あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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祝開館!混雑注意!すみだ北斎美術館のオープン初日「北斎の帰還展」に行ってきました!

【2016年11月24日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

僕の地元、両国に新しい美術館「すみだ北斎美術館」が11月22日にオープンしました。様々な問題がある中、紆余曲折を経て、構想から数年がかりでようやく開館にこぎつけることができました。

江戸東京博物館に続き、自転車で10分弱の距離にできた美術館。これはいかねば!ということで、早速行ってきましたので、以下レポートを書いてみたいと思います。

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【ネタバレ有】映画「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想とあらすじ/女性の「強さ」を感じた衝撃の結末!

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かるび(@karub_imalive)です。

11月18日から封切りとなった映画「ガール・オン・ザ・トレイン」を朝一で見てきました。世界50カ国で翻訳され、ベストセラーとなったポーラ・ホーキンズの同名の原作をもとに映画化された心理サスペンス作品です。

※以下、作品のあらすじや感想、解説などを書いてみたいと思います。後半部分は、かなりのネタバレ部分を含みますので、何卒ご容赦下さい。

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知識ゼロでも心から楽しめる、絶対面白いおすすめの将棋マンガ15選!

かるび(@karub_imalive)です。
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11月19日より、故・村山聖9段をモデルにした話題の映画「聖の青春」が公開されます。原作「聖の青春」を読了し、封切り初日に行ってきたのですが、すごくいい映画でした。レビュー記事は、こちらに書きました。 

【映画レビュー記事】
【ネタバレ有】映画「聖の青春」の徹底レビュー

最近は、「観る将」と言って、誰かと対戦するよりも、有名トッププロ達のタイトル戦などを「見る」のを楽しみにしているファンも多いと聞きます。僕の場合は、見るのもやるのも引退して、もっぱら「読む将」なのです。将棋関連のマンガや小説、最近だとライトノベルなど、見かけたら片っ端から購入して読んでいます。

3月のライオンのアニメ化、実写映画、そして人工知能(AI)との攻防が佳境を迎え、今、非常に熱い将棋界。ちょうど良いタイミングなので、本エントリでは、将棋の知識ゼロでも楽しめる「読む将棋」として、オススメの将棋漫画を紹介したいと思います。

いっぱいあるので、「絶対読んで欲しい特選3作」と「自信を持っておすすめできる佳作12点」に分けて紹介してみたいと思います。

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展覧会ファン投票結果!「あなたが選ぶ展覧会2016」で今年No.1の展覧会を決めよう!!

【2017年8月6日更新】

2017年1月に、投票結果が発表となりました。
結果は、Youtubeにてこちらに公開されています!

かるび(@karub_imalive)です。

さて、今年も11月中旬。気がついたらすでに年末まで45日。あっというまに年末であります。ブロガーとしては1年間の活動のまとめ的なエントリをちらほらまとめていく時期となりました。

今年は、会社を退職したこともあって、個人的には美術展などの展覧会回りには非常に力を入れました。11月16日現在で、2016年度に回った美術展は、手元にチケットの半券が残っている展覧会だけで82展。一部マニアの方々にはまったく及びませんが、かなり頑張って回ったなーという印象です。

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個人的には、12月にまとめエントリをアップしようと思っているのですが、せっかくなので自分のまとめだけじゃなくて、他の人はどうだったのかすごく気になります。

みんなで投票して決める「あなたが選ぶ展覧会2016」

ファンが選ぶ人気投票とかあるのかな~と思って探していたら、ありました!題して「あなたが選ぶ展覧会2016!」

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みんなの投票で、今年一番の展覧会を決めよう!という、美術ファン目線でNo.1の展覧会を選ぶWebイベントです。主催者は、美術ブロガーの大御所2人、「青い日記帳」主催のTakさん(@Taktwi)と、「はろるど」主催のはろるどさん(@harold_1234)です。彼らの発案で、2015年からスタートして今回の企画が2回目となります。

投票の仕方

投票は、2回に分けて実施されます。まずは予選として、ベスト50を選出します。その中から、決戦投票としてNo.1を投票するスタイルです。

投票~結果発表までは、こんな感じになっています。

【STEP1:エントリー受付(1回目の投票)
今年見た展覧会で良かったものを、まず順位不同で最大5つ投票します。「あなたが選ぶ展覧会2016」の受付フォームからエントリーします。下記のリンクから飛べます。締切は11月25日まで!
1次投票ページ

 

【STEP2:ベスト50展の発表】
エントリーしていただいた数多の展覧会の中から、本選に進むことのできる上位50の展覧会が12月1日に発表されます。
こちらで発表予定

 

【STEP3:ベスト展覧会の投票】(2回目の投票)ベスト50に選ばれた展覧会の中から、さらに「これ!」という展覧会を選びます。この中から投票数がNo.1だった展覧会が、「あなたが選ぶ展覧会2016ベスト展覧会」となります。投票は12月1日(予定)から。

 

【STEP4:ベスト展覧会発表】
最終的な投票結果や投票で1位となった展覧会の発表は、年明けにライブでWebイベントが開催され、その場で発表される予定です。 このイベントで「あなたが選ぶ展覧会2016」が決定されます。イベントの日程などはエントリー発表の時に公表される予定です。楽しみ!

