あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

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実物はやっぱりすごかった!始皇帝と大兵馬俑展に行ってきました

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かるび(@karub_imalive)です。

先週、お盆で里帰りした際に、東京で見逃していた「始皇帝と大兵馬俑展」を大阪の国立国際美術館で見てきました。

帰省すると、母が朝日新聞からタダ券もらったから行こう、ということで、最初は「どうせ兵馬俑がいくつかおいてあるだけなんでしょ?まぁタダ券だから行ってみるか」とそんなに期待していなかったのですが、展示が予想外にしっかりしていてびっくり。

兵馬俑の実物だけでなく、その他出土品や、「秦」国が成立する紀元前8世紀頃~春秋戦国時代を経て滅亡するところまでの歴史を通した「秦」国に関する出土品、また始皇帝が中華統一を成し遂げた後の治世での施策がわかるような出土品なども出展されており、純粋な意味で「勉強になりました」。非常に良かった!

以下、感想を書いてみたいと思います。

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圧迫面接はブラック企業のサイン!対応策を考えるよりも選考辞退がベスト!

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かるび(@karub_imalive)です。

久々に元採用担当として、就職・転職ネタについて書いてみたいと思います。

さて、今年の新卒採用も、労働市場の逼迫から、史上最高にせまる学生側の売り手市場でしたね。ただ、気になったのは相変わらず様々なニュースや統計データで見る限り、前近代的な「圧迫面接」が根強く残っていることです。

そこで、ネットで「圧迫面接」について調べると、たいていは「圧迫面接」をどう乗り切るのか?というノウハウはたくさん検索結果に出てきます。どれも役に立つ良いマニュアルが多いのですが、どうもアドバイスとしては「本質」ではないような気がしていました。

それはそれで大事なのですが、より大切なのは、「圧迫面接」と出会ったら、そもそもその会社に行くべきなのかどうなのか?を考えるべきだと思うんですよね。その場を”うまくやる”、”乗り切る”というコミュニケーションレベルの技術論は二の次でいいのかなと。

今日は、ちょっとそのあたりを詳しく書いてみたいと思います。

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混雑必至のダリ展は10年ぶりの大規模回顧展!おすすめです!

【2016年9月1日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

毎年8月のお盆には、京都にある実家に帰省しています。今回、せっかくなので、普段行けない関西の美術展回りを精力的にやろう!ということで、東京展@国立新美術館(2016年9月14日~)に先駆けて、京都市美術館でダリ展を見てきました。

今回のダリ展は、10年ぶりの大回顧展ということで、企画発表段階からファンの期待度が高く、注目の美術展でした。混雑度で言うと、2016年下期No.1になるんじゃないでしょうか。今日は、そんなダリ展について少し書いてみたいと思います。

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宇宙と芸術展@森美術館は、宇宙好きの人に幅広く楽しめる良い展示会でした!

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かるび(@karub_imalive)です。

夏休みになって、各地で子供から大人まで楽しめる色々な展示会が活発に開催されていますね。僕もいくつか行きましたが、7月30日に開幕された森美術館での「宇宙と芸術展-かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボー」が、出色の出来でした。科学、美術、歴史、エンターテイメントを融合させたような総合的な展示会として、非常に印象深かったです。今日はこれについて書いてみたいと思います。

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Kindle Unlimitedは有料の「電子図書館」。具体的な活用法を考えてみた!

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かるび(@karub_imalive)です。

2016年8月3日から、とうとうKindle Unlimitedが日本でも始まりましたね。最初の30日間は、無料お試しができる!ということなので、早速本好きの人たちを中心に、ネット上で話題になっています。

僕も読書は大好きで、とにかくたくさんの本に常時触れていたい乱読派なので、早速お試し会員になってみました。

ある程度使ってみて思ったのは、うーん、「Unlimited」ではないかな、ということ。月額980円で、無尽蔵無制限に読めるわけではなく、仕様上の制限がきっちりとありました。

とはいえ、日本語の書籍が12万冊、洋書が100万冊以上定額読み放題となる大規模なサービスは初めてとなりますので、どうにかしてこれをいい具合に活用する方法はあるのか?また、どんな人がこのサービスに向いているのか、そのあたりを少し書いてみたいと思います。

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「5分後に意外な結末」は気軽に楽しめるショートショート。おすすめ!

