン」は、今回黒子的な動きをしています。 1作目に比べると明らかに少し地味だったかも。
若木純奈(仲里依紗)
ほぼ忘れられた感のある玲二の彼女。 今作では、いいところで割と局面でのお邪魔キャラに成り下がっています。
日浦匡也(堤真一)
玲二の義兄弟にして、数寄矢会直参日浦組の組長。前向きでエネルギッシュな性格。
酒見路夫(吹越満)
赤桐一美(遠藤憲一)
福澄独歩(皆川猿時)
警察側で、モグラである玲二と水面下で情報交換を続ける3人組。遠藤憲一は「妖怪ウォッチ」のじんめん犬など、最近変な役が多いですね・・・。
轟周宝(岩城滉一)
広域指定暴力団、数寄矢会の会長。

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3.結末までの詳細なあらすじ(※ネタバレ有注意)

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 広域暴力団組織、数寄矢会トップの轟周宝を現行犯逮捕するため、潜入捜査官、通称「モグラ」としてその下部組織、阿湖義組へと潜り込み、捜査を続行中の菊川玲二。義兄弟の盃を交わした、クレイジーパピヨンこと日浦 匡也と行動をともにし、頭角をあらわすと、轟周宝の命で関西の有力暴力団、蜂ノ巣会との抗争にケリをつける重要な働きをした。

抗争終了後、日浦は蜂の巣会のドン、鰐淵 拓馬と五分の兄弟盃を交わす約束をし、その結果に不満を持つ残党狩りにもメドがついたところだ。

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東京へ帰ると、日浦と玲二は数寄矢会の四天王と轟周宝の前で、鰐淵との兄弟盃と、轟周宝直参へ昇格した上で日浦組立ち上げを願い出る。日浦の露骨な野心に警戒した四天王が反対する中、轟周宝は、OKを出す。

日浦組の直参としての初仕事は、非常に重たいものであった。急速に力を伸ばしてきているチャイニーズ・マフィア「仙骨竜」の殲滅である。また、日浦の裏切りへの保険として、日浦組若頭の玲二は、轟周宝のボディーガードを務めることになった。

日浦組立ち上げとなった初日。組員に訓示をする日浦をよそに、玲二は酒見・赤胴・福澄ら、玲二がモグラになって以来、ひそかに情報交換を続けている警察のメンバーのところに連れて行かれた。

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近頃、警視庁組織犯罪対策部の新任課長として、「清廉潔白」をモットーに、警察組織内の不正取締に力を入れるとされる、兜真矢が赴任してきた。元警察官で、現在暴力団関連事件で全国指名手配中となっている玲二を特にマークしているという。

いつもの通り、箸にも棒にもかからないやりとりを終えると、翌日、玲二は約束通り、ボディーガードとして轟周宝の自宅へ赴いた。中に入り、轟周宝夫人に裸にされておもちゃにされていた最悪のタイミングで、轟周宝とその娘、轟迦蓮が帰宅してきた。

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その晩、早速迦蓮のボディガードとして外出に引き回された。運転中、突如迦蓮から「初めての男」になってくれ、と言われ、動揺する玲二。結局、煮え切らないまま断った玲二は、迦蓮を怒らせてしまい、その場で車から放り出されてしまった。

一方、日浦はチャイニーズマフィア「仙骨竜」の台頭には、過去に数寄矢会を破門になったはぐれヤクザが手引としてバックにいると踏み、中でも桜罵百治、通称モモンガが怪しいと感じていた。

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そんな中、怒って玲二を車外へ放り出し、一人でいた迦蓮を、仙骨竜が急襲し、誘拐する。轟周宝に報告し、指をツメようとした玲二だったが、周宝からは「指ツメよりもどうするか考えろ」と一喝される。

しかし、仙骨竜の魔の手は周宝のすぐ側にも及んでいた。周宝がトイレに立った一瞬、店内スタッフを装った女性ヒットマン、胡蜂が鋼鉄ワイヤーで周宝を絞め殺そうとしたのだ。宙吊りにされる周宝の元へ、かけつける玲二。玲二は、何とか周宝を助け出すも、ヒットマンを逃してしまった。

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そこへ、仙骨竜と行動をともにしていた桜罵百治から周宝に、娘を誘拐した旨の連絡が入る。日浦が睨んだ通り、仙骨竜と百治は裏でつながっていたのだ。百治は、周宝に即時の引退と数寄矢会の解散を迫った。