昨年の「あなたが選ぶ展覧会2015」ベスト3を紹介!

結果発表は、2017年初頭に、Webでライブ配信される予定です。

ところで、今年の投票前に、昨年度の「あなたが選ぶ展覧会2015」の録画アーカイブをYoutubeで聞いてみたんですが、これがめちゃくちゃ面白い!!

ファン目線で言いたい放題なトークは、勉強にもなるし、マニアックだし、毒舌全開だしで、楽しく一気に聞けてしまいました。Takさんの取り回しが上手なのは山種美術館などのブロガー内覧会で体験済みでしたが、はろるどさんの司会も安定感抜群で素晴らしい・・・。

そんな昨年度のベスト3なのですが、こんな感じでした!

第3位「春画展」

f:id:hisatsugu79:20161116175434j:plain(引用:「あなたが選ぶ展覧会2015」ベスト展覧会決定! - YouTube

はじめて開催された春画展。江戸時代の人気浮世絵師が普通の美人画や風景画以上に力を入れて取り組んだのが春画でした。通常博物館や美術館では収蔵されない「春画」のクオリティの高さと歴史的な意義から、3位に選ばれました。

第2位「マグリット展」

f:id:hisatsugu79:20161116175441j:plain(引用:「あなたが選ぶ展覧会2015」ベスト展覧会決定! - YouTube

シュルレアリスムの大御所ですね。だまし絵的な「遊び」の要素がたっぷりあって、不思議な面白さが人気を呼びました。今年のダリ展もものすごい大人気でしたね!

第1位「グエルチーノ展」

f:id:hisatsugu79:20161116175530j:plain(引用:「あなたが選ぶ展覧会2015」ベスト展覧会決定! - YouTube

日本ではまだ馴染みがないイタリアのバロック期に活躍したグエルチーノの回顧展が大人気でした。2016年も、これに続くバロック期の雄、カラヴァッジョ展も大好評でしたね。

1位になった展覧会の主催者の表彰もちゃんとやります!

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(引用:あなたが選ぶ展覧会 | 弐代目・青い日記帳

これが、制作された記念品。見事、1位になった「グエルチーノ展」の主催者、国立西洋美術館へ行ってささやかな表彰セレモニーが開かれました。2016年度はどの展覧会になるんでしょうか?

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(引用:あなたが選ぶ展覧会 | 弐代目・青い日記帳

まとめ

人々の趣味嗜好が拡散して、ヒット商品が出づらくなっている中、美術展をはじめとする展覧会の開催数や動員数は、ここ10年ほど一貫して伸びているといいます。

展覧会ファンが、自分たちで投票してNo.1を決めるイベント「あなたが選ぶ展覧会2016」、非常に面白い試みだと思います。

【あなたが選ぶ展覧会2016公式】
http://arttalk.tokyo/

僕も、1次投票はすでに済ませました。みなさんも、興味があれば是非!

それではまた。
かるび

映画「インフェルノ」の感想とネタバレ解説!今回もスリリングな謎解きロードムービーが楽しめる!

【2016年12月22日最終更新】
かるび(@karub_imalive)です。

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10月28日に日米同時公開された映画「インフェルノ/Inferno」。美術史家のラングドン教授がアート作品を巡って謎解きを進めていくサスペンス・ストーリー第4弾の映画化。原作も、文庫本で(上)(中)(下)と別れた大長編で読み応えがありましたが、アートファンの僕としては、映画化を非常に楽しみにしていました。

ラングドン教授が街中を駆け巡る今回の舞台は、イタリアのフィレンツェ、ヴェネツィア、トルコのイスタンブール。目まぐるしいスピード感あふれるストーリー展開の中で、中世の大文学者、ダンテの「神曲」にまつわるルネサンス期のアーティスト作品を楽しむことができます。

個人的には大満足でしたので、以下感想を書いてみたいと思います。

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映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』の感想とネタバレ解説/トム・クルーズが好きな人にはお薦め!

【2017年1月24日更新】
かるび(@karub_imalive)です。

トム・クルーズの新作「ジャック・リーチャー Never Go Back/ネバ・ゴー・バック」を見てきました。個人的には結構好きな俳優なので、事前のアメリカ大手レビューサイト等の評価が厳しいものの、初日から気合を入れてみてきました。

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個人的には結構楽しめましたので、以下感想を書いてみたいと思います。
※後半部分は、ネタバレ部分を含みますので、何卒ご容赦下さい。

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試写会感想「VR ミッション:25」/低予算映画だけど着想とラストは良かった

かるび(@karub_imalive)です。

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本日、ヴァーチャル・リアリティから着想を得た映画「VRミッション:25」の試写会@北とぴあに当選したので、行ってきました。海外ではいくつかの国で公開済みです。ネット上の評判はかなり低評価だったのでどうなのか心配でしたが、せっかく当選したので張り切って行ってきました。公開前なので、ネタバレ無しで感想を書いてみたいと思います。(公開後、あらすじ等を追記予定)

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名作ずらり!『円山応挙「写生」を超えて』展は日本画ファン必見の良い展覧会でした!