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かるび(@karub_imalive)です。

今年から、よく落語を聞くようになりました。

落語はいいですね。江戸時代から語り継がれてきた噺だから、ハズレがありません。ストーリーの骨格や展開が本当にしっかりしていると思います。そして、落語家が一番注意を払って工夫を重ねるポイントでもありますが、最後にオチをしっかりきかせて、意外性のある結末も良いと思います。

でも、今日は落語の話じゃなくて、「ショートショート」のおすすめ作品について書きたいと思います。そのタイトルとは、「5分後に意外な結末」。シリーズで出版されており、2016年8月現在で、続編を含めて全9冊出ています。

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東京都知事選での小池百合子圧勝劇の理由は、増田、鳥越両名とのコミュニケーション能力の違いだったのか

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かるび(@karub_imalive)です。

東京都民として、個人的に参院選より注目していた都知事選が終わりました。選挙戦序盤は、三つ巴と言われていましたが、終わってみれば、小池百合子の圧勝でしたね。投票締め切り直後早々に、当確が出てしまうほどでした。

今回のエントリでは、なぜ小池百合子がこれだけの地滑り的な圧勝を勝ち取ることができたのか、現時点で少し考えてみたいと思います。

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書評:「不屈の棋士」は人工知能に追い詰められ苦闘するプロ棋士達をリアルに描く傑作でした!

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【2016年11月21日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

素晴らしいドキュメンタリーでした。

2016年7月に講談社現代新書から出た新刊、大川慎太郎著「不屈の棋士」は、衝撃的なノンフィクションでした。

どうすごいのか?

これまで、将棋界から出版される本は、個人に焦点を当てた英雄譚や偉人伝的なものや、ビジネス書的なアプローチで「プロ棋士に学べ」的なスタンスのものが多いイメージがありました。いわば彼ら個人や業界のブランディングの延長線上にあった、一種行儀の良い本が多かったわけです。

が、この本は違います。2016年時点で、彼らのプロ棋士としての『存在価値』を激しく揺さぶる「人工知能」について、トッププロに真正面からタブーなく切り込み、生々しい苦悩や迷いを証言として引き出したリアルなノンフィクションです。

僕も、読み終わって非常に衝撃を受けました。この感覚を忘れないうちに、以下、早速感想を書いていきたいと思います。

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書評:「無知」の技法 Not Knowing ~見落としがちだけど、誰でも今日から簡単に実践できる心がけ

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(ソクラテス/Wikipediaより)

かるび(@karub_imalive)です。

ソクラテスの「無知の知」って知ってますか?
有名な格言ですよね。

今日取り上げる『「無知」の技法 不確実な世界を生き抜くための思考改革』は、いわゆるソクラテスが残した名言、「無知の知」を実践した際にもたらされる効用や、その有用性について、あらゆる科学的な見地から分析し、わかりやすく語り尽くした本です。

日本では、2015年11月と、少し前に出版されました。ネット上でもわりと評判が良かったので、すでに手にした人も多いのではないかなと思います。このたび、ようやく僕も読了したのですが、非常に良かったため、書評にどうしても書きたくなりました。おすすめです。

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静かなブーム到来中?! 2016年下半期、要注目の日本画・日本美術・工芸のおすすめ展覧会10選!

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【2016年11月17日更新】

かるび(@karub_imalive)です。

先日のエントリで、僕が注目している2016年下期の西洋美術展10選をピックアップして紹介させていただいたところ、思ったよりたくさんの方々に読んでいただきました。特にダリ展が大人気のようですね。 

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