しかし、日浦がその誘拐現場をみはる埠頭の広東食品第4倉庫であることを突き止め、遅れて玲二らも現場へ到着する。現場で乱戦となるが、なんとか迦蓮を救い出すことに成功した。さらに、兜率いる警察も現場に到着し、日浦・玲二は分かれて逃げることに。玲二は、迦蓮を伴い安全な場所へ移動した。

玲二に抱きつきキスする迦蓮だったが、そこへ玲二の彼女、純奈がやってくる。鉢合わせする3人。うまく説明できない玲二に、迦蓮は再び愛想をつかし、通りかかったパトカーに乗り込んで去ってしまう。しかし、迦蓮が乗り込んだパトカーには仙骨竜の暗殺者、胡蜂が警官を偽装して乗り込んでいた。玲二は懸命に迦蓮を取り戻そうとするが、逃げられてしまった。

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モグラとして潜入捜査中だった玲二は、その場に残った純奈にうまく説明できなかった。そこへ、兜率いる警察部隊が突入してくる。玲二は、肩を撃たれて海へと落ちてしまうのだった。

翌朝、玲二が気づくと、日浦とともに香港へ向かうセスナ機の機上にいた。結局迦蓮は仙骨竜により香港の高級ホテルで予定されている人身売買会場へと連れ去られたため、それを追って不法入国するというのだ。香港到着寸前でガス欠になるトラブルにも見舞われたが、飛行機をギリギリ不時着させて香港へ潜り込むことに成功した。

玲二は傷を手当し、日浦はみはる埠頭で百治に破壊された義足をそれぞれ治し、先に入国していたクロケンと合流した。

地下の下水道から変装して人身売買会場へ入った日浦・玲二・クロケン。玲二は、女装して人身売買オークションの舞台に立つのだった。

一方、百治は、TV電話の回線をつなぎ、轟周宝へ、娘の迦蓮をオークションに出したくなければ即時引退と数寄矢会の解散を迫った。しかし周宝は、迦蓮のへその緒を口に含むと、断固として脅しに屈しない姿勢を貫いた。

そして、百治の後ろ盾は、なんと警視庁の兜真矢だった。兜真矢は、香港に来て、仙骨竜、桜罵百治と組んで、裏の顔として、人身売買ビジネスに手を染めていたのだ。

人身売買オークションは全部で24人+女装した玲二だった。早速活発に品定めとオークションが開始されるが、24番の札をつけた迦蓮(つまりオークションのオオトリ)もその中にいた。

オークションは進み、いよいよ迦蓮のセリが始まった。そして迦蓮の落札者が決定した瞬間、玲二が会場に乱入し、迦蓮をさらうと、会場は大混乱に陥った。

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怒った兜は、会場内で銃を乱射する。それを合図にしたかのように、仙骨竜と日浦達が大乱闘となった。会場内で再び戦う百治を日浦を残して、迦蓮を連れてビルからの脱出を図る玲二。

ビルを爆破し脱出口を開き、パラシュートを装着していたら、そこへ兜が追いすがってきた。兜と1対1で戦う玲二。かろうじて兜を打ちのめすと、そこへ、百治を倒した日裏が遅れてやってきた。日浦と迦蓮が先に脱出口から脱出する。

玲二も脱出しようとしたところ、土壇場で三たび胡蜂が来襲し、虎を玲二に放った。玲二も慌てて脱出したが、落下しながら虎に頭を噛まれてしまい、世界各国の報道番組で国際指名手配容疑者として報道されてしまうのだった・・・。

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4.感想や評価(※ネタバレ有注意)

今作は、12月24日に1回目を見ました。最初に見た時にあまりピンとこなくて、もういちど原作マンガを読み直して、5日後の12月29日に2回目を見ました。でも、物足りなさには変わらず、今回は、評価の甘い僕にしては珍しく、やや辛辣な感想になります。

クドカン脚本の脱力系コメディ路線は良かったですが、原作の世界観が薄まったキャラクター設定や、間の悪さなど、作りの粗さがどうしても目立ちました。

4-1.徹頭徹尾、コメディ路線だった

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2014年に公開され、大ヒットし前作から、監督も脚本もそのままの体制だったので、おそらくカラーは変えて来ないだろうと思っていました。予想通り、前作同様、コメディ路線でした。

冒頭から、大阪上空を素っ裸でヘリコプターに吊るされて飛びつつ、ヘリコプターの到着先で待つ数寄矢会の幹部がマイムマイムをしながら捕虜の見聞を行うなど、「あぁ、これはシリアスにやる気は全くないわけね。OK、じゃあコメディ路線として楽しむか!」と切り替えました(笑)

原作でも、主人公の玲二は機転と強運でピンチの連続を乗り切るタイプで、都合よくストーリーが展開することが多いので、強引な展開はまぁ目をつぶることにしました・・・。

4-2.冗長なシーンが多く、展開が止まりがちなのが少し気になった

迦蓮と玲二の車中でのラブシーンが冗長すぎるほど長かったり、敵役との真剣な対決中に、敵が手を止め、自分語りを長々と始めるシーンなど、要所要所で不自然にストップしてしまう展開がもどかしかったです。

原作11巻分の分量を映画1本に詰め込まないといけない事情はあるにせよ、鑑賞者の想像の余地を全部奪い去るほど、ストーリーの説明をセリフに詰め込むのはちょっと安易なのでは?「妖怪ウォッチ」など、小さい子供向けの実写映画ならわかるのですが・・・。

4-3.轟周宝の悪さが伝わってこない残念さ

マンガ原作では、轟周宝は巨大なヤクザ集団に登りつめたボスらしく、厳しさと情け深さ、そして狡賢さを兼ね備えた「巨悪」としての凄みが非常に上手に表現されています。部下の手なづけ方、厳しい局面で見せる精神的な強さなど、読んでいてひしひしと感じます。

それに対して、岩城滉一扮する映画での轟周宝は、せいぜいが中小企業の叩き上げのオヤジのようで、ちっとも凄みが感じられません。原作から拾い上げたエピソードが、「へその緒」を食べるシーンだけだと、キモいオヤジで終わってしまうような。玲二が決死の思いでモグラとして活動する意味を持たせるために、轟周宝の描き込みはもう少し気を使ってほしかったです。

4-4.仙骨竜のボスが出ないのもどうなの?!

今作は、チャイニーズマフィア編ということでしたが、原作では描かれる仙骨竜のボス「藍虎」やその手下(とにかく凶暴!)が本作では出てきませんでした。香港まで行って、出てくるのはモモンガや兜真矢など日本人ばかりというのも締まりがなかったかなと思いました。中国語を話すキャラが、菜々緒扮する女ヒットマンだけなのも・・・

現地ロケをする製作費がなく、VFXで補完するところまでは許容範囲です。それは仕方ない。でも、映画中でメインキャラに中国人が一人も出てこないのはちょっとどうでしょうか・・・。これじゃチャイニーズマフィア編というか、モモンガ編やん!とか毒づいてました。

4-5.生田斗真、孤軍奮闘

キャラ設定で、唯一前作と比較して良かったのは、生田斗真演じる主人公の玲二。決め台詞「ばっちこーい」が要所要所で決まり、前作よりさらに振り切れたようなパワフルな演技が良かった。後先考えず、ピンチには機転と根性、強運で切り抜けていく玲二らしさが非常に良く出ていました。生田斗真の演技力で、なんとか映画がかたちになったのかな?という感じです。

5.伏線や設定などの解説(※ネタバレ有注意)

5-1.なぜは桜罵百治(モモンガ)は中国マフィアと組んだのか

映画ではきちんと説明されていませんでしたが、武器の密輸で下手を打って、「使用者責任」を問われる前に数寄矢会からトカゲのしっぽ切りで破門されてしまった百治。

マンガやノベライズ版では、モモンガ一家が数寄矢会を抜けて独立系の団体になってからは、日々のシノギが厳しくなったため、暴対法が及ばない外国で「人身売買ビジネス」に手を染めるようになったようです。

香港(原作では上海)での人身売買での利権に食い込む代わりに、兜の後ろ盾を利用して、仙骨竜の関東進出の支援を行っていったということですね。

5-2.日浦がクスリを忌み嫌う理由と、過去の兜真矢との絡み

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(引用:土竜の唄外伝 狂蝶の舞~パピヨンダンス~2巻より)

しかし、日浦が兜真矢を全く知らないという設定は、原作との整合性という面で少しどうかな?とも思いました。というのも、日浦の若い時代を描いた漫画原作のスピンオフ「土竜の唄外伝 狂蝶の舞~パピヨンダンス~」で、日浦が極道に入る直前の18歳の時、悪徳シャブ中刑事、兜と死闘を演じる重要なエピソードがあるからです。

本編序盤、日浦組結成の訓示の中で、「一つ、シャブは絶対にやらない」と、麻薬に対して強い嫌悪感を抱くようになった理由の一つが、この兜との苦い思い出にあります。大切な彼女だけでなく、日浦自身もシャブ中にされてしまい、「楽しく生きる」ことを何より大切にする日浦にはつらい経験となりました。
だから、香港に行って兜と鉢合わせた日浦が「兜って誰?」的な流れで絡みがまったくなかったのはちょっとどうだったのかな?とも思いました。

5-3.「暴対法」で実際に構成員の減少が止まらない

映画でもあったように、末端組員の不祥事であっても、組織のトップに厳しく「使用者責任」を課す新・暴対法。映画中でも、モモンガのように幹部クラスであってもあっけなく「破門」される様が描かれましたが、実社会ではどうなっているのでしょうか?

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平成20年に、暴力団トップの「使用者責任」の範囲を一気に広げた改正暴力団対策法が施行されました。映画でもあったように、これをきっかけとして「破門」「脱退」が急速に進み、平成22年に80,000人を割ると、その5年後にはわずか45,000人あまりに激減していることがわかります。その中には、モモンガこと桜罵百治のように「トカゲの尻尾切り」的な破門を受けた構成員もかなりいたのでしょうね。

5-4.玲二の決めセリフ「バッチコーイ」の意味や由来とは?

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まぁ見てれば大体前後の状況から、「かかってこいやー!!」的な意味だっていうのはわかりますよね。「バッチコイー!」は、元々野球用語から来ていると言われます。守備練習など練習風景で、守っている野手が、どこに飛んできても捕ってやる!という意気込みで、「バッター、どこからでも打ってこい!」と発した気合いの掛け声が、次第に省略されて「バッチコーイ!」に変化していったそうです。

5-5.続編は?映画中、次作を匂わす発言もあった!

さて、気になる続編についてです。最終的には興収次第という気もしますが、映画本編では、以下の2箇所で続編を匂わすようなポイントがありました。

▶拘置所で、酒見・赤胴・福澄の3人がアカペラで歌った「土竜の唄2番」の歌詞の最後の部分で「3番もあるよ・・・」とあったこと
▶ラストシーンで、玲二のナレーションに「轟周宝を次こそ刑務所にぶち込んでやるぜ」と「次」を強調していたこと

次作は、第36巻以降の「シチリアマフィア編」でいよいよ轟周宝と対決するクライマックス編になるのでしょうか?

6.まとめ

原作を読んでいる分だけ、いろいろ感想では細かい所で不満が出てしまいましたが、主演の生田斗真の振り切れた野生児のような演技と、敵役の瑛太の怪演は非常に良かったです。願わくばもう少し、原作の世界観を尊重して、締めるところは締める感じで作ってほしかったなという思いは正直ありますが、次回作があるのならば、最後までしっかり見届けようかなとは思います。

それではまた。
かるび

他にもレビュー書いてます!
【映画レビュー】2017年1月現在上映中映画の感想記事一覧

7.映画をより楽しむためのおすすめ関連書籍など

「土竜の唄」原作全52巻を冬休みに一気読み?!

原作マンガは、現在シチリアの海外マフィア編へと突入し、既刊52巻まで出版されていますが、まだまだ終わる気配はありません。しかし、独特の面白さがあり、読み出すとこれが手が止まらないのです!コマ割りがデカいので、この年末年始に全巻制覇もそれほど時間はかからないと思います。映画から入った人は、是非マンガ原作の圧倒的な高橋のぼるの個性を味わってほしいです!

映画とタイアップして、1月10日までかなり無料で読めます!

2017年1月10日まで、第1巻~第6巻、そして、チャイニーズマフィア編のスタートする第25巻が、映画とのタイアップでKindle、楽天koboとも無料で読めます!

「小説 土竜の唄 チャイニーズマフィア編」

大筋の展開は原作マンガとほぼ同じですが、細かい演出が小説ならではオリジナル展開、サイドストーリーが散りばめられています。轟周宝の「悪さ」もちゃんと表現されており、映画で消化不良だった人におすすめ。

映画第1作「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」のDVD

三池崇史監督とクドカン脚本など話題にもなり、興収21.9億円を記録する大ヒットになった映画第一作のDVD。前作は、まだそれほど玲二のキャラが色濃く立っていませんが、純奈演じる仲里依紗が若い(笑)素行不良で型破りな巡査であるレイジが潜入捜査官になり、阿湖義組組長を逮捕するところまでを描きました。玲二が盃をもらうところで、作法がわからず盃を食べちゃうシーンが個人的には一番記憶に残っています。