かるび(@karub_imalive)です。

この秋は、「速水御舟展」「禅-心をかたちに」「鈴木其一展」など日本画の大型展覧会が続いていますが、11月3日から根津美術館で始まった円山応挙展も非常に見応えのある展覧会でした。

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以下、感想を書いてみたいと思います。

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仕事を辞めたら会社ネタや仕事ネタのエントリが書けなくなった

かるび(@karub_imalive)です。

会社を退職して期間限定のセミリタイア的な生活に移行して、ちょうど5ヶ月目になります。

無職になって、生活のリズムだけは崩さないようにしよう、と気は使っており、子供や妻と同じ時間帯で、同じ生活リズムで家事などをこなすようにしています。また、会社をやめて人付き合いが減る分、世の中から置いていかれないように、用事がなくても外を出歩いて、書店やショッピングモールなどへ出かけるようにしています。

完全に世の中の流れやビジネスの現場から離れてしまい、世捨て人みたいになってしま-ったら、なんか怖い気がして。それで、最近は、わざとサラリーマン時代の仕事着に近いような恰好で外を歩いたりもしてみました。

それでも、やっぱり自分の中で内面的な変化というか、趣味嗜好が避けがたく大きく変わってきた感じはあります。特に顕著に自分で感じるのが、

・ブログで仕事系、会社系のネタが書けなくなった

ということ。

当ブログを最初に立ち上げた時は、まだ前職で人事労務の仕事をしていました。会社は辞めたかったけど職種や仕事の中身は大好きだったので、「人事労務系」のネタを中心に仕事経験から得た知見などを書くことが多かったです。それで、登録して頂いた読者の方も、やっぱりそういうネタを待っている方が多かったような気がします。

9月以降、ちょっと記事を好きに書いてみよう、と思って、わりと心の赴くままに好きなようにブログを書いてみました。

見返してみると、ほとんど人事労務系のネタを書いていないんです。代わりに、美術館ネタと映画レビューネタしかなかったという・・・。あんなに仕事や人事労務の記事を書くのが楽しかったのに、なんか最近そうでもないんですよね。ネタも思いつかないし。

まぁ、会社を辞め、現場から遠ざかっている人間から、現場の肌感覚がない「仕事論」なんか聞かされても説得力ないだろうし、「おまえがいうな!」ってお叱りを受けるとは思いますが(笑)。

それでも過去に読者登録して頂いた読者の方の属性などを考えると、読者の皆様にお役に立てるようなネタを何かひねりださなきゃな~とは常に考えてしまいます。しかし、もう会社ネタ、仕事ネタ、人事労務ネタ、不思議と全然出てこないんですよね。なんとかせんとな~。

会社員をやっていた現役時代、あんなに物申したいことや不満があったのに、会社生活から少し離れただけで、何となくもういいやっていうか、過去のことになっちゃってるのだなと。

人事労務系の仕事をしているときに、出産育児や、精神的な疾病から回復途上の長期休職者たちと話していると、小さい違和感を感じることがよくありました。「ん?なんか時間の流れ方とか、感覚が違ってきてない?」と。

どんなに仕事中は優秀でピリピリしていた人でも、休職期間に入っちゃうと、彼らの時間感覚や喋り方の端々から、仕事に就いていない人特有の「おおらかさ」や「のんびり感」が出てるのがわかるんですよね。

今、同じような環境に自分が置かれてみて思ったのは、仕事の現場から遠ざかったという「環境の変化」によって、知らず知らずの間に自分の感覚が変わってきているのだろうなということ。仕事の現場から離れると、仕事の最前線に立っている人たちとは同じような空気感を共有して、打ち合わせ一つできなくなっちゃうのかもしれません。(別にそれが悪いわけじゃなく、会社などの仕事の現場にはそれ特有の空気感があるのだと感じたのです)

「今、この瞬間にビジネスの現場に立ち会い活躍している」人の書く記事の方がなんとなく面白く感じるのは、仕事の現場の最前線にある、リアルな「空気感」が記事中に感じられるからなんじゃないのかな、と思う今日このごろです。

誰だ、サラリーマンの記事はつまらないなんて言ってるやつは?!(笑)

意図的に無職生活を始めてみて5ヶ月。日常生活の中で感じるこうした微細な感覚の変化を細かく書き残しておこうと思って、ちょっと書いてみました。

それではまた。
かるび

映画「ぼくのおじさん」の感想とネタバレ解説!松田龍平のゆるかわ演技が最高!

【2016年11月17日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

今年一番平和でゆるふわな映画との前評判だった、北杜夫原作の同名の児童小説を映画化した、「ぼくのおじさん」を見てきました。松田龍平と子役の大西利空との年齢差のある「相棒もの映画」は、戦闘やアクションシーンが一切なく、下馬評通りの平和な作品でした。

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興収、動員数的にはかなり厳しそうですが、すごく気に入りました。映画の感想を書いてみたいと思います。
※後半部分は、ネタバレ部分を含みますので、何卒ご容赦下さい。